道央・北の路線を巡る旅、その５　青と紫のはざまで

2022/06/21 - 2022/06/21

旭岳の麓から駆け下りた。
美瑛の町を横目に通り過ぎ、再び車を十勝岳へと向ける。

せっかくここまで来たのなら『ビエイ・ブルー』を観に行こうと思う。
私は、次の「青」を目指してステアリングを廻した。


まず、目に飛び込んできたのは大勢の観光客・・・
平日なのに、駐車場は車で溢れている。
観光バスから嬌声が聞こえてくる。
（どうやら訪問の時間を間違えたらしい）
私は、諦めの心境で湖の堤に登った。
※静かに観るのなら、お天気の良い朝方がおススメらしいです。

美瑛の「ブルー」を堪能した私は、町を目指す。
やはり有名観光地の富良野も、人がいっぱい。
春の花の季節が終わり、ラベンダーの季節にはまだ早い。
それでもファームは、新しい夏の香りに包まれつつあるようだ。


今回は、日高地方からグルリと反時計方向に廻った旅。

華やかな「北海道新幹線の札幌開業（２０３０年予定）に向けて」のニュースの陰で・・・

自然災害で一部が廃線になり、部分営業の日高本線
昭和の時代に賑わった旧広尾線
やはり、台風の被害でバスの代行運転を余儀なくされた根室本線
雑草に覆われた落合駅や列車の走らない幾寅駅


いたる所で赤茶色に錆びた線路と、朽ちかけた建物。
どれも厳しい北海道の現実を、私に突き付けてきました．．．

エリア 美瑛（びえい）(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 交通手段: レンタカー ANAグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

白金青い池に到着

美瑛(白金) 青い池 自然・景勝地

平日だというのに、凄い人の数・・・

堰堤まで人の列です。

それでも、行列のお尻に着き

登ると見えてきました。

「まっ青」と言うより

やや緑掛かっている

引き込まれそうなくらい・・・

神秘的で

美しい。

立ち枯れたカラマツ

幻想的な風景を醸し出す。

太陽の光線の当たり具合や

朝夕の気温や時間によっても

刻々と変化するのでしょうか。

青い水と緑が消え、茶色い砂に変われば、ナミビアの死の沼地『デッドフレイ』のように見えるのかな？

https://4travel.jp/travelogue/11397855

説明によると、この池は人工で

十勝岳の防災工事の際に出来たものらしい。

池には遊歩道があり、近くにはサイクリングロードもある。

売店がありました。

せっかくなので、

美瑛牛乳と青いラムネとのミックスを頂きました。

お昼を過ぎた時間に富良野まで戻る。

ファーム富田に寄ってみる。

ファーム富田 公園・植物園

広大な敷地の一角に

早生のラベンダーが

紫の花が咲いていた。

時期としては、やや早いかも

それでも、お客さんは多い。

園内のポストもラベンダー色

花を愛でながら、メロンを頂きます。

こちらのカフェで遅い昼食を

カフェ ルネ グルメ・レストラン

どれにしようかな？

地元の野菜が入ったカレーを注文　!(^^)!

ゆっくり見学したいのですが、帰りの時間が迫ってきました。

再び富良野線を渡り、一気に国道２３７号を南下。

占冠に到着

占冠駅 駅

大きな駅ですが、

静かで、誰もいない。

列車の本数も数えるほど

駅前はガランと静寂・・・

広大な自然は、魅力が溢れているんですが・・・

鉄道事業としては、

かなり厳しいようです．．．

無事、レンタカーを返却し

新千歳空港 空港

新千歳空港から帰ります。

今回も、長期の休みが取れず

駆け足の旅になりました。

野性味あふれる場所は

鉄道では行き辛いのが難点。

次は、ゆっくりと列車で車窓を楽しむ旅に出たいと思います。




　　　　　　―――　おしまい