2021.8 感謝と祈願　旭川神社例大祭後日祭

2021/08/16 - 2021/08/16

北海道旭川市にある旭川神社はこの地を開拓した旭川屯田400戸の入植とともに1893年天照大神、そして木花開耶姫命を祭神として本殿が造営された神社です。市内では上川神社とともに最も古い神社で、私もよく参拝に出かけます。14日（土）には宵宮祭、15日（日）には本祭がありました。宵宮祭では神楽殿で舞姫と神楽会のお神楽が奉納されたのですが、土曜日、日曜日の参拝はかなり混むことが予想されたので控えることにしました。翌16日（月）の後日祭に参拝しましたが、日中の行事なので人も少なくゆったりとお参りすることができました。舞姫「浦安の舞」も狭い神殿ではありますが、初めて鑑賞しました。

エリア 旭川(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回訪れたのは
《8月16日》
旭川神社（旭川市）のみの旅行記になります。

旅行記と言えるようなものではないのですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

昨年、今年、近郊の多くの神社では、大祭、例祭などが一般参加者を入れないで役員のみで行われるところが多かったようです。ここ旭川神社でも昨年はお神輿などが中止されるなど寂しかった例大祭でした。今年はそんな関係で地域の方の要望もあったのでしょう、感染対策をした上でのほぼ例年並みの大祭が行われることになりました。私は、自分なりの判断で後日祭だけお参りすることにしました。

旭川神社 寺・神社・教会

手水舎のそばには二宮金次郎の石造があります。今はこの石像が誰なのか、どんな人間だったのかも知らない人の方が多いでしょうね。愚直、真面目、勤勉の精神はずっと大切にしたいものです。

