３年ぶりの赤石岳でトホホ(；∀；)

2022/08/06 - 2022/08/09

２シーズン事実上お休みだった南アルプス南部、今季は営業するというので、勇躍行ってきました。

いつもどおり赤石岳に直登する大倉尾根を登りますが、３時間弱で脚に疲労感が(><)　騙しだまし中腹の赤石小屋まで行きましたが、雨も降りだしリタイア。初めての経験、やはりこの数年で衰えたのでしょうか？

仕方ないので小屋で持参のワインを飲み始めたら、悪沢岳のＴシャツを着た３人組と意気投合して山の四方山話。

２日目、ようやく山頂の赤石岳避難小屋に。榎田さんたちと久々の再会を喜び合いました。
衝撃のニュース！　榎田さんは今季で赤石岳避難小屋卒業だそうΣ(・□・；)

で、避難小屋Ｔシャツががんがん売れているよう。山中いっぱい避難小屋Ｔシャツの人がいました。山友達のNK氏からも、１枚買ってきてのメールが(笑)

花はマツムシソウとイワギキョウがたくさん咲いていました。
もちろん楽しかったけど、体力低下と榎田さん引退が少しショッキングな山旅でした。

エリア 川根・井川(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

初日は井川奥の白樺荘泊まり
静岡市街から横沢までは路線バス、静岡市の井川自主運行バス(９人乗りのワゴン車)に乗り換えて井川に

何度となく通った井川(静岡市内です)、初めて下りて歩いてみました
持ち時間は２時間なので、井川湖渡船と右のビジターセンターでしょうか

なかで受け付け

無料です　乗客は他に旅行者が１人

井川の中心・本村です　右隅の尖塔がビジターセンター

井川湖を堰き止めている井川ダムまで15分の乗船
再び自主運行バスに乗ってビジターセンターに

井川ダム堰堤 名所・史跡

ビジターセンター

南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンター 名所・史跡

こちらも無料

良いけれど30分もあれば十分でしょうか

暇つぶしにランチ　全く期待していなかったのですが、サラダ・小鉢付きのカツカレー(800円)が美味しい！　白樺荘で食べるとサラダなしで1,000円です
食堂のおばさんから「(避難小屋の)榎田さんによろしくね」　榎田さんによると小中学校の同級生だそう

三度自主運行バスで白樺荘に　他に乗客は旅行者と地元民が１人ずつでした

白樺荘 宿・ホテル

何度も入浴した白樺荘ですが、泊まるのは初めて
２人部屋でしょうか、畳４畳とフローリング２畳くらいの簡素な部屋でした(トイレ付)　夕食付きで約6,000円です

２日目(７日)　白樺荘から送迎バス乗場まで40分歩きます

６時半すぎ、もう10人以上並んでいました

８時すぎ、椹島から、赤石岳に直登する大倉尾根を登ります
当時88歳の大倉喜八郎が登ったので大倉尾根ですが、個人の大名登山を嫌って「東尾根」と呼ぶ人も

椹島ロッジ 宿・ホテル

大倉尾根を登り時計回りに悪沢岳にも行く計画でしたが……

２時間半ほど歩いた樺段あたりから脚の疲労感が(><)
山頂まで３分の１、赤石小屋まで半分くらいです

晴れていた天気も急速に曇ってきて

５時間ちょっとで赤石小屋
雨も降りだし、あと３時間歩くのは無理と判断して、ここでリタイア

赤石小屋 宿・ホテル

食堂で持参のワインを飲み始めたら

反時計回りで悪沢岳から縦走してきた３人組と意気投合(彼らが着ていたＴシャツ)

夕食準備のため３時で食堂を追い出され、小屋前のベンチに移動

わずかに赤石岳が見えた時間帯も　２時間ほど山の話で盛り上がりました

３日目(８日)
悪沢岳トリオ、私が登り始めた後で撮影したよう　このままの格好で下山したのでしょうか!?

30分ほどで富士見平　行くはずだったけど諦めた荒川岳と悪沢岳

その左　左奥が赤石岳(右が小赤石岳)
大倉尾根には、避難小屋の「三度の飯(と山が好き)」Ｔシャツを着た人がいっぱいでした

さらに左　聖岳、左奥に上河内岳

稜線に向かいます　タカネグンナイフウロ

秋の花マツムシソウがいっぱい

イワギキョウもたくさん

トリカブト

ウメバチソウ　みんな秋の花ですね

ウサギギク

ミヤマキンポウゲ

３時間で稜線に　赤石岳です

山頂直下から、左に中盛丸、右に大沢岳

タカネツメクサ

イワツメクサ

３年ぶり10回目の赤石岳

赤石岳 自然・景勝地

避難小屋に向かいます
榎田さんや智恵子さんと再会の喜びを分かち合いました
悪沢岳トリオはじめ山中で出会う登山者から聞いてましたが、ご本人からも引退のお話(；∀；)
2004年から20年近く、赤石岳の山頂を守ってこられました(私が初めてお会いしたのは2009年７月)

