どこかにマイル第３弾　長崎旅行～3日目は軍艦島上陸からグラバー園　世界遺産＋お土産番外編

2022/03/09 - 2022/03/09

3日目も快晴、東京は大雨らしい。
今日は長崎旅行最大の目的、軍艦島ツアー。
出かけるには最良の日、このツアーも一昨日から再開したらしい。

軍艦島は正式名『端島』という。
軍艦に形が似ていたので軍艦島呼ばれるようになりました。

明治時代から昭和時代にかけて海底炭鉱によって栄え、1916年～日本初の鉄筋コンクリート造の高層集合住宅を島内に備え、1960年代には東京以上の人口密度を有していた。
1974年（昭和49年）の閉山にともなって島民が島を離れてからは、無人島。

今は廃墟だけの島ですが、島の周りに張り巡らされた防壁が世界遺産に登録され、島内ツアーが始まり話題を呼びました。

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 高速・路線バス JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

市電で大浦海岸通までやってきました。
ホテルのある長崎新地から2駅目。
地元の人に聞くと、歩いてすぐですよ…と言われるけれど、地元の人が言うのはあまり信じないようにしよう。

大浦海岸通電停 駅

旧香港上海銀行長崎支店、今は記念館になっているけれど、香港上海銀行自体は日本から撤退したわけではない。
隣のENEOSの場所には、かつて長崎きっての高級ホテル『NGASAKI　HOTEL』がありました。

長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館 名所・史跡

銀行跡とENEOSの間を入ったところにある軍艦島デジタルミュージアム。
ここが本日の集合場所です。

軍艦島デジタルミュージアム 美術館・博物館

軍艦島に上陸するためには、ツアーに申し込まねばなりません。
催行している会社を４社ほど比較して、この軍艦島コンシャルジェに決めました。

軍艦島デジタルミュージアム 美術館・博物館

ここは軍艦島の歴史を知れるミュージアムを併設しています。
上陸する前に映像で歴史を勉強します。

台風の時なども怖がるでもなく、大波を見学する住民の姿など映像で残されていて、
等身大の生活ぶりを感じることができました。

湊へ移動するときに見た『孫文と梅や庄吉の像』、孫文の支援者梅屋庄吉は長崎の実業家だったそうです。

孫文と梅屋庄吉の像 名所・史跡

港までやってきました。
軍艦島コンシャルジェの船『ジュピター』が見えます。

軍艦島ツアー 乗り物

優先乗船番号のカード順に乗り込みます。
かなりの人数がいて、更にその後に通常乗船、我々の前にはプレミアムといって、倍の値段で飲み物付きで先頭窓際というグループまでいました。
まん防解除で月曜から再開なのに、この軍艦島ツアーは満員でした。

ジュピターは200名乗れる大型クルーザー、揺れも少ないので酔い防止の意味でも、こちらを選択しました。

軍艦島キャラクターのガンショーくん、可愛いのだろうか？
う〇こに見えてしまう私(下品ですみません)

軍艦島までの道中の間もアナウンスやTVモニターなどで詳しいレクチャーがありました。
実際に軍艦島で働いていた人や、長崎観光や建築の専門家などがガイドを務めてくれます。

窓際でないので写真は撮っていませんが、「ジャイアントカンチレバークレーン」や三菱造船所、占勝閣（せんしょうかく）が窓から見えました。
長崎にとって軍艦島はもとより、製造業の三菱が大きく関わっているのを感じました。

端島 名所・史跡

軍艦島が見えてきました。
南北に480メートル、東西に160メートル、周囲1200メートルに海底炭鉱、従業員の住む構想鉄筋コンクリート、最盛期には東京の9倍の人口密度。
岩礁の上の建物群、やはりダントツに印象的な外見です。

ドルフィン桟橋を渡って上陸します。台風の旅に破壊された歴代の桟橋。
長崎市の規定が厳しくなり、波が50センチを越えると上陸が難しくなるそうです。
今日は本当に穏やかで温暖な気候、これも日頃の行いがいいからですね、神様ありがとうございます(^^♪

