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長野県小谷村(おたりむら)と新潟県糸魚川との県境に位置する「雨飾山(あまかざりやま)」。<br />その登山口近くの「小谷温泉奥の湯」に静かな一軒宿「雨飾荘」があります。<br />紅葉には2週間ほど早いのですがここに泊まり、源泉掛け流しの温泉と信州の味覚を楽しみます。<br /><br />「雨飾荘」へはJR大糸線南小谷駅前から「雨飾高原行き」の村営バスに乗ります。<br />バスは途中の「姫川橋」から中谷川沿いに山あいをのぼって行きます。<br />周りの風景は小さな棚田と山の斜面に古民家が佇み、里山の小谷村を楽しむことができます。<br /><br />お昼は中谷川沿いの「真木下」バス停で途中下車し、古民家のそば屋「蛍」へ。<br />手打ちそばを大きな釜で茹であげ、美味しさは絶品。<br /><br />翌朝、標高984mの雨飾荘からは正面に雄大な北アルプスの山々が眺められます。<br />次の目的地は紅葉が見頃になってきた「栂池自然園」。雨飾高原から直通する村営バスを利用します。<br /><br />なお、旅行記は下記資料を参考にしました。<br />・小谷村のHP<br />・信濃路の橋・風「信濃路の橋 姫川」<br />・大町建設事務所、土木のお宝「姫川橋」<br />・松本市「姫川水系の発電所」<br />・古民家noie梢乃雪のHP<br />・雨飾高原キャンプ場「そばや蛍」<br />・北アルプスCOOL便「小谷村蛍の蕎麦は、ランプの古民家で一味違います」<br />・食べログ「蕎麦屋蛍」<br />・小谷温泉大湯元山田旅館のHP<br />・雨飾荘のHP<br />・カズさんのブログmMm「紅葉に着飾った雨飾山!山頂から見た北アルプスの峰々!」<br />・旅行記『土木アート砂防ダム巡りバスツアー(長野)』<br />・mirusiru.jp「ノコンギク」<br />・呑ん子の放浪記「小谷温泉奥の湯・雨飾荘オープン」、2009年5月1日<br />・小谷村の慣行公式サイト「鎌池」<br />・ウィキペディア「大糸線」「姫川第3ダム」「ゲンノショウコ」「ママコノシリヌグイ」<br />

小谷温泉奥の湯「雨飾荘」2021秋~棚田と古民家が佇む小谷村の里山風景と信州の味覚~(長野)

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2021/09/27 - 2021/09/28

9位(同エリア98件中)

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かっちん

かっちんさん

長野県小谷村(おたりむら)と新潟県糸魚川との県境に位置する「雨飾山(あまかざりやま)」。
その登山口近くの「小谷温泉奥の湯」に静かな一軒宿「雨飾荘」があります。
紅葉には2週間ほど早いのですがここに泊まり、源泉掛け流しの温泉と信州の味覚を楽しみます。

「雨飾荘」へはJR大糸線南小谷駅前から「雨飾高原行き」の村営バスに乗ります。
バスは途中の「姫川橋」から中谷川沿いに山あいをのぼって行きます。
周りの風景は小さな棚田と山の斜面に古民家が佇み、里山の小谷村を楽しむことができます。

お昼は中谷川沿いの「真木下」バス停で途中下車し、古民家のそば屋「蛍」へ。
手打ちそばを大きな釜で茹であげ、美味しさは絶品。

翌朝、標高984mの雨飾荘からは正面に雄大な北アルプスの山々が眺められます。
次の目的地は紅葉が見頃になってきた「栂池自然園」。雨飾高原から直通する村営バスを利用します。

なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・小谷村のHP
・信濃路の橋・風「信濃路の橋 姫川」
・大町建設事務所、土木のお宝「姫川橋」
・松本市「姫川水系の発電所」
・古民家noie梢乃雪のHP
・雨飾高原キャンプ場「そばや蛍」
・北アルプスCOOL便「小谷村蛍の蕎麦は、ランプの古民家で一味違います」
・食べログ「蕎麦屋蛍」
・小谷温泉大湯元山田旅館のHP
・雨飾荘のHP
・カズさんのブログmMm「紅葉に着飾った雨飾山!山頂から見た北アルプスの峰々!」
・旅行記『土木アート砂防ダム巡りバスツアー(長野)』
・mirusiru.jp「ノコンギク」
・呑ん子の放浪記「小谷温泉奥の湯・雨飾荘オープン」、2009年5月1日
・小谷村の慣行公式サイト「鎌池」
・ウィキペディア「大糸線」「姫川第3ダム」「ゲンノショウコ」「ママコノシリヌグイ」