旭川神社 寺・神社・教会

本祭は前日に終わったのですが、のぼりや提灯は後日祭が終わるまではしっかり飾られています。

旭川神社 寺・神社・教会

参道の横にある五色絹がたなびいていました。五つの色にはそれぞれ意味が込められていて縁起物や魔除けとして使われるようです。

旭川神社 寺・神社・教会

提灯も濡れないように今はビニールカバーをかけているのですね。

旭川神社 寺・神社・教会

まだ早い時間なので訪れる人も少ないようです。まずは参拝を済ませます。

旭川神社 寺・神社・教会

神前幕には神社では一般的な三つ巴の紋が記されています。

旭川神社 寺・神社・教会

こちらの神社の例大祭に訪れたの初めてだったので、普段見られない御霊代（みたましろ）のある神殿や本殿の拝殿も初めて拝見しました。

旭川神社 寺・神社・教会

神殿の中央の御簾（みす～すだれのようなもの～）を持ち上げたむこうにあるのが御神体です。

旭川神社 寺・神社・教会

後日祭の時間まで時間があるのでちょっと境内を散策します。

旭川神社 寺・神社・教会

ここは神楽殿です。まだできてから10年余りしか経っていないようなので造りもりっぱで新しいです。

旭川神社 寺・神社・教会

紙垂(しで)が注連縄で結ばれています。

旭川神社 寺・神社・教会

壁画は一般的な松の図です。昨日、一昨日はここで神楽会や舞姫の踊りがありました。

旭川神社 寺・神社・教会

何と、こちらの狛犬は子連れです。初めて見ました。手で頭を撫でる姿が可愛いです。

旭川神社 寺・神社・教会

境内の一角に摂社の若宮八幡神社がありました。

旭川神社 寺・神社・教会

地元の多くの団体や企業が御奉納しています。

旭川神社 寺・神社・教会

いよいよこれから祭典が始まるようです。祭司と舞姫、役員の方が入場します。

旭川神社 寺・神社・教会

社殿の前でお祓いをするようです。

旭川神社 寺・神社・教会

旭川神社 寺・神社・教会

順に社殿に入りました。皆さん正装で厳粛な雰囲気です。

旭川神社 寺・神社・教会

全員入場し、これから祭典が始まります。私は舞姫の奉納舞が始まるまでちょっと周りを見学します。これは階段縁の高欄（手すり）です。

旭川神社 寺・神社・教会

飾り金具がきれいです。

旭川神社 寺・神社・教会

これは階段縁の高欄（手すり）の柱の上に設けられている飾りで、向かって右側の擬宝珠（ぎぼし）。

旭川神社 寺・神社・教会

左側の擬宝珠。こんなにじっくり眺めるのは初めてです。

旭川神社 寺・神社・教会

扁額の文字も金色に輝いています。10年ほど前に記念協賛事業（とは言わないかも知れませんが）があったので、その時に化粧直しをしたのでしょうか。

旭川神社 寺・神社・教会

建物の一番上にある千木と鰹木です。これがあることによって神社の建物が引き締まって見えます。

旭川神社 寺・神社・教会

これは建物屋根の下側にある隅木飾です。

旭川神社 寺・神社・教会

破風尻（屋根の端っこの下の部分）の飾り金具です。日本の伝統の建築様式や技能は美しいですね。

旭川神社 寺・神社・教会

この神社も最近、夏詣の取り組みを始めたようで、境内にはこんな風鈴も飾っていました。

旭川神社 寺・神社・教会

参拝する人がだんだん増えてきてきました。

旭川神社 寺・神社・教会

風車もたくさん飾られていました。

旭川神社 寺・神社・教会

可愛いデザインの風鈴には思い思いの願い事が書かれた短冊がつけてあります。

旭川神社 寺・神社・教会

鈴の音にのせてたくさんの方の祈りが届くといいですね。

旭川神社 寺・神社・教会

涼やかな音色が心地良い。

旭川神社 寺・神社・教会

夏の風物詩は今や神社やお寺でしか見られなくなりました。

旭川神社 寺・神社・教会

煌びやかな「屯田みこし」が展示されていました。この御神輿は本祭の日に市内の東旭川地区を車両で廻ってきました。

旭川神社 寺・神社・教会

神殿に目を移すとちょうど舞姫による「浦安の舞」が始まるところでした。

旭川神社 寺・神社・教会

「浦安」というのは日本書紀に日本国を「浦安国」とあるところから名付けられました。この舞は4名が正式の人数ですが、１～4名の範囲で場に応じて踊るようです。踊りや装束についてはいろいろあるようですが、私は詳しくは分かりません。

旭川神社 寺・神社・教会

ここにいる舞姫の方は皆さん小学生だそうです。

旭川神社 寺・神社・教会

浦安の舞も終わりました。

旭川神社 寺・神社・教会

奉納踊りを踊るには神殿はやはり狭いような気がしました。来年は神楽殿で見たいものです。

旭川神社 寺・神社・教会

最後に祭主が祝詞をあげてこの日の祭典は終わりました。

旭川神社 寺・神社・教会

こちらの神社も含め北海道の神社は創建自体が新しいので、建物の構造の一部である「破風」や「千木」、「鰹木」等もピカピカです。

旭川神社 寺・神社・教会

祭典が終わった後も参拝する人がたくさん訪れていました。浴衣を着て訪れた方には記念品があったそうです。何をいただいたのでしょうね。

旭川神社 寺・神社・教会

以前に御朱印はいただいたことがあるのですが、夏詣限定があるかも知れないと思い、立ち寄ってみました。

旭川神社 寺・神社・教会

やはりありました。しかも3種類もあるようです。

旭川神社 寺・神社・教会

３つともいただきましたが、神社をバックに色がきれいな2種を紹介します。

旭川神社 寺・神社・教会

そして、何と「えぞみくじ」も扱っているようです。「えぞみくじ」は北海道各地の神社でこの写真にあるそれぞれの地域の名産や特産をおみくじにしたものです。こちらの神社も以前はなかったのですが、最近、加わったものだと思います。ここに北海道全部の参加神社のおみくじが並んでいますが、旭川神社はどれだと思いますか。

