北インド横断旅　⑦　（広いな～デリー。でも全部周るぞ世界遺産！初海外の大学生をアテンドしてあげたー）

2011/01/29 - 2011/02/18

＜コルカタからジョードプルまで、
見どころ多いインド北部を、ほぼ横断＆観光してきた備忘録です。
帰りに、マレーシア＆シンガポールにも寄りましたー＞

・成田～バンコク～コルカタ
・ダージリン
・バラナシ
・アーグラー
・ジャイプル
・ジョードプル
・デリー
・デリー～クアラルンプール～マラッカ
・マラッカ～シンガポール～成田


ついに、インドでは最後の街、
首都デリーにやってまいりましたー

ジョードプルからの夜行列車は１等寝台。
待合室では、兵隊さんたちと写メを撮ったり、
漢字で、名前を書いてあげたり。

客室は、いかにも金持ち風の
インド人の若者と老夫婦が一緒で、
珍しく特にハプニングもなく、
順調にオールドデリー駅に到着。

でも、ここはインド。
デリーでは、どんな事が起こるかな～？

エリア デリー(インド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩
• 航空会社: エアアジア
• 旅行の手配内容: 個別手配

オールドデリー駅には、早朝に到着。

そこからは、メトロに乗って
安ホテルがたくさんある
メイン・バザール（パハール・ガンジ）へと向かいます。

「ニューデリーのへそ」ともいわれる、
「コンノートプレイス」近くの駅にて下車。

早朝なので、人が少ないにもかかわらず、
それでも、２～３人は声をかけてくる。

だが、もう慣れてきたもの。
早朝＆夜行列車の疲れもあって、
相手をするのが面倒くさくなり、

もう仏のような「無」の表情で、
反応もせずに通り過ぎる。

早朝のメインバザール、活気が出始めた頃。

「クワリティ」という、何の特徴もない（失礼）
ホテルに飛び込みチェックイン。

ホテルの部屋で荷物を整理していると、
「トントン」とノックの音。

開けると、そこには大学生らしき、日本人の男の子。

なんでも、先にインドを旅行してる友達と、
このホテルで待ち合わせをしているそうだが、
その友達が来ないらしい。

しかも、この子、
初海外でインドに来たらしく、
がんばって１人で、
空港からこのホテルまでたどり着いたそう。

（って、いや・・君、初海外がインドって、
なかなかチャレンジャーだね・・）

と内心思うも、本人はかなり不安だったことでしょう。

で、ホテルの人に、
「日本人が今朝、来たよー」と、教えてもらったらしく、
友達と連絡を取るにはどうしたらいいか？相談される。

それで、持っていた携帯で、メールだったか？電話だったか？
貸して連絡を取ってあげる。

どうやら、交通事情で遅れているらしく、
明日には着くらしい。

（初心者の同行者がいるんだったら、
インドは遅れるんだから、前日には前乗りしてあげなきゃー）

と、思うも、
今日１日、１人でホテルにいるのも可哀想なので、

「観光行くけど、一緒に行くかい？」と誘ってみる。

「行きます！」と言うので、なら１日アテンドしてあげよう～

最初に行くのは、ちょっと郊外、
世界遺産の「クトゥブ・ミナール」。

実はここまで、
地下鉄「イエローライン」で来たのだが、
大学生の子、いきなり切符を無くしたらしい。

（大丈夫か？・・よく１人でインドまで来れたな・・）

