ギリシャからバルカン半島南部を周遊旅　⑦　（ブルガリア正教会の総本山・リラの僧院と首都ソフィアの大聖堂）

2010/04/27 - 2010/05/15

＜トルコ・中東の周遊旅からの続きとなる後半戦、
ギリシャからバルカン半島南部を巡り、
ブルガリアまで周遊した旅の備忘録です＞

4/27-5/02 ギリシャ
5/03-5/06 アルバニア
5/06-5/07 コソボ
5/07-5/10 マケドニア共和国
5/11-5/15 ブルガリア


長かった旅も、ついに最後の国、ブルガリア。

「○○ブルガリアヨーグルト～♪」でおなじみ、
ブルガリアといったら、おそらく多くの人が思い浮かべるヨーグルト。

でもヨーグルトのイメージが強すぎて、
意外と国の場所があやふやだったり、旅行で訪れる方は少ないかも？
当時も、日本人には１人も会わず・・

もちろん旅行したからといって、全部を知ることはできないけれど、
「ブルガリアって、どんな感じ？」っと、
行ってみたい場所や街を、周ってみましたー

まずは、首都ソフィアと世界遺産・「リラの僧院」編。
中東から続く、この長～いシリーズ、
ついに最終章に突入です！　（映画の予告なみに、大げさっ）

エリア リラの僧院周辺(ブルガリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

マケドニアのスコピエからバスに乗ること、約４時間半

ブルガリアの首都、ソフィアにやっと到着～
ソフィアって名前の響きが、なんか素敵♪
「さぞかし素敵な感じの街なんでしょうね～」っと、
名前だけで、高まる期待

そしてここが、旅の最終目的地。
思えば、すごい距離を旅してきたもんだー

最後に、ここソフィアを基点にして、さらにぐるっと２、３都市、
周ってみることにします

その前に、駅やバスターミナルから割と近い、
中心部の外れにある、エドナホテルにチェックイン。
ちなみに、１Fには「KFC」があります。
日本では、関東と関西で呼び方が違う「ケンタ」、
もしくは「ケンタッキー・フライドチキン」
さて？ブルガリアでは、何と呼ぶ？

と、どうでもいいことはさて置き、とりあえず、中心部を散策～
このエリアは、どちらかというと、
ヨーロッパの街並みの感じがするが、少しロシアっぽさも入ってる？

旧共産党本部（右の写真）の前の地下には、
地下鉄工事の際に発見された、
古代都市・セルディカの遺跡を見ることができます。
地下道も兼ねているので、通ったついでに見学されてみては？

近くには「聖ペトカ地下教会」という地味な（失礼）、
半地下の教会があります。
マケドニアといい、このエリアは半地下好きなのか？

左の写真は、有名な「アレクサンドル・ネフスキー大聖堂」

正面から

この日は、天気がいまいちなので、
最終日に改めて寄ることにします

こちらは「イヴァン・ヴァゾフ国立劇場」

ブルガリアで最も古く、権威のある劇場
目の前の噴水が涼しそう

こちら石造りの建物は、ブルガリア正教会の「聖ネデリャ教会」

季節のせいもあるのか、意外と街には緑があるんですねー（失礼）

ガタンゴトンと、レトロなトラムも走っていたりして。
せっかくなので、乗ってみたー、１レフ（６３円）安っ
割と、のんびりした雰囲気～！？

かと思ったら、なぜか市街地に巨大なライブコンサート舞台が出現！
何かイベントでもあるのかな～？
うるさそう～

夜の市街は、お世辞にも治安が良いという雰囲気ではなかったので、
早めに夕食をとり、ホテルへ退散ー

翌朝、１Fの「KFC」で、朝メニューを食べ、
今日行く、「リラの僧院行き」のバスが出るターミナルへと向かいます。

現地ツアーでも行けますが、今回は安い公共バスで。
「僧院」までダイレクトに行くバスは１日、１本、１往復のみ
１０レフ（６３０円）。片道約３時間の道のりです。長っ！

