2018/10/15 - 2018/10/16
4位(同エリア99件中)
かっちんさん
小谷温泉(おたりおんせん)は妙高戸隠連山国立公園の標高850mの山腹にあり、弘治元年(1555年)川中島の合戦の折りに、武田信玄の家臣によって元湯が発見されたと伝えられています。
元湯の源泉は、明治時代にドイツで開催された万国霊泉博覧会に日本を代表する温泉として、登別、草津、別府、小谷の4つが出泉された名泉です。
山田旅館は江戸、明治、大正、平成とそれぞれの時代に建築された建物が軒を連ね、木造建築6棟が文化庁の登録有形文化財になっています。
鎌池(かまいけ)は標高1,190mのところにあり、一周2kmの遊歩道とブナの原生林に囲まれ、紅葉の景勝地として多くのカメラマンが訪れます。
草を刈る鎌の形に似ていることから鎌池と名づけられています。
今日は大糸線南小谷駅前から村営バスに乗り、秘湯の宿「小谷温泉 山田旅館」に宿泊。翌日、紅葉が見頃になっている「鎌池」を訪れます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・白馬山麓・小谷村ぐるーりMAP
・小谷温泉 大湯元 山田旅館HP
・小谷村の観光公式サイト「鎌池」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
信州そばと野菜天ぷら(松本)
松本駅前の蕎麦処「榑木野(くれきの)」で昼食。
「くれき」とはヒノキやサワラなどから製した板材のこと。
古くは壁の心材に、近世では屋根板材に使用されています。 -
大糸線の路線図
松本から南小谷(みなみおたり)まで北アルプス東側を通る大糸線に乗ります。
今日は曇っているので、北アルプスの雄大な展望はお預けです。
南小谷から先の糸魚川までも大糸線ですが、JR西日本管内なので路線図に出ていません。 -
紅葉が始まりかけた木崎湖(車窓)
木崎湖は大町市にある仁科三湖のひとつ。
湖の水は南に流出し、高瀬川、犀川、千曲川、信濃川を経て何と北側にある日本海に注ぎます。 -
南小谷駅に到着
途中信濃大町で電車を乗り継ぎ、松本から2時間弱(普通電車)かかりました。
ここは、長野県北安曇郡小谷村です。 -
小谷村のキャラクター「たりたり」のお出迎え
「たりたり」はキツツキです。 -
小谷村周辺の案内図(南小谷)
小谷温泉へは南小谷または中土から村営バスに乗り行くことができます。
その先に紅葉の名所でカメラマンが集まる鎌池があります。 -
小谷村の村営バス(南小谷)
小谷保育園発、小谷温泉・雨飾(あまかざり)高原行きのバスに南小谷駅前から乗ります。
村営バスはアルピコ交通が請け負っています。 -
学校帰りの子供たち(車内)
16時台のバスは園児から中学生までの子供たちが乗っていて、スクールバスに便乗しているみたいです。 -
古民家noie梢乃雪(バスの車窓)
中土を過ぎ、小谷温泉へ向かう途中に古民家を発見!
松本藩に仕える名家だったところで、現在は古民家ゲストハウスです。 -
小谷温泉に到着
バスは南小谷から35分走り、「小谷温泉 山田旅館前」で降ります。 -
小谷温泉
山深いところにある秘境の宿です。 -
今晩の宿「小谷温泉 山田旅館」
江戸時代建築の本館を始め木造建築6棟が登録有形文化財になっています。
左側の建物が江戸期の本館、右側が明治期の資料館です。 -
イチオシ
歴史の重みを感じる山田旅館
本館(右側)からつながる明治期の浴室棟(1階)と長屋客室(2階)です。 -
浴室棟と大正期の新館
新館は大正3年建築の木造3階建てで、地元の宮大工の名棟梁、山岸市太郎の手によります。
丸太の通し柱や、ケヤキを使った作りで、新館の2階の部屋に泊まりました。 -
浴室棟の元湯
ケヤキの観音開きの入口は当時のままです。 -
大正ロマンを感じさせる浴槽(元湯)
旅館の裏手から湧き出る温泉はナトリウム炭酸水素温泉(重曹泉)。
良質の温泉は昔から湯治療養に親しまれてきました。 -
外湯の展望風呂
もう一つある浴槽は平成26年に徳武棟梁によってリニューアル。
昭和30年頃までは共同浴場があり、隣の旅館(太田旅館)が廃業したのを機に、その場所に再び施設しました。 -
田舎会席料理の夕食
四季折々の郷土の味が楽しめます。
天然のきのこ、川魚など食べきれないほど勢揃い。 -
風流な水車(お庭)
この写真を後で見て気づいたのですが、竹筒から落ちる水はどこから引いているのだろう?? -
翌日の朝食
厚焼き玉子や焼き魚、納豆、お浸しなど、ほどよい朝食。 -
イチオシ
朝どり大根の販売(土蔵)
店長「湯治おやじ」のお腹にお金を入れて買います。
カルピスの看板に「小谷←笹ヶ峯←杉野澤村←池之平←田口」の案内。
田口とは旧信越本線の妙高高原駅のこと。田口から山を越えて小谷温泉に入るルートがあったのです。 -
雨飾高原行きのバス
これから鎌池まで行くのですが、雨飾高原までバスを利用します。 -
雨飾高原バス停
小谷温泉から雨飾高原バス停までは1.3km、バスは6分で到着。
雨飾高原バス停から鎌池までは3.8kmです。 -
色づくナナカマド(雨飾高原)
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ススキ(雨飾高原)
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マユミの実(雨飾高原)