トンネルを抜けて島内に入ります。

鉄筋コンクリートの建物群は経年劣化が著しく、いつ崩壊してもおかしくない状態です。
そのため見学できる箇所は、島内三か所からと厳しく決められています。

第一見学所の広場から見える端島小中学校と精炭ベルトコンベアー跡。
小学校は三菱社立で7階建で１～４階まで小学校、5階、7階が中学校。
６階には図書館や理科室など特別教室がありました。
エレベーターはないので、皆、階段で登ったそうです。
島民自体が若かったんでしょうね。

三菱の幹部が住んでいた３号棟。
炭鉱に勤めていた人たちは当時の一般的な職業の中では、とてもお給料が良かったのですが、幹部たちは更にお給料が良かったようです。

貯水槽、最盛期には5300人もの人々が住んでいたため水は生活必需品ですが、端島ではなく隣の直島から海底水道で引いてきたそうです。
かなり大変だったのでしょうね。

第二見学所に移動します。
ここから見える景色は炭鉱の主力部分です。
ガイドの浜口さんは大学で建築学を学んだ方で、芸術の観点から建物の説明をしてくれます。
船内では声だけでディーンフジオカさんに似たイケボでしたが、ご本人も中々素敵な方でしたよ(笑)

レンガの建物は総合事務所跡、ここには炭鉱から戻ってきた従業員のための浴場もありましたが、最初に汗を流す浴槽はいつも真っ黒だったようです。

こちらの第二竪坑口桟橋跡は、炭鉱員の仕事場である地下深くの炭鉱への入口です。

地下600mへ秒速8mというスピードで落下。気温47度、湿度90～100％という炭鉱内に1日8時間という過酷な環境で働いていた炭鉱員。

日本人以外の韓中の強制労働の場所とも言われていますが、従業員同士は命がけで働く戦友のように、関係は良好だったようです。

地元で船を持っている人なのか、釣りをしている人もいました。
この防波堤の役割をする防壁こそが世界遺産なのだそうです。

見学通路を歩くと工場と30号棟アパートが見えてきます。
日本初の鉄筋コンクリート住宅は経年劣化の過程を見るにも、重要な役割を果たしていますが、沢山の方々がここで日常を過ごしていたのですね。
破格ともいえる給料を得て、TVの普及率は当時の日本で25％以下ですが、ここでは100％だったようです。

ただ、いつ果てるともわからない過酷な職場環境の中、命を懸けて日本の製造業の要である石炭発掘に貢献してくれたこと。
今や石炭のCO2排出量は膨大で、環境破壊の問題でたたかれますが、この歴史が無ければ今の日本の発展もなかったわけです。

工場跡のわずかな平地、ここはB'zの「MY LONELY TOWN」のPVが撮られた場所のようです。
当日は波が高く稲葉さんは船酔いで、4時間くらい死んだように倒れていたようです。(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=AFma39X_SCI

30号棟は住民のアパート以外に売店や食堂、一般の共同風呂、理髪店、郵便局、給与支払窓口などもあったそうです。

見学コースからは外れていますが、島内には他にもたくさんの娯楽施設があり、遊郭まであったそうです。
警察も拘置所もありましたが、酔っ払いを寝かせる以外拘置所は利用されなかったほど、治安は安定していました。

ここも経年劣化が著しく、数年で崩壊が進んでいます。

他社のツアーも上陸しているので、譲り合いながらの移動をします。
やがては朽ち果てなくなってしまう危機的世界遺産、世界中に多くありますね。
ここにきてそれを見られた事は貴重な体験でした。

軍艦島は映画『進撃の巨人』、007シリーズの『スカイフォール』のロケ地でもあります。
スカイフォールは見ましたけれど、マカオの沖合に浮かぶ廃墟の島「デッド・シティ」という設定でしたね。

さて軍艦島ツアーの後は、ちゃんぽん発祥のレストラン『四海楼』でランチと思ったのに、コロナ禍で休業中ですってショック～( ;∀;)

中華料理 佐世保 四海楼 グルメ・レストラン

ランチの予定が狂ったので朝、時間のなかった香港上海銀行記念館の見学をしましょう。

長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館 名所・史跡

記念館は1階部分は無料です。
昭和のノスタルジックな営業部、こんなところで顧客と話してみたい。
今と違って時間がゆっくり流れていそうです。

窓口も重厚です、効率性を考えると良くないのでしょうが、これはこれでいいなあと思います。
何でもかんでもデジタルシフト化で銀行も変わってきていますが、やがて窓口は無くなるのかな(そのころには私は退職してるな)