改札の窓口で、「一緒の駅から来たんです～」と、
同じ切符の料金を支払い、無事に通過～

しかもこの駅、
「クトゥブ・ミナール」という名前のくせに、
駅からやたら遠い～
埼玉の「森林公園駅」かっ！

結局サイクルリキシャに乗り、無事に園内へと入場

「クトゥブ・ミナール」とは、
むか～し、クトゥブ・ウッディーン・アイバクという人が、
北インドを制圧した記念に建てたモスクらしい。

１９９３年に世界遺産に登録。

そして、そのシンボルといえば、
この有名なミナレット。

細かいデザインがステキで、
見た目は、ちょっとスカイツリーっぽい？

高さは７２．５ｍ。

５層になっていて、下３層は赤砂岩。
上は、大理石と砂岩だそう。

インド最古のミナレットで、
昔は１００ｍ程の高さがあり、
世界一高かったとか。

ちなみに「ミナール」は、
「ミナレット」のことらしい。

って、さっきから言ってる「ミナレット」って、
そもそも何だ？（イスラムの尖塔みたい）

大学生の子も、観光して慣れてきたのか？

最初は緊張していたようだけど、
見学してるうちに、笑顔も見られるようになり、
一緒に写真を撮ったり、
リラックスしてきた模様。
よかった、よかった！

こちら、まるでホールケーキのような、
「アライ・ミーナール」と呼ばれるこの塔？
建設を始めるも資金不足等が原因で放棄され、
現在はこの巨大な基壇のみ。

って、これ、ホントに塔か？

さて、一通り見学後、
次の場所へ行こうと地下鉄に乗ると、
途中からめちゃくちゃギュウギュウ。
乗車率１００％の大混雑。

「スリに気を付けてねー」と注意しながら、

目的地近くの駅で降りようとするも、
ドアが開くなり、
次から次へ人が乗ってこようとして、
ドアにも近づけず、降りれない。

（先に人が降りないと、もう乗れないでしょうがー）怒

この時、ここにいるインド人の乗客全員に、
東京のラッシュ時の映像を見せて、説教・・ではなく、
教育したい！と、心から思った・・

結局降りれず、
みんなが一斉に降りた、次の駅で下車。

「いやー、すごかったですねー」（笑）

と、大学生の子は、
これはこれで楽しかったよう。
スリも大丈夫だったみたい。

１駅分、また地下鉄で戻り、「インド門」へと向かいます。

やって来た「インド門」。

遠くからでも見える立派な門で、
高さ４２ｍ。

第一次世界大戦で戦死した
インド兵の慰霊碑だそう。

でも見た目、まるで凱旋門？

そんな「インド門」の下には、社会科見学か？
行儀よく並んで座る、かわいい子供たち。
教えれば、ちゃんとできるじゃん。

地下鉄に乗る大人たちにも、
きちんと並んでるこの光景、見習って欲しい。

教育って大事。

こちらは、その目の前にある「キャノピー」

何かは不明。

その次に訪れたのは、もう１つの世界遺産、
「フマユーン廟」。

「インド門」から、
ほぼ道１本ですが、距離があるので、
オートリキシャでブーンと移動。

ムガル帝国第2代皇帝、フマーユーンの霊廟です。

１９９３年に世界遺産に登録。

パッと見、
（タージ・マハルみた～い）
と思われた方も多いはず？

それもそのはず、
後に作られる「タージ・マハル」に影響を与え、
モデルにもなっているとか。

「フマユーン廟」もきれいな左右対称で、
立派な造り。

でも、「タージ・マハル」と違い、
人も少なく、
ゆっくり見学できるのが、GOOD!

