あの日の上海～虹口エクスプローラー

2019/04/07 - 2019/04/07

先週あったものが、
今週無くなっていて、
来週には新しいものができている。

そんな目覚ましい発展をとげる上海でも、人々はマイペース。

上海街歩きの記録です。

エリア 上海(中国)

虹口へ行くには地下鉄が便利だがそれでは外の景色を見逃してしまう。敢えてフェリーやバス、または路地を縫うように歩いて目的地へ。

黄浦江フェリー 船系

ご覧のとおり、生活の足。

平日のこの時間は人が少なめ。土日や大型連休ともなると押すな押すなの大行列。

デッキにも出られます♪が、

ものの5分で向こう岸に到着。

フェリーを降りて北へ向かう。今日の目的地は黄浦江の北側、かつての共同租界エリア。

高陽路には優秀歴史建築がたくさん。それをまた打ち消すかのごとくパンツやらの洗濯物が堂々と干されている。地下鉄に乗ってしまったらこんな発見はない。

高陽路×東長治路

洗濯物による通せんぼ。

一階部分の改装で価値下げちゃったね…

このあたりに多く見られるアーチ状の入口。奥には数世帯が入居。

屋根の独特な形、美しくありませんか？

魯迅公園。いつ来ても皆元気。

魯迅公園 広場・公園

公園での主役は、いつもお年寄り。

「皆の場所は皆のものだから、自分のものではない」が中国人の考え。自分の場所を侵されればなにか言う権利はあるけれど、皆の場所ではそれぞれ好きに過ごしてよい。

だから、たとえ剛田たけしさんが音痴な爆音を轟かそうとも、

源しずかさんが金切り音を奏でようとも、

誰も怒らない。むしろギャラリーできたりする。そんな寛大さが中国にはある。

魯迅公園の東側エントランスから出て、上海一ロマンチックな通り「甜愛路」へ。

甜は甘い、愛は愛。
壁にはカップルの名前が書かれてあったり、愛情郵筒(ポスト)から手紙を出すとハートのスタンプが押されるそう。

青空床屋魯迅公園東口店

甜愛路から東にのびる「山陰路」。道幅狭っ！
このあたりは旧日本租界で、山陰路だけで魯迅や内山完造(上海に書店を開いた)、尾崎秀実(スパイ・ゾルゲ事件)などの旧家がみられる。

山陰路 旧市街・古い町並み

優秀歴史建築に指定されている建物も複数。

日本租界 散歩・街歩き

虹口にある「多倫路文化名街」。奥の左側にある大きな建物は旧「日本海軍特別陸戦隊司令部」の建物。

多倫路文化名人街 散歩・街歩き

道に沿ってカーブしたこの建物は「永安里」というアパート。アンティークや翡翠を扱う店や毛沢東の展示など。筆やピンバッチ、嗅ぎ煙草の瓶があった。

すっかり観光地となってしまったこのエリアたが、

まだまだ庶民が住み続けている。

周囲の流れに流されない姿勢がうかがえる。
鶏でも飼っているのかな？それにしてもこのはみ出し方よ。

dwarfの休日の始まりはいつも午後。

あっという間に夕方に(涙)。朝型人間になりたいと切実に願う。

この旅行記へのコメント （9）

• こじこじよっしーさん 2023/04/26 08:23:14

  懐かしいー

  2016年3月に初めて中国に行き、上海の外灘とか豫園付近をじっくり歩きました。色々驚きワクワク。シータンや蘇州も路地裏の市場とかで鳩や鴨などが生きたまま売られていたり。今度は内陸の田舎町へも行ってみたい

  佐藤Ｃ作さん からの返信 2023/04/26 18:31:06

  Re: 懐かしいー

  ですねですね。
  観光地もいいけれど、その土地の本来の姿は路地裏にあると思います。もうそろそろまた自由にうろつけそうですね！　

• こじこじよっしーさん 2023/04/26 08:23:13

  懐かしいー

  2016年3月に初めて中国に行き、上海の外灘とか豫園付近をじっくり歩きました。色々驚きワクワク。シータンや蘇州も路地裏の市場とかで鳩や鴨などが生きたまま売られていたり。今度は内陸の田舎町へも行ってみたい