旭川神社 寺・神社・教会

それは、「福よ米米（まいこめ）みくじ」です。旭川市を中心とする上川盆地は道内でも最大の米どころです。屯田兵が当時は森林、原野だった旭川市（現東旭川地区）に入植してこの地を切り拓き、米作りにも挑戦し苦労を重ねながら現在の地位を築いたのです。まさに旭川ふさわしい「えぞみくじ」だと思います。デザインは写真のように金の俵を3つ重ねた形です。デザイン的にはもう一工夫あったらなと思いますが。私が所有する「えぞみくじ」の数も増えました。

旭川神社 寺・神社・教会

ここしばらくお祭の露店というものを見ていませんでしたが、今回久しぶりで見ました。もちろん、コロナへの対策をした中で実現した露店だそうですが、金魚すくいを楽しむ親子連れに心が和みました。早くこんな姿がどこでも見られる世の中になってほしいと思いました。

旭川神社 寺・神社・教会

平日の月曜日にしては人が出ていたほうだと思います。もちろん、「蜜」と言う言葉から程遠いものですが。今回は、例大祭後日祭でしたが、祭典自体をこんなにじっくり見たのは何十年ぶりだったかなと思います。厳粛な雰囲気の中、静かにお参りして、祭司の方の心落ち着く祝詞の声や舞姫の方の美しく気品のある舞を見るにつけ、些細な時間ですが心が休まりました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

旭川神社 寺・神社・教会

この旅行記へのコメント （2）

• 電動自転車さん 2021/09/05 14:14:32

  ほっとする風景

  ほっとする風景です。
  金魚すくいなんていつ振りでしょう？
  
  神社の様子もじっくり見せて頂きました。
  子持ちの狛犬さん。
  見に行きたいです。
  
  浦安の舞が4人が正式とは知りませんでした。
  可愛らしい舞姫さん達。
  夏休み中なのにお疲れ様です。
  舞姫がショートカットでは困るでしょうから髪も伸ばしていたのかしら。
  
  旭川は北海道の中でも、特に暑い所ですが爽やかな風を感じます。
  takaさんの端正さが、あちこちに表現されていて美しさにもうっとりしました。
  
  次は何を見せて頂けるのでしょうか。
  楽しみにしています。
  
  電動自転車

  takaさん からの返信 2021/09/05 15:36:25

  RE: ほっとする風景

  電動自転車さん、こんにちは。
  
  いつもありがとうございます。毎回毎回申し訳なく思うのですが、でもこうやって拙い旅行記にもお言葉をいただくと本当に嬉しいものです。
  
  何せ、北海道も緊急事態となり、どこかへ行きたいなと思うのですが、遠出はできないので見る所はいつも同じになります。そんなときに自宅に神社の祭典の案内が配られてきました。
  
  神社の例大祭って参拝したことがないので、行ってみようかと思ったのですが、緊急事態の中です（実施を断行したのもある意味凄いのですが）。宵宮祭、本祭は土曜日曜なのでやめておこう。後日祭なら私としてはぎりぎりＯＫ。
  
  そんな訳で、参拝するだけでなくじっくりと見てきました。社殿の隅から隅まで眺めて、これは何というもの？謂れはある？・・・・と調べながら。でも初めて見る方に難しいことをくどくど書いてもつまらないし、等と悩みながら綴りました。
  
  でも、結局、中身はご覧の通りつまらないものになりました。惜しむらくはやはりりっぱな神楽殿で奉納する舞を見たかったなということです。来年の宿題としました。
  
  装束はそれぞれの場所でみんな考えて作るのだろうなと思っていたので、正式なものがあるということである意味びっくりでした。人数や踊りも正式、簡易のもの等あるらしいこともわかりました。
  
  じっくりと見たのは初めてだったので、奉納舞のような古式舞踊もいいものだなと思いました。髪の長さにまで目が行くとはさすがですね。私は全く意識しませんでした。そう言えばみなさん長いですね。
  
  お祭りの露店は私自身ももう何十年も見ていない風景で心が安らぎました。古き良き昔の伝統は今でも息づいているのだなと感慨深くなって。
  
  ありがとうございました。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
  　taka