2021/07/04 - 2021/07/04
15位(同エリア579件中)
ローマ人さん
旅の2日目です。
青森市の古川市場で、朝食に「のっけ丼」を食べてから、JR五能線経由の秋田行き快速列車「リゾートしらかみ」に乗車しました。
途中15分間停車する千畳敷駅では下車して名勝「千畳敷海岸」を実際に歩くなど、沿線の日本海の風景を楽しみながら、秋田駅に到着。
秋田駅では、好物の「いぶりがっこ」などをお土産に購入してから、新幹線に乗車して盛岡駅に向かいました。
2017年6月以来、5年ぶりに「大人の休日倶楽部パス(東日本)」を利用して旅をしてきました。
以前は、2016年4月に定年退職するまで水戸に9年間単身赴任していて毎週JRを利用して東京と水戸を往復していたこともあって、毎年2~3回のペースで「大人の休日倶楽部パス」を使って主に東北を巡る旅をしていました。
定年退職後は、JR利用の機会が減ると共に、ある程度まとまった休みが取れると海外に出かけるようになり、しばらく利用していませんでした。
「大人の休日倶楽部パス(東日本)」は、JR東日本が主催する「大人の休日倶楽部」会員限定の切符で、JR東日本全線、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、伊豆急行線及び富士急行線の全線、並びにえちごトキめき鉄道線の新井~直江津間の特急(新幹線を含む)・急行列車の普通車自由席及びJR東日本管内のBRTが4日間乗り降り自由です。
予め座席の指定を受ければ普通車指定席も6回まで利用可能です。
*「大人の休日倶楽部」とは、入会資格が50歳以上の 会員組織で、JR東
日本とJR北海道の運賃・料金が割引になるほか、会員限定のきっぷ、旅
や生活各種の特典サービスを受けることが出来ます。
年齢に応じて、50歳から入会できるのミドル会員(切符の割引率5%)と
65歳(女性は60歳)から入会できるジパング会員(切符の割引率30%)
があります。
■日程
7月3日(土)
東京(自宅)→仙台(松島・塩釜)→青森(宿泊)
7月4日(日)
青森→(リゾートしらかみ号)→秋田→盛岡→東京(自宅)
7月5日(月)
会社の定例会議に出席
7月6日(火)
新宿(自宅)→松本→長野→(高崎)→新潟→東京(自宅)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝食を終えて、古川市場からJR青森駅に向かっています。
写真左側が駅ビル「ラビナ」です。
小さくて見ずらいですが、写真中央には青森港に架かる斜張橋「青森ベイブリッジ」の特徴的な主塔と橋を吊っているケーブルが見えています。 -
JR青森駅の仮設の入口です。
青森駅は、旧駅舎と線路の間に新駅舎が建設され、まだ整備中ながらも今年3月27日から使用開始されています。
写真右側の囲いが旧駅舎部分で、現在は解体工事中でした。
駅ビル「ラビナ」横の入口を突き当たりまで進み、右方向に曲がると新駅舎です。 -
新駅舎の2階に上がると改札口があります。
改札口の右側は、みどりの窓口とびゅうプラザ・待合室になっています。青い森鉄道 乗り物
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今年の3月27日から使用開始された東西自由通路です。
通路の南側はガラス張りになっているため、非常に明るくて開放的です。
北側の壁には展示スペースがありアートギャラリーになっています。 -
東西自由通路からの眺め。
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改札口を入ってホームに向かいます。
設備が真新しくて、気持ちが良いです。 -
8:09発、「リゾートしらかみ2号」に乗車します。
日本海の海岸線を通る「五能線」経由で秋田駅を目指します。 -
これが乗車する快速列車「リゾートしらかみ2号」です。
ディーゼルエンジンとリチウム蓄電池の電力を併用したハイブリッド気動車の4両編成で全席指定です。
「リゾートしらかみ」には、「橅(ブナ)」、「青池」、「くまげら」の外装や内装などのタイプが異なっている3編成があり、この車両は「青池」編成です。 -
編成名は、白神山地の一角にある「十二湖」と呼ばれる12の池の1つの「青池」が由来となっています。
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ズームアップ。
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リゾート列車らしいデザインの座席です。
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指定券です。
先頭車両(4号車)の海側のA席にしました。 -
足を完全に伸ばすことが出来るほど、余裕のある座席間隔です。
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先頭車両の前部は、リゾート列車らしく展望室になっています。
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運転席です。
