2021/09/28 - 2021/09/28
38位(同エリア558件中)
かっちんさん
標高1,900m~2,000mに広がる「栂池自然園(つがいけしぜんえん)」は日本有数の高層湿原です。
園内は一周約5.5kmの遊歩道と木道が整備され、4つの湿原があります。
この旅行記では、栂池自然園散策の後半を紹介します。
草紅葉の「浮島湿原」(標高1920m)から「ヤセ尾根」を登り、最高地点(標高2,020m)の「展望台」を目指します。
眼下には、歩いて来た「栂池自然園の全景」、反対側にはJR大糸線沿いの「白馬村の集落」が広がります。
最も奥に位置する「展望湿原」に到着すると、日本三大雪渓の「白馬大雪渓」が間近で望めます。
帰りは別の遊歩道にて、モウセン池、浮島湿原、ワタスゲ湿原、ミズバショウ湿原を歩き、入口に戻ります。
今晩の宿は自然園入口にある「栂池ヒュッテ」です。
訪れた9月下旬は、周囲の木々や湿原が赤・黄に染まり、秋の植物を楽しむことができます。
紅葉は、ナナカマド、クロマメノキ、オオシラビソ、オオカメノキ、ダケカンバ、サラサドウダン、ミネカエデ。
秋の実は、ゴゼンタチバナ、オオカメノキ、ユキザサ、ツルニンジン。
出会った植物は、シラネニンジン、ミヤマトリカブト。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・小谷村観光連盟「栂池自然園」
・栂池ヒュッテのHPとパンフレット
・白馬観光開発「栂池自然園ルートガイド」
・アンテナ白馬「【2021年 栂池自然園】今年は紅葉の当たり年?10月3日のトレッキングレポート」:草紅葉クロマメノキ
・尾瀬マウンテンガイド「ゴゼンタチバナ」
・Tam's素人植物図鑑「ゴゼンタチバナ」
・暮らしの植物図鑑、山の植物&山暮らし「オオカメノキ(ムシカリ)の実と紅葉、ガマズミ属の旅」
・エバーグリーン「ミネカエデ」
・森と水の郷あきた「ドウダンツツジ、サラサドウダン」
・信州いざない街道「大望峠から伝説の谷の都 鬼無里と戸隠連峰・北アルプスを望む」
・さあこの山歩「ツアー栂池自然園」:赤い実
・YANAKIE、みんなの登山記録、モーちゃん「栂池自然園内を花散歩」:ツルニンジン
・私の山と花日記「夏と秋の花を求めて 栂池自然園・八方尾根など」、2013年9月
・安曇野北安曇野からの花とペンションのお便り(トミさん)「自然園の花 ユキザサの実」、2011年9月
・自然観察日記、植物花など「栂池自然園にて:オオバタケシマラン、ヤマトユキザサ、ヒロハユキザサ、キヌガサソウ等」、2020年8月10日
・高山植物図鑑、登山道の花「ミドリユキザサ」
・松江の花図鑑「ツルニンジン」
・庭木図鑑植木ペディア「ノダケ」
・sanyasou.com 四季の山野草「ミヤマトリカブト 栂池自然園」
・栂池高原スタッフブログ「秋色になってきました、2017-9-22」「栂の森に咲く花、2016-6-21」
・ウィキペディア「キアゲハ」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「栂池自然園ガイドマップ」(小谷村観光連盟のパンフレット引用)
自然園を歩くコースは、ビジターセンターから出発して、ミズバショウ湿原、ワタスゲ湿原、浮島湿原、ヤセ尾根、展望湿原、モウセン池をぐるり一周する約5.5km3時間半があります。
この旅行記では、コース途中の浮島湿原付近から出発し、ヤセ尾根、展望湿原を通り、ビジターセンターへ戻る「紅葉の自然園」を紹介します。 -
秋の栂池自然園(楠川~浮島湿原)
「浮島湿原」手前の視界が開けたところから、「栂池自然園の景色」が眺められます。
眺望は草紅葉の「ワタスゲ湿原」、落葉したダケカンバ、遠くに赤屋根の「栂池ヒュッテ記念館」など。 -
山肌の紅葉(浮島湿原)
浮島湿原に来ています。 -
湿原の中の池塘(浮島湿原)
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イチオシ
湿原周囲の紅葉(浮島湿原)
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赤く色づく「ナナカマド」(浮島湿原)
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遊歩道の案内板(浮島湿原)
遊歩道が二手に分かれるので、左側の「浮島湿原周回路」木道を歩きます。
浮島湿原の標高は1,920m。
自然園入口のビジターセンター(標高1,850m)からの高低差は+70m。 -
草紅葉と浮島(浮島湿原)
赤い草紅葉は「クロマメノキ」。
湿原の中には小さな池があり、「浮島」が頭を出しています。 -
池の中に浮かぶ「浮島」(浮島湿原)
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イチオシ
美しい彩りの紅葉(栂池自然園の浮島湿原)
ダケカンバの黄色に、ナナカマドの赤、ミネカエデの橙、オオシラビソの緑など、すべての色合いが重なり調和しています。
さらにダケカンバの白い幹がアクセントになっています。 -