２段目にも上がることができます。

巨大なイーワーンを下から見上げると、
その大きさに驚き！

庭園も左右対称になってて、
素晴らしい～

「エデンの園」をイメージしてるんだとか。

最後は、廟の２段目から、
キレイな夕日を眺めながら、見学終了～。
天気が良かったので、夕陽が真っ赤。

帰りは、テキトーに中心部へ向かうバスに乗り込み、
見覚えのある所で、テキトーに降りる。

大学生の子、
インドに来たのに「カレー」はまだ、ということで、
「パハール・ガンジ」のレストランで、
マトンカレーなど、
夕食をご馳走してあげました～

デリー観光も、どうやら楽しんでもらえたよう。

おはようございます。
翌朝もチャイ屋さんで、一緒に朝食。
チャイ屋での注文、過ごし方も
しっかり伝授しておく。

ホテルをチェックアウトする時には、
どうやら友達も到着したらしく、ひと安心。

でも、この後の旅行、大丈夫かな～？
初海外のイメージって、
その後の海外旅行に影響しそうだから、
騙されたり、具合悪くなったりしないといいけど・・

「インドのことは嫌いでも、
海外旅行は嫌いにならないでくださいっ！」
と、前田敦子ばりに願う。

で、自分は１人で観光へ。

３つ目の世界遺産、
有名なレッドフォードこと「ラール・キラー」へ。

こちらも、デリーのシンボル的な要塞、「ラール・キラー」。

赤砂岩でできているため、
ラール（赤い）・キラー（城）と呼ばれているそう。

２００７年に世界遺産に登録。

長さ、約2.5キロメートルもの、
高くて、頑丈な城壁に囲まれています。

では、城内へレッツゴー！

まずくぐるのは、
城内へと通じる巨大なラホール門。

高さ33メートルあるらしい。

ちなみに、この要塞も、
「タージ・マハル」を造った、
シャー・ジャハーンが建てたそう。

シャー・ジャハーンは、建造物マニアか？

ここは「ディーワーネ・アーム」だったはず？

民衆の陳情所だそうです。

そこには、白亜の大理石で作られている
シャー・ジャハーンが座ったとされる玉座が。（下）

これは、「ディワーネ・カース」？

どうやら、来賓用謁見所らしい？

こっちは、「ラング・マハル」？

色も造りも似ているので、わかりにくいし、
よく覚えてない・・

たぶん、ハーレム？

このラール・キラー、
イギリスの植民地となった時に、
接収され軍事施設として利用されてたそう。

インド独立後にはインド軍の施設となり、
城の一部は今も軍事施設なので、
一般人の立ち入りが禁止の場所もあるそうです。

でも、広々とした広場もあるので、
今では市民憩いの場にもなっている模様。

そんな芝生では、

ラン♪ランララ♪ランランラン♪

と、子犬がはしゃぎまくって楽しそう～

何をしても楽しい年頃。
朝シャンまでして、おしゃれ？にも余念がない。

それを見ていた、ベテラン犬が一言。

「その水、汚いぞ」　(￣ー￣) ｽﾞｰﾝ!

これにて、デリー観光は終了～

と同時に、インド観光も終了～

名残惜しく、ラール・キラーを眺めながら、
お城を跡にします。

「デリーの浅草」と言われる？
ゴチャゴチャした下町の「チャンドニー・チョーク」を歩きながら、

オールドデリー駅で預けた荷物を取って、空港バスのバス停へ。

空港に到着後は、
エアアジアでついにインドを脱出？し、
マレーシア、KLへと向かいました～


色々と、話題には事欠かなかった、インド編。

騒がしさから開放されて、ホッとしたような？
それでいて、ちょっと寂しいような？

インド、人生観が変わったか？と言われれば、
もちろん文化や習慣も違うので、
驚くことや、考えさせられることも多かったが、
それは別に、他の国でも、それぞれあるわけで。

自分の場合、
インド１カ国だけで変わったとは思わないが、
今までの旅行、トータルで人生観は変わったかも？

でも個人的に思う、インド独特の感覚は、
ただ街を歩いているだけでも、
エネルギーをどんどん吸い取られていくような気がしたー

体力・メンタル共に、消耗度が激しいから？
でもその分、タフになったかもー？

なにはともあれ、旅行中、全くお腹を壊さず、
大きな金銭トラブルもなくて、ひと安心。

と、まるでその後、すぐに帰宅したかのように、
インド編をまとめていますが、
まだガッツリ、マレーシアとシンガポール編があるという・・

よろしかったら、続きもご覧ください。

この旅行記へのコメント （4）

• akepi48さん 2022/07/04 20:38:15

  大物になってたりして。

  Black7さん、こんばんはー☆彡
  
  自由すぎるインドに驚愕のあまり
  記憶少なめのデリー。こんなちゃんとした（失礼）
  観光地があったのだと思いました。
  きれいな写真をたくさん見られて良かった(^^♪
  インドもことごとく晴れてますねー。
  
  初☆海外の大学生さん、心細くって
  早く、日本人に会いたかった、
  会いたかった、会いたかったYES！でしょう。
  嫌いになるどころかインドも旅行も
  大好きになったと思いますよ。
  とんでもなく大物になっててお世話になった
  Black７さんのこと、探してるかも～。
  
  ホールケーキやカヌレに似てる「アライ・ミーナール」
  ワタシはプッチンプリン（特大）と思いました。
  プリン特有の滑らかさが皆無。
  毎度だけど、資金難で工事中断はインド人読み浅すぎ。
  
  インドのワンコはどの子も高級感あふれてますね。
  口ずさむナウシカのメロディ。ジブリファンかも？
  
  akepi48

  Black7さん からの返信 2022/07/05 00:24:55

  RE: 大物になってたりして。

  akepi48さん、こんばんはー☆
  
  ひとまず完結、インド編。
  デリーは、だだっ広くて、
  やたら人が多くて、野良牛少なめ。
  個人だと、ちょっと観光しずらいけど、
  がんばって周ってみましたー
  
