2022/05/15 - 2022/05/28
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ねんきん老人さん
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山口県、とくに萩には何回も、という言い方ができるくらい行っています。
でも、ただ「行った」「見た」というだけで、だからどうだと言われたら、なんにもありません。
今回は自分でも最後の山口行きだと思っていたせいか、これまでの不勉強を思い知らされた気分になりました。
やっぱりもっと勉強して、もう一度だけ行けるように頑張ろうか・・・無理だっぺなあ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【 元乃隅稲成神社駐車場 】
5月17日、国道191号線から左に曲がり、細く分かりにくい道を10km余り走って元乃隅稲成神社にやってきました。 有料駐車場があります。
ん? 神社っぽくねぇな、と思いましたが、先には鳥居も見えますし、ここで間違いないでしょう。
ま、行ってみっか。 -
【 海に続く鳥居の列 】
その鳥居をくぐるとすぐ、右下にご覧の景色が。
これはもう、知らぬ人とてない元乃隅稲成神社の鳥居群ですね。 私も初めてこれを写真で見たときから、行ってみたいと強く思っていました。
青い空、水平線、群青の海、むき出しの岩、赤い鳥居。 期待に違わぬ絶景に思わずシャッターを切りましたが、自分で撮るとなんだか平凡な写真に。 -
【 チャラチャラ鳥居 】
さらに先に進むと、こんな鳥居が。
これこれ、多くのブログで紹介されている鳥居です。 上の方に賽銭箱がついていて、ご丁寧にも「上部に設置された賽銭箱に見事お賽銭を投げ入れる事ができたら願いが叶うと言われています」という看板まで立っています。
「言われています」って、誰がそんなこと言ってんだよ? と突っ込みたくなりますが、まあ、カネ集めの小細工としては当たったようで、見ていると老いも若きも競って硬貨を投げています。 誰もが入るまでやり直しているようですから、神社としてはニンマリというところでしょう。
私はといえば、いつも賽銭として紙幣を投入していますので、こんなに高くては投げようがなく、今回はやめておきました。 ???
賽銭箱にハートがついているというのが、いかにも軽いですね。 -
【 クイズ ? 】
これはいったい、何の注意書きでしょう?
ひょっとして、言葉を書き入れるクイズでしょうか。
う~ん・・・他人との間隔を「すこしだけ」とって、「節約癖」を出さないで「金持風」に御参拝下さいます様お願いします・・・かな? 違うでしょうね。
ここにもハートが。 賽銭箱とハート、やっぱり軽いですねぇ。 -
【 コレハナニ ? 】
鳥居をくぐった先にはプレハブ小屋のようなものが2~3棟建っていますが、、社殿のようなものは見えません。
と、こんな場所が。 これが本殿? そんな訳はナイジェリア! -
【 参道へ 】
では、いよいよ。
でも、鳥居の手前の白い鉄柵は神社っぽくないですねぇ。 もちろん地形からいって、安全のためには必要なものですが。 -
【 坂を下る鳥居の列 】
いいですねぇ。
1基だけの鳥居をじっくり眺めることはあまりないし、並んでいる鳥居を1本1本味わうこともないのですが、それでもやっぱり鳥居というのはくぐる者の気持ちを改めさせてくれるようです。 -
【 奉納者名標 】
やっぱり。 鳥居の一基々々にはその鳥居を奉納した人の名前が書かれています。
この鳥居、123基あるそうですが、もう受け付けないのでしょうか? -
【 賽の河原 ? 】
鳥居の尽きた先は不毛の岩場になっていて、手前の平らな部分には賽の河原よろしく石が積まれています。
誰が始めたか知りませんが、神社の先で仏教の世界を真似るというのも、ヘンといえばヘンですね。 -
【 龍宮の潮吹き穴 ? 】
この辺りでは北東の風が吹くと岩に開いた穴に海水が入り込み、上に向かって激しく吹き上げるそうです。 龍宮の潮吹きと呼ばれて見事な景観だそうですが、残念ながらこの日は穏やかな海面で、波もほとんどありませんでした。
どの穴かなと思って探してみると一つだけ穴が見つかりましたが、あとでいろんな写真を見比べてみると、どうもこの穴ではなさそうです。 -
【 神社全景 ? 】
さて、神社を振り返ってみましょう。
一番手前の鳥居にこちら向きの扁額が架かっていますから、当然そこが参道入口ですよね。 で、参道の先には? さっき見た賽銭箱付きの鳥居がありますが、それをくぐっても社殿らしいものがないのは既に見て分かっています。
探してみると、写真右端にある赤い屋根がどうやら本殿らしいと思われました。
ちっちぇーな・・・。 もちろん、大きければいいというものでもありませんが、鳥居の向きからも外れていますし。 ナンダカナー? -
【 元乃隅神社 ? 】
それともう一つ。
私は「元乃隅稲成神社」だと思っていたのですが、扁額には「元乃隅神社」と書かれています。 なんでも、参拝客(観光客?)が増えたので、外国人にも分かり易いように社名を短くしたのだとか。
えーっ? そんなのあり? 稲成(稲荷)って、この神社の基本理念でしょ? 取っちゃっていいのけー?