白い幹が映る浮島の池(浮島湿原)
ダケカンバの葉が落ち、白い幹だけになっています。 -
湿原に点在する小さな池塘(浮島湿原)
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湿原を取り巻く散策路(浮島湿原)
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紅葉真っ盛りの湿原散策路(浮島湿原)
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赤や橙に染まる木々(浮島湿原)
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草紅葉と山の紅葉(浮島湿原)
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真っ赤に燃える「ナナカマド」(浮島湿原)
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直立する緑の「オオシラビソ」(浮島湿原)
栂池高原の標高1,500m(栂の森あたり)より上部で多く見られる「オオシラビソ」。
この地域では昔から「つがの木」と呼ばれており、自然園の湿原全体を池となぞえて「栂池」という地名になったと言われています。 -
草紅葉と池塘の広がる湿原(浮島湿原)
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遊歩道の案内板(浮島湿原の端)
これから「ヤセ尾根下」まで登り坂の山道になります。 -
「ゴゼンタチバナ」の赤い実(ヤセ尾根道)
葉が6枚の株にだけ花をつけ、その後、実をだいたい7個くらいつけます。
葉が4枚の株は花をつけません。
実の数を数えてみると、左が5個、右が7個。なんだか重そうにぶら下がってます。 -
「オオカメノキ」の紅葉と赤い実(ヤセ尾根道)
緑だった葉は暗褐色へと紅葉し、赤い実はやがて黒く熟します。
別名「ムシカリ」。虫に食われた葉がありますね。 -
「ヤセ尾根下」に到着
浮島湿原から約800mの山道と階段を上がって来ました。 -
さらに急な階段(ヤセ尾根道)
展望台まではもう一息。
尾根道になっているので、両側の景色は素晴らしい眺望です。 -
鮮やかな朱色の「サラサドウダン」(ヤセ尾根道)
ヤセ尾根だけで見られる「サラサドウダン」。
里のドウダンツツジと違い、花先が壺型ではなく、釣鐘型。
葉は枝先に輪生状に集まってつき、ドウダンツツジより大きな葉です。 -
ハート形の「雁股池」(ヤセ尾根の南側)
「雁股池(かりまたいけ)」はハート形、少し離れたところに「栂池」が見えます。
遠方の山あい集落は「白馬村神城地区」。 -
遠方の山あい集落をズームアップ(白馬村神城地区)
田畑の中にある小さな森は飯森神社。
その左側にJR大糸線と国道148号が通っています。 -
緑と橙の葉が混ざりあう「オオカメノキ」(ヤセ尾根道)
「オオカメノキ」の紅葉は場所によって色が異なります。 -
最高地点の「展望台」に到着(ヤセ尾根道)
標高は2,020mで、栂池自然園内の最高地点です。
北アルプスの山には雲がかかっていて今一なので、展望湿原へ向かいます。 -
展望台反対側の紅葉(ヤセ尾根道)
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橙色に染まる「ミネカエデ」(ヤセ尾根道)
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掌のような葉「ミネカエデ」(ヤセ尾根道)
葉の色は橙、黄、朱色。
掌状の葉は長さ3.5-10cm、幅5.5-11cmで、5~7裂し、裂片がさらに羽状に浅く裂け、縁には重鋸歯があります。
葉柄は葉よりも短く、長さ2-5cmで、赤色を帯びています。 -
イチオシ
「オオカメノキ」に冬芽(栂池自然園のヤセ尾根道)
ウサギの耳のように見える「冬芽」が出ています。
「冬芽」は冬を越し、次の年の葉になります。 -
「展望湿原」への遊歩道(ヤセ尾根道)
北側の眼下には、浮島湿原からヤセ尾根を通らない別の遊歩道が見えます。
この遊歩道は帰りに通ります。 -
「栂池自然園」の眺望(ヤセ尾根道)
北東方向に、浮島湿原、ワタスゲ湿原、赤屋根の栂池ヒュッテ記念館が見えます。 -
秋の共演「ダケカンバ」と「ミネカエデ」(ヤセ尾根道)
純白の「ダケカンバ」の幹に、暖かみのある「ミネカエデ」の橙色が映えます。 -
紅葉の王様「ナナカマド」(ヤセ尾根道)
秋色の山肌をバックに、紅葉の王様「ナナカマド」が陣取ります。 -
イチオシ
まもなく「展望湿原」(栂池自然園)
湿原の草紅葉に、ナナカマド・ミネカエデ・ダケカンバの紅葉、緑のオオシラビソなど勢揃い。 -
「展望湿原」に到着
自然園出口から浮島湿原、ヤセ尾根下を通り到着。
帰りはモウセン池を通り自然園出口へ戻ります。
ここでしばし休憩。
標高は2,010m。 -
白馬三山と白馬大雪渓が間近に見える「展望湿原」
でも、残念ながら雲が出ていて・・・ -
イチオシ
