2021/09/27 - 2021/09/27
38位(同エリア843件中)
かっちんさん
立川から中央線に乗り、松本から大糸線に乗り換え南小谷まで、各駅停車の鉄道旅を紹介します。
9月は稲刈りの時期。電車の車窓からは黄金色に染まる田んぼに、稲干しの稲架掛け(はさかけ)、稲わら干しなどが見られます。
大糸線には安曇野の田園地帯、ワサビ田、屋敷林。信濃大町を過ぎると仁科三湖が見られます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・コンクリート・ジャーナル「中央本線鳥沢・猿橋間新桂川橋梁の設計施工に つ い て」、1909年6月
・クボタのたんぼ「昔ながらの稲架(はさ)掛け」
・勝沼理想園のHP:ぶどう畑
・日本気象学会論文「甲府盆地周縁部に発生する帯状の雲」pdf
・鈴木家のホームページ、日本の各地から見た山々「中央線から見た南アルプス、甲斐駒ヶ岳、北岳」
・ほくとナビ「神田の大糸桜」
・透明タペストー「中央線から見える火の見櫓」
・へちまたろうさんのブログ「火の見櫓図鑑」
・たてしなの時間「旧立場川橋梁(富士見町)」
・人里の巨木たち「御射山神戸の一里塚のケヤキ」
・朝日新聞デジタル「田んぼに並ぶ三角形 稲刈り終盤の佐賀平野で「稲わら立て」」2021年10月15日
・信濃寒天「寒天の歴史と特徴」
・信州諏訪観光ナビ「創業100年の味噌蔵で貧乏神を撃退!丸井伊藤商店」
・「丸井伊藤商店」のHP:味噌
・鉄道ファンの待合室「【元 東武20000系列】アルピコ交通クハ,モハ20100形が改造を終え新村車両所へ」
・レスポンス「上高地線の車両基地で撮影会…モハ10形リバイバルカラーを展示」
・アルピコ交通「【鉄道】(100+1周年)ヘッドマークやのぼり旗を掲出します(2021/7月下旬 ヘッドマークデザイン変更)」
・アルピコグループ「100+1周年記念サイト」
・JAあづみ「安曇野の風土」
・安曇野市「堰の開拓」「ワサビ田開拓」
・景観あづみの「屋敷林と歴史的まちなみ」
・信州の美しい景観「安曇野の道祖神と屋敷林」
・大町市の塩の道を往く「木崎湖西岸の海ノ口」
・信州大学「姫川河床に分布する巨大礫」pdf
・ニッポン旅マガジン「親沢橋」
・ウィキペディア「白峰三山」「立場川橋梁」「すずらんの里駅」「甲州かいどうの一里塚一覧」「梓川」「安曇野」「高瀬川」「木崎湖」「ヤナバスキー場前駅」「姫川第二ダム」「南小谷駅」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
中央本線・篠ノ井線・大糸線の路線図(JR東日本車内誌より引用)
中央本線は東京-新宿-八王子-塩尻-名古屋、篠ノ井線は塩尻-松本-長野、大糸線は松本-南小谷-糸魚川の区間です。
今日は八王子 6:35発の松本行き各駅停車の電車に乗り、松本から大糸線に乗り換えて南小谷まで、計7時間弱の各駅鉄道旅を楽しみます。
では、進行方向左窓からの景色を中心に紹介します。 -
田んぼのパッチワーク(鳥沢鉄橋から)
中央本線鳥沢駅を出てまもなく桂川(相模川)に架かる「鳥沢鉄橋」を渡ります。正式名称は「新桂川橋梁」。
この鉄橋は中央本線の複線化に伴うルート変更により昭和43年(1968)に新設されたもので、橋脚高さが40mあり、四季折々の素晴らしい眺望が楽しめます。 -
「稲架掛け」の風景(初狩付近)
稲刈りが終わり、束ねた稲を棒に架けて約2週間、天日と自然風によって乾燥させる「稲架掛け(はさかけ)」の風景です。 -
勝沼のぶどう畑(勝沼ぶどう郷駅)
勝沼では7月~11月まで、さまざまな種類のぶどうが収穫でき味わえます。 -
甲府盆地と南アルプス(勝沼ぶどう郷~塩山)
山の中から突然視界が開け、南アルプスの大パノラマが広がります。
雲がかかっていますが、白峰三山(しらねさんざん、左から農鳥岳、間ノ岳、北岳)が見えるところ。
電車は甲府盆地に向かって下ります。 -
手前の山から顔を出す「雪の富士山」(塩山付近)
甲府盆地から富士山が見えます。 -
お洒落な特急「あずさ」通過(日野春駅)
甲府を過ぎ、日野春駅で8分間停車。
後ろから追いかけてくる特急「あずさ1号」を先に通します。