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
交通
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
高速・路線バス 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 小谷村の案内図<br /><br />長野県の最北部に位置する小谷村。<br />JR大糸線の東側に雨飾山、西側に栂池自然園があります。<br /><br />今晩の宿「雨飾荘」は小谷温泉奥の湯にあり、南小谷駅前から村営バスで中土を経由して向かいます。<br /><br />翌日は村営バスが直通する栂池高原へ向かいます。<br />

    小谷村の案内図

    長野県の最北部に位置する小谷村。
    JR大糸線の東側に雨飾山、西側に栂池自然園があります。

    今晩の宿「雨飾荘」は小谷温泉奥の湯にあり、南小谷駅前から村営バスで中土を経由して向かいます。

    翌日は村営バスが直通する栂池高原へ向かいます。

  • JR大糸線南小谷駅前<br /><br />南小谷駅前から栂池高原始発の「雨飾高原行き」村営バスに乗ります。<br />

    JR大糸線南小谷駅前

    南小谷駅前から栂池高原始発の「雨飾高原行き」村営バスに乗ります。

  • 雨飾高原行きバス(南小谷駅前)<br /><br />村営バスは、アルピコ交通に委託しています。<br /><br />では、バスから眺める車窓を紹介していきます。<br />

    雨飾高原行きバス(南小谷駅前)

    村営バスは、アルピコ交通に委託しています。

    では、バスから眺める車窓を紹介していきます。

  • 対岸には「JR大糸線」のスノーシェッド(下里瀬付近)<br /><br />姫川の右岸に「JR大糸線」が通っています。<br /><br />雪崩や落石から守る「スノーシェッド」は大糸線だけでなく、バスが通っている姫川左岸の車道(旧道)にも設置されています。<br />

    対岸には「JR大糸線」のスノーシェッド(下里瀬付近)

    姫川の右岸に「JR大糸線」が通っています。

    雪崩や落石から守る「スノーシェッド」は大糸線だけでなく、バスが通っている姫川左岸の車道(旧道)にも設置されています。

  • 国道148号のトンネル橋(下里瀬~中土、旧道からの眺め)<br /><br />現在の国道148号は、姫川沿いにあった旧道から、山の中をトンネルで抜ける災害に強い道に変わっています。<br /><br />国道は南小谷側の中央橋付近から「下里瀬トンネル(右側)」に入り、姫川を「立山橋」で渡り、「中土トンネル」につながっています。<br />「立山橋」は周囲を覆われているので連続したトンネルのように見えます。<br />

    国道148号のトンネル橋(下里瀬~中土、旧道からの眺め)

    現在の国道148号は、姫川沿いにあった旧道から、山の中をトンネルで抜ける災害に強い道に変わっています。

    国道は南小谷側の中央橋付近から「下里瀬トンネル(右側)」に入り、姫川を「立山橋」で渡り、「中土トンネル」につながっています。
    「立山橋」は周囲を覆われているので連続したトンネルのように見えます。

  • 大糸線の第4姫川橋梁(中土駅付近)<br />

    大糸線の第4姫川橋梁(中土駅付近)

  • 大糸線と姫川に挟まれる旧道(中土~姫川橋)<br /><br />バスは中土駅を過ぎ、姫川橋へ向かっています。<br />

    大糸線と姫川に挟まれる旧道(中土~姫川橋)

    バスは中土駅を過ぎ、姫川橋へ向かっています。

  • 流れの激しい姫川(中土~姫川橋)<br />

    流れの激しい姫川(中土~姫川橋)

  • 美しい曲線の「姫川橋」<br /><br />戦前の鋼材が少ない中、長野県技師「中島武」氏の創意により設計された世界最初の「鉄筋コンクリート・ローゼ桁橋」の一群の橋です。<br /><br />昭和14年(1939)に完成し、現在は土木学会選定「土木遺産」に認定されています。<br />