• エフサさん 2021/10/21 20:31:53

  魯迅公園行きました

  一体いつの話だろう。確か天安門事件の1週間くらい前。当時流行った演歌「無錫旅情」に便乗して歌詞どおりのツアーに参加。魯迅公園は早朝に行きました。
  まだ日本のお古を使っていた右ハンドル左ドアのバスの時代で、降りた瞬間そこは車道。自転車の大群に絡み取られて接触。女性が一人、自転車ごと倒れていた。
  「大丈夫ですかぁ」
  と声をかけるも、物凄い勢いでまくしたてられ、いつの間にか周りを人民服の爺さんに取り囲まれた。
  
  日本の道路交通法だと弱者はワシの方だと思うのだが、加害者、被害者の解釈が逆転している様で、無言で足速に振り返らずにその場を立ち去りました。
  
  彼女、グレーのパンツスーツ。まだ顔をハッキリと覚えています。ポニーテールでした。

  佐藤Ｃ作さん からの返信 2021/10/22 11:54:55

  Re: 魯迅公園行きました

  おぉぉぉ、エフサさんと中国のつながりはそんな昔なのですか。そしてそんな時代に旅行で中国にいけるなんて知りませんでした。当時の記録があるなら、旅行記みたいなぁ～。10年前ですら街も人もだいぶ違うのだから、映画のような世界が繰り広げられているのでは…？
  
  一年一年で目まぐるしく発展する中国。数年前に武漢に行った時には、栗の屋台にまで電子マネーが普及していました。上海のホテルでも現金のお釣りがなくて、フロントスタッフがあちこち引き出しをあけてお釣りを探してくれました。次に行った時にはタクシーが空を飛んでいたりして…
  
  by 2008年に初北京の新参者、dwarf
  
  
  

  エフサさん からの返信 2021/10/22 12:30:00

  Re: 魯迅公園行きました

  まだフィルムカメラの時代です。旅行記なんて発想がないから、ただ思いつくままに思い出をその場その場で切り取るだけ。旅行記にできるかどうか‥
  お金も外人が使う兌換券と一般の人民元を分けて使っていた時代です。
  旅の直前、上海郊外で列車同士の衝突脱線転覆事故があって日本の修学旅行の高校生が何名も亡くなりました。
  フィルム探してみます。あまり期待しないでくださいね。ズボラなもんで。

  佐藤Ｃ作さん からの返信 2021/10/22 12:50:36

  Re: 魯迅公園行きました

  だ、だ、兌換券！？？？
  はて…………
  …
  …、、、
  自分の知識の無さを痛感しました(-_-)
  

• harusuさん 2021/10/13 19:17:32

  情報をどうも！

  dwarf156cmさん　こんばんは！(^○^)　
  
  旅行記トップ画像の青空床屋を公園の側道で初めて見たときには、結構風が強くて黄砂と切った髪の毛が一緒に飛んでました。でも、人気ありますよね！
  　虹口区域って、ユダヤ人が大戦時に避難した場所なんだそうで外灘からも近いんですネ。興味のある建物が沢山あって、嬉しく拝見させて頂きました……ｍ(_ _)ｍ
  外灘から黄浦江を対岸へ渡るのに観光トンネルを自動無人運転制御システムに乗ってしまったので、残念でした。フェリーの選択は知らなかったです(>_<)
  　「永安里」というアパート➡『いいなぁ～～』2階の窓を開けて、ちゃーしながらのんびり外を見ていたい！
  by harusu

  佐藤Ｃ作さん からの返信 2021/10/14 09:39:15

  Re: 情報をどうも！

  harusuさん、いつもいつもありがとうございます。
  ギラギラの高層ビルから一歩入った路地裏で営まれている昔からの庶民の生活……東方明珠タワーなどの観光地もいいけれど、本当の上海を体感したくて毎回飽きることなくついつい路地に入ってしまいます。夜になると出てくるリヤカーの屋台なんかも激減したし、こんな床屋さんもいつかはなくなってしまうのでは…（悲）？
  
  >外灘から黄浦江を対岸へ渡るのに観光トンネルを…
  えぇ～羨ましい！上海に数年いたのに（しかも近くに住んでいた）、あの入り口を探し出せなかったのですよ(笑)
  
  「永安里」、住民に話しかけたら、中を見せてくれそうな気がします！
  
  　　　　　dwarf