お洒落なボディは平成29年(2017)に登場したE353系。 -
各駅停車はクロスシート(松本行き車内)
ガラガラの車内では足を伸ばすことができ、まさに鉄道旅の雰囲気です。 -
イチオシ
帯状の雲が漂う南アルプス(日野春~長坂)
甲府盆地周縁部の南アルプスに発生する雲について、山梨県立日川の高校生がそのメカニズムを調べ、気象学会の論文にしていました。
『雨上がりに見られる甲府盆地周縁部に発生する帯状の雲は、降雨のために水蒸気を多く含んだ大気が山を越えようとするときに形成される。
盆地外から内部に吹き込む風があるとき、渦を巻き長時間にわたって山際に存在する。』
このことを実際に南アルプスの地形を模型で作り、電気ポットからでる水蒸気を扇風機で送り、風洞実験して検証しています。
ちなみに、昨日9/26の天気を調べみると雨だったので、帯状の雲発生に納得します。
身の回りの疑問を研究するなんて、さすが地元の高校生です。
興味ある方はこちらのpdfから
https://www.metsoc.jp/default/wp-content/uploads/2017/05/PJ17-18a.pdf -
イチオシ
秋の里山風景(長坂付近)
稲刈りが終わり、コスモスが彩る秋の里山です。 -
黄金色の棚田に囲まれる「神田の大糸桜」(右窓、長坂~小淵沢)
「神田(しんでん)の大糸桜」は樹齢400年のエドヒガンザクラの変種。
戦国から江戸時代に世が移る頃芽生えたと考えられています。
春の花咲くころに訪れたいですね。 -
実りの秋(小淵沢町上笹尾)
八ヶ岳南麓高原にあたり、反対側の車窓には「大滝湧水公園」が見えます。
正面に甲斐駒ケ岳があるのですが雲に隠れています。 -
雲が晴れたときの南アルプス(2021年4月15日の長坂~小淵沢)
間近に見える高い山が「甲斐駒ケ岳」、左に「アサヨ峰」、白く頭を出しているのが「北岳」。
「北岳」は富士山に次ぐ日本第2位の高峰で、標高3,193m。 -
町を見守る「火の見櫓」(小淵沢町上笹尾)
反りのある四角形の屋根に矢尻と矢羽根の風向計、そして半鐘を吊るしています。 -
黄金色に染まる田んぼ(小淵沢付近)
まもなく山梨県から長野県に入ります。 -
イチオシ
古い鉄橋(右窓、富士見付近)
信濃境駅を過ぎトンネルを抜けると、右側に「旧立場川(たつばがわ)橋梁」が現れます。
昭和55年(1980)中央本線複線化により廃線となった橋梁です。
明治37年(1904)に完成した橋梁はアメリカン・ブリッジ製「ボルチモアトラス橋」という形式。 -
「御射山神戸」集落(すずらんの里駅付近)
ここは「御射山神戸(みさやまごうど)」という集落。
北のはずれに旧甲州街道の「御射山神戸の一里塚」(江戸から48里)があり、今でも塚を示す樹齢約400年の大ケヤキが残されています。 -
「すずらんの里駅」
昭和60年(1985)近隣に事業所を持つ「セイコーエプソン」が、アクセス確保と鉄道の有効利用を目的に、設置費用等を負担して新設された駅。
駅名の由来は地元入笠高原の別名「すずらん高原」から。 -
三角形に立てた稲わら(すずらんの里駅付近)
稲を刈り取り脱穀した後の稲わらを干しています。
綺麗に整列している稲わらが多いのですが、整列を乱している稲わらは夜中に動き回っている暴れん坊かも・・・ -
イチオシ
日本の原風景「稲わら干し」(すずらんの里駅付近)
ここは長野県諏訪郡富士見町です。 -
天日干しの「稲架掛け」(青柳~茅野)
ここはお隣の茅野市。 -
信州の気候に適した「寒天の里」(青柳~茅野)
寒天はテングサなどの海草を原材料として作った「ところ天を乾燥させたもの」。
寒天が作られる場所は、八ヶ岳山麓の標高800~900mのところに位置し、冬の寒暖の差が激しく、北アルプスに遮られて寒さの割りに雪はそれほど降らず、乾燥したところです。
太陽と星空の下で、凍結と融解を繰り返して、徐々に水を出して乾燥させていくという天然寒天の製造は、信州の気候にとても適しています。
寒天を製造する期間は、冬の12月中旬から2月中旬まで。農閑期にあたり、農家の副業として発展してきました。 -
味噌工場の高い煙突(茅野付近)
