奄美沖縄惜別フェリー旅・その4.奄美海運/フェリーあまみ 乗船記(後編)

2021/11/16 - 2021/11/16

第207部-917冊目　4/14
(令和3年12月31日配信)

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。

鹿児島-奄美-沖縄航路に就航していたマリックスライン/クイーンコーラル8が新造船就航に伴い、鹿児島着令和3年11月19日をもって引退することになり、惜別乗船の旅に行って来ました。

本編は、鹿児島から徳之島.平土野へ16時間50分！奄美海運/フェリーあまみの乗船記前編です。。

全14編の観光要素がほとんどない拙い旅行記ですが、ご覧頂けましたら幸いです。

表紙画像‥鹿児島-喜界島-奄美航路に就航する奄美海運/フェリーあまみ。

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令和3年11月15日-19日 4泊5日

11月16日(火) 第2日目-1 はれ
奄美海運:フェリーあまみ.徳之島/平土野行
～(船中泊)～徳之島/平土野.12:20

★宿泊‥フェリーあまみ：2等洋室。

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フェリーあまみ船内‥110円

エリア 鹿児島

• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船
• 旅行の手配内容: 個別手配

鹿児島-喜界-奄美航路に就航する、奄美海運/フェリーあまみ(2,942t)。
奄美群島のライフラインとして活躍する中型貨客フェリーです。

この船に乗って、鹿児島→徳之島/平土野 589km/18時間50分の船旅を楽しんでおります。

フェリーあまみは奄美群島.喜界島・奄美大島・徳之島と寄港し、島への物資を届ける重要な使命を持った離島航路であります。

鹿児島.17:30
▼
喜界島/湾.4:30-5:00
▼
奄美大島/名瀬.7:00-7:30
▼
奄美大島/古仁屋.9:40-10:00
▼
徳之島/平土野.12:20

※奄美海運公式サイト運航ルートの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

只今、鹿児島を17:3０に出航した奄美海運/フェリーあまみに乗って、徳之島へ向けて航行中。
深夜の東シナ海を南下しております。

さて、第一寄港地となる喜界島は奄美大島の東、奄美群島の中で最も北東部に位置する離島です。

あっ！
もう、喜界島に近い位置に来ていますね。

※GoogleMapの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

4:10
鹿児島から377km/11時間40分。
第一寄港地となる喜界島/湾港に入港しました。

5:25
接岸完了。
パチパチパチ‥

喜界島で鹿児島から乗船した大半の船客が下船し、喜界島から40名ほどが乗船。
名瀬方面への1日1本の定期船なので、この船で通勤・通院などされる方も少なくないようです。