調べてみたら、ここは宗教法人ではなく、個人の所有物だそうで、趣味で自宅の庭にお城を建てたりするオジサンの話と似ていますね。 -
【 松陰神社 】
萩市に入り、松陰神社にやってきました。 まずは吉田松陰歴史館に入ります。 言うまでもなく吉田松陰の生涯を70数体の蝋人形で再現している施設で、私は萩に来てここに寄らずに帰ったことがないと思います。 -
【 貧乏人の子沢山 】
何から何まで私とは違う松陰ですが、私と似ているところを無理に探してみると、一つだけありました。
家が貧乏で兄弟が沢山(松陰含めて7人)いたことです。 私は正真正銘貧乏人の家に生まれ、9人兄弟で、よく貧乏人の子沢山などとからかわれていましたから、そこだけは松陰に似てんじゃねぇか・・・意味のない比較ですね。 -
【 御前講義 】
松陰は9歳で明倫館の兵学師範になり、11歳のときには藩主に講義をしたということです。
9歳? 11歳? 私が小学3~5年の歳ですね。 お医者さんごっこで近所の女の子を泣かせていたころです。 -
【 軽挙 ? 】
日本中がうろたえ、上へ下への大騒ぎをした黒船来航。 これを好機と捉えた松陰は盟友金子重輔とともに小舟で巨艦に漕ぎ寄せ、乗艦してしまったというから驚きです。
幕府を怒らせたくないアメリカは二人を追い返し、二人は伝馬町獄に入牢となります。 あの頭脳明晰な松陰が、そんな方法でアメリカに行けると思ったというのが不思議です。 -
【 涙松の別れ 】
幕府には若者の軽挙として穏便に済ませようという腹もあったようで、松陰を萩に送ったのですが、松陰が次々と不穏な発言をしたために、いわば引っ込みがつかなくなって再び江戸に移し、取り調べをすることになりました。
松陰は唐丸駕籠に入れられ江戸に向かいますが、その途中、涙松と呼ばれる松の下で、ついてきた門弟たちに別れを告げたそうです。 -
【 江戸評定所の取り調べ 】
松陰は江戸で重ねての詮議を受け、その都度勤皇討幕の理念を述べたので、ついに処刑の申し渡しを受けます。
もっと巧みなもの言いで別の沙汰を受けることもできたのではないかと思いますが、毫も譲らぬ主張を繰り返す松陰に、幕府としてもことの収めようがなくなってしまったのではないか、と私は思っています。
稀代の英哲が斬首という形でこの日本から消えてしまった損失を思うと、松陰の美学とも思える潔さを手放しで讃える気になれないのは私だけでしょうか? -
【 斬首 】
松陰は死罪申し渡しを受け、その日のうちに斬首されたそうです。
そのときの松陰の態度は従容として立派だったと伝えられていますが、そうではなく暴れて見苦しかったという話もあります。
それはどうでもいいことでしょう。 そもそも「立派」だとか「見苦しい」とかいうのは、自分に死の瞬間が迫っていない「観客」の目線であって、当人が観客好みの態度をとらなかったとしても、なんら責められることではないと思います。 -
【 松下村塾 】
言わずと知れた松下村塾です。 誰もが感じることは「小さい」ということでしょうね。
松下村塾というと、なんとなく吉田松陰の開いた熟という感じを持っている人が多いと思いますが、この塾を開いたのは別の人で、松陰は一講師に過ぎなかったし、講師として教えたのもわずか1年ということですから驚きます。
その間の門下生たちが明治維新の立役者として活動したことを思うと、42年間も教壇に立っていながら誰一人導くことのできなかった自分の非力は、恥じるというより申し訳ないとしか言いようがありません。 -
【 松門神社 】
そのあと松陰神社本殿にお詣りしたのですが、私の気持ちはその本殿と並ぶように建っている松門神社に向いていました。
実はこれまでその松門神社にはお詣りしたことがなかったのです。 というより、恥を忍んで白状すると、そこにそういう神社があることも、ずっと知らなかったのです。
昭和30年に松陰神社の社殿が建て替えられた際、それまでの本殿を左にずらし、松下村塾の塾生、門下生を祀って、その名も松門神社としたのだそうですね。
さらに松陰が牢内で書き上げた「留魂録」を預かったまま三宅島に流罪となった同牢の士・沼崎吉五郎を合祀したそうですが、その沼崎の存在についても私は何も知らず、今回の旅行の下調べで初めて知って、この松門神社への思いを募らせていたというわけです。 -
【 東光寺総門 】
さて、次にやってきたのは護国山東光寺です。 松陰神社からはほんの数分。
総門は屋根の中央が高くなっていて、これは黄檗宗の建築様式だとか。 日本での総本山・京都の黄檗山万福寺の総門も同じ様式になっていますね・・・ナ~ンテ、オボエテナ~イ。
そもそも私は、黄檗宗という宗派について何も知らないのです。 近世になってから日本に入ってきたため、まだ中国仏教の空気が強く残っている宗派、というようなことを聞いてはいますが、そう言われてもさっぱり・・・。 -
【 拝観料は300円 】
総門をくぐると右手に拝観料の徴収所があります。 でも誰もいなくて、箱に300円入れるようにと書かれています。
奥に人が隠れているかも知れないので、わざとらしく100円玉を一つずつ音を立てて入れ、先へ進みます。 -
【 三門二階への階段 】
前の写真で前方に見えていた三門です。 二階へ上がるための階段と、それを守る小屋があります。 どこかのお寺でも見た気がしますが、どこだったか思い出せません。
この小屋、何というかご存知の方、教えていただけないでしょうか? -
【 大雄宝殿 】
大雄宝殿。 黄檗宗では本堂のことを雄宝殿と呼ぶのだということは知っていました。 これまでもいくつかのお寺で雄宝殿・大雄宝殿という案内に接し、ああ黄檗宗なんだと思ったことがあります。
ところが、ところがです。 私はこれをずっと「ゆうほうでん」と読んでいました。 今回初めて知ったのですが、これは「おうほうでん」と読むのですね!
アチャー! シラナカッタ! -
【 鬼瓦 】
大雄宝殿の屋根には沢山の鬼瓦がありますが、これらはNHKの大河ドラマ「太閤記」のタイトルバックに使われたものだそうです。
私は大河ドラマとか朝ドラとかいう日時の決まったものを毎回観続けるという根気がないので「太閤記」も観ていないのですが、ある小グループで旅行したときに、夕食の最中に中座してそれを観て、終わってから食事の続きに戻るという人がいてびっくりしました。 バスツアーでも何度か、その時間になるとガイドさんにテレビをつけるようリクエストする客と一緒になったことがあります。
旅先でも観光に優先してテレビを観るという几帳面さは、とうてい真似のできることではありません。 -
【 毛利家墓所 】
さて、東光寺といえばここ、毛利家墓所ですね。
東光寺の伽藍を正面に見て左側に位置するこの墓所、右から左に「無塵勝地」と書かれています。 といっても、実はこの字が読めなくて、あれこれ調べました。 やっと字が分かったのですが、今度は意味が分かりません。 またまた調べて、やっと分かりました。
塵のない優れた地、という意味だそうです。 ここがそういう場所だということでしょうか? -
【 整然と並ぶ石灯籠 】
深い緑の中に整然と並ぶ石灯籠は約500基あるそうです。
お寺なのに鳥居があるのはなぜ? と思ってしまいますが、そういうお寺は日本中にありますね。 たぶん神仏習合の名残りだと思いますが、明治の神仏分離の際に撤去しようと思えばそう難しい工事ではなかった筈なのに、こうして残っているのは単に「残ってしまった」ということではなく、壊すにしのびないほどその場に馴染んでいたのでしょう。 -
【 鳥居がなかったら ? 】
と思って、鳥居を消してみました。 (前の写真と比べてみてください)
やっぱり間が抜けて見えますね。 単に残っていたというのではなく、壊すに壊せないほど地域の人々の心に深く根付いた景観だったのでしょう。 -
【 殉死の代わり ? 】
これらの石灯籠は、毛利家の家臣たちが寄進したものだそうです。
藩主が死亡したときに家臣が殉死する風潮があって、それは藩にとっても大きな損失であることから、死ぬ代わりに灯籠を奉納して忠義を示すということが勧められたという話です。
今でも毎年8月15日の万灯会にはこれらすべてに火が灯されるそうで、さぞかし見事なものだろうと思います。 -
【 藩主の墓碑 】
鳥居の先には3代藩主毛利吉就から11代斉元までの奇数代藩主の墓が並んでいます。
それぞれ正妻と共に眠っているそうで、側室その他の近親者の墓も近くにあるということですが、私は特に興味もなく、探しませんでした。
ちなみに偶数代藩主の墓は同じ萩市内の大照院にあるそうですが、私は行ったことがありません。
不思議なのは、東光寺が黄檗宗なのに大照院は臨済宗だということです。 藩主たちは自分が奇数代か偶数代かで帰依する宗派が決められていたのでしょうか? -
【 郡司鋳造所遺構ひろば 】
東光寺から戻る途中、なにやら見覚えのある古式大砲が目に入りました。 急いで松陰神社に車を停め、行ってみます。
ありました。 数年前に下関市のみもすそ川公園で見た長州砲のレプリカと同じものです。
下関戦争で長州藩が海峡通過の外国船に向かって大砲をぶっ放し、たちまち返り討ちにあったことは学校で習いますが、その大砲が萩の郡司家の鋳造所で作られたということは、みもすそ川公園に行くまで知りませんでした。
その鋳造所を移築復元したのが、この広場だそうです。 -
【 鋳鉄用溶解炉(こしき) 】
広場には、鋳鉄用の溶解炉も復元されています。
ごく大雑把に、これで鉄を溶かして大砲用の鋳型に流し込んだんだろうな、ぐらいの想像しかできなかった私ですが、ありがたいことに、その作業の様子を説明する絵が掲げられていました。 -
【 溶解炉での作業の様子 】
これはありがたい!