ランチのアテが外れたけれど、お腹は空くよ。
ホテルのレストランなら味の失敗はないだろう。

ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル 宿・ホテル

ちゃんぽん発祥の店という期待が大だったので、ガッカリ感が半端ないです。
ランチビュッフェ2000円という安さに惹かれますが、ここはやはりちゃんぽんと皿うどんですなあ。

ラ・ベルヴュー グルメ・レストラン

感想としては中華街の有名店より、私はここのちゃんぽんが好きです。
具材も豪華だった。
皿うどんは細麺よりも太麺が正式と聞いたので、太麺でオーダーしてみました。

お腹がいっぱいになって落ち着いたので、地元のカステラ店を覗きます。

カステラの長崎堂 グルメ・レストラン

桃カステラがこの店舗ではありました。
カステラの上に着色した 砂糖 を コーティング し、更に マジパン 等で作った桃の葉や、 餡 などで作った枝を添えて、桃の形にした物である。
激甘で私的には普通のカステラがいいのですが、季節物なので記念になって良かった。

時間がなくて焦りますが、出来る限り観光しましょう。
グラバー園は軍艦島ツアーの常盤港から直ぐですが、グラバー坂はこの通り空いています。

大浦天主堂、なんと入場料が1000円。
浦上天主堂はタダだったのに、その差に愕然とします。
そのせいか、中に入らず手前で記念撮影して去っていく人が多かった。
セコいんですが、800円くらいにして中で寄附箱など置いた方が、入ってくる人多いと思うんですけれど…

大浦天主堂 寺・神社・教会

中はリブ・ヴォールト天井という建築方式で、柱を少なくして空間を作り出しているのだけれど、写真撮影禁止だから仕方ない。

グラバー園も〇十年ぶり、前回の事はすっかり忘れています。

グラバー園 名所・史跡

エスカレーター1号機、2号機まで上まで行って、下ってくることにします。

グラバースカイロード 乗り物

旧三菱第二ドックハウス、船が修理などのためにドックに停泊している間、船員たちが宿泊するための施設です。
三菱造船が持ってい建物を長崎市がもらい受けました。
長崎に来て三菱の名を聞くのは何回目だろう。

2階から見た風景、ここからも港の景色が一望出来ます。

旧ウォーカー住宅、キリンビールの前身を設立した、ロバート・ウォーカー・ジュニアの住宅。
親日家で外見は日本家屋に似ていますが、このベランダは海外の住宅そのものですね。

旧リンガー住宅、ちゃんぽんのリ〇ガー・ハットはここから取ったのか？と下世話な事を考える私。
三方にベランダを備えた木骨石造建築。

リンガーは高級ホテル『ナガサキ・ホテル』を建設した人でもあります。
設計は鹿鳴館を手掛けたジョサイア・コンドル、これだけでも豪華さが想像できます。
美しいカトラリーの数々、うっとりしますね。

ここからの展望も素晴らしい、リンガー住宅は元々この場所にあったので、この小高い丘の上からこの景色を眺めていたのでしょうね。

西洋式応接、窓が多く光を取り入れています。

一際大きく瀟洒(しょうしゃ)な旧オルト住宅。
モッコウバラの薔薇棚がメルヘンの世界に誘います。

オルトがここに住んだのはわずか3年ほど、その後はリンガー一族がここに住んだため、遺品が多く飾られていました。

玄関正面の噴水は日本初の西洋式噴水だそうです。

グラバー園カフェ側の西洋料理発祥の地。
西洋料理の発祥は日本津々浦々ありそうですが、西洋料理というより、オランダ料理なのかな？

旧グラバー住宅、去年の12月に改修工事を終えて、やっと一般公開できるようになりました。

グラバー園 名所・史跡

庭の敷石にはハート形の物もあるようですが、探すの忘れてしまいました。

グラバー園を代表する住宅になっているだけあって、とても美しい建物です。
洋風建築でありながら、屋根には瓦を敷き和洋折衷の良いところを取り入れています。

室内は典型的な洋風で、大きな窓から差し込む光で室内を明るくしています。

お茶の時間、賑やかな談笑が聞こえるようです。

最後は長崎伝統芸能館で長崎くんちの山車を見学して、お土産も見ました。
ゆっくり見るとかなり時間が掛かってしまい、飛行機の時間を考えるとオランダ坂や東山手洋館群まで足を伸ばすのは無理そうです。