    美しい曲線の「姫川橋」

    戦前の鋼材が少ない中、長野県技師「中島武」氏の創意により設計された世界最初の「鉄筋コンクリート・ローゼ桁橋」の一群の橋です。

    昭和14年(1939)に完成し、現在は土木学会選定「土木遺産」に認定されています。

  • 下流側に見える「姫川第3ダム」(姫川橋から)<br /><br />昭和30年(1955)に完成した中部電力の重力式コンクリートダムです。<br /><br />姫川水系の発電所は全部で12ヶ所もあり、中部電力以外にデンカ、黒部川電力、東京発電等が運営しています。<br />

    下流側に見える「姫川第3ダム」(姫川橋から)

    昭和30年(1955)に完成した中部電力の重力式コンクリートダムです。

    姫川水系の発電所は全部で12ヶ所もあり、中部電力以外にデンカ、黒部川電力、東京発電等が運営しています。

  • 黄金色の棚田(白岩)<br /><br />バスは姫川支流の「中谷川」沿いの県道114号に入ります。<br />

    黄金色の棚田(白岩)

    バスは姫川支流の「中谷川」沿いの県道114号に入ります。

  • 古民家noie梢乃雪(瑞穂)<br /><br />築150年の古民家を利用した宿「梢乃雪(こずえのゆき)」。<br /><br />noieとは地域の暮らしを旅する「地域接点」となる家。地域密着型ゲストハウスの新名称です。<br />

    古民家noie梢乃雪(瑞穂)

    築150年の古民家を利用した宿「梢乃雪(こずえのゆき)」。

    noieとは地域の暮らしを旅する「地域接点」となる家。地域密着型ゲストハウスの新名称です。

  • 稲架掛け(瑞穂)<br /><br />稲刈りはすでに終わり、稲干しの最中。<br />

    稲架掛け(瑞穂)

    稲刈りはすでに終わり、稲干しの最中。

  • 赤い屋根の古民家(市場)<br /><br />緑の木立に囲まれている古民家。<br />

    赤い屋根の古民家(市場)

    緑の木立に囲まれている古民家。

  • 斜面に佇む古民家(中土局前)<br />

    斜面に佇む古民家(中土局前)

  • 小谷村の里山風景(松本橋)<br />

    イチオシ

    小谷村の里山風景(松本橋)

  • 中谷川(戸石)<br /><br />小谷温泉のさらに上流が源流。<br />

    中谷川(戸石)

    小谷温泉のさらに上流が源流。

  • 山あいに並ぶ雪国の民家(戸石)<br />

    イチオシ

    山あいに並ぶ雪国の民家(戸石)

  • 「真木下」バス停で降ります<br />

    「真木下」バス停で降ります

  • 「そば屋蛍」の案内板<br /><br />バス停から坂道を100m上がったところが真木集落。<br /><br />そこに「そば屋蛍」があります。<br />

    「そば屋蛍」の案内板

    バス停から坂道を100m上がったところが真木集落。

    そこに「そば屋蛍」があります。

  • 青空に映える「ススキ」(真木)<br />

    青空に映える「ススキ」(真木)

  • 満開の「ススキ」(真木)<br />

    満開の「ススキ」(真木)

  • 古民家が見えて来ます(真木)<br />

    古民家が見えて来ます(真木)

  • 板張り2階建ての古民家「そば屋蛍」(真木)<br /><br />旧山村留学OBの宿泊施設として利用されていた築120年の古民家。<br /><br />この家を改装して「そば屋蛍」が開業します。<br />

    板張り2階建ての古民家「そば屋蛍」(真木)

    旧山村留学OBの宿泊施設として利用されていた築120年の古民家。

    この家を改装して「そば屋蛍」が開業します。

  • お出迎えの案内板(そば屋蛍)<br /><br />古い民家の中でゆっくりとお蕎麦を食べたくなります。<br /><br />湯釜で茹でるお蕎麦は美味しそう・・・<br />釜の絵に「火」と書いてあるので、薪を燃やしているのかな。<br />

    お出迎えの案内板(そば屋蛍)

    古い民家の中でゆっくりとお蕎麦を食べたくなります。

    湯釜で茹でるお蕎麦は美味しそう・・・
    釜の絵に「火」と書いてあるので、薪を燃やしているのかな。

  • 風情のある玄関(そば屋蛍)<br /><br />看板の文字「蛍」にホタルがとまっています。<br />

    風情のある玄関(そば屋蛍)