どこかの無知な老人がここに来ることを予想して立ててくれた説明画かと思うほどの、分かり易い絵でした。 -
【 明神池 】
萩市の海沿いにある笠山の麓に厳島神社があり、地元では明神様と呼ばれているようです。 そこにあるのが明神池。
もともとは海だったものが、笠山の噴火で海と隔てられたものの、隔壁となったのが溶岩で隙間だらけなので、海の干満につれて海水が沁み込み、海水魚と淡水魚が共棲しているということ。 -
【 海水魚 】
で、そのとおり、30年ほど前に家族旅行で来たときには確かに淡水魚のフナ、コイが沢山見られたのですが、今回は海水魚しか出てきませんでした。
しかも今回はうじゃうじゃと、投げるパン屑に寄ってきますし、ときどきエイまでが浮かび上がってきます。
なんでも漁師さんたちが獲れた海水魚を放しているということで、海水魚と淡水魚の比率が変わってきたのでしょうか? -
【 萩反射炉 】
明神池から戻る国道191号線沿いに、萩反射炉があります。
幕末に、海防強化のために大砲を必要とした萩藩が試作した金属溶解炉ですがうまくいかず、そのまま放置されたもののようです。 -
【 萩反射炉 】
高さは10.5mで、そのほとんどは煙突です。 そばに掲示された炉の断面図で、なんとなく溶解のしくみが分かりますが、鉄の化学的な変化については、私にはむずかしくてワカリマセン。 -
【 萩反射炉 】
でも、理屈は分からなくても、こうして見るとなんだか立派ですね。
私はここに来るのは初めてで、おおいに興味をそそられましたが、溶解の理論が分からないので、またしても不勉強を悔いることになりました。 -
【 道の駅・萩しーまーと 】
そして、今夜の宿「道の駅・萩しーまーと」です。
漁港・魚市場に直結していて、新鮮な魚介料理が自慢のレストランが入っています。 途中のコンビニで夕食は買ってあったのですが、時間も早かったので、珍しくちょっと高めの海鮮料理を注文し、たちまち後悔しました。
周りの席が楽し気に盛り上がっている中で、なまじのご馳走を一人で黙々と食べている自分の場違い感に、いささか居心地が悪かったのです。
そそくさと食事を済ませ、車に戻ってクーラーボックスからビールを出します。
裂きイカとソーセージを齧りながら、何本かをカラにしたことまでは覚えています。 -
【 須佐ホルンフェルス断層 】
ジャジャジャジャーン!
5月18日早朝、須佐ホルンフェルス断層にやってきました。 泊まった場所からは1時間半も走ったのですが、ここはまだ萩市だそうで、萩がこんなに広いとは知りませんでした。
4トラ旅行記で知った須佐湾にある景勝地で、岩層が縞模様を成し、美しくも、見る者を圧倒する迫力に満ちた断崖です。
一応 Wikipedia などで下調べはしたのですが、書いてある内容が難しく、私の頭では理解できませんし、そもそもホルンフェルスという言葉が分かりません。 ホルンというのは角(つの)のことでしょうが、フェルスというのは何でしょう?
ま、いっか。 駐車場からゆっくり歩いて10分ほど、崖の下に降ります。 -
【 縞模様 】
遠目に見ても美しい縞模様ですが、近寄ってみるとまた別の美しさがあり、思わず岩肌を撫でてしまいました。
ここまで美しいと、さすがにスプレーで落書きしようというバカも現れないとみえて、窪みの陰りまでもが造化の神の意図のままに残されているような感じがします。
ウーン! スゴーイ! キュンデース! -
【 縞模様 】
地層というと、なんとなく時代によって質の違う砂礫が堆積したような気がしますが、これはまた、重機で持ってきて重ねたようにしか見えない部分もあります。
層と層の間にはどんな地質学的事件があったのか、私のような安物の脳味噌しか持たない者には推測のしようもありませんが、ただ見ているだけでも時間の流れを忘れてしまいます。
ちなみに、この白い部分は自分の腕を当ててあとで測ったところ、厚さが37~38cmでした。 -
【 オーバーハング 】
岸壁は全体がやや海側に傾斜していて屹立感を高めていますが、一部、岩層がそのまませり出したような箇所もあります。
落ちてくるとは思えませんが、この下で野宿しようという気にもなりません。 -
【 孤高の植物 】
その崖の高い所に一株の植物が見えました。 遠目ですし、花も咲いていないので確かではありませんが、どうも草ではなく灌木のようです。
岩の隙間に吹き寄せたわずかな土ともいえぬ土に落ちた種が懸命に根を張っているのでしょう。 よく根性〇〇と言われたりする生え方ですね。 -
【 足元の段差 】
足元は概ね平らですが、一部このように層の重なりがむき出しになっている所もあります。 水平方向の目はなんとなくその生成が想像できるのですが、垂直方向にスパッと切ったような面はどうやってできるのでしょうか?