まだ９時すぎだったので、百間平散策に
わずかにトウヤクリンドウ

こちらにもイワギキョウが多い

イワギキョウアップ

１時間ちょっとで百間平　残念ながらガス

聖岳方面に向かう人たちが数人

百間平です　ガスが晴れたすき間に撮りました
智恵子さんのハーモニカなど、いつもどおり避難小屋の楽しい夜はふけて
消灯時刻(８時)になり、秘密の小部屋での外飲みを提案されましたが、体調を考え自重しました

最終日(９日)　早朝は小雨交じりの強風
今回も歓待していただきました　榎田さんと智恵子さんに別れの挨拶と握手をしたときには、さすがにうるっと(涙)
７回目のお泊りでした(＋短時間の訪問２回)

赤石岳山頂
榎田さん引退を山友達NK氏に知らせると「避難小屋Ｔシャツを買ってきて」のメール　私が着ていた「三度の飯(と山が好き)」Ｔシャツと「変態レベル(に山が好き)」Ｔシャツを買いましたが(各1,000円)、NK氏はどちらを選ぶのでしょうか？
↑結局NK氏は変態Ｔシャツを(・□・；)

ここまで20分弱、強風でした　あとは椹島に下りるだけです　といっても５時間かかりますが

同じ道ですが、別な花に気づきます
イブキジャコウソウ

イワオトギリ

チングルマの綿毛　咲いていたものはひとつもなかったよう

ウサギギク

これがよく分かりません　ミヤマシャジンでしょうか？

ウスユキソウの一種ですね

榎田さんの助言に従い、マツムシソウを空を入れて撮ってみました

２時間ちょっとで赤石小屋　前々日、急に泊めてもらったお礼にＴシャツを買いました

あとは坦々と下るだけです
もう１時間で椹島というあたりで、ソロの若い女性とすれ違いました
彼女は私の胸のロゴ(イイデリンドウ)を目ざとくみつけて「飯豊・朝日を愛する会ですね。そちらの方なんですか？」　飯豊を愛する登山者は静岡にもいます　彼女は新潟だそうで、しばし飯豊賛歌で盛り上がりました

赤石岳から５時間ちょっと、11時半前に椹島　脚が棒のようを実体験(苦笑)
テントの下で、避難小屋同宿の登山者と雑談

椹島ロッジ 宿・ホテル

３年前に亡くなった白籏史朗さんを偲びに　入場料200円

北アルプスに比べてマイナーですらなかった南アルプスの山々を撮り続けた白籏史朗さん

右から赤石岳、聖岳、上河内岳

荒川岳南斜面のお花畑と赤石岳

１時前、送迎バスで白樺荘方面に　途中で赤石岳が見えました

２時すぎ、白樺荘で山の汗を流しました

赤石温泉 白樺荘 温泉

露天風呂からみえる茶臼岳
あとは井川自主運行バスと路線バスを乗り継いで帰宅しました
ショッキングなことがありましたが、全体としては雨にも遭わず、花や展望もまあまあで楽しい赤石岳でした
ただ筋肉痛が……　翌10日は夏休み前最後の仕事でしたが、歩行に支障をきたすほどΣ(・□・；)

後日譚です
井川のビジターセンターで、みつけたポスターです

空いていたので行ってみたら、写真展に岸田明さん(山と高原地図執筆)本人が！
あいさつ程度ですが、直にお話してうれしかった　絵はがきまで頂戴しました(上が赤石岳、下が上河内岳)

この旅行記へのコメント （10）

• ほいみさん 2022/08/16 22:36:05

  赤石山脈

  中学の頃は、そう習いました・・・って、今でも正式名はそうなんでしょうけど。
  その最高峰の赤石だけに10回登ってるって凄いですね！　私は５年前に一度だけ登りましたが、道路まで後50mってところで滑って捻挫してしまいました。1年間くらい調子が悪かったです。
  
  毎日登ってる日守山から、赤石だけが見えるって聞いてますが定かではありません。赤石山脈が延々と見えてるのですが、どれがどの山なのか、さっぱりです。
  
  ほいみ

  ねもさん からの返信 2022/08/18 09:47:25

  RE: 赤石山脈

  ほいみさん　コメント＆ご投票ありがとうございます。
  そんなことがありましたね、災難でした。私の経験では、トラブルは危ない箇所より油断に起因することが多いように感じます。
  細かいことで恐縮ですが、今回行き損ねた悪沢岳のほうがちょっと高い(-_-;)
  
  日守山から赤石山脈!?　そりゃ羨ましい！　私も一度拝みたいものです。やはり初冬がベスト？
  だいぶ前ですが、達磨山から洋上に白い赤石山脈が見えてうれしかったです。

