道央・北の路線を巡る旅、その２　襟裳から黄金道路へ

2022/06/20 - 2022/06/20

早朝の５時。
まだ辺りは、夢の彼方。

町は暗闇から少しずつ明るさを取り戻している。
クリーム色に溶けた空と、青い海が重なり合った。
宿を抜けだして、波の音の方を目指す。


道央の旅、二日目。
かつて『何も無い』とさえ言われた、襟裳岬へと車を走らせた。
崖の上に立つ。
目の前には、丸く水平線が描かれている。
荒々しい白波の向こうには、太平洋しかない。

私は、大きく息を吸い込んだ。

エリア えりも(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0

• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

早朝、朝もやの宿を抜けだす。

クリフハウス・柳田旅館 宿・ホテル

時刻は５時をまわったところ

町も港も眠っている

身体全体に霧がまとわりつく

少しずつ明るくなってきた

ふと、海岸べりを見ると

日高コンブが干してある！

みると、漁師さんがコンブ漁の真っ最中

宿まで戻り、朝食を頂きます。

素朴な宿でした。

愛犬と泊まれたり、アザラシの観察ツアーもあるんだって。

霧の中を岬へ向かう。

観光センターの駐車場に車を置き

風の館を訪れたかったのだが、

襟裳岬「風の館」 美術館・博物館

まだ開館前・・・

灯台まで来ると、青空が顔を見せ始める。

襟裳岬灯台 名所・史跡

階段を下りて

先端を目指す。

太陽が当たると

緑がきれい

白い波が岩をかむ

突端まで来ました。

襟裳岬 突端 自然・景勝地

岬の先から太平洋に点々と岩が続いている。

たっぷりと岬の空気を吸い込む。

向こうに見えるのは、襟裳の町

車まで戻り、

道道３４号線を東へと向かう

朝でもあり、対向車もいない。

と、思った瞬間！


エゾシカが飛び出してきました　(゜.゜)

動物の飛び出しに、油断大敵です。

港を見学しつつ

国道３３６号線に合流し

休憩しながら、

道が海岸まで迫り、旧道を走ると水しぶきが掛かったとか。

晴れるとキレイな景観が続きます。

この辺りは、トンネルだらけのバイパスがあり、海岸線は旧道に沿っています。
（残念ながら、ほとんどの旧道は柵があり走れません・・・）

黄金道路にある「望洋台」

キレイな景色だから付いた名前かと思ったら・・・

昭和の初めに、莫大な資金を投じたのが由来らしい。

望洋台（えりも町） 自然・景勝地

鉄道を敷く計画があったらしいのですが、
果たしてどのあたりを予定していたのだろう？


（個人的には、こんなことを考えて走るのも楽しい）

えりも岬から、国道３３６号線をさらに北上し

広尾に着く。

こちらは“駅逓（えきてい）”跡

おもに郵便や荷物を送った施設だそう。

広尾駅跡は、ハスの待合所になっていました。

※かつての国鉄広尾線は、１９８７年に廃止される。

広尾バスターミナル 乗り物

ロータリーになっています。

隣には

「鉄道記念公園」がありました。

広尾町鉄道記念公園 公園・植物園

腕木信号機や線路も見えます。

Ｃ１１の動輪や

切り替えのポイントもある！

さらに北上し、旧大樹駅へ

大樹交通公園 公園・植物園

広くてガランとした駅前

わずかにホームが見える。

緑に覆われたホームと線路跡

※大樹交通公園となっているようです。

旧広尾線を後にし、帯広へと向かう。


※幸福ー愛国間は、こちらもどうぞ。
https://4travel.jp/travelogue/11657334


　　　　　-――　つづく　―――