    看板の文字「蛍」にホタルがとまっています。

  • 囲炉裏を囲む板の間(そば屋蛍)<br /><br />通された席は窓際の板の間。座布団を敷き座ります。<br />

    囲炉裏を囲む板の間(そば屋蛍)

    通された席は窓際の板の間。座布団を敷き座ります。

  • 昔の箪笥と扇風機(そば屋蛍)<br /><br />4枚羽の扇風機と言えば、きめ細やかな風で涼しさを感じさせる「東芝扇風機」。<br />

    昔の箪笥と扇風機(そば屋蛍)

    4枚羽の扇風機と言えば、きめ細やかな風で涼しさを感じさせる「東芝扇風機」。

  • 天井から吊るされた「シャレてるランプ」(そば屋蛍)<br /><br />綺麗に磨かれたガラス製の筒「火屋(ほや)」に周りの景色が映り、斜め被りの笠がちょっと気取ってます。<br />

    イチオシ

    天井から吊るされた「シャレてるランプ」(そば屋蛍)

    綺麗に磨かれたガラス製の筒「火屋(ほや)」に周りの景色が映り、斜め被りの笠がちょっと気取ってます。

  • 昔からの太い梁(そば屋蛍)<br />

    昔からの太い梁(そば屋蛍)

  • お品書き(そば屋蛍)<br /><br />蕎麦は2種類。<br /><br />蕎麦殻が練り込まれている「深里(ふかざと)」780円、蕎麦の実だけで練り込んでいる「蛍の緑」880円。<br /><br />どちらも味わいたいので、家内と半分ずつ食べます。<br />

    お品書き(そば屋蛍)

    蕎麦は2種類。

    蕎麦殻が練り込まれている「深里(ふかざと)」780円、蕎麦の実だけで練り込んでいる「蛍の緑」880円。

    どちらも味わいたいので、家内と半分ずつ食べます。

  • 夏ほたるの一品(そば屋蛍)<br /><br />今年も登場している「ナス田楽」を注文します。<br /><br />「ナス」の文字を見ていると、採れたてのナスを想像できます。<br />

    夏ほたるの一品(そば屋蛍)

    今年も登場している「ナス田楽」を注文します。

    「ナス」の文字を見ていると、採れたてのナスを想像できます。

  • 蕎麦を茹でる湯釜(そば屋蛍)<br /><br />昔のかまどですね。<br /><br />沸騰している釜の湯で蕎麦を湯がき、冷水で洗います。<br />

    蕎麦を茹でる湯釜(そば屋蛍)

    昔のかまどですね。

    沸騰している釜の湯で蕎麦を湯がき、冷水で洗います。

  • 最初に出てきたのは「蛍の緑」(そば屋蛍)<br /><br />あっさり味の蕎麦。<br />

    最初に出てきたのは「蛍の緑」(そば屋蛍)

    あっさり味の蕎麦。

  • 次に「ナス田楽」(そば屋蛍)<br /><br />ふっくらしたナスにコクのある味噌を付けて食べます。

    イチオシ

    次に「ナス田楽」(そば屋蛍)

    ふっくらしたナスにコクのある味噌を付けて食べます。

  • 最後に「深里」(そば屋蛍)<br /><br />蕎麦殻が練り込んであるので深みのある味。<br />どちらも風味のある蕎麦で、喉越しがよく絶品です。<br />

    最後に「深里」(そば屋蛍)

    蕎麦殻が練り込んであるので深みのある味。
    どちらも風味のある蕎麦で、喉越しがよく絶品です。

  • 次の「雨飾高原行き」バス(真木下)<br /><br />降りた時のバスから56分後のバスに乗ります。<br /><br />平日の午後2時台に訪れたので、混みあわずに蕎麦にありつけました。<br />

    次の「雨飾高原行き」バス(真木下)

    降りた時のバスから56分後のバスに乗ります。

    平日の午後2時台に訪れたので、混みあわずに蕎麦にありつけました。

  • 圧倒される「ループ橋」(小谷温泉)<br /><br />小谷温泉手前の高低差75mをループ橋で上がります。<br /><br />冬期間のバスは小谷温泉より2km手前の大凪下バス停が終点となり、宿が迎えに来てくれます。<br />