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車内の様子。
空席が目立ちます。
従来は、指定席をとるのが困難な列車なのですが、新型コロナウイルス感染症の影響なのでしょうね。 -
定刻の8:09に青森駅を発車。
列車は、青森駅から五能線に入る川部駅までは奥羽本線を走ります。
新青森駅の駅舎が見えてきました。 -
8:15、新青森駅に到着。
ここで乗車する人が少しだけいました。新青森駅 駅
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昨日購入した、弘前の地酒「豊盃(ほうはい)」を「黙飲」でいただきます。
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朝食時に古川市場で買ってきた、ウニと帆立の貝柱が肴です。
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弘前駅に向かう途中の風景。
その山容から「津軽富士」とも呼ばれる岩木山(いわきさん)がきれいに見えました。
岩木山は、青森県弘前市および西津軽郡鰺ヶ沢町に位置する標高1,625 mの火山で、青森県の最高峰だそうです。
周りに視界を遮る高い建造物が少ないので、車窓からは、この後も陸奥森田駅辺りまでその姿をみることができました。
1980年代に活躍した演歌歌手の松村和子さんのヒット曲「帰って来いよ」では、岩木山のことを「おいわきやま」と歌っていたのを思い出しました。 -
8:44、弘前駅に到着。
ここで川部駅まで進行方向が変わり、川部駅で五能線に入るときにまた進行方向が変わります。弘前駅 駅
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弘前の観光案内板です。
「さくらまつり」、「ねぷたまつり」、「菊と紅葉まつり」、「雪燈籠まつり」と四季折々の観光が楽しめるようです。
もうかなり前になりますが、桜の時期に弘前を訪れたことがありますが、弘前城の桜が見事でした。 -
川部駅から五能線に入りました。
この辺りはリンゴの産地で、沿線には一面リンゴ畑が広がっています。 -
9:26、五所川原駅に停車。
五所川原駅 駅
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五所川原駅の隣には、「津軽鉄道」の始発駅「津軽五所川原駅」があり、「津軽中里駅」間の約20.7㎞を約45分で結んでいます。
写真は、「津軽五所川原駅」のホームに停車している、オレンジ色に塗装された津軽鉄道の車両です。 -
五所川原駅を過ぎると、車内では津軽三味線の生演奏が始まりました。
「津軽じょんがら節」など代表的な民謡を演奏しますが、速いテンポで叩きつけるような独特のバチさばきに感動します。 -
9:34、木造駅に停車。
地元の「亀ヶ岡石器時代遺跡」から遮光土偶が出土したそうで、愛称「しんこちゃん」の巨大土偶が駅舎の壁を覆っているそうです。
「亀ヶ岡石器時代遺跡」は、縄文時代晩期(約3,000年前~2,300年前)の集落遺跡で、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の17遺跡の内の1つです。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、今年7月27日にユネスコ第44回世界遺産委員会で世界文化遺産への登録が決定しました。木造駅 駅
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木造駅を発車すると、列車は津軽平野を通る長い直線の線路を走ります。
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9:40、陸奥森田駅に停車。
駅から車で5分位の場所に、岩木山の裾野に広がるリゾート施設「つがる地球村」があり、温泉や食事が楽しめるそうです。陸奥森田駅 駅
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9:52、鰺ヶ沢駅に停車。
鯵ヶ沢は、特産のヒラメやイカを使った「ヒラメのヅケ丼」や「イカメンチ」が有名です。鰺ケ沢駅 駅
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鯵ヶ沢駅を発車してしばらくすると、日本海が見えてきました。
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日本海の美しい景色が広がります。
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日本海の美しい景色が広がります。
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10:15、千畳敷駅に停車。
「リゾートしらかみ」は、1号と6号を除いてこの駅で15分間停車するので、「千畳敷海岸」を実際に歩くことが出来ます。千畳敷駅 駅
