香港 ～銀座をブラブラ、大仏・大澳・太平山をめぐる旅～

2017/09/07 - 2017/09/09

毎年、１回のペースで海外旅行していますが、２０１７年もまた香港行ってきました。郵便貯金の定額貯金が満期を迎えたので、一部をハンドキャリーして、２００４年の訪港時（https://4travel.jp/travelogue/11698300）に開設したＨＳＢＣの口座に入金するのと、現地で金製品を買うためです（日本で買うより安いのです）。この先日本がどうなるかわからない中、国際的に資産を分散しておくのが理にかなっているかと。
※注：２０２１年現在は金の持ち込みは厳しく規制されているのでこの手は使えないかもしれません。

https://youtu.be/VnqKkRcYoq4

今回の香港訪問で特筆すべきこと２つ。１つは、鹿児島というところは実は日本の重要なゲートウェイだということ。東京視点では鹿児島なんて日本の南のはるか果てのように見えますが、外国人からみると実はそうではなく、金のネックレスを買うために訪れた周生生の中環店の女性店員が話していたんですが、彼女は日本に旅行したことがあり、そのとき鹿児島から入国して大阪→京都→東京とまわり東京から出国したとのこと。これは中国や香港からの旅行者のゴールデン・ルートなんだとか。これらの事実が示唆するのは、鹿児島や長崎、福岡といった都市は、東京を見てるのではなくアジアを見るのがこの先生きのこる道なのではないかと。

もう１つは、私の英会話力が格段に落ちたということ。さきの周生生の店員さんとの会話でも、それ以外の香港人との会話でも、私の受け答えは”Yeah,” “No,” “Thank you,” “Oh really?”とかばかり。数年前に比べて英語のレスポンススピードが明らかに遅くなっているのがありありとわかりました。職場では全く英語とは無縁の仕事になってしまったので、せめて家の中は環境を英語化しておかないとどんどんさびついていきそうです。

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船
• 航空会社: バニラエア (運航停止) 香港エクスプレス航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回もまたバニラエアです。

成田空港第3ターミナル 空港

成田空港第3ターミナル 空港

機上は晴朗で、地上までよく見えます。

石垣島です。

台湾の南東あたり。

だんだん奥のほうに中国大陸が見えてきます。着陸まであと少しです。

西貢から香港領内に入ってきました。このまま西に向かって高度を下げていきます。

馬鞍山あたり。

火炭あたり。

荃灣近辺。
もう、パイロットは前方の滑走路が見えてるはずです。
そのまま高度を下げ続け、数分後には空港に着陸しました。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

空港からはバスで、またあの重慶大厦に直行し、２階の適当な両替所で手持ちの現金を全部香港ドルに両替したあと、近くにあったＨＳＢＣのＡＴＭから入金しました。
これでミッションの１つコンプリート。

次に、ホテルにチェックインします。
今回のホテルは湾仔の「Ｍｉｎｇｌｅ　ｂｙ　ｔｈｅ　Ｐａｒｋ」というところです。

ミングル バイ ザ パーク ホテル

都心のホテルなので、以前ロンドンのベイカーストリートで泊まったホテル
https://4travel.jp/travelogue/11320813
のように、エレベーターもなく、客室はベッドの他には荷物を置くスペースがやっとの、とても狭いところです。

ミングル バイ ザ パーク ホテル

ただ部屋やバスルームは重慶大厦なんかに比べればはるかにきれいです。

ミングル バイ ザ パーク ホテル

夕食は、以前に行ったことのある蘭桂坊の鏞記酒家に久しぶりに行き、名物のローストダックです。

ヨン記酒家 地元の料理

そのあとは、尖沙咀に行き、お馴染みの星光大道でイルミネーションを見ました。

毎日20時になると、各ビルからレーザー光を出して光の演出ショーをします。

翌朝は、ホテルの近所で空いていた大快活（https://www.fairwood.com.hk）というファミレスチェーン店で、食パンにスクランブルエッグとソーセージ、そしてミルクティーという、洋風のブレックファーストをいただきました。

以前、香港軽鉄の路線図を見ていたら、「銀座」という駅があるのを見つけたことがあります。読みもそのまま「Ｇｉｎｚａ」になっていて、日本の銀座を意識して名付けたのは明白なのですが、どんなところだろうと興味がわいていたので、今回、実際に訪れてみることにしました。

ＭＴＲ西鉄で元朗まで行き、そこから軽鉄に乗り換えてしばらく行くと、

ここです。

そばにはこんな大きなホテルと

ハーバー プラザ リゾート シティ ホテル

高層団地があります。

目の前には「Ｇｉｎｚａ　Ｓｑｕａｒｅ」という広場があります。

天水圍公園という大きな公園の一部になっています。

天水圍公園 広場・公園

Ｇｉｎｚａ　Ｓｑｕａｒｅの奥には、向かって左と右に映画館「日比谷」と

ゲームセンター「有楽町」があります。

「有楽町」の中には、まんま日本から持ってきた遊具がありました。
遊び方の説明書きもみんな日本語。
コインを入れるところだけ現地のコインが入るようになってましたが。

ザギンをブラブラしたあとは、２００５年に行った、ランタウ島の大仏を再訪します。
２００５年の旅行記はこちらをどうぞ。
https://4travel.jp/travelogue/11698312

