秋田・岩手GWの旅⑦　「のって楽しい列車」SL銀河は見所いっぱいで大忙し

2022/05/03 - 2022/05/03

今回の旅行の計画は来年のラストランが決まっているこのSL銀河に乗ることが最大の目的。
最初に「SL銀河に乗りたい」があって、乗ることを前提に計画を立てた。
というのもSLばんえつ物語がとっても楽しかったので他のSLも乗ってみたくなった。
準備編にも書いたけどGWのSL銀河のチケットはまさに争奪戦。
取れてよかった。
取れなかったらこの旅行計画自体大幅変更を余儀なくされたと思う。
それだけ楽しみにしていたSL銀河、本当にあっという間だった。
気づいたら目的地に着いて「もう降りなきゃいけない！」と思ったくらい時間がなかった。
ばんえつ物語は最後は少々飽きてきたのに…と思ったらばんえつ物語の乗車時間は３時間半、SL銀河は２時間弱。
時間が倍くらい違ってた。
そしてSL銀河の方がいろいろ凝っていた。
詳細は旅行記をどうぞ。

エリア 遠野(岩手)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

平泉を出発してから約40分の9:45、SL銀河の始発駅である花巻駅に到着。

この旅行記は↓
https://4travel.jp/travelogue/11767027
の続き。

JR東北本線 乗り物

人気のSL銀河の始発駅だけあって花巻駅はSL銀河推し。

出発までまだ時間があるので一度駅を出る。

花巻駅 駅

花巻駅はSL銀河の関係か結構人が多い。
自動券売機も結構人が並んでいた。
待合室の字が宮沢賢治の字っぽい感じ。

今日の宿泊は花巻駅のすぐ前のホテル狩野。
SL銀河の為に選んだホテル。
今回の旅程を考えた時に花巻か新花巻で泊まろうと思ったけど新花巻はホテルは皆無、花巻もかなり少なくて選択肢はほぼなかった(;^_^A。

ホテル狩野 宿・ホテル

ホテル狩野は小さなホテル。
ホテルというより民宿みたいな雰囲気。
多分家族経営じゃないかな。
当然まだ部屋は使えないのでフロントで荷物を預かってもらってSL銀河の出発時間までここでのんびりしようと思っていたらなんか音がする。
宿の人によると出発前にホームで鹿踊（ししおどり）が披露されるらしい。
ということで…

ちょっと寒そうなのでダウンをスーツケースから出して慌てて駅へ。

花巻駅 駅

既にSL銀河は到着済らしく駅は結構人が多い。
花巻駅はごみ箱もSL銀河仕様？

お茶を買うために駅前のコンビニ入ったらここにもSL銀河グッズがズラリ。

SL銀河と言いうより銀河鉄道の夜グッズ？
まぁどちらも似たようなものかな。

今日は乗車券は盛岡駅のみどりの窓口の人に勧められたいわてホリデーパス。
今日の乗車区間を話したらこれの方が50円だけお得らしい(笑)。
そして発売日の10時に頑張って手に入れたSL銀河の指定券は840円。

この2つをもって改札へ。
ちなみに自動改札機だけどICカードは使用不可。
東北は結構使えないエリアが多い。

そしてホームにはSL銀河。

岩手花巻の転倒芸能、鹿踊（ししおどり）もホームで披露中。
でもすぐ終わっちゃった。
もう少し早く来ればよかったのかも。

というかよく考えたらSL銀河の入線時間聞いておけばよかったのか。
きっと本物の鉄道ファンならそうするよね。
まだまだ本物にはなれない(笑)。

機関車の前についているSL銀河のヘッドマークが素敵。

出発前に整備士さんたちが点検中。
きっと普通の電車より手間暇がかかるんだろうな。

機関車についているいろんなマークも撮ってみる。
「盛」はきっと盛岡ってことだよね。
あとは…なんだろう…。

明後日が子供の日だから機関室にはこいのぼり。

SL銀河は銀河鉄道の夜をモチーフにした観光列車。
客車はブルー。
ロゴマークが素敵すぎる。

車体に描かれているのは「銀河鉄道の夜」に登場する星座や動物たち。
SL銀河の運行区間は花巻から釜石。
旅程を組む時に釜石まで行こうかとも思ったけど釜石の観光地が電車で行ける範囲ではあまりなく、日程的にも厳しかったので今回は途中の遠野まで行くことに。

乗車するのは3号車。

それがこちら。
SL銀河は全席指定。
乗車券の他に指定券がいるけどその料金は840円。
つまり通常の運賃に840円を出せば乗れるというなんともお手軽な観光列車。
パーテーションで個室感を出している。