天気がいいと綺麗に見えます!(2007年10月6日に栂池自然園の展望湿原を訪問)
14年前に訪れた時の写真です。
紅葉の湿原の先には、日本三大雪渓のひとつ「白馬大雪渓(はくばだいせっけい)」。
大雪渓の谷を挟んで、左側に杓子岳(しゃくしだけ)・続いて白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)、右側に白馬岳(しろうまだけ)の雄姿。 -
「白馬岳」山腹の紅葉(展望湿原)
-
美しいグラデーションの「ミネカエデ」(展望湿原)
黄・橙・朱色が混ざり合うグラーデーション。
大きな葉は幅が10cmほどあります。 -
栂池自然園の3本紅葉(展望湿原)
黄色のオオシラビソの大木、赤いナナカマド、橙のミネカエデは栂池自然園で必ず見かけます。 -
見晴らしのいい東側の景色(展望湿原~モウセン池)
展望湿原からモウセン池に下りる道は東側の見晴らしがいいところ。
JR大糸線の通る谷間を挟んで向かいの山並み、さらに奥の山並みは「戸隠連峰」でしょう。 -
水面に青空が映る「モウセン池」
「モウセン池」は食虫植物のモウセンゴケが群生する小さな池です。 -
木のベンチで休める「モウセン池」
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2つの色が重なり合う紅葉(モウセン池)
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自然園全景が見渡せるポイント(モウセン池~浮島湿原)
手前が浮島湿原、左側の奥がワタスゲ湿原です。 -
黄葉の「ダケカンバ」(モウセン池~浮島湿原)
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「浮島湿原」を通過
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イチオシ
紅葉の栂池自然園(浮島湿原~ワタスゲ湿原)
草紅葉が埋め尽くす「ワタスゲ湿原」を歩く人がいます。 -
名もなき滝(浮島湿原~ワタスゲ湿原)
白馬乗鞍岳から流れてくる滝。 -
紅葉の「ワタスゲ湿原」
帰りはこの道ではなく、湿原を周遊する別の木道を歩きます。 -
「ミドリユキザサ」の赤い実(ワタスゲ湿原)
大きな葉にミニトマトのような赤い実。
赤い実の1つをじっくり観察すると、丸い形が3つ繋がっています。 -
ツイン滝(ワタスゲ湿原)
断崖を流れ落ちる2つの滝が見えます。 -
紫色の不思議な植物(ワタスゲ湿原)
図鑑で調べてみると「ツルニンジン」。
茎はつる状に伸び、若い時多少の毛があるが、のちに無毛となります。
花のように見えるのは、5個の萼片。花はすでに落ちています。
真ん中にあるロウソクの芯みたいなものが柱頭(雌しべの頭)、その下の子房が膨らんだ実。 -
横から見る「ツルニンジン」(ワタスゲ湿原)
実の中には種子が詰まっています。
やがて実がはじけると、種子は片側に付いている大きな翼で空中を飛んでいきます。 -
「シラネニンジン」(ワタスゲ湿原)
ニンジンの葉にそっくり。 -
イチオシ
湿原木道の道案内人「枯れたコバイケイソウ」(栂池自然園のミズバショウ湿原)
「ミズバショウ湿原」を周遊する別の木道を歩きます。 -
秋の栂池ヒュッテ記念館と湿原(ミズバショウ湿原)
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冬枯れの「ダテカンバ」(ミズバショウ湿原)
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見事な枝ぶりの「ダケカンバ」(ミズバショウ湿原)
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栂池自然園の華麗な紅葉(ミズバショウ湿原)
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お食事中の「キアゲハ幼虫」(ミズバショウ湿原)
現在、五齢幼虫の段階で、黄緑と黒のしま模様、黒いしまの部分には橙色の斑点が特徴。
セリ科の葉だけてなく花序や若い果実を食べ、やがて蛹になり越冬します。 -
セリ科の「ノダケ」(ミズバショウ湿原)
秋に開花する「ノダケ」。暗い紫色をした小花が多数集まって、傘状の花序を作ります。
茎は丸くて節があり、真っすぐに伸びます。その様子が竹に似るとして「野竹」と名付けられたという説もあります。
遠目からは紫色を帯びたように見えます。 -
紫色の花「ノダケ」(ミズバショウ湿原)
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青い兜形の花「ミヤマトリカブト」(ミズバショウ湿原)
花柄に屈毛(くつもう、先が曲がった毛)があるので「ミヤマトリカブト」です。
現在の時刻は16:30。秋の栂池自然園を4時間半、美しい彩りの紅葉と素晴らしい眺望を楽しめました。
今日は栂池ヒュッテに泊まります。
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