あの日の上海～旧フランス租界～

2019/10/02 - 2019/10/02

なんでもない、上海の日常。
上海に住んでいたので、特にタワーとか見なくてもよいのです。それより路地裏。住人が外のキッチンで魚の頭をぶった切っていたり。おばあちゃんが軒先でお隣さんとお喋りしていたり。見上げると洗濯物が惜しげもなく干されていたり。パンツとかよく見かけるし。その下を歩くときは水滴が落ちてくるので要注意ね。
8/14
10/2

エリア 上海(中国)

8月14日。
なんでもない休日のお散歩。准海路には「○○坊」「○○弄」と呼ばれる集合住宅が多数存在している。

淮海路 散歩・街歩き

何年も住んでいるので、タワーなどの観光地にはもう関心がなく、

こんな路地裏を歩くほうが楽しくて仕方がない。「修靴」は靴の修理やさん。合鍵もだいたいは作ってくれる、上海のミスターミニットといったところかね。お、さっそく。店先にパンツ干してるね。

かつて欧州列強が上海各地に疎開をつくり、その名残がこのあたりには沢山残っている。

南昌路 散歩・街歩き

だから洋館がたち並び、中国にいながら異国情緒を感じるのです。

でも、かならずどこかしらに中国の要素。

淮海坊。まだ留学生だった頃、自力で不動産を頼って見せてもらった一室がここにある。

玄関に入るとすぐに台所。1階から3階までの3世帯共用。

「上の階はお年寄りだから、静かですよ」とのこと。

dwarfが勧められたのは2階、3000元。今住んでいるのは日本人。お部屋の使い方がキレイだから、日本人に貸すのは大歓迎らしい。
同僚STTによると
「ここにはかつて作家が住んでいた。作家とかって変な死に方するからやめた方がいいよ」。
…何かわかるわ、それ。

その後は前から気になっていたカフェの、激甘チョコレートケーキ。体力復活。

上海には優秀歴史建築がたくさん。そのひとつひとつにこのような説明書きがある。

華亭路 散歩・街歩き

ここたしか、本木雅弘主演の「夜の上海」のロケ地になっていたはず。簡易テーブルが出されて屋台になっていたかな。本当は閑静な住宅街。

洋風の丸い窓素敵。

でもやっぱり中国の要素が。

10月2日。

裸電球に手書きの牛乳広告が。

ここは多くの洋館の中で異彩を放っていた。

武康路 散歩・街歩き

武康路は洋館の建ち並ぶスポットとして有名で、連日一眼レフを首から下げた人が訪れている。

フランス租界 旧市街・古い町並み

ちょっとカメラをずらすと、やっぱり中国の要素。直接グレープフルーツやみかん、スイカを荷台に載せて販売するトラックは中国ならではだね。

上海は日差しが強いのだけれど、旧フランス租界はプラタナスが植えられ、いい具合に陽を遮ってくれる。

ここも元はお屋敷だね。

常熟路 散歩・街歩き

住人はこの建物の素晴らしさについてどう思っているのか聞いてみたい。なんとも思っていないなら、dwarfがその魅力を熱く伝えたい。

路駐も街に馴染んでいる。時々、便座なんかも捨てられているよ。

ちょっとオシャレなお高い系のお店もよく見かける。

安福路 散歩・街歩き

上海が外国人にも暮らしやすいのは、一定のクオリティとデザイン性のあるものが簡単に手に入るから。

夜は「品川」。
しながわではなく、ピンチュアン。四川の辛い料理やさん。

桃江路 散歩・街歩き

ずーーーっと来てみたかったこのお店、日本人同僚のMさんを誘って見た。これは“蒜泥白肉” 。ニンニクのガッツリかかった豚肉。うんまい！

品川 (桃江路店) 中華

“辣子鸡” 。唐辛子のなかにかくれんぼした鶏肉をつまんでいただく。これ好きだ。

これは辛くない白菜のおひたし。箸休めにどうぞ。