SL銀河 乗り物

座席はこんな感じ。

窓の上にはステンドグラス。
このステンドグラスも「銀河鉄道の夜」に登場する星座などで車内も銀河鉄道の夜の世界観でいっぱい。
レトロでいい雰囲気の車内。

1両はグッズ販売車輛になっていて車内限定品もいろいろ。

各車両には宮沢賢治の本棚や岩手の工芸品を飾った棚などがあって各車両の違いを見るのが楽しい。

こちらは宮沢賢治のイラスト（落書き！？）の複製は展示されている。

記念撮影用のボードも。

出発前にまずしたことはプラネタリウムの整理券を手に入れること。
人気ですぐになくなると聞いていたけどさすがに出発前になくなることはなく、無事get。
最初の上映会のをもらえた。

こちらは釜石線の駅名一覧。
駅名表示がかわいい。

出発時間までひたすら車内散策。

人が少ない様に見えるかもしれないけどこの日は満席。
車内もめちゃくちゃ人が多かった。
特に親子連れ。
さすがGW。
通路通るのも大変なくらい。
人の少ない瞬間を狙って撮った3号車のギャラリースペースのこの写真はある意味奇跡の1枚(笑)。

そろそろ出発時間という頃にホームを見るとさっき歓迎の舞を披露してくれた鹿踊（ししおどり）の人が直立不動の状態で待機。
出発時にはお見送りもしてくれた。

そろそろ出発時間。
最後に駅名をパシャり。
出発時間になってもホームは人でいっぱい。
どうやら乗車せずにSL銀河をみに来たという人もかなりいるみたい。
この人たちも出発の時は手を振って見送ってくれた。

あまりに人が多いので「これはお弁当も売り切れるかも！？」と思って出発前にお目当てのSL銀河弁当購入。
が、いつも使っているJALカードで購入しようとしたらなぜか通らない。
別のカードで通って一安心。
お店の人によると機械が古くてこういうことがよくあるらしい。
後で食べよう。
楽しみ♪

そして10:36いよいよ出発。
終点は釜石。
まぁ終点までは行かないけど。
車内の行き先表示もSL銀河仕様。

JR釜石線 乗り物

出発してすぐ「次の新花巻駅で降りる人は記念乗車切符をお渡しするので乗務員に声掛けください」のアナウンス。
え？？わずか1駅で降りちゃう人いるの！？
でも時間ない人だとそれもありなのかな…。
ちょっともったいないけどね。
SL銀河はとにかくいろんな場所が凝っていて各車両にギャラリーがある。
こちらは１号車のプラネタリウム横の「月と星のミュージアム」。
宮沢賢治が生まれた日のホロスコープなんかが展示されている。
花巻から新花巻までだとこういう各車両のミュージアムやギャラリーを見る時間はないかも…。

出発直後の上映のプラネタリウムの予約券をもらったので時間前に１号車のプラネタリウムへ。
コロナ対策で人数を少なくして実施しているらしく１回目の観客（？）は私も入れて全部で５名。
これが思っていたのとは違って銀河鉄道の夜のお話とプラネタリウムにした、みたいな感じだった。
コロナ対策でカーテン開けているので微妙に明るく、外の音もよく聞こえるので世界観にイマイチ浸れない…。
ちょうど上映中に新花巻駅に到着したので車内放送もすごかったし(笑)。
まぁこれはこれで良しとする。

10分ほどのプラネタリウムを見終わってしばらくしたら土沢駅に到着。
停車時間が４分あるというので降りてみる。
釜石線の前身は「銀河鉄道の夜」のモチーフになったといわれている岩手軽便鉄道。
そのこともあって釜石線の駅には賢治が作品中でもよく使っていたエスペラント語の愛称がつけられている。
駅名標にはそのエスペラント語の愛称も表示していてデザインも銀河鉄道仕様でかわいい。
そして「光る川」という愛称のつけられた土沢駅は物語の中で始発駅となった駅だとか。

駅舎にもエスペラント語の土沢駅の愛称「Brila Rivero」の表示。

そして…この人の多さ！
花巻駅と違ってここにいる人はおそらくほぼ全員SL銀河の乗客じゃないかな？
今日は満席なので180名近い人が乗っているはず。
周りに何もない小さな駅なのでホームは人であふれそうな状態。

当たり前だけど乗っている間は機関車が見られないのでここぞとばかりに記念写真を撮る人たちでいっぱい。
その記念写真と記念写真の合間の隙を狙ってパシャリ。

土沢駅 駅

11:04土沢駅を出発。
すると車内で何やら配っている。
これから行く遠野のパンフレットみたい。
そして中にはなんか500円のクーポンが入っている。
これどっかで使えるのかな？
とりあえずもらっておく。

途中車を止めて手を振ってくれている人たちが。
ＳＬ乗るのは楽しいけど乗ると走る姿を写真には撮れない。
こんなことを考えるあたりちょっと鉄子に目覚め始めているのかも(;^_^A