あれを見てもワカラナイ、これを見てもワカラナイ。 これからはハンドルネームを「ねんきん老人」から「わからん老人」に変えようかなと、半ば本気で考えています。 -
【 フジツボ 】
足元の平場が海面に浸かる辺りには、フジツボがびっしりとついています。
フジツボは知る人ぞ知る高級食材だそうですが、私自身はとくに美味いと思った記憶はありません。 仲間と釣りに出かけた時などには飯盒で塩茹でにして食べたりしましたが、身が小さいので殻から取り出すのが面倒で、一人の釣行では食べたことがありません。
ここにいるのはたぶんクロフジツボで、やや大型ですが、ちょっとグロテスクで、これまたわざわざ食べようとも思いません。
それでも写真を撮ったのは、こんな岩場で波に洗われながらただじっと時を過ごしている一生というものに、ちょっぴりせつなさを覚えたからです。 -
【 岩畳 】
駐車場に戻ろうと坂を登っている途中、入江の対岸が見えました。 岩が重なり合った、いわゆる岩畳になっています。
と、そこで釣りをしているオジサンの一人(赤丸)が立ちションを始めました。
まあ、私も同じことをしていましたので、人のことをとやかく言えないのですが、この場合はちょっと問題です。 仲間の頭より高い位置から、仲間のいる方角に向かって放水銃を構えているのです。 遠くてよく見えませんが、あれではしぶきが・・・。 -
【 海苔石園地 】
この辺一帯は長門海岸国定公園に指定されているようですが、ホルンフェルスから入り江を二つ隔てた辺りは海苔石園地と呼ばれているそうです。
なんとも奇妙な名前だと思って行ってみました。 海面に近い岩がほぼ同じ高さになっていて、しかも斫ったように平らになっています。
どうやらこの平らな部分に海苔がつくらしく、季節になると海苔採りの人たちが籠を持って集まるのだということでした。 -
【 柱状節理 ? 】
その平場まで降りてみると、周辺にはこのような面が広がっています。
なんでこういう形になるんだろう? そう思いましたが、ひょっとしたら柱状節理の上面なのかも知れません。 つまり、四角い柱がびっしりと寄り添って立っている、その上面に自分がいるのかも知れないということですね。
でも何の裏付けもなく、ただそう思っただけですから、本気にしないでください。 (言われなくたって、最初から本気にしてなんかいないか。 こりゃまた、ドーモ、スンズレイいたしやした) -
【 磯の小魚 】
と、岩の切れ目に小魚が群れていました。
何の魚か分かりませんが、そんなことはどうでもいい。 魚というのはどこで見ても心が躍りますね。 何の変哲もない小さな川でも、橋から見下ろして魚が見えると、なんだか大変なものを見たような気分になります。
網があったら・・・まあ、そういう野暮なことは考えず、しばし小魚の往来を楽しみましょう。 -
【 畳ケ淵へ 】
まったく知らなかった場所ですが、畳ケ淵という川床があると聞いて行ってみました。
ホルンフェルスからは国道15号線、県道124号線を通って20km弱でしょうか。 県道の脇に駐車場があり、そこからはこのような階段を112 段下って行きます。 (段数を気にするということは、階段を苦手としている証拠ですね。 年は取りたくないものです) -
【 柱状節理の柱頭が並ぶ 】
下ってゆく途中で河原が見えてきました。
川岸に杭を隙間なく打ち込んだような景観で、そういう地形について話には聞いていましたが、見るのは初めてです。
水際の石は崩れかけているようにも見え、生々しい大地の変容をその現場で見ているという昂揚感に、ついつい急ぎ足になります。 -
【 柱状節理のてっぺん 】
河原に着きました。
座布団を敷き詰めたようなこの平面、実は柱状節理のてっぺんなのだそうです。 つまり、巨人が鉛筆を束ねて立ててあるその上に小さな自分が立っているような状態なんでしょうね。 例えが非科学的過ぎますか?
せっかく地質学の宝庫みたいな場所に来ているのですから、もう少し理科の勉強をしてみましょう。 -
【 六角形 】
駐車場にあった説明板によると、浅く広がった溶岩は冷える過程で堆積を維持できず、多方面に引きちぎられるそうです。 その際、周囲から均等に引っ張られて六角形になるのが自然なのだそうで、結果としてここには六角形の柱頭が多く見られるのだと。
なーるほど。 この歳になって初めて知った私はいささかコーフンし、帰ってから柱状節理についてかなりと言っていいくらい勉強しました。
その成果を人に語りたいのはやまやまですが、旅行記の主旨に合いませんのでやめておきましょう。
ただ、ここには五角形や四角形も沢山見られました。 喜ぶべきはハート形のものがなかったことで、もしあったら、またぞろ「見つけると恋が成就する」とかなんとか、集客用のフレーズが氾濫することでしょう。 -
【 カワラトンボ ? 】
と、その石の上にカワラトンボらしいトンボが降り立ちました。
写っているのは影ではなく、2匹です。 トンボの寿命がどのくらいなのか知りませんが、成虫になってから3か月くらいと聞いたことがあるので、セミに比べると長生きといえるのでしょうか。 でもその間、食べることと交尾することしか頭にないのでしょうから、あんまり羨ましい生涯とも言えませんね。 -
【 トンボ4態 】
たぶん出世争いも金銭トラブルもないであろうトンボの世界、まあ単純でいいかも知れませんが、鳥やカマキリに襲われたりして気が休まらないかも知れません。 そうそう、私も子供のころ意味もなく捕まえて、尻尾をちぎって飛ばしたりしていましたから、トンボにとっては天敵のようなものだったと思います。 夏休みの昆虫採集で標本にされたトンボもずいぶんいたでしょうね。 -
【 柱頭の段差 】
河原に降りたときは、すべての柱頭が同じ高さで平らになっているものだと思いましたが、場所によっては少しずつずれて段差になっているところもあります。
川(水)に近づくにつれて沈み込みが大きくなっているのか、たまたま川から離れた方が大きく隆起したのか、無知な私はただその造化の妙に見とれるばかりです。 -
【 そびえ立つ石柱 】
揃えて立てた鉛筆が端から倒れていくように、外側の柱は1列ずつ崩壊してゆくのでしょう。
見るとどの石柱も下の方がもろく崩れていくように見えます。 遠くない将来、今見えている部分が崩落してその内側の柱列が崖の面を造るのでしょうか。
こうして足掛け3日の山口県観光は終わりました。 知らなかった所、初めての場所もあちこち回り、ずいぶん勉強になりましたが、逆に自分がいかにものを知らないかということを思い知らされた3日間でもありました。
勉強してから出直して来い。 そう言われた気分のまま、島根県に向かいます。
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この旅行記へのコメント (21)
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- ちいちゃんさん 2024/05/15 11:00:08
- ペンタゴンの謎
- ねんきん老人さん、今回の宿泊も満天星ホテル、夕食は豪華な海鮮料理、何を召し上がったのか気になります。一人旅だとお食事の場に困るときがありますが、そんな時は気にするような人は誰もいないと割り切っています。
ニューヨークタイムズが2024年に行くべき旅行先の一つに山口を挙げていましたが、それよりずっと早くねんきん老人さんは訪れていたんですね。しかも、かなりお気に入りの旅先のように見えます。
柱状節理の五角形の石、ペンタゴンを連想しておかしくて笑ってしまいました。周囲から均等に引っ張られての形だったのか。国防を担うという責務からあっちこっちから横やりを入れられての結果、これを建物の形で表すぞという抗議の意味が込められているとしたら深いなあと、ねんきんさんの旅行記でつい遊んじゃいました。
食べることと交尾しかないカワラトンボの生態を憐れんでいますが、私も交尾はともかく今日は何を食べようかがメインの生活です。というより今のお若い方々には理想なんじゃないかしら。
ちいちゃん
- ねんきん老人さん からの返信 2024/05/15 17:00:46
- Re: 何を食べようかといつも考えているのですか?