    圧倒される「ループ橋」(小谷温泉)

    小谷温泉手前の高低差75mをループ橋で上がります。

    冬期間のバスは小谷温泉より2km手前の大凪下バス停が終点となり、宿が迎えに来てくれます。

  • 小谷温泉「山田旅館」で停車<br /><br />泊まり客数人がバスを降りました。<br /><br />ここで、3年前に訪れたことがあるのでちょっと紹介。<br />

    小谷温泉「山田旅館」で停車

    泊まり客数人がバスを降りました。

    ここで、3年前に訪れたことがあるのでちょっと紹介。

  • 湯治湯の風情を残す「山田旅館」(2018年10月16日に宿泊)<br /><br />建物は江戸、明治、大正、平成とそれぞれの時代の建築が軒を連ね、昔ながらの湯治湯の風情を大切に残しています。<br />田舎会席料理も魅力です。<br /><br />旅行記にしているのでご覧ください。<br />『秘境の湯治湯「小谷温泉 山田旅館」と紅葉の名所「鎌池」 2018(長野)』<br /> https://4travel.jp/travelogue/11416225<br />

    湯治湯の風情を残す「山田旅館」(2018年10月16日に宿泊)

    建物は江戸、明治、大正、平成とそれぞれの時代の建築が軒を連ね、昔ながらの湯治湯の風情を大切に残しています。
    田舎会席料理も魅力です。

    旅行記にしているのでご覧ください。
    『秘境の湯治湯「小谷温泉 山田旅館」と紅葉の名所「鎌池」 2018(長野)』
     https://4travel.jp/travelogue/11416225

  • 段々と山深くなります(小谷温泉付近)<br /><br />バスは雨飾高原までさらに坂道を上ります。窓から見える景色は砂防ダムがつくられている「中谷川」です。<br /><br />小谷村は山と谷に囲まれた地質の弱いところで、豪雨などによる土石流が自然の驚異となり、以前から砂防堰堤(砂防ダム)がいくつも建設されました。<br />砂防堰堤は設置される周囲の環境から工法が異なり、さまざまな形状の堰堤がまるで「土木アート」のように見えます。<br />小谷村では砂防堰堤を巡るツアーを定期的に開催しており、2016年7月に参加しました。<br /><br />旅行記にしているのでご覧ください。<br />『土木アート砂防ダム巡りバスツアー(長野)』<br /> https://4travel.jp/travelogue/11157017<br />

    段々と山深くなります(小谷温泉付近)

    バスは雨飾高原までさらに坂道を上ります。窓から見える景色は砂防ダムがつくられている「中谷川」です。

    小谷村は山と谷に囲まれた地質の弱いところで、豪雨などによる土石流が自然の驚異となり、以前から砂防堰堤(砂防ダム)がいくつも建設されました。
    砂防堰堤は設置される周囲の環境から工法が異なり、さまざまな形状の堰堤がまるで「土木アート」のように見えます。
    小谷村では砂防堰堤を巡るツアーを定期的に開催しており、2016年7月に参加しました。

    旅行記にしているのでご覧ください。
    『土木アート砂防ダム巡りバスツアー(長野)』
     https://4travel.jp/travelogue/11157017

  • 終点の「雨飾高原」に到着<br /><br />南小谷駅からバスで41分かかります。<br /><br />ここから「雨飾荘」まで歩いて5分。<br />

    終点の「雨飾高原」に到着

    南小谷駅からバスで41分かかります。

    ここから「雨飾荘」まで歩いて5分。

  • 秋の風物詩「ススキ」(雨飾高原)<br />

    秋の風物詩「ススキ」(雨飾高原)

  • 逆光に輝く「ススキの穂」(雨飾高原)<br />

    イチオシ

    逆光に輝く「ススキの穂」(雨飾高原)

  • 赤く染まる「オオカメノキの紅葉」(雨飾高原)<br />

    赤く染まる「オオカメノキの紅葉」(雨飾高原)

  • 薬草になる「ゲンノショウコ」(雨飾高原)<br /><br />白い花に淡紫の筋が入っています。<br />

    薬草になる「ゲンノショウコ」(雨飾高原)