さて車内散策の続き。
こちらは銀河鉄道の夜の原稿の複製。
これ見てまず思ったのは…賢治って…字が…下手…。
まぁ
人のことは言えないんだけど(笑)。
推敲の跡も見えてなかなか興味深い。
賢治はまさか100年後も自分の原稿がコピーとはいえこんなにみられるとは思っていなかっただろうに。

４号車の列車のギャラリースペース。
SL銀河のデザイン画とかが飾ってある。

４号車の列車のギャラリースペース。
車内探検の後は隣の席の人とおしゃべり。
初めは前の席の父子組と横の膝の上に幼児を乗せた女性で家族だと思っていたけどどうも違うらしい。
隣の方は北上市在住で今日は2人で来たらしい。
この方も先週まではコロナで家から出られず大変だったとか。
子供さんいると余計大変だろうなぁ。

11:27宮守駅に到着。
ここでは12分の停車時間。
この駅の愛称は「銀河のプラットホーム」。

宮守駅 駅

SL銀河は車両デザインが全部違うので見ているだけで楽しい。
宮守駅のホームには鐘があって鳴らしている子供も。

ちょっと駅舎を出て…

SL銀河を遠くから見てみる。
宮守駅の近くにある半円アーチ状の橋、めがね橋を渡るSL銀河というのがよく紹介されていて一番のビュースポットなんだけど乗っていると当然見られない。
せめてめがね橋だけでも見に行きたかったけど駅からは結構遠いのので12分の停車時間では無理。
残念。

じゃあめがね橋だけでも見に行けばいいんじゃないかと思ったものの…時刻表はこんな感じで電車は1時間に1本あるかないか。
これではさすがに厳しい。

宮守駅を出発したところでお昼ご飯。
さっき買ったSL銀河弁当。
炊き込みご飯の上にはウニと金婚漬。
おかずは帆立と鮭とバーナ貝と魚肉焼売。
炊き込みご飯めっちゃ美味しい。
1500円と少々お高めなだけある。
お弁当箱も凝ってる。
これなにかに使えるかな…と思ったけどこういうの持って帰っても結局使わずに押し入れとかに入れちゃうので潔く（？）捨てる。

宮守駅を出てしばらくしたら駅員さんが記念乗車券を配ってくれた。
後ろのスタンプ欄に記念スタンプを押せるというので早速スタンプのある隣の4号車へ。
同じことを考える人がいっぱいでスタンプを押す人が行列。

で、行列に並んで押した記念スタンプがこちら。
めがね橋を渡るSL銀河。
こんな写真撮りたい！

そして12:12遠野に到着。
ここでの停車時間はなんと1時間20分。
なのでほとんどの人が下車。
遠野で降りるのか、途中下車なのかは分からないけど。
だから500円のクーポン配っているんだろうな。

遠野駅でも熱烈歓迎。
が、なんか…雨降っている？？
晴れているけど雨降っているいわゆる天気雨。

遠野駅 駅

鏡に映るSLを撮っている人がいたので真似して撮ってみる。
こういう時もっと倍率高いといいなぁと思う。
望遠レンズ買おうかと思ったこともあるんだけど…重すぎるんだよね。
望遠つけるとミラーレスの長所の軽さがなくなっちゃうから買う気になれない…。

釜石まで行く選択肢もあったけど遠野で行きたいところがあってそこに行くには1時間20分ではとても無理なのでここで途中下車。

この後は遠野観光編へ↓
https://4travel.jp/travelogue/11770646

この旅行記へのコメント （2）

• たにやんさん 2023/08/29 21:30:31

  ホントにステキな列車ですよね。

  はじめまして！SL銀河ホントに乗って楽しい列車ですよね。残念ながら客車の老朽化で今年６月でラストランでしたが、機関車は元気なのでいつか復活してくれれば嬉しいです。
  花巻ー新花巻の短区間乗車にビックリされていましたが、ツアー等の旅行商品は新花巻での乗降が多いので、一般売りで残るのが花巻ー新花巻間なので少しでも乗りたいと言う方が利用されていました。遠野ー釜石間は旅程の都合で乗車されなかったようですが、険しい峠越えや時期によりゆるキャラや郷土芸能でのお出迎えがあったりするので楽しかったですよ。
  ただ、遠野ー釜石間を乗られないのであれば、花巻ー遠野間に変更していただけていれば、残りの区間を乗車出来る方がいたのなと少し残念な気持ちになりました。

  Rinさん からの返信 2023/08/30 02:14:42

  RE: ホントにステキな列車ですよね。

  たにやんさん、書き込みありがとうございます。
  SL銀河、ついに終わってしまったんですよね。
  私もラストランの話を聞いてなんとなくその気になって乗ってみたら想像以上に楽しかったです。
  花巻ー新花巻の乗車も普通なんですね。
  でも考えてみたら新花巻は新幹線の停車駅でもあるので時間のない旅行者にとっては効率がいいのかもしれませんね。
  また復活してくれるといいですよね。
  需要は確実にあると思うのでJRさん頑張ってほしい！
  
  Rin