- ちいちゃんさん、拙稿への書き込み、ありがとうございました。
高いお金を払っての海鮮料理。 無駄といえばこれほど無駄なことはありません。 なにしろ生まれついての貧乏生活が全身に沁みついており、豪華な料理を前にしてもちっとも気が昂らないのです。 食事というのは、車が走るためにガソリンを入れるように、自分が動き続けるためのエネルギー補給としか思っていないので、満腹感さえ得られればあとは何でもいいのです。
妻と一緒のときは、妻が喜ぶのでいろんな料理を食べましたが、レストランを出たあとはもう何を食べたかまるで覚えていませんでした。 妻が娘に〇〇で△△を食べたなどと話しているのを横で聞いても、そんなもの食べたっけ?と思うばかりでした。
萩での食事も、車に戻って魚肉ソーセージを齧りながらビールを飲んでいるあの至福の時間にはとうてい及びません。
柱状節理の頭からアメリカのペンタゴンを想起したという方に初めて出遭いました。 いつもながらちいちゃんさんの縦横無尽な発想には舌を巻くばかりです。
今度同じような岩を見たら、きっとペンタゴンを思い出すでしょうが、ちいちゃんさんのように想像を膨らませることはできないと思います。
さっき書いたとおり私は食に興味・関心がないものですから、もしちいちゃんさんのように今日は何を食べようかと毎日考えているとしたら、この世は地獄です。
いつも夕方になって腹が減ると台所の引き出しを開けて、カップラーメンがあればカップラーメン、レトルトカレーがあればレトルトカレー。 たまに気が向くと近所のコンビニに行って牛丼など買ってきて食べますが、基本はレンジでチンです。 スーパーで何か買うこともありますが、袋に「鍋で・・」などと書かれていたら、そのまま棚に戻します。 野菜を摂らなければと言われますが、野菜は洗ったり切ったりしなければいけないので、パックに入ったサラダ以外には買いません。
思えば妻は何を作っても私が感想を言わないので、きっと不満だったでしょうね。 でも、私は45年も一緒にいたのに、妻の作る料理を「まずい」と言ったことが一度もないのですよ。
こんなできた夫を持って、妻はさぞかし幸せだっただろうと思っています。
ねんきん老人
-
- しにあの旅人さん 2023/12/08 10:35:56
- 新知識
- 萩市、行きました。何十年も前です。司馬遼太郎によると、信号機がある交差点は1ヶ所という話でしたが、もっとあったのを覚えています。
松下村塾がお目当てでしたが、こんなに蝋人形はなかったような気がします。見逃しただけかな。
1体だけ、本を読みながら、足踏み杵で米をついているお人形を覚えています。ありませんでしたか?
ガイドさんが熱弁をふるって説明していましたが、聞いていたのは私たちだけ、最後は何となく3人で楽しくお話ししていました。
お若い方々は歴史には興味がないようでした。
大砲の鋳造というのは、反射炉から溶けた鉄を直接鋳型に流し込むのだと思っていました。違うんですね。
反射炉でできた鋳鉄をもう一度溶かすのですか。
フジツボって、食えるんですか!
これもまた初めて聞きました。
子供の頃、逗子の岩場で泳ぎを覚えたのですが、フジツボを踏んで足を怪我したことがあります。高級食材を踏み潰していたのか。
そういえば、ウニを踏んで、棘が足に残って、化膿したこともある。あのウニも食えたんですよね。
満身創痍で遊んでいたのですが、5体満足に育ちました。バイキンへの抵抗力もできたみたい。
岩の上から海にオシッコしてはいけなかったんですか!
ガキどもはみんなやっていました。
岩の間の小魚、石を投げていじめるもんですよね。
須佐ホルンフェルス断層という珍しいものを見せていただいたのですが、最後はガキの頃の思い出がオチになりました。
申し訳ない気がいたします。
- ねんきん老人さん からの返信 2023/12/08 19:59:52
- 「しにあ」にもガキのころがあったのですね。
- しにあの旅人さん、こんばんは。 拙稿への書き込み、ありがとうございました。
何十年も前に見た吉田松陰の蝋人形を覚えておいでとは、やはり私などとは歴史への取り組みが違うのだなと思いました。
とはいえ、そんな碩学のしにあの旅人さんにもガキの時代というのはあったようで、フジツボやらウニやらを踏んで痛い思いをされたり、いつの間にか免疫力を蓄えられたり・・・ある意味、安心しました。
私たちも子供のころはよく怪我をしましたが、大抵は家に常備してあった「アカチン」か「カラスヤマ」(どちらもご存知ないとは思いますが)を塗って終わりでした。
それより、私たちガキが自然界(主に海と山)のものを見る基準は「食えるか食えないか」ということで、貝や木の実はおやつ代わりでした。 でも、岩の間の小魚に石を投げた記憶はありません。 投石の対象になったのはヘビ・カエル・トカゲなどでしょうか?
岩の上からのオシッコは当たり前のことでしたが、なぜかミミズにオシッコをかけるとオチンチンが腫れるということを言われており、それだけは避けていたような気がします。
今から思うと子供の世界というのは不思議な世界でした。
しにあの旅人さんのお話につられ、私もガキの頃の思い出話になってしまいました。
ねんきん老人
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- 栗マリさん 2023/03/31 15:42:06
- 勉強になります!
- いやいや、年金老人さんの旅行記は大変勉強になります。有難うございます。
普段あまり聞かない「黄檗宗」。我が家もそうなんだ、と近年母の言葉で認識し始めたところで、私もちょっと勉強してみたくなりました。父に任せていた冠婚葬祭を父の葬儀で自分たちで執り行うことになりお寺さんに行くことも増えましたが、我が家のその菩提寺は建て直して昔の印象とは異なって立派になり(多角経営化!?)‥びっくり致しました。もう少しルーツを探ってみたくなりました。
- ねんきん老人さん からの返信 2023/03/31 18:01:14
- 黄檗宗!?