東涌駅まで来ました。
２００５年当時とは違い、東涌から大仏のある昴坪（ゴンピン）までロープウェイが直通で行けるようになっています。

ロープウェイのゴンドラ乗り場です。
少しお金を多く払えば、床下までシースルーのゴンドラに乗れます。
高所恐怖症の人はたまりませんね。

私は結局ふつうのゴンドラに乗りました。

ゴンドラはぐんぐん上昇していきます。

空港が眼下に見えます。

これは、工事中の、海ほたるのような海底トンネルです。
空港からマカオまで自動車で直通で行けるようになるそうです。

大仏が見えてきました。

昴坪でゴンドラを降りると、大仏までの道はすっかり整備され、両側にお土産物やら博物館やらが建ち並んでいました。
２００５年当時のひなびた風情を知っている身からすると、すっかり観光地化されていささか興ざめでした。

ゴンピン ビレッジ (昴坪市集) テーマパーク・動物園・水族館・植物園

寶蓮禪寺 (天壇大仏) 寺院・教会

すっかりきれいに整備されきってしまっていました。

もう階段上がって大仏の中に入るのもしんどいので、ふもとのポーリン寺を散策し、精進料理をいただくことにします。

食堂もすっかりゴージャスになっています。

精進料理の中身は２００５年当時とあまり変わっていませんでした。

昴坪からバスに乗り、ランタウ島の西端の漁村、大澳（タイオー）に行ってみることにします。

大澳 旧市街・古い町並み

大澳 旧市街・古い町並み

大澳のバスターミナルから漁港までの間はこのような狭い通り道があり、両側に商店が建ち並んでいます。

そこらへんの餐室に入って休憩します。

歩き疲れたら疲労回復にはホットのレモンコーラが一番です。

大澳からは、バスに乗って、２００４年と２００５年の訪港時に行った、梅窩（ムイウォー）に向かいます。

https://youtu.be/FV9F_4Wo9go
梅窩フェリーターミナル。

梅窩と銀鑛灣 ビーチ・海

２００４年、２００５年と同様に、梅窩からフェリーに乗って中環へ向かいます。

機関室に迷いこんだ猫。

中環でフェリーを下ります。
このあと、周生生か周大福で純金のネックレスを買うため、近所のシティバンクで代金を下ろします。
わりと高額のお金を下ろすと、様子を外からうかがっている人がいて、銀行を出るなり声かけてきましたが、サクッと無視して、最寄りの周生生に立ち寄りました。
若い女性の店員が接客してきました。
ネックレス自体は、予算の範囲内でみつくろってもらうと、ぎりぎり首にかけられるかかけられないかの長さ分しか買えませんでしたが、店員さんといろいろ雑談したりしました。
日本にも旅行したことがあるそうで、言うには「中国や香港のツアー客は、まず日本の鹿児島に入るんですよ。一番近い日本だからなんですけど。沖縄だと島から出られないけど、鹿児島から入って、そのまま新幹線に乗って東へ東へ進んでいき、大阪、京都に立ち寄って、それから東京に行き、成田から帰国する、っていうのがゴールデン・ルートなんですよ」とのことだそうです。
「日本人は中国人のこと嫌いな人が多いようですね。あなたも中国人、嫌いですか？」と言われたので、「そんなことないですよ」と言っておきましたが、「中国の女性は可愛いから好きです、あなたのように」とかなんとか気の利いた一言を言っておけばよかったとあとで後悔しました；

ともあれ、ミッションをすべてコンプリートしたあとは、そのまま湾仔のホテルに戻りました。

IFCモール (国際金融中心商場) ショッピングセンター

湾仔にマークス＆スペンサーというイギリスのデパートがあり、イギリスで売っている商品が売られています。
そこの地下のスーパーで、イギリスのサンドイッチなど買い込んで夕食にしました。

ミングル バイ ザ パーク ホテル

３日目。
栃木に「太平山」という山がありますが、香港にも同名の山があります。
英語名の「ヴィクトリア・ピーク」の方が馴染みが深いですが、香港の名所といえる場所です。
１００万ドルの夜景が見えるところなので、夜に行くともんのすごい人でごったがえすのですが、朝早い時間には誰も人がいません。ケーブルカーは朝７時からしか動かないので、それまでの時間はバスで中環から乗って行くことになります。

山頂巴士総站 バス系

人はほとんどいません。
たまーにハイキング風の格好の西洋人が数人いる程度です。

太平山獅子亭という展望台があり、ここから街を見下ろすことができます。

太平山獅子亭展望台 散歩・街歩き

丸い入口をくぐると、眼下に香港の街並みが一望できます。

百万ドルの夜景もいいですが、朝に見下ろす摩天楼もまた素晴らしいものです。
ちょっとガスがかかってましたが。
しかも、この景色がみーんな自分だけのものだと思うと、早起きは三文の得、気分がいいものです。

太平山を下り、昨日と同じ店で朝食をいただきました。

そのあと、チェックアウトし、香港駅からエアポート・エクスプレスで空港に向かいます。

出勤前のどこかの航空会社のＣＡさんが前に座っています。

空港に着く直前、走行中の電車の頭上を離陸機がかすめるように飛んで行ったのは感動ものでした。

帰りはＬＣＣ用の第二ターミナルから入ります。

山頂にあった太平山餐庁がここにもあったので、ここで最後の食事をとることにしました。

英国風に、フィッシュ＆チップスにビール。
これでもけっこうな値段がしました…。

帰りは香港エクスプレス。
沖どめされているので、搭乗口からバスに乗っていきます。

バスは３台に分乗して、私は２本目のバスに乗って飛行機へと向かいました。

私が機内に座ってすぐ、外の雲行きがあやしくなり、急にゲリラ豪雨が降ってきました。かわいそうに３本目のバスの乗客は、タラップの手前まで来てそこで30分ほど足止めを食らい、ようやく雨脚が弱まってバスの扉が開くと、濡れながらタラップを駆け上がって乗り込んできました。
もちろん全体的に出発が遅れることになりました。

香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港

おまけ：あくる日に栃木の太平山の山頂から見下ろした風景です。