長崎伝統芸能館 美術館・博物館

グラバー坂を降りる際にプリン味のソフトクリームを食べました。
凄く高かった覚えが…でもこんな贅沢なスイーツってないですよね。

長崎南山手プリン グルメ・レストラン

プリン専門店なので、ソフトクリームだけではない、普通のプリンも味わえます。

急いでホテルで預かってもらっていた荷物を受け取り、空港バスで長崎空港に戻ってきました。
JAL羽田行き最終便ですが、空港まで1時間近くかかるので思ったより時間もありません。
お土産は色々と充実しているので、空港でまとめ買いもいいかもしれません。

エアポートショップ MiSoLa -海空- グルメ・レストラン

早々、スタバスタンプを先日から真剣に集め始めました。
今までスタバカードを持っていても、忘れたりしてキャッシュで買っていましたが、これからは出来るだけ連携したスタバカードを使います。

スターバックス・コーヒー 長崎空港店 グルメ・レストラン

長崎空港スターバックススタンプ、ゲットです。

長崎名物のちゃんぽん、皿うどん、角煮まんじゅうなど食べてきましたが、トルコライスがまだだった。
最後に空港でいただきましょう。

レストラン エアポート グルメ・レストラン

スマホにてオーダー式、ここにもデジタルシフトの波が…
でも高齢者には使いにくい世の中になりましたね。
我々プレ高齢者も今は使えても、やがて使えない世の中になるのかな。
いつかスマホもアナログになる時代がやってきそうです。

トルコライスは大人のお子様ランチ、これはナポリタン、バターライス、とんかつが一緒に入っています。
ボリューム凄すぎて勿論、食べきれません(;^_^A
一度食べたら私は満足いたしました。

長崎空港はカードラウンジが１つだけ。
それも保安検査場前で夜の8時で閉まってしまいます。
ここでも足早に珈琲1杯飲んだだけでした。

長崎空港ビジネスラウンジ アザレア 空港ラウンジ

保安検査場からゲートまでも近いコンパクトな空港なので、遅延もなく速やかに出発です。
日頃使う羽田や伊丹って、いかに大きな空港なんだろうって地方に来ると思います。

長崎空港 空港

さて恒例のお土産番外編。
メジャーな観光地がグラバー園くらいだったせいか、お土産買うにも時間が無くて最後に空港でそろえた感じです。

以前、友達のお土産でいただいた長崎名所缶のチョコレート。
いただいて嬉しかったので、私もお土産に買ってみました。

うまい棒じゃないよ～長崎ちゃんぽん棒だよ。
バラマキ土産に最適でした。

やっと見つけた桃カステラ、空港でも売っていましたが、甘すぎるけれど一度は食べてみるのもいいでしょう。

そしてお土産にも買ってしまった豚の角煮まんじゅう。
何度食べても美味しいです。

久々に旅に出かけましたが、やっぱり知らない街を歩いてみるのは楽しいしストレス解消になります。
でもコロナが去って以前のように自由に行き来できるのは、まだまだ先の話でしょうね。

本日の歩数は22358歩。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• まつかこさん 2022/04/03 22:48:15

  どこかにマイル旅

  オカンカンさん
  
  こんばんは、どこかにマイル旅楽しいですね。どこになるかわからないワクワク感と自分では多分行かないだろう場所が４つの中に入っていたりして、我が家もはまってしまいました。
  
  長崎は美味しい物沢山あって何回も行きたい所です、年取って住みたい場所の一つでもあります。
  桃カステラはやっぱり甘いのですね、上の桃部分が甘そうですね。
  
  まつかこ

  オカンカンさん からの返信 2022/04/04 19:25:17

  RE: どこかにマイル旅

  まつかこさん　　　オカンカンです。
  
  いつもお世話になっております。
  どこかにマイル、ハマりますよね。
  私は行きたい候補が出るまで頑張ってやってます(笑)
  1日100ターンぐらいまで出来るので、ブラウザを変えるとそれぞれまた100ターンできます。
  数日前から予行演習までやってます。
  
  もう少し暖かくなれば、又行ってみたいですね。
  
  地方の名産品は食べたことのないものが揃っていて、テンション上がります。
  今後ともよろしくお願いいたします。