創業以来100年間、味噌造りひと筋の「丸井伊藤商店」の本社工場です。
ここは味噌蔵の見学や、味噌造りの体験ができ、さらになぜか貧乏神神社があります。
焼味噌好きの貧乏神が味噌蔵にご降臨されたとのこと。
この神様はただの貧乏神ではなく、災いを福に変える、プラス思考の神様。
お詣りは貧乏神を貧棒で叩いて蹴って最後に豆を投げて、自分の弱さや災いを追い出して福を呼びます。 -
運休中のアルピコ交通上高地線(松本駅)
松本駅に到着。大糸線ホームの隣は運休中の上高地線。
2021年8月の豪雨の影響で田川橋梁が被災したため、松本駅~渚駅間はバス代行しています。
停車している電車は京王井の頭線で使用されていた京王3000系で、まもなく新しい車両と交代します。
オレンジとグレーの塗色は、かつて運行していたモハ10形のリバイバルカラーです。
ヘッドマークは、アルピコグループ創立100+1周年を記念したもの。
2020年3月25日をもってアルピコグループは創立100周年を迎え、次の100年へ向けて大きな一歩を踏み出せるように「+1」年、周年企画を実施しています。 -
大糸線の電車が来ます(松本駅)
これから南小谷行きの各駅停車に乗ります。 -
松本市街地の田んぼ(島高松付近)
住宅街から徐々に田んぼへと変わっていきます。 -
槍ヶ岳から流れてくる「梓川」を渡ります
この先は奈良井川と合流して犀川と名を変え、千曲川、信濃川となります。 -
野菜畑(梓橋付近)
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安曇野の広大な田園風景(一日市場付近)
北アルプスを西に望む広大な平野部は「安曇野(あずみの)」と呼ばれています。
安曇野は、北アルプスから流れる清流によって形成された複合扇状地です。
扇状地は地表にある水を浸透させてしまうため、江戸時代後半以降、「堰(せぎ)」と呼ばれる用水路を開削して田に水を引き、安曇野は豊かな田園地帯になりました。 -
イチオシ
安曇野の米を収穫する大型農業機械(豊科付近)
トラクターとコンバイン。 -
安曇野の「ワサビ田」(穂高 烏川付近)
大糸線の烏側橋梁手前で見える「ワサビ田」。
扇状地が終わる扇端の部分では水が湧き出てくるので、「ワサビ田」が開拓されました。
地下をくぐり抜けてきた湧水は、外気温に左右されることなく、1年中水温が13度前後。
冬でもワサビ田で働く人たちの足元はそれほど冷たくありません。
安曇野は独特の地形と湧水の自然を利用し、日本一のワサビの収穫量を誇っています。 -
イチオシ
安曇野の「屋敷林」(有明付近)
有明駅を過ぎた原木戸集落に、「屋敷林」の臼井宅が見えます。
風雨から家を守り、暑さ寒さを和らげるために、屋敷の周りに植えられた「屋敷林」。
南東の隅にあるケヤキの古木が、白壁の土蔵と奥にある主屋を守っています。 -
安曇野の「そば畑」(北細野付近)
大糸線沿線には風味豊かな安曇野のそばを食べられる蕎麦屋さんが数多くあります。 -
刈り取られた田んぼで餌を探す「ダイサギ」(安曇沓掛付近)
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「実るほど頭を垂れる稲穂かな」(安曇沓掛付近)
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りんご栽培が盛んな安曇野(信濃常盤付近)
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田んぼの中に佇む「火の見櫓」(信濃常盤付近)
反りのある丸型の屋根に半鐘を吊るしています。 -
槍ヶ岳、樅沢岳周辺から流れる「高瀬川」を渡ります
この川は、大町市、安曇野市を流れる信濃川水系の一級河川。
上流には秘境とも思える「高瀬渓谷」があります。 -
「高瀬渓谷」の素晴らしい紅葉(2018年10月17日に訪問)
「高瀬渓谷」は東京電力の敷地になっていて一般車両が入れませんが、登山者は通行できます。
旅行記にしているのでご覧ください。
『七倉温泉と高瀬渓谷の素晴らしい紅葉 2018 ~北アルプスの秘境~(長野)』