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「千畳敷海岸」は、青森県西津軽郡深浦町にある、江戸時代中頃の寛政4(1792)年の地震で隆起したと伝えられる、平らな岩棚が広がる海岸で、「日本の夕日百選」に選出されている観光名所です。
江戸時代にこの地を治めていた津軽藩の殿様が、この海岸に畳を千畳敷かせて大宴会を開いたという伝説から、この名がつけられたとか。 -
以前に歩いたことがありますが、今回も行ってみましょう。
ちょっとしたお楽しみがあります。
駅から出て、線路に平行して走る道路を渡ると「千畳敷海岸」です。 -
ズームアップ。
これは「千畳敷海岸隆起生誕200年記念」の石碑です。
石碑の表面には、青森県北津軽郡金木村(現:五所川原市)出身の小説家「太宰治」が、その小説「津軽」に千畳敷海岸について書いた一文が刻まれています。 -
目の前には、かなり広い岩棚が広がっています。
手前の石碑がある場所には、「千畳敷海岸隆起生誕200年記念タイムカプセル」が埋めてあるようです。 -
乗客の皆さんが、続々と海岸に向かって下りていきます。
奥に見える岩が変わった形をしています。 -
波打ち際まで平らな岩棚が続いています。
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駅方向の眺め。
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北方向の眺め。
この方角には北海道の渡島半島が見えるはずですが、今日は曇っていてだめですね。 -
「千畳敷海岸」での私のお楽しみは、景色もさることながら、何と言っても「イカ焼き」です。
これまでは「リゾートしらかみ」の停車時間に合わせて海岸まで売りに来ていたのですが、今回は来ないので直ぐそばのお食事処「千畳敷センター」で買いました。
料金が1パック500円から650円に値上がりしていました。千畳敷センター グルメ・レストラン
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「イカ焼き」です。
スルメイカを開いて生干しにしてから両面を良く焼いてあり、香ばしくて日本酒とよく合います。 -
再び、日本海の美しい景色です。
こちらは「千畳敷海岸」方向です。 -
前方に長い湾曲を描く海岸が見えてきました。
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この景色も良いですね。
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海岸が、ごつごつとした奇岩が連なる様相に変化してきました。
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日本海の荒波に削られた岩々です。
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これは、2号車のボックス席です。
席が海側に設置されているので眺めが良く、グループで利用するのに便利です。
なお、ボックス席と普通車指定席の指定席料金は同額なので、相席覚悟で1人でも利用できます。 -
10:54分、深浦駅に到着。
6分間停車します。深浦駅 駅
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秋田発の「リゾートしらかみ1号」が列車交換のために停車していました。
この列車は「橅編成」です。
「橅編成」車両の外観は、『橅の木立ちをグラデーションで表現し、ナチュラルなグリーンの濃淡で「優しい木漏れ日」を感じさせるデザイン』だそうです。 -
深浦は、かつて北前船の風待ち湊として栄えたところで、奇岩、怪石が連なる海岸線を赤々と夕日が染める絶景スポットだそうです。
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「青池編成」と「橅編成」が並んだシーンです。
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10:57発の「リゾートしらかみ1号」を見送った後、11:00に深浦駅を発車。
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11:13、ウエスパ椿山駅に到着。
近くに、ヨーロッパ風のコテージ、レストランなどを備えた駅と同名のリゾート宿泊施設がありましたが、昨年10月末で営業を終了しています。
時計塔がある趣のある駅舎は、リゾート宿泊施設の意匠に合わせて造られたものです。
ウエスパ椿山駅の次の停車駅は、「リゾートしらかみ」の「青池編成」の由来になっている「青池」の最寄り駅の十二湖駅です。ウェスパ椿山駅 駅
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ウエスパ椿山駅は、海辺の秘湯「黄金崎不老ふ死温泉」の最寄り駅で、列車の発着時間に合わせて送迎バスが出ています。(「リゾートしらかみ」以外は予約が必要)
