【島旅2021夏 10】極楽 島生活…与那国島に3週間③「歩いて観光」編

2021/08/22 - 2021/09/09

石垣島と与那国島を結ぶ「フェリーよなくに」。
8/22～9/8はドッグ入りで運休？聞いてないよー。予定を変更せざるを得ませんでした。
別に飛行機を使えばいいんですが、“移動”にはこだわりたいところ。
それに高いし…。だったら…フェリーと飛行機の料金の差額分で与那国に滞在も悪くないな。ということでドッグ入りの期間(約3週間)はずっと与那国島で過ごすことにした次第です。

島の東半分は「与那国生活路線バス」が走っていないので歩きで観光します。車やスクーターは使いません。なぜって？そんなもん使ったらあっという間に見終わってしまうからです。せっかくフェリーで与那国島くんだりまでやって来たのにそれではもったいない。島を噛みしめるように一歩一歩味わいたいのです。分かりますかね？この感覚…

③「歩きで観光」編では、3日に分けて回った箇所を紹介します。
・ティンダハナタ、四畳半ビーチ
・六畳ビーチ…東崎灯台…軍艦岩…立神岩
・アヤミハビル館…国泉泡盛…宇良部岳…人面岩展望台…人面岩

エリア 与那国島(沖縄)

祖納地区で圧倒的な存在感を放つ巨大な岩山「ティンダハナタ」。
その中腹付近にある侵食洞には遊歩道が設けられ、眺めがいいらしい。これは行ってみるしかありません。

ティンダハナタ 名所・史跡

麓の駐在所からティンダハナタ入口前にある駐車場までは約600m。ずっと登り坂ですが、歩いても10分ほどで到着します。

由緒板。

この先のようです。

ちょっと雰囲気が出てきました。

さて、眺めは…

ドーン！
ナンタ浜と祖納の町が一望できます。う～ん、けどなんか物足りない…。
実はこの岩山の上にも登れるらしいんです。絶対にそっちの方が眺めがいいに決まってます。
よし、イッテみよう！

駐車場からの行き方です。

崎元酒造所への道の手前の道を右折。

岩山の上にある円形のUFOの基地みたいなものは与那国空港関係の施設のようです。

最後は草むらで隠れた轍道を行きます。

コンクリートでできた印があります。
麓やナンタ浜からでも確認できるものです。

そして、この眺め。絶景じゃありませんか。
落ちたら命はないと思いますので、くれぐれも慎重に…。

祖納の町の東外れにある「浦野墓地群」。
その一角に秘密のビーチがあります…

浦野墓地群 名所・史跡

「四畳半ビーチ」。道路からすぐ。

四畳半ビーチ 自然・景勝地

名前の通り(どうみて四畳半以上ありますが…)かわいらしいビーチ。
しかし、水の透明度、プライベート感は抜群です。町から近いので来やすいです。

とある日。
この日は遠征。祖納から東崎灯台を目指します。約4.5km。そして軍艦岩、立神岩まで足を伸ばします。もちろん徒歩ですよ。
途中にある“秘境ビーチ”に寄り道。ここが入口。どうも先客がいるようです。

一応、手作り看板あり。ほとんど読めませんが…。

トゲトゲ葉っぱに遮られていますが、なんとか通れそうです。
80mほど進むと…

出たー！
まさに息を呑む光景です。ビーチに行くには崖を下りなければなりません。危険な箇所はありますが、慎重に下りれば大丈夫だと思います。自信のない方は1人では行かないほうがいいです。何かあっても助けは来ませんから。

六畳ビーチ ビーチ

すごい秘境感…

うわわわ～としか表現できません。

先へ進みます。
突然、北海道にテレポートします。

頂上に鉄塔の立つ与那国島最高峰「宇良部岳」もよく見えます。

風車が見えてきた。

意外とちっちゃい？

いやいや、真下にきたらその大きさに圧倒されます。

看板の上には与那国馬。なかなかセンスがいい。

東崎到着です。

東崎 自然・景勝地

うわー気持ちいい。半端ない開放感。
ん～、なんか北海道っぽいんだよな。根室の納沙布岬あたりでしょうか。
最果ての地あるあるかもしれません。

灯台の下に与那国馬がいます。行ってみよう。

「なんか変なヤツがやって来た」…的な感じて見られています。きっと…。

灯台から振り返る。

灯台先の崖下を覗き込む。すごい青さ。

絶景を眺めながらのランチです。
「黒糖アガラサー」…蒸しパンでした。

さて、続いて「軍艦岩」を目指します。
東崎灯台からは約2km。

到着のようです。

まずは「サンニヌ台展望台」から。現在は立入禁止となっています。まぁ見るからに危なそうですから。

サンニヌ台展望台 名所・史跡

新しい展望台から軍艦岩を眺めます。
潜水艦に似てますね。

サンニヌ台と軍艦岩 自然・景勝地

さて立神岩へ。
天気もいいし、景色もいい。歩いていても気持ちいいです。ただ少しばかり暑いですが…。

しっかりと整備された「立神岩展望台」。
駐車場、トイレがあります。自販機はなし。

立神岩展望台 名所・史跡

展望台からの眺め。立神岩がそそり立っているのが眺められます。

そして与那国島の地図。

展望台の西500mには別のビューポイントが。

立神岩が上から眺められるスポットです。
上からだと立神岩の“良さ”が出ませんね。

立神岩 自然・景勝地

先ほどいた展望台を望む。
さて、今日はここまで。と同時に宿からの最遠地点となります。少なく見積もっても7.5kmは歩いています。来る時はずっと海に近い外周道路を歩いてきたので帰りは“内陸”の最短コースを取ります(あまりショートカットにはなっていませんが…)。