  おー、さすがakepiさん。
  大学生の気持ち、「会いたかったYES!」だったとは（笑）
  それで、あの前田敦子に似た迷言？が飛び出てしまったのかも？
  
  その彼が、「クレイジージャーニー」に出るほどの
  達人になっていたら、こちらから名乗り出ようと思います (￣ー￣)/ ﾊｲ！
  
  akepiさんも行かれた、「クトゥブ・ミナール」。
  akepiさんの場合は、プッチンプリンですかー？（笑）
  あのツルンとプリンが飛び出る容器をインド人が見たら、
  遺跡よりも食いつくこと、間違いなし。
  ヘビ使い並みの人だかりができることでしょうー
  
  ジプリファンかも知れないワンコに続き、
  次作は、ジプリネタの予定です。
  そこでも、口ずさむ、ジプリの主題歌。
  が、歌詞が間違ってるかもー
  
  Black7

• cheriko330さん 2022/07/01 11:46:03

  これでインド編も終わっちゃうのね～(/へ＼*)))ウゥ、ﾋｯｸ

  Black7さん、こんにちは～♪
  
  もう7月ですね。早っ！！この暑さに、首都圏は節電要請で大変。
  こちらは水不足よ。そちらもね。
  
  ジョードプルから珍しく順調にオールドデリーへ到着。
  早朝のメインバザールはインド感が半端ないね。
  ホテルに着いて早速、初海外の日本人男性が現れて、向こうにすれば
  地獄で仏。Black7さんさんですごくラッキーですね。面倒見の良い
  優しいBlack7さん。旅は道連れともいいますが、一日お付き合い。
  地下鉄の切符も無くして、臨機応変に無事に通過で良かった。
  厳しいところも、ありますよね。
  Black7さんが、ホールケーキと表現しているのは、カヌレに見え
  ました(笑)　未完成なのね。
  「インド門」も「凱旋門」をシンプルにしたような感じね。
  「キャノピー」もトルコで見かけたような？？
  「フマーユーンの霊廟」、こちらも世界遺産で「タージ・マハル」の
  モデルでしたか。初めて見ました。夕日の写真もきれいね。
  インド、世界遺産多しですね。
  やっぱり、じっとしていない子犬は可愛いね。ベテラン犬のひと言に
  笑わせてもらいました。なかなか行けないインド。Black7さんのお蔭で
  楽しませていただきました。「インドを制するのは、世界を制す」ですね。
  少なからずも、影響は受けたのね。
  続きの旅も楽しみです。私も、もうすぐちっぽけな旅行記アップできそうよ。
  また、見ていただけると嬉しいです。
  
  　cheriko330

  Black7さん からの返信 2022/07/01 22:12:02

  Re: これでインド編も終わっちゃうのね～(/へ＼*)))ウゥ、ﾋｯｸ

  cheriko330さん、こんばんはー☆
  
  今日も１日、暑かったですねー
  インドを思い出す、
  もしかしたらインド超えかもしれない連日の猛暑。
  どっと疲れて、
  インドの野良牛のように、ダラダラしてしまいそうです。
  
  でも６月、旅行でたくさん歩いて、
  温泉にも入ったおかげか、今の所、まだ夏バテ知らずです。
  
  インドのデリー、何かしらあるかと思ったら、
  インド人ではなく、まさかの日本人がらみだとは。
  
  おそらく、友達をあてにして、来たであろう大学生。
  海外自体が慣れてないし、ましてやインドなので、
  １人だと、トラブルに巻き込まれる可能性大。
  
  散々嫌な目にあったら可哀そうだし。
  ２人で一緒に観光して、インドにも少し慣れ、
  楽しんでもらえたようで、良かったですー
  
  今では、自分以上に旅をするようになってたりして・・
  
  「カヌレ」、またcherikoさん、
  オシャレな洋菓子の名前をご存知ですねー
  おフランスの洋菓子だとか。
  逆に、「カヌレ」、覚えましたー　ﾒﾓﾒﾓ
  
  cherikoさんの、NEWミラーレス一眼、
  大活躍ですねー
  新作も、楽しみにお待ちしておりますねー
  
  Black7