• 旅猫さん 2022/08/13 12:02:10

  青い花

  ねもさん、こんにちは。
  
  台風接近で、今日は巣籠です。
  南アの赤石岳へ登られたのですね！
  南アは、登山口まで行くのが一苦労ですよね。
  井川ダムが渡れるとは知りませんでした。
  そういえば、カツカレーって、ここ数年食べていないなぁ
  ワイン持参と言えば、穂高へ登った時、テント泊だったのに、瓶入りのワインを日本も持って涸沢まで歩いたことを思い出しました。
  今考えると、お馬鹿なことでした（笑）
  それにしても、青い花が多くていいですね！
  青い花は好きなのです。
  歩行に支障が出るほどの筋肉痛と言うのは大変でしたね（＾＾；
  旅猫

  ねもさん からの返信 2022/08/14 09:45:25

  RE: 青い花

  旅猫さん　いつもコメント＆ご投票ありがとうございます。
  筋肉痛は４日でようやく(笑)
  
  南アルプスも北部は入りやすいのですが、南部は相変わらず仰るとおりです。
  そう、私も今回初めて井川をぶらぶらして結構面白かったです。少数ですが旅行者もいて意外でした。
  
  瓶入りワインを２本も!?　それは若い！
  ９年前にワインを２ｌ(紙パック入り)差し入れたことを智恵子さんが覚えていてくれてうれしかったです。
  そうですね、今回は青い花が多かったです。私がハクサンシャジンか？と書いた青い花は合っています？

  旅猫さん からの返信 2022/08/14 10:09:03

  RE: RE: 青い花

  ねもさん、こんにちは。
  
  > 私がハクサンシャジンか？と書いた青い花は合っています？
  ちょっとわかりづらいのですが、葉が互い違いのようですので、ヒメシャジンの仲間ですね。萼片が反り返っているので、変種であるミヤマシャジン、葉が細いので、ホソバミヤマシャジンかもしれません。
  
  旅猫

  ねもさん からの返信 2022/08/14 13:10:11

  Re: 青い花

  旅猫さん　ご教示ありがとうございます。
  ご助言を参考に自分でも調べてみましたが、画像がいい加減なこともあって、よく分かりません(><)
  本文ではミヤマシャジンということにしておきます。

• batfishさん 2022/08/12 23:20:33

  遠い南アルプス南部

  ねもさん　こんばんは！
  
  10回目の赤石岳登頂、素晴らしいですね。
  公共交通機関での行き方、参考になります。
  登山口に着くまでが一苦労、さらにタフな登りが･･･
  もう行けないのでねもさんの旅行記で拝見できてラッキーです。
  
  私が赤石岳を通ったのは30年近く前ですが、そのころは無人小屋
  だったのでしょうか？小屋を見た記憶さえないのです(^^；
  その代わりに百閒洞山の家はよく覚えています。
  
  TJARでは南アルプス南部は最後の舞台となりますね。
  今年は台風前にレースを終えられそうでよかったです。
  ねもさんも素晴らしい山行、おつかれさまでした！！
  
  batfish
  

  ねもさん からの返信 2022/08/13 20:26:23

  Re: 遠い南アルプス南部

  batfishさん　いつもコメント＆ご投票ありがとうございます。
  何を仰います!?、batfishさん夫妻の富士山日帰りのほうがハードでは？
  ７月３連休～８月下旬は、静鉄の登山バスが走っているので、それに乗る人が圧倒的に多いです。私が公共交通機関を乗り継ぐのは、こちらが安いのと静鉄の登山バスは予約が必要で(><)
  
  さすがです、30年前の南アルプス南部に普通の人は近づかない(笑)と思います。
  私が初めて赤石岳などを歩いたのは39年前ですが、赤石岳山頂には小さな避難小屋(定員３～４人？)があったように記憶しています。その後、取り壊されたのかもしれませんね。
  半分自慢話で恐縮ですが、このときは山頂から４時間で椹島、さらに林道を畑薙ダムまで４時間歩きました。現在のヨタヨタぶりからは信じられません。
  
  井川のヒーロー・望月将悟さんの大記録(2016年大会)が更新される日が来るとは驚きました。

• タビガラスさん 2022/08/12 15:16:39

  赤石岳いいですね

  ねもさん、こんにちは。
  10回目の赤石岳ですか、いいですね、旅行記見させて頂き、思い出しました。
  私は9年前と10年前に行きました、鳳凰三山も懐かしいです、今は足がダメなので最近は3千メートル級の山には行けず低山歩きばかりしています、ねもさんの旅行記を見て満足してます、次の山はどこでしょうか、又、見せてください。
  タビガラス
  

  ねもさん からの返信 2022/08/12 20:26:01

  Re: 赤石岳いいですね

  タビガラスさん　コメント＆ご投票ありがとうございます。
  タビガラスさんの旅は実に多彩ですね。普通の人は、面倒くさい南アルプス南部になんか来ないでしょう。
  夏旅はいずこに？　楽しみにお待ちしています。私は来週末から北海道の予定です。