こんな道を歩く旅行者の方はまずいないと思います。

それがまた楽しいんです。もちろん疲れますが…。
無事、宿に帰着。

この日、歩いたルート。
行き7.5km以上、帰り5km以上。
たぶん合計13～14kmくらいといったところでしょうか。

とある日。
この日は与那国島最高峰の「宇良部岳」に登ります。標高231m。
初めに言っておきますが、登るといってもすべて舗装された道路となります。それしかルートがないようです。あしらず…。
祖納の集落内からもよく見えます。写真中央の鉄塔の立っている山です。

ぼちぼち行きます。

途中で寄り道。
まずは「アヤミハビル感」。アヤミハビルとは地元の言葉で“模様のある蝶”という意味。世界最大の蛾の正式名称は「ヨナグニサン」といいます。

アヤミハビル館 美術館・博物館

特に蛾に興味はないのですが、せっかくなので500円払い、入場しました。

見学者は私1人。スタッフの女性がめっちゃ詳しい。おそらく学術員かも。
いろいろ質問したら丁寧に答えてくれました。

ヨナグニサンの標本は必見です。

さてお次は「国泉泡盛」。“どなん”を造っている酒造所です。

国泉泡盛合名会社 専門店

もちろん試飲しちゃいました。登山前なのに…。1種類にしときましたから…。

で、1本購入。
結果的に帰りに寄ればよかったなと思います。

さあ、行きますよ。

いい眺めです。ここら辺りから登れるとうれしいんだけどな。

本格的に登りになりました。

頂上まではたった1.3km。楽勝です。

登山という感じではない…。

あっと言う間に頂上です。宿からは5kmほど。
しかし、N◯Tの施設があるのみ。実に味気ない。

宇良部岳 自然・景勝地

これが麓から見えてた鉄塔。

柵の内側にはこんないいスペースがあるんだから、一部開放して展望台にすればいいのに。N◯Tさんケッチいよなぁ。
彼方には東崎灯台が見えます。最高の眺めなんですが…。

実は施設の手前20mほどに階段を見つけてました。
登って見ます。

いくつかの階段と結構な草むらを進むこと約80m…

三角点発見！ここが本当の山頂です。

その先が小道の終点。

草の隙間から祖納の集落が見渡せます。
まぁいい景色ですが個人的にはティンダハナタの上の方が好きです。

西方面の眺め。右端に空港が見えます。

休憩できたり、お弁当食べれる展望台ほしいよなぁ。

先ほどの施設前に戻り、コンクリートの地面に座ってランチです。日陰なし。暑い…。

なんか歩き足りないので島の南側の外周道路まで出ちゃいました。

目指すは人面岩展望台。

何も書かれていない看板前を左に進むと…

見えました。

途中の道も草が生え放題。展望台もボロボロです。

展望台の先を眺めると…
立神岩が見えるんです。ちょうど「立神岩展望台」からは逆の位置。観光マップなどにも紹介されていないので、知らない方も多いと思います。もっと整備してアピールすればいいと思うんですが…。ちなみに外周道路沿いの入口には駐車場はありません。なんとか1台くらい停められるスペースはありますが。

この展望台に来たのは立神岩を眺めるためではありません。
もう展望台の名前でバレちゃっていると思いますが(タイトル写真や概要欄でも)、そう、人面岩です。
先ほど何も書かれていない看板前を左折しましたが、直進します。

こんな“いい道”もありますが、ほぼ草が超超超ボーボーのとんでもない道です。こりゃ無理だ、引き返そうとも思いましたが気力と勇気を振り絞り、走破しました。
時期によっては草は少ないかもしれません。

肝心の人面岩は小道沿いの見つけやすい場所にありました。
なんとか到達。ほっ。

人面岩ドーン！
これですか…。まぁ言われてみれば人の顔に見えなくもないですが、言われなければそう見えないかもしれません。ビミョーなシロモノだと思います。

人面岩 名所・史跡

周りがジャングルなので思うように写真が撮れない…。

最後に人面岩の上に登りました。バチが当たるかな。
先ほど登った宇良部岳の鉄塔が見えます。

東崎の灯台も眺められます。
さあ、今日はここまで。

来た時は違う道で外周道路に出ました。こちらも草ボーボーでしたが、まだマシかなと。
詳しい行き方は人面岩のクチコミに書きました。よかったら参考にして下さい。
https://4travel.jp/dm_shisetsu_tips/14470522

さあ、これから宿に戻ります。予定では比川集落まで歩いて「与那国生活路線バス」に乗ろうかと思っていましたが、比川のバス停までは4.5kmほどもある。バスも2時間に1本しかないので、こりゃ歩いて帰った方が早いと判断。結局来た道を戻り、無事宿に帰着しました。

この日、歩いたルート。　
往復13kmくらいです。同じ道を行って帰ってくるとちょっとめげます。
(終)