「黄金崎不老ふ死温泉」では、夕暮れ時には、日本海の波打ち際の露天温泉に浸かりながら水平線に沈む美しい夕日を眺めることが出来るそうです。 -
「黄金崎不老ふ死温泉」です。
波打ち際の葦簀で囲んだ場所が露天風呂です。
*2010年7月撮影 -
「青池」です。
「青池編成」の名前の由来になった湖です。
*2013年7月撮影 -
ウエスパ椿山駅を発車した後は、海岸線が続く絶景が広がります。
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特に、大間越駅から岩舘駅間は五能線を代表する絶景ポイントになっています。
この区間では、乗客が「絶景」をゆっくりと楽しめるように、「リゾートしらかみ」は速度を落として走行します。 -
美しい海岸線が続きます。
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美しい海岸線が続きます。
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11:44、岩舘駅に停車。
青森駅を出発してからこの駅までの車内アナウンスで、五所川原出身の歌手の吉幾三さんによる津軽弁での観光案内がありました。岩館駅 駅
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岩舘駅付近の風景。
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12:13、能代駅に到着。
能代市は、市内に58回の全国制覇を誇るバスケットボールの名門「能代工業高等学校」(現:能代科学技術高等学校」があることから「バスケの街」をアピールしていて、1番線(岩舘・深浦方面)ホーム内にバスケットボールのゴールが設置されています。
秋田発の「リゾートしらかみ」1号又は3号に乗車すると、停車中にフリースローに挑戦でき、見事ゴールが決まると記念品が貰えます。能代駅 駅
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フリースローに挑戦した時の写真です。
失敗でしたが・・・。
*2013年7月撮影 -
この駅で、秋田発の「リゾートしらかみ3号」と列車交換。
この列車は「くまげら編成」です。
この編成は、白神山地に生息するキツツキの仲間の「クマゲラ」と、日本海の夕日をイメージしているそうです。 -
「くまげら編成」の「顔」(この写真は後部)です。
確かに夕日を思わせる色にペイントされています。 -
12:19、「東能代駅」に到着。
「五能線」の起点駅です。
6分間停車します。東能代駅 駅
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停車時間中に跨線橋を越えて隣の3番線ホームへ。
このホームには「くまげら編成」をデザインした待合室があります。
その前に立っているのが「五能線起点駅」の標識です。 -
もう少し時間があったので、一旦改札口を出て駅の売店で秋田県大館(おおだて)駅の駅弁「鶏めし」900円(税込)を購入しました。
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秋田県産米の「あきたこまち」を鶏ガラスープと醤油で炊き込んだご飯の上に、味付けした鶏肉のぶつ切り、そぼろ玉子、栗などがのっています。
おかずが少な目でシンプルながらも、鶏のうまみがご飯にたっぷりとしみ込んでいて、とても美味しいです。 -
「東能代駅」で進行方向を変えて発車した列車は、奥羽本線を走ります。
写真は、「森岳駅」付近に広がる、秋田県三種(みたね)町の特産品「じゅんさい」を栽培している沼です。 -
定刻の13:26、秋田駅に到着。
駅名標のバックは「橅編成」の名前の由来になった「橅」の林の写真です。秋田駅 駅
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秋田駅の改札口です。
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改札口の正面には、「秋田竿灯まつり」で使われる「竿灯」が飾られています。
「竿灯」は豊作を祈るもので、全体を稲穂に、連なる提灯を米俵に見立ているのだそうです。 -
秋田駅東西自由通路「ぽぽろーど」には「なまはげ」が展示されています。
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ご当地「秋田犬」の大きなバルーンもありました。
高さ2m、横幅3.9m、奥行2.1mあるそうです。 -
秋田ステーションビル「トピコ」1階のマーケットです。
新鮮な魚貝や野菜などが購入できます。みんなのやさい畑 グルメ・レストラン
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秋田のお土産達です。
じゅんさい、稲庭うどん、いぶりガッコです。
次は盛岡に向かいます。
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