そして、島への物資が降ろされていきます。

定期船が発着する湾港の位置はコチラ。
まだ夜が明けておらず、島のどこにいるのかわからないので、現在地を検索してみると、島の西部にいることが判明しました。

※GoogleMapの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

港湾フェリーターミナル 乗り物

5:00
ゴゴゴゴォー
定刻に喜界島を出航しました。

喜界島よ。
さらばじゃ。

フェリーあまみは喜界島から65km/2時間。
第2寄港地、奄美大島/名瀬へ向かいます。

まだ眠いです。
すいません、もう少し寝かせて下さい。

6:27
おはようございます。
目が覚めたら、そこは別世界！

遊歩甲板に出てみると、心地よい空気が身を包みます。
清々しい朝です。

フェリーあまみは奄美大島西岸を航行しています。

6:52
鹿児島から喜界島経由で、442km/13時間22分
奄美大島/名瀬新港に入港します。

あっ！
あの船は‥

ズームして見ましょう。

鹿児島-奄美群島の定期貨物航路‥
共同組海運/きょむらん(2,502t)ですね。

名瀬新港の接岸地点が見えてきました。
この後、港内で回頭して‥

7:03
接岸完了。
パチパチパチ‥

喜界島から乗船された大半の方は名瀬で下船されました。

名瀬港 乗り物

フォークリフトがフル稼働して、荷役作業が行われております。

あの赤い旗はB旗と言う国際信号旗で、危険物を運搬していることを示しています。

7:34
ゴゴゴゴォー
定刻に奄美大島/名瀬を出航。

第3寄港地は、奄美大島から72km/2時間。
奄美大島の南部/古仁屋へ向かいます。

7:39
岸に沿って大きく弧を描きながら、進路を南へ向けています。
しばらくは、東シナ海の奄美大島西岸に沿って、航行します。

朝食にしましょう。
昨日、鹿児島のニシムタで仕入れておきました。

■カレー南蛮うどん‥58円
■おにぎり2個まとめ売り‥115円
・梅干おにぎり
・野沢菜おにぎり

船旅にはカップ麺。
これが美味いんだな。

奄美大島の西端、曽津高崎(西古見灯台)沖です。
この海域で、進路が南から東へ変わります。

進路を東へ向け、奄美大島南岸に沿うようになると‥

右舷に加計呂麻島が近づいてきました。

9:17
さぁ、いよいよこの航路のハイライト。
奄美大島と加計呂麻島に挟まれた大島海峡を航行しますよ。

奄美大島と加計呂麻島に挟まれた大島海峡は、昭和49年に海峡全域が奄美群島国定公園に指定され、後の平成29年には奄美群島国立公園に昇格となりました。

大島海峡は幅約2～5km・延長約20kmと言われております。
地図で見ると、フェリーあまみが狭い海峡を航行しているのがわかりますね。

※GoogleMapの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

左舷は奄美大島。
この島のビッグニュースと言えば‥

世界自然遺産「奄美大島・徳之島・沖縄島北部及び西表島」として、令和3年7月26日のユネスコ世界遺産委員会において、正式に決定となったそうです。

おめでとうございます。
パチパチパチ‥

そして、右舷には加計呂麻島。
美しい島だ。

加計呂麻島は面積77.25平方kmあり、大島海峡を挟んで奄美大島南岸と向かい合っています

鹿児島→徳之島へは、8,000t級大型フェリーが運用される那覇行の主幹航路の方が早く行けるのに対して、喜界航路だと船が3,000t級と小さくなって時間もかかる。

しかし、主幹航路は大島海峡を航行しないので、この景色を堪能できる喜界航路の方が魅力あるんだな。

名瀬-古仁屋だけでも乗ってみる価値あり。
ローカル航路の旅、オススメです。

この航路は、鹿児島-喜界・喜界-名瀬の利用が大半で、名瀬から先は船客の姿が見られなくなります。
この日も、名瀬-古仁屋は私を含めてふたりだけ。
古仁屋から3名乗って計5名。

静かな船旅が楽しめるのも、この航路の魅力なんです。

第3寄港地‥
奄美大島の南部/古仁屋です。
接岸地点が見えて来ましたよ。

奄美大島と加計呂麻島を行き来する瀬戸内海上タクシー。
島の人々にとって、重要な交通機関です。

海峡内で船体を180度回頭させ、接岸態勢に入り‥

9:43
鹿児島から514km/16時間13分。

接岸完了です。
パチパチパチ‥

古仁屋の港風景をパノラマモードで‥
カシャ。

島への物資が降ろされ、テキパキと荷役作業が進められています

10:09
ゴゴゴゴォー
古仁屋を出航しました。

次は、奄美大島/古仁屋から75km/2時間20分。
最終寄港地となる、徳之島/平土野へ向かいます。

古仁屋-瀬相・生間航路に就航する、瀬戸内町営船/フェリーかけろまが見えます。
こちらも島の重要な交通機関です。

フェリーかけろま 乗り物

再び東シナ海へ向けて、大島海峡を航行します。

案内所でおにぎりの販売がありました。

わかめおにぎり2個入りパックがなんと、110円！
船上価格とは思えない破格なので、即購入しました。

■わかめおにぎり‥110円

続いて、お茶にしましょう。

鹿児島と言ったら、セイカ食品のボンタンアメ。
鹿児島県阿久根市産のボンタンを添加した求肥飴です。
大正13年発売開始のロングセラー商品で、当時の競合商品とされたのは、森永ミルクキャラメルだったそうです。

そして、鹿児島と言ったらさつまいも‥
さつまいもを使ったスイーツ、スイートポテトを頂きましょう。
鹿児島のお菓子かと思いきや、タルトで有名な愛媛県八幡浜市.あわしま堂製造のお菓子でした。