- 栗マリさん、書き込みをありがとうございました。
貴家の宗派は黄檗宗なのですか。 「うちは真言宗」とか「我が家は曹洞宗」とかいう話はよく聞きますが、黄檗宗だという人には会ったことがありません。
たまに旅行の途中で黄檗宗のお寺を拝観したりすることはあっても、そもそも黄檗宗という宗派の内容を知らないので、ただ、ああそうか、と思うだけで過ごしていました。
日本に伝わってきたのが江戸時代の初めだったそうで、それからまだ年月が経っていないので、いまだに中国仏教の様式が濃く残っている宗派だそうですね。
そう思って見ると、確かに建物の形が日本のお寺の中ではちょっと変わっているようにも思えます。 そんなことを知るのも旅の面白さの一つでしょうか。
栗マリさんの菩提寺が黄檗宗だという書き込みをいただいて、黄檗宗という宗派がちょっと身近になりました。 ありがとうございました。
ねんきん老人
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- kiyoさん 2023/01/18 16:14:13
- 絶景にため息
- ねんきん老人さん、こんにちは。
旅のお疲れが溜まっておられると書いておられましたが、体力は回復されましたか?
海へと続く鳥居。
私も写真で見て、行ってみたいと思っていましたが、
個人の所有物なのですか(@@!?
さらに、「元乃隅稲成神社」から「元乃隅神社」へ、外国人にも分かり易いよう短くしたとは、なんとも驚くことばかりです。
須佐ホルンフェルス断層や、柱状節理のてっぺん。
こんな地層を見られる場所があるとは知りませんでした。
ねんきん老人さんが書いていらっしゃる通り、
見ているだけでも時間の流れを忘れてしまう景色ですね。
ぜひ見に行ってみたいけれど、
コロナ感染が怖くて、まだ遠出する勇気がないため(^^;
実際に行けるとしたら数年後でしょうか。
とりあえず、今はねんきん老人さんの旅行記で、
行った気分を味わえました。ありがとうございます。
kiyo
- ねんきん老人さん からの返信 2023/01/18 19:46:34
- 終わりのない苦しみはありません。 コロナも必ず終わります。
- kiyo さん、こんばんは。 いつも小生の駄文にお付き合いくださり、ありがとうございます。
旅の疲れと思ったのは間違いで、実際は老人会などの付き合いに疲れていたようです。 その証拠に、今は旅行に出かけたくてうずうずしています。
自分に残された時間を考えると、コロナのリスクを考えている余裕もありませんし、行ってみたい場所の中からどこを優先すべきかを考えるだけで焦りにも似た気持ちになってきます。 まあ、どうあがいても行きたい所に全部行けるわけではないので、「どうせ人生は途中で終わる」と開き直ってはいますが、それにしても行きたい所が多いですね
kiyo さんも元乃隅神社に行きたいとのことですが、そういう気持ちがあるというのは良いことですね。 私のある知人は朝から晩までこたつに潜っていて、何を誘っても「いいや」「いいや」と言って、乗ってきません。 趣味もなく、私は自分がそうなりたくないといつも思っています。
kiyo さんが「まだ遠出する勇気がない」と仰るのは、ご自分に残された時間がたっぷりあるからで、そういう状況であくせく出かける必要はまったくないと思います。 心の充電をゆっくりなさって、本当に旅を楽しめる時がくるまで、バーチャルトリップで好奇心を維持されたらよいと思います。
猫も杓子も全国旅行支援とやらに飛びついて、「お得」などと浮かれて人混みの中に駆け込んでいるようですが、庶民の汗と涙から搾り取った税金を遊びのために使って「得をした」と騒いでいるのは、本当の旅行とは言えないと思います。
あとしばらく、コロナとの根気比べをしましょう。
コロナが退散したあとでの、kiyo さんの旅行記を楽しみにしています。(それまで生きなくちゃ!)
ねんきん老人
-
- yamayuri2001さん 2022/12/16 16:31:02
- 個人の所有物???
- ねんきん老人さん、こんにちは。
山口県、先月行ったんです。
元乃隅稲成神社にも、当然行きました。
5月とはかなり様相が違っていました。
個人の所有物が、アメリカで人気ナンバーワンの日本の
日本の景色になっちゃっているんですね・・・
松陰先生のくだりで、爆笑!
お医者さんごっこ、って懐かしいですね。
30年代は、もれなくやったんじゃないのかな?
毛利家の墓所、こちらも凄いですね。
毛利家の力を、まざまざと見せつけられる思いです。
瑠璃光寺の墓所でさえ、驚きましたが
こちらは桁違いです。
遠方へと追いやられたのですね・・・
須佐ホルンフェルス断層は、圧巻です。
これ、見逃しました。
山口県は、見どころが多いですね。
再訪しないと、4日も滞在した割には、
まだまだ知らない所ばかりでした。
yamayuri2001
- ねんきん老人さん からの返信 2022/12/16 19:27:30
- 金持ちの道楽?
- yamayuri2001 さん、こんばんは。 書き込み、ありがとうございました。
山口県に行かれたのですか! 見どころが沢山ありますね。
元乃隅稲成神社って、何の疑いもなく神社だと思って行ったのですが、どうも社殿らしいものがないし、外国人観光客が発音しやすいようにと名前を変えたりしていることに疑問を持って調べてみたんです。
今回の旅行では福井の越前大仏にも行ったのですが、あそこも事業で財を成した人がお寺っぽいものを立てて大仏を据えたりしたようですが、そういうお金持ちにありがちなことで、あちこちの寺院を寄せ集めたようなものになり、当初から参拝客が来ないという事態に陥ったようですね。
元乃隅稲成も、とくに信仰があってというわけではなく、鳥居を並べたから稲荷神社と名付けたのだと思います。 近い将来、珍百景のような位置づけになるのではないでしょうか?
yamayuri2001さんがお医者さんごっこをご存知だとは! いやはや、私の場合は旅行記を書くたびに無知がバレ、品位が下がり、我ながら後悔ばかりです。 といっても、それが私の正体なので、とりつくろってもサマにならず、書いては悔い、書いては恥じ、どうにもなりません。
願わくばyamayuri2001 さんが愛想を尽かしてもう私など相手にしないという日が一日でも遅くやってくるようにと、勝手なことを考えております。
ねんきん老人
-
- ゆきっちさん 2022/12/15 10:51:26
- 見事な地層と柱状節理ですね!
- ねんきん老人さま
こんにちは。
時々旅行記を読みにお邪魔しています、ゆきっちです。
今回のトップ画像の地層は見事ですね。
自然が作る景色に惹かれ、グーグルマップなどで断層・地層・柱状節理を探したりするのですが、この「須佐ホルンフェルス断層」は知りませんでした。
白黒の縞模様がこんなにはっきり見られるなんて!