    白い花に淡紫の筋が入っています。

  • 黄色い「アキノキリンソウ」(雨飾高原)<br />

    黄色い「アキノキリンソウ」(雨飾高原)

  • 美しく可憐な花(雨飾高原)<br /><br />「ノコンギク」と「シロヨメナ」の花はとても似ています。<br /><br />淡青色の花からだと「ノコンギク」、葉の形からだと「シロヨメナ」。さて、どちらかな?<br />

    美しく可憐な花(雨飾高原)

    「ノコンギク」と「シロヨメナ」の花はとても似ています。

    淡青色の花からだと「ノコンギク」、葉の形からだと「シロヨメナ」。さて、どちらかな?

  • 頭を出す「雨飾山」(雨飾高原)<br /><br />長野県小谷村と新潟県糸魚川との県境に位置する、標高1,963mの「雨飾山」。<br /><br />「猫の耳」と呼ばれる二つの山頂があり、そこから360度のパノラマが見事です。<br />

    頭を出す「雨飾山」(雨飾高原)

    長野県小谷村と新潟県糸魚川との県境に位置する、標高1,963mの「雨飾山」。

    「猫の耳」と呼ばれる二つの山頂があり、そこから360度のパノラマが見事です。

  • 「雨飾荘」に到着<br /><br />平成21年(2009年)5月に移転してきた「雨飾荘」です。<br /><br />「おたり振興公社」が運営しており、12年ほどしか経ってない建物なので綺麗です。<br /><br />以前は下のバス停(当時は雨飾荘バス停)前に宿があり、建物老朽化のため閉鎖しました。<br />

    「雨飾荘」に到着

    平成21年(2009年)5月に移転してきた「雨飾荘」です。

    「おたり振興公社」が運営しており、12年ほどしか経ってない建物なので綺麗です。

    以前は下のバス停(当時は雨飾荘バス停)前に宿があり、建物老朽化のため閉鎖しました。

  • 豪雪地の長靴「すっぺんじょ」(雨飾荘館内の展示)<br /><br />わらで編んだ長靴で、豪雪地 小谷村では冬の必需品でした。<br />

    豪雪地の長靴「すっぺんじょ」(雨飾荘館内の展示)

    わらで編んだ長靴で、豪雪地 小谷村では冬の必需品でした。

  • 「ヤクシソウ」(雨飾荘周辺)<br /><br />まだ15時すぎなので、外に散歩に出かけます。<br />

    「ヤクシソウ」(雨飾荘周辺)

    まだ15時すぎなので、外に散歩に出かけます。

  • 通行期間が短い「妙高小谷林道」(雨飾荘周辺)<br /><br />雨飾荘から乙見山峠を越え、妙高笹ヶ峰(新潟県)まで20km弱の林道です。<br />冬季は通行止めになります。<br /><br />閉鎖は11/中~11/末、開通は7/初~8/末なので、通行できる期間は2~4ヶ月と僅か!<br />

    通行期間が短い「妙高小谷林道」(雨飾荘周辺)

    雨飾荘から乙見山峠を越え、妙高笹ヶ峰(新潟県)まで20km弱の林道です。
    冬季は通行止めになります。

    閉鎖は11/中~11/末、開通は7/初~8/末なので、通行できる期間は2~4ヶ月と僅か!

  • 「ママコノシリヌグイ」(雨飾荘周辺)<br /><br />ピンクと白の花は綺麗ですが、棘だらけの茎や葉から、「憎い継子の尻をこの草で拭く」という和名が付けられています。<br /><br />恐ろしい・・・<br />

    「ママコノシリヌグイ」(雨飾荘周辺)

    ピンクと白の花は綺麗ですが、棘だらけの茎や葉から、「憎い継子の尻をこの草で拭く」という和名が付けられています。

    恐ろしい・・・

  • 「雨飾高原 露天風呂」(雨飾荘周辺)<br /><br />ブナの原生林の中にある村営の露天風呂。<br /><br />男女別の無料露天風呂です。<br />

    「雨飾高原 露天風呂」(雨飾荘周辺)

    ブナの原生林の中にある村営の露天風呂。

    男女別の無料露天風呂です。

  • 岩風呂(露天風呂)<br /><br />ブナの木漏れ日を浴びながら、源泉掛け流しのお湯は最高です。<br /><br />なお、雨飾荘館内にも露天風呂があります。<br />