■ボンタンアメ‥131円
■和風スイートポテト‥105円

10:35
大島海峡を出ました。
航跡を描きながら進路を南へ変え、東シナ海に入ります。

船室でぼんやり寛ぐ筆者。
体をのばしてのびのびと寛げるのは、船ならではの醍醐味。

トンバラ岩‥
徳之島北方沖合の岩礁です。

11:41
徳之島が近づいてきましたよ。

12:09
徳之島沖です。
島の西海岸に沿って航行します。

徳之島空港沖を航行中。
空港に自衛隊機が駐機しているのが見えます。

昨夜から穏やかな海況に恵まれ、快適なクルーズ(貨客船ですが‥)を楽しむことができました。

鹿児島からの19時間があっという間です。
これだから、船旅はやめられない。

神聖なる接岸の儀(単に眺めるだけ)に、起立して参列する筆者。

12:18
接岸地点が見えてきました。
最終寄港地、平土野港に入港します。

徳之島も世界自然遺産に登録されました。
おめでとうございます。

港から見えるのは、平土野の街です。
徳之島北西部、鹿児島県大島郡天城町の中心地となります。

海の色が綺麗だ。
ウミガメがいたけど、撮影失敗！

狭い湾内で、船体を180度回頭中。

最終の接岸態勢に入り‥

ホーサーがビットにつながれました。

・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

あぁ～
楽しい船旅が終わっちゃうよ～。

12:28
接岸完了。
パチパチパチ‥

名残惜しいですが、下船しましょう。

鹿児島から589km/19時間。
奄美群島/徳之島に上陸しました。

=平土野船客待合所=
待合室があるだけの小さな建物ですが、中は綺麗でウォッシュレット付きのトイレもあります。

=神田運送店=
マルエーフェリー・奄美海運代理店です。
徳之島の荷役作業を担い、乗船券購入と乗船手続きはコチラで行います。

さて、今夜は徳之島に泊まります。
次回は、島をほとんど観光しないで、のんびりだらだらと過ごします。

拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

-つづく-

この旅行記へのコメント （2）

• Tagucyanさん 2021/12/31 17:08:18

  なつかしい景色

  オーヤシクタンさま
  こんにちは
  
  拝見していて、以前奄美諸島を旅していたときのことを思い出しました。
  喜界島は、その最後に訪れようと予定して天候不良で唯一行けなかった島です。夜明け前で暗いのでやっぱりどういう島かわからずに残念でしたねえ。
  朝５時出航ですが、これが唯一名瀬に向かう定期便なので利用客が多いんですね。そういう使われ方もされているんだなあと思いました。
  
  古仁屋港、徳之島の平土野港、みんなレンタカーに乗って訪れました。フェリーじゃなくてすいません。徳之島で泊まったのは平土野港の近くの民宿で、港のあの感じは当時と変わっていないなあ、と思いました。
  
  名瀬港は、那覇から鹿児島に向かうフェリーで立ち寄りました。たしか乗降客も貨物も多くて、出港が遅れた記憶があります。
  あと、徳之島から奄美空港に飛ぼうと思った飛行機が欠航になり、急遽空港から島の反対側の亀徳港までバスで移動して、そこから名瀬までフェリーに乗ったのも思い出です。これのおかげで喜界島に行けなくなったんですけどね。
  
  徳之島ではのんびりだらだらですか。知ってる景色が出てくるかなあと楽しみにしております。
  
  今年もいろんな場所の旅行記を拝見させていただきました。
  よいお年をお迎えください。
  
  ---
  Tagucyan

  オーヤシクタンさん からの返信 2022/01/04 16:13:47

  Re: なつかしい景色

  Tagucyan様、こんにちは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  コメントを頂いたのに気づきませんで申し訳ありません。
  
  鹿児島から徳之島へフェリーで行くなら、那覇便の方が大きい船で早く着くのですが、そこを敢えて喜界便に乗っていきました。
  ただ、喜界島は早朝着なので日が短いこの時期、まだ真っ暗で何も見えません。
  以前、喜界島経由の鹿児島行に乗ったことがあるのですが、夜に着くのでやっぱり見えませんでした。
  喜界島経由便は、鹿児島-喜界島と喜界島-名瀬の利用が多く、喜界島から50人くらいの乗船がありました。
  名瀬到着時に帰りの船の時間の案内を放送していたので、名瀬へ通われる方も多いと思いました。
  
  徳之島で予定していた飛行機が欠航でフェリーに振替とは、私が対馬で食らったフェリー欠航の逆バージョンですね。
  徳之島空港と喜界便が発着する平土野港は車だと5分ほどしか離れていないので、午前中ならフェリーで喜界島へ行くことが可能なのですが、午後だと亀徳から那覇便に乗るしかないので、喜界島には行けなくなってしまうのですね。
  
  徳之島は2回目で、今回はあまり時間もなかったので、ご覧の通り宿でまったりするだけとなりました。
  
  本年も宜しくお願い申しあげます。
  ありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。