山口県は元乃隅稲成神社はTVその他で有名ですが、
東光寺の石燈籠や畳ケ淵の柱状節理もこの旅行記で初めて知りました。
山口は居住地から遠く、いまだ未踏の県ですが
この旅行記を見て俄然興味が湧きました。
旅行記楽しく拝読しました。お体にお気をつけて
また良い旅を続けてください。
ゆきっち
- ねんきん老人さん からの返信 2022/12/15 17:13:59
- 自然の造形力には息を呑みます。
- ゆきっちさん、こんにちは。 いつも拙稿をお読みくださって、その上今回は書き込みまでしてくださって、ありがとうございます。 とても励みになります。
須佐ホルンフェルス断層は確かに見事ですね。 人間がどうやったってできることではないのに、自然は黙ってそれを成し遂げてしまうのですから、ただただ畏敬の念を覚えるのみです。
ゆきっちさんは以前、忍野八海の水に感嘆されていましたが、あの水も富士山の伏流水が気の遠くなるような年月を経て沁み出したものでしたね。とても人間にできることではありません。
山口県は確かに遠いし、どこかへのついでに行けるような所ではありませんので、機会を作るのはなかなか難しいのですが、いつかゆきっちさんも行かれて、直接あの須佐ホルンフェルス断層をご覧になられるよう、応援しております。
ただ、旅行記にも書きましたが、あの元乃隅稲成神社はインチキで、ただの金持ちが道楽で鳥居を並べたら観光客が来るようになったという所ですね。
まあ、それでもきれいですから、神様を意識せずに遊びに行くのならいいと思います。 写真も楽しめますし、なにしろ有名な所ですから、ご自分の目で確かめるというのもいいと思いますね。
いつもだらだらと独りよがりの旅行記しか書けないのですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
今回は本当にありがとうございました。
ねんきん老人
-
- ふわっくまさん 2022/11/14 08:26:10
- 須佐ホルンフェルス断層・・
- ねんきんさん、おはようございます。
表紙の須佐ホルンフェルス断層、圧巻でしたね(^_-)-☆
私も元乃隅稲成神社や松陰神社など、山口県の有名スポットは訪れたことがありましたが・・
こちらの断層や東光寺,毛利家墓所,郡司鋳造場広場等 知らない所ばかりで、とても
勉強になりました。
・・対岸の岩畳で、立ちションを発見されるなど・・(笑)
今回も、ユーモアを交えられましたね(^^♪
確か5月に出かけられたのにトンボが見られるなんて、貴重な体験もされたなぁーと思いました。
ふわっくま
- ねんきん老人さん からの返信 2022/11/14 13:51:26
- 自然の力
- ふわっくまさん、久しぶりに投稿しましたのに、早速見つけてくださって、ありがとうございました。
仰るとおり、須佐ホルンフェルス断層は圧巻でした。 自然は巧まずしてすばらしい景観を造り出すもので、人があれこれ画策しても、とても自然の力には敵わないと思います。
ふわっくまさんも元乃隅神社や松陰神社にいらっしゃったことがおありだということで、私の拙い文章でも現地の様子をご理解いただけたことと思います。 山口は見どころの多いところですね。
5月のトンボ。 確かにあまり見ないことですね。 今年の旅行は天気に恵まれ、雨は一度だけ短時間、パラパラと経験しただけです。 それも傘を差そうという気にもならない程度だったのですが、どうも近年は季節があてにならない感じなので、トンボその他の生物にも影響を与えているのでしょうか?
そんなことも含めて、旅行はいいものですね。 これからも身体と財布(これが一番問題です)さえ許せば近場でもいいから出かけたいと思っていますので、もう少しの間、よろしくお願いいたします。
ねんきん老人
-
- チーママ散歩さん 2022/11/12 18:34:26
- 山口 いいですね。
- こんばんは 先生。
山口はまだ行った事がないので、
先生の旅行記をとても興味深く
拝見しました。
沢山の方が「映える風景写真」で
あの写真をアップされていますが、
個人のものなのですか!?
有名なのに、目にしても行く予定が
ないうちは調べもせずに。
ただ漠然と行きたいなあと見てましたが。
もちろん単純にインパクトはありますよね。
写真には最高♡
(あ、ハートつけちゃいました。)
でも少し、興醒めしますね。
さらに鳥居にハートいっぱいで、
ますます怪しい。笑
先生下まで行くの大変でしたね。
国語の四角を埋めなさい問題。
他人との間隔を「充分」とって
「人のお金を」出さないで、
「偽善的」にご参拝下さいますよう
お願いします。
なんかはどうですか。
または、
欲を出さずに冷静に...。
きっと、あれもこれも頼むでない。
冷静になって、一番の願いだけに絞り
そして、人のお財布からではなく、
自らの出せる気持ちからたんまりと
賽銭して下さい。
そんなニュアンスかな?
あ、答案用紙に大きく「バツ」
がついて返って来そう( ̄∀ ̄)
吉田松陰さんが密航?
あれほどの方が、
(と言ってもよく知りませんが。)
知識人は考えることか人と違いますね。
そこまでしてアメリカで学びたかった物とは。
やはり小学3~5年のころは
健全にお医者さんごっこしたり、
スカートめくりしたりして遊ばないと
大人になって偏った人間になるんですね。
あ、スカートめくりは先生はしませんよね^ ^
ホルンフェルス。
あれは見事ですね。
見に行きたいです!
調べましたが、かなり足元悪い所を
歩かれましたね。
あ、いつも気づくと長々とすみません。
山口行ってみたくなりました。
- チーママ散歩さん からの返信 2022/11/12 18:57:59
- Re: 山口 いいですね。
- いつも気持ちが先走り、確認せずに
投稿ボタンを押してしまいますが。
最初の有名な風景写真は、神社です。^ ^
吉田松陰のひととなりを良く知らない
と書くつもりでしたが、
あれでは馬鹿丸出し\(//∇//)\
でも、先生はきっと私の事だから...
真に受けそうで笑
かわいい自分のいい訳の為に再送しました。
↑ やはり馬鹿丸出し\(//∇//)\
- ねんきん老人さん からの返信 2022/11/13 13:46:49
- スカートめくり・・・やりましたよ!