https://4travel.jp/travelogue/11420321 -
興味をひく壁画「税金の相談は民商へ」(信濃大町付近)
北アルプス民主商工会の広告です。 -
収穫準備のコンバイン(北大町付近)
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秋色に染まる田んぼと「木崎湖」(信濃木崎付近)
山あいを走っていた景色から突然美しい湖が現れます。
「木崎湖」は仁科三湖のうちのひとつで、最も南側に位置する湖。 -
対岸の山が迫る「木崎湖」(稲尾付近)
稲尾地区は南北に広がる木崎湖の中央部。 -
「木崎湖」を眺める人(稲尾付近)
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イチオシ
ボートで「ワカサギ釣り」を楽しむ釣り人(海ノ口付近)
海ノ口地区は木崎湖の北部。
木崎湖の「ワカサギ釣り」は1年中できます。
対岸の木崎湖西海岸は、塩の道「千国街道」が通っていた「西海ノ口集落」です。 -
百葉箱のある湖畔(海ノ口付近)
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色づく木の葉(海ノ口付近)
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白壁の土蔵(簗場付近)
電車は北へ進み、仁科三湖の中では最も小さい「中綱湖(なかつなこ)」に来ています。
蔵の周りには真冬の雪囲いに使う木枠が施されてます。 -
反対電車と交換(簗場駅)
松本行き電車が坂道を下って来て、隣のホームに入ります。 -
反対電車のお見送り(簗場駅)
松本行きが発車し、さらに下って行きます。 -
南小谷行きも出発(後方窓から簗場駅)
簗場駅は坂道の途中にある駅です。 -
「ヤナバスキー場前駅」の跡(後方の車窓)
以前は写真左側の山にヤナバスキー場があり、スキーシーズンのみ列車が停車する臨時駅でした。
平成28年(2016)にヤナバスキー場が営業休止となり、平成31年(2019)に駅が廃止。
仁科三湖の中では最も大きい「青木湖」は、写真右側にあります。 -
在りし日の「ヤナバスキー場前駅」(2018年10月19日に訪問)
JR東海の臨時特急「スーパービューしなの」(名古屋~塩尻~白馬)が通過しているところ。 -
次の駅は「南神城駅」
大町市と北安曇郡白馬村の境に位置する「佐野坂峠」を越え、「南神城駅」に到着。
隣の駅は「(臨)ヤナバスキー場前」が廃止され、「やなば」になっています。
「佐野坂峠」は分水嶺なので、南神城側に姫川源流があります。 -
日本海に流れる「姫川」(右窓、信濃森上付近)
白馬を過ぎ、大糸線の東側(右側)を「姫川」が流れています。 -
「姫川第二ダム」(右窓、信濃森上付近)
昭和10年に完成した重力式コンクリートダムで、下流の姫川第二発電所に送水しています。
現在は中部電力の発電用ダムです。 -
巨岩の多い姫川(白馬大池-千国)
姫川は糸魚川-静岡構造線の北部に沿うように流れ、流域は地すべりや山崩れの起こりやすいところ。
姫川第二ダムの手前で松川と合流し、深い谷となって急流となり、「暴れ姫川」として有名です。 -
土木遺産の「親沢橋」(白馬大池~千国)
昭和12年(1937)に完成した鉄筋コンクリート・ローゼ桁橋です。
戦時体制による鋼材不足のため、計画されていた鋼橋をやめてコンクリート・ローゼ桁橋にしたものです。 -
横から見た「親沢橋」(白馬大池~千国)
若き長野県技師中島武氏が、変形ローゼ桁の計算方法を生み出し、設計施工方法が完成しました。
土木学会の土木遺産に認定されています。 -
終点の「南小谷駅」に到着
ここから先の糸魚川までは、JR西日本管轄の非電化区間です。 -
なまこ壁の駅舎(南小谷)
平成22年(2010)に改装した駅舎で、外側は蔵造り建築をモチーフにしたなまこ壁。 -
小谷村の案内図
今晩の宿は小谷温泉奥の湯「雨飾荘」。
南小谷駅から小谷村営バスで雨飾高原まで40分、そこから宿まで徒歩5分です。
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