夕陽の見える日露友好公園へ

2022/03/13 - 2022/03/13

由利本荘市には、日本海に面した場所に、ロシアとの友好碑が建っている。

昭和7年つまり1932年12月1日 松ヶ崎村の海岸に、13日間の漂流の後、たどり着いたロシアの漁民4人を助けたことがこの碑のもとになる。

エリア 本荘(秋田)

• 旅行の満足度: 3.5

この漁民が住んでいたのは、極東ロシア　ウラジオストクのルースキー島だ。秋田から日本海を隔てて700キロ先だ。

松ヶ崎の浜にたどり着いたのは、4人。そのうち、一番若い16歳のニコライ少年だけが、亡くなっていた。13日間 飲まず食わずの漂流だったらしい。

ニコライ少年は、松ヶ崎深澤地区の徳昌寺の坊さんがお経をあげ、供養し、部落の共同墓地に埋葬されたという。

3人の漁民は、ロシアの函館領事館により、敦賀経由で帰国したが、松ヶ崎村民のロシア漁民に対する対応は、本国ではあまり知られなかったようである。

日露戦争で、日本に負けたことが、原因なのかもしれない。

半世紀経ち　平和の時代になって初めて、
ニコライ少年の埋葬や遭難者への対応が、ウラジオストック市民に知られるようになり、何度かの交流が続いている。

この碑には、そんな物語があったのだ。

今　ロシアでは、一人の独裁者の起こした戦争で、友好もリセットになりそうだ。

この海の向こうの民は、なんと思っているだろうか。

秋田とロシアは、わずか700キロの距離

なまはげは、ロシア人という説や、秋田美人は、ロシアとの混血という説が言われるくらい近いのだ。

※白系ロシア人が極東に住んだ歴史は浅いから秋田美人説は、間違いなのは明らか。なまはげは、可能性がある。

帰りに、道の駅岩城に行く。ふきのとうが出ていた。春だなぁ。

この地区は、旧暦で雛祭りを祝う。
そのお供えの餅が、これだそうだ。