- チーママ散歩さん、愉快な書き込み、ありがとうございました。
元乃隅神社の鳥居をくぐって下まで・・・ちっともハードではありませんでしたよ。 実は、私はいつも写真を撮る振りをして休みながら登ったり下ったりしているのです。 チーママ散歩さんのようにゼーゼーハーハー言いながら一気にというエネルギーはありませんので、どうやったら楽ができるかということばかり考えていて、いつしか身についた悪癖がそれです。
インチキ鳥居の下にあった国語の穴埋め問題、チーママ散歩さんの解答は内容的には全部はなまるですが、いじわるクイズとしては△、×、〇というところでしょうか。 なぜなら、ほかの字の配列からして、答えはそれぞれ5文字、3文字、3文字となると思うからです。
最初の「十分」をひらがなで「じゅうぶん」と書けば正解でしたね。
「できるだけ」「大声を」「お静か」なんて答えもアリかも知れませんが、有名な場所に行ってそんなことを考えている我が身の愚かさを思うと、今になって恥ずかしい気持ちが募ってきます。
吉田松陰と私との違いは数え上げるのも無意味で、同じ一度きりの人生がこんなにも違うのかと愕然としますが、今さら何をどうしたところで同じ土俵に立てる相手ではありません
私はやっぱりお医者さんごっこやスカートめくり・・・そう!スカートめくりは私のもっとも得意とする遊びでした。 傘(そのころはコウモリと言っていました)の柄をスカートの裾にひっかけて、高く高く・・・おっと! せっかく時効になりかかっているのに、調子に乗って余計なことを書くところでした。くわばら、くわばら。
チーママ散歩さんの山口旅行記を楽しみにしております。 いつもの軽快な文章で、元乃隅神社をおちょくり、ホルンフェルスの美しさを活写してください。
ねんきん老人
-
- ねんきん老人さん 2022/11/12 17:19:56
- 秘宝館・・・なるほど。
- olive kenji さん、丁寧な書き込み、ありがとうございました。
元乃隅稲成神社、確かに秘宝館と同じレベルですね。 物好きがどこかを真似して鳥居を並べたら、たまたま海を背景にした景観ができて、人が集まり出したということでしょうか? そこで鳥居の寄進を受け、さらに有料駐車場を作って近所のおじさん、おばさんの小遣い稼ぎと地主の荒稼ぎを可能にし、とうとう鳥居に賽銭箱までくっつけてなりふりかまわず金儲けをしているという流れかと思います。
そもそも「稲荷(稲成)」という名称だって各地の稲荷社が鳥居を並べているのでなんとなくつけたものではないか? だから外国人が発音しにくいとなるとあっさり改名してしまったのだろうと思います。
というわけで、ありがたみも神聖さもまったく感じない「神社」でしたが、来る人のほとんどは写真を撮るのが目的で、稲荷神への信仰心なんてはなからないのですから、それはそれでいいということにしましょう。
松陰神社は学ぶことの多い所で、萩に行ったらやっぱり外せない所だと思います。今回もただ馬齢を重ねてきた己の人生を悔いる思いを強く抱きました。
ホルンフェルス断層も必見ですね。 olive kenji さんの仰るとおり、あの美しさと重厚さを見ると、元乃隅神社の安っぽさ、軽さにナンダカナーという気になります。
近くにいらっしゃる機会があったら是非寄ってみてください。 秘宝館テイストの神社と、わけもわからずに神社だと思い込んで賽銭を投げている観光客の様子もまた面白いと思います。
最後にホルンフェルスにいらっしゃれば、後味の良い萩旅行になると思います。
ねんきん老人
-
- pedaruさん 2022/11/12 16:16:46
- マッターホルン断層 ?いや違ったかな?
- ねんきん老人さん こんにちは
表紙のホルンフェルス断層とかいう岩、すごいですねー、日本にもあったのですねー。
って外国のも知りませんが、エジプトのファラオのかぶりものみたいじゃないですか。
デザイナーも自然の造形を真似しているんですかね。
歴史に疎いので、昔萩に行ったことがありますが、なにが印象に残るかと聞かれれば、
歴史的なことはみんな忘れました。覚えているのは、果たして覚えているのかどうか疑問ですが、トイレの小便器が木製だったことくらいかな?しかも畳の上にあって、漏れたら大変だろうなと思いましたよ。次元が低いなぁ!
pedaru
- ねんきん老人さん からの返信 2022/11/12 17:56:53
- デザイナーも自然の造形を真似・・・それはあると思います。
- pedaru さん、こんにちは。 書き込みをいただいて、思わず膝を打ちました。
デザイナーも自然の造形を真似しているのかというご指摘、それは確かにあると思います。 pedaru さんに書き込んでいただくまで気がつきませんでしたが、いつだったか、何のときだったか、人為的なデザインはどうしても自然の造形にはかなわないし、意識する、しないに拘わらず、優れたデザインは自然の造形を真似、もしくは自然の造形に馴染んでいるものだと聞いたことがあります。
木製の小便器、すっかり忘れていましたが、たしかにありましたね。 使ったことはさすがにないと思いますが、たぶん日本の優れた木工技術があってのものだと思います。
酒を升で飲んだり、檜風呂でくつろいだり、日本では木製品で液体を扱うことが多いので、一時的に受けるだけの小便器ぐらいは作れて不思議ではありませんね。 それにしても、なぜ畳の上にあったのか? 昔から「厠」という板張りの設備はあったのに・・・。 私も畳の上で見たことを思い出しましたが、それがどういう間だったのか、判然としません。
pedaru さんの書き込みで、「そういえば」ということをあれこれ思い出し、愉快な気分になりました。
ありがとうございました。
ねんきん老人
-
- olive kenjiさん 2022/11/12 04:41:07
- 軽い、軽すぎる神社
- 年金老人さん 先日は防風棚の件では参考記事を頂き有難うございました。
後に2人ほど同じ見解を頂き、これにて確証したかと思います。
萩は高校の修学旅行で行きましたけど、松下村塾って小さいな~という雑感とお土産屋で萩焼を買うのに一生懸命になったぐらいで、これでは本来の歴史を学びに行く修学旅
行の意義があったのでしょうか。
元乃隅稲成神社はよく本で拝見しますが、こんな風になっていたのですね。
鳥居にハートマークとか、神社の可愛げな狐のオブジェ・・軽すぎます。
道理で個人の道楽だったのだ。何とか秘宝館と同じ類なんですね。
吉田松陰歴史館の蝋人形は大変勉強になりました。これが修学旅行時代にあったならば、私はもっと歴史に造詣の深い人物になっていたと思われ、残念無念です。
ただ、貧乏の子沢山の蝋人形には異議ありです。皆あか抜け過ぎて、金持ちの坊ちゃん風に見えます。もっと貧乏くさい顔にするべきでしょう。
門下生と比べ師匠は何を卑下しますか。師匠も立派な教師だったと信じています。
私が師匠の門下生だったら、どれだけ違った人生を歩めたかと悔やみます。
畳岩の景色は最高に美しいと言うのに、あの立ちションおっさんのおかげで、写真がぶち壊しです。あーいうおっさん、どうにかなりませんかね。
須佐ホルンフェルス断層は素晴らしいし、美しいです。
我が家の玄関壁にしたいぐらいです。
やはり自然の美しさと重厚さを見ると、あの神社の軽々しさは哀れなものです。
今度、この方面へ行くならば、もう元乃隅稲成神社には寄らなくてもいいかなと思ったのですが、やはり行くでしょうね。年金老人さんよりも、もっと見栄えがする写真を撮るぞーっと意気込んで。軽いな~
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