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車道(雨飾高原)
鎌池までは小谷温泉の裏山を登ると近いのですが急峻な登山道なので、遠回りの車道を歩きます。 -
輝くススキの穂(車道)
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大きなアケビ(車道)
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イチオシ
紅葉をバックに風に揺らぐススキ(車道)
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ツタの紅葉(車道)
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イタドリの実(車道)
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紅葉の山肌(車道)
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ツリバナ(車道)
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イチオシ
つぶれ池の美しい紅葉
雨飾高原キャンプ場への道と分岐する地点に、水枯れした「つぶれ池」があります。
ここから鎌池まで、あと1kmです。 -
雨飾山
長野県北安曇郡小谷村と新潟県糸魚川市との県境にある、標高1963mの雨飾山。
深田久彌による日本百名山のひとつです。 -
鎌池ブナ林亭
鎌池の入口近くに佇む休憩所に到着。
雨飾高原バス停から1時間弱かかりました。
キノコ料理が名物なので、あとで立ち寄ります。 -
神秘的な色の鎌池
鎌池遊歩道の入口です。
ここから右向きに鎌池を一周します。 -
水面に映るブナの紅葉(鎌池)
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ナナカマドの赤い実(鎌池)
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静寂な鎌池
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秋のオオカメノキ(鎌池)
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紅葉の鎌池
鎌池の先端(北側)からは対岸(西側)を歩いています。 -
錦秋の鎌池(対岸から)
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錦秋の鎌池(対岸から)
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エメラルドグリーンの鉈池
鎌池の途中から小さな鉈池(なたいけ)に寄ります。 -
ブナとナナカマドの共演(対岸から)
鎌池の南側に来ています。 -
イチオシ
錦繍(きんしゅう)を彩る鎌池
池の真ん中に突き出た小さな半島からの眺めです。 -
きのこ汁(鎌池ブナ林亭)
大きななめこの入ったきのこ汁(\300)で、秋の味を堪能します。 -
ヤマブドウ(鎌池ブナ林亭前)
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コクワ(鎌池ブナ林亭前)
サルナシの果実で、味はキウイフルーツに似ています。
ブナ林亭では、ヤマブドウやコクワの果実酒を有料で作ってくれます。 -
昼食後、青空が現れてきます
先ほどの小さな半島へ急いで引き返します。 -
青空と紅葉が似合う鎌池
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イチオシ
青空と紅葉が似合う鎌池
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小谷温泉への道
帰りは小谷温泉への近道である山道を下ります。
案内板では下り40分と表示されています。 -
運搬用モノレール(山道)
山道は、短い梯子を下り、モノレールを横断したりします。
このモノレールは明治16年に竣工した灌漑用水路「明才堰」の跡に設置されています。
山道は整備され、迷いそうな場所には案内板があるので安心です。 -
山田旅館に到着
急な下り道だったので、1時間ほどかかりました。
手前のお堂は湯治客の治療や健康を見守ってきた薬師堂です。 -
山田旅館の住所
19代当主「山田 寛」さんの時代は、「北安曇郡中土村 一万八千八百三十六番地」。
21代目の現当主「山田 誠司」さん住所は、「北安曇郡小谷村中土 18836」。
万単位の番地は変わりませんね。 -
田口駅にあったと思われる看板
山田旅館の資料館を見学しています。 -
展示物(資料館)
山田温泉の歴史と昔の生活が蘇ります。 -
イチオシ
頸鉄のバス停(資料館)
頸城(くびき)鉄道自動車のバスが小谷温泉に来ていたのですね。 -
南小谷行きのバス
小谷温泉からこのバスに乗り、今晩の宿「下里瀬(くだりせ)温泉 サンテインおたり」へ向かいます。
秘湯の小谷温泉、紅葉の鎌池は素晴らしいところです。
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