    岩風呂(露天風呂)

    ブナの木漏れ日を浴びながら、源泉掛け流しのお湯は最高です。

    なお、雨飾荘館内にも露天風呂があります。

  • ブナの森に囲まれる露天風呂<br /><br />雨飾荘から雨飾高原キャンプ場方面にも道が続き、その先に紅葉が素晴らしい「鎌池」があります。<br />3年前の秋に訪れたので紹介します。<br />

    ブナの森に囲まれる露天風呂

    雨飾荘から雨飾高原キャンプ場方面にも道が続き、その先に紅葉が素晴らしい「鎌池」があります。
    3年前の秋に訪れたので紹介します。

  • 「鎌池」への道(2018年10月16日に訪問)<br /><br />雨飾荘の先にある鎌池までは3.8km。<br /><br />直線距離では1.2kmほどですが、山があるのでまわり道します。<br /><br />

    「鎌池」への道(2018年10月16日に訪問)

    雨飾荘の先にある鎌池までは3.8km。

    直線距離では1.2kmほどですが、山があるのでまわり道します。

  • 紅葉の景勝地「鎌池」(2018年10月16日に訪問)<br /><br />太古のブナの森に囲まれ、ひっそりと佇む神秘の池。<br /><br />紅葉の時期には息をのむような美しい彩りになります。<br />

    紅葉の景勝地「鎌池」(2018年10月16日に訪問)

    太古のブナの森に囲まれ、ひっそりと佇む神秘の池。

    紅葉の時期には息をのむような美しい彩りになります。

  • 会席料理の夕食(雨飾荘)<br /><br />宿に戻り、温泉で疲れをとった後の夕食です。<br /><br />地元産の食材をふんだんに用いた会席料理です。<br />前菜は、自家製食前酒、焼茄子のゼリー寄せ、なめこおろし、塩丸いか。<br /><br />お造りは、清流岩魚の姿造り。<br />お隣の白馬村で養殖された岩魚は良質な水で育ち、川魚独特の臭みも少なく新鮮で上品な舌触り。<br />

    イチオシ

    会席料理の夕食(雨飾荘)

    宿に戻り、温泉で疲れをとった後の夕食です。

    地元産の食材をふんだんに用いた会席料理です。
    前菜は、自家製食前酒、焼茄子のゼリー寄せ、なめこおろし、塩丸いか。

    お造りは、清流岩魚の姿造り。
    お隣の白馬村で養殖された岩魚は良質な水で育ち、川魚独特の臭みも少なく新鮮で上品な舌触り。

  • 山菜茶碗蒸し(夕食)<br />

    山菜茶碗蒸し(夕食)

  • 岩魚の唐揚げ(夕食)<br /><br />刺身を食べた後、残ったところを唐揚げにしてくれます。<br /><br />頭から骨まで食べることができ、サクサクして美味しい。<br />

    岩魚の唐揚げ(夕食)

    刺身を食べた後、残ったところを唐揚げにしてくれます。

    頭から骨まで食べることができ、サクサクして美味しい。

  • 信濃のブランド魚「シナノユキマス」(夕食)<br /><br />香ばしい醤油麹焼きでいただきます。<br />

    信濃のブランド魚「シナノユキマス」(夕食)

    香ばしい醤油麹焼きでいただきます。

  • 「信州プレミアム牛 A5」の陶板焼き(夕食)<br /><br />口の中でほどよくとろけ、岩塩と生山葵でいただきます。<br />

    「信州プレミアム牛 A5」の陶板焼き(夕食)

    口の中でほどよくとろけ、岩塩と生山葵でいただきます。

  • 甘く薫り高い「手打ちそば」(夕食)<br /><br />地元小谷村産の地粉と雨飾山の湧水でつくった絶品の手打ちそば。<br />

    甘く薫り高い「手打ちそば」(夕食)

    地元小谷村産の地粉と雨飾山の湧水でつくった絶品の手打ちそば。

  • 旬菜の天婦羅と小谷産コシヒカリ(夕食)<br /><br />天婦羅は、海苔菜、糸うり、茗荷、舞茸。<br />

    旬菜の天婦羅と小谷産コシヒカリ(夕食)

    天婦羅は、海苔菜、糸うり、茗荷、舞茸。

  • デザート(夕食)<br /><br />鬼灯(ほおずき)、巨峰、栗アイス。<br /><br />和食中心のフルコースに大満足。<br />

    デザート(夕食)

    鬼灯(ほおずき)、巨峰、栗アイス。

    和食中心のフルコースに大満足。

  • 翌朝の眺望(雨飾荘玄関から)<br /><br />西側の景色は、姫川の谷間を挟んで北アルプスの山々が眺められます。<br /><br />左から鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳等、2000m級の山々。<br />

    翌朝の眺望(雨飾荘玄関から)

    西側の景色は、姫川の谷間を挟んで北アルプスの山々が眺められます。

    左から鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳等、2000m級の山々。

  • 朝食(雨飾荘)<br /><br />ご飯は昔ながらの羽釜でたいた炊き立て。<br /><br />おかずは日本海直送のお魚の干物、蕎麦湯で温めるやわらか湯豆腐、とろとろの温泉卵など。<br />

    朝食(雨飾荘)

    ご飯は昔ながらの羽釜でたいた炊き立て。

    おかずは日本海直送のお魚の干物、蕎麦湯で温めるやわらか湯豆腐、とろとろの温泉卵など。

  • 柱状節理の石垣かな?(雨飾荘玄関前)<br /><br />宿を8時半に出発し、バス停へ向かいます。<br />

    柱状節理の石垣かな?(雨飾荘玄関前)

    宿を8時半に出発し、バス停へ向かいます。

  • 朝の清々しいススキ(雨飾高原)<br />

    朝の清々しいススキ(雨飾高原)

  • 見つけました!「白馬大雪渓」(雨飾高原)<br /><br />バス停へ下りる途中で見られます。<br />

    イチオシ

    見つけました!「白馬大雪渓」(雨飾高原)

    バス停へ下りる途中で見られます。

  • 「ツルウメモドキの実」(雨飾高原)<br />

    「ツルウメモドキの実」(雨飾高原)

  • 「ナナカマドの実」(雨飾高原)<br />

    「ナナカマドの実」(雨飾高原)

  • 「マユミの実」(雨飾高原)<br />

    「マユミの実」(雨飾高原)

  • 「オタマジャクシ」(雨飾高原バス停付近)<br /><br />水溜まりの上に被さる木の枝に「モリアオガエル」の白い卵の跡があります。<br /><br />おそらく「モリアオガエル」のオタマジャクシでしょう。<br />

    イチオシ

    「オタマジャクシ」(雨飾高原バス停付近)

    水溜まりの上に被さる木の枝に「モリアオガエル」の白い卵の跡があります。

    おそらく「モリアオガエル」のオタマジャクシでしょう。

  • 昔の「小谷温泉広場案内図」(雨飾高原バス停付近)<br /><br />バス停前の駐車場に昭和60年(1985)当時の案内板があります。<br />錆びもなくよく残されていると思います。<br /><br />昔の雨飾荘がバス停近くにあり、散策できる小谷温泉広場があったことがわかります。<br />

    昔の「小谷温泉広場案内図」(雨飾高原バス停付近)

    バス停前の駐車場に昭和60年(1985)当時の案内板があります。
    錆びもなくよく残されていると思います。

    昔の雨飾荘がバス停近くにあり、散策できる小谷温泉広場があったことがわかります。

  • 大糸線の南小谷行き(中土駅のバス車窓)<br /><br />雨飾高原9:17発の栂池高原行き村営バスに乗っています。<br /><br />途中の中土駅でJR西日本の南小谷行きに会います。<br />今日の予定は栂池高原からロープウェイで栂池自然園へ向かいます。<br /><br />小谷村の里山風景は「日本の原風景」を思わせます。<br />「雨飾荘」では温泉と信州の会席料理に満喫します。お勧めの宿です。<br />

    大糸線の南小谷行き(中土駅のバス車窓)

    雨飾高原9:17発の栂池高原行き村営バスに乗っています。

    途中の中土駅でJR西日本の南小谷行きに会います。
    今日の予定は栂池高原からロープウェイで栂池自然園へ向かいます。

    小谷村の里山風景は「日本の原風景」を思わせます。
    「雨飾荘」では温泉と信州の会席料理に満喫します。お勧めの宿です。

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