途中、僧院の手前の「リラ村」で、ちょっと小休憩＆散策～

なのでダイレクトバスも実質の乗車時間は、２時間半ぐらいかな？
ダイレクトのバスに乗れなかった方は、リラ村までのバスに乗り、
ここで僧院までのシャトルバスに乗り換えても行けるようです。

ここは、小さくて、のどかな村～

なので、こんなのどかな光景も～
パッカパッカ、手作り感満載の荷馬車が行く～

ようやく、「リラの僧院」入り口に到着～

「リラの僧院」はソフィアから南に１１７ｋｍ。
山の奥深くにある、
ブルガリア正教会の総本山ともいえる僧院です

どーん！
ついにやってきましたー

ほとんどの皆さんが撮るであろう、この角度からの写真
やはり、どうしても表紙にしてしまう・・

背後には、雪をかぶった「リラ山脈」

独特のアーチと白を基調とした独特なデザイン。

敷地内は、荘厳な空気感があるような・・

１９８３年、世界遺産に登録されました

この建物は、「聖母誕生教会」

３６もの聖書の場面を描いた立派なフレスコ画があります。
聖堂内部は撮影禁止なのですが、
外壁のフレスコ画も駄目だと勘違いして、
写真撮らなかった～　(>_<)

こちらは、高さ２３ｍの「フレリョの塔」

１９世紀の大火事で、
僧院のほとんどの建物は消失してしまったそうですが、
この塔だけは、１４世紀当時のまま、現存しているそうです

ちなみに、「フレリョの塔」の１Fは土産物屋

とても立派な造りで興味深いのだが、問題が１つ

それは上には立ち入り禁止ということ。
階段を登ったりはできません。

指を咥えて、下から眺めるのみです。
なので、かなりの「リラ僧院」好きでなければ、
見れる範囲がそんなに広くないので、時間を持て余します。

ローカルバスで行かれた方あるあるだと思いますが、日帰りだと、
帰りのバスまでの２時間しか見学時間がなく心配なのですが、
１時間もすると、飽きて（失礼）、
３０分前には、バス付近でウロウロする人が多数・・

それでも、ゆっくり思う存分見たい方、
バスやツアー客の人がいない時間に、独占したい方は、
先程のリラ村に宿泊するのが、おすすめ

でも普段も、「人が多い！」とは言えない人数だとは思いますが・・

あと、リラの僧院内にも、泊まることができるらしい。
宿坊みたいなものでしょうか？
興味はあるけど、やっぱりちょっと緊張する～

ゴクゴク、「ワンちゃん、水を飲む」
前足を掛けて、器用に飲んでますねー、って、
ここは人・犬共用？

この建物が、宿泊施設かな？

帰りのバスの時間になり、「リラの僧院」ともお別れ。
行き帰り、バスはほぼ同じメンバーなので、
所定の座席に座り、ソフィアへと戻ります。

ローカルバスは、単純往復で金額もかなり安いけど、
もう１つの世界遺産、ボヤナ教会なども寄る、
現地ツアーの方が、時間的には有効活用かも？

時を進め、先に最終日のソフィア観光編を。

この日は、ソフィアのシンボル、
「アレクサンドル・ネフスキー大聖堂」を再び訪れます。
こちらも、ブルガリア正教会を代表する建物。

この日は晴天で、日光が当たって、
ドーム部分が金ピカピカ♪

けれど、礼拝中だったためか、
残念ながら中には入れませんでした

いや～、立派な教会ですねー

１９１２年に完成し、
５千人収容できる、世界最大級の大聖堂です。
「バルカン半島で最も美しい教会」と言われることも。

ちなみに、全く同じ名前の大聖堂が、世界中に５つ、
パリや、エストニアのタリンにもあるようです

その近くには、アレクサンドル２世の解放者の記念像

[左のモスクはバーニャ・バシ・ジャーミャ]

首都ソフィアは標高５５０ｍの高原都市で、
ヨーロッパでは、スペインのマドリードに次ぐ、
２番目の高さにある首都。

周りを山々に囲まれた盆地なので、
晴れていれば、正面に山脈が見えることも。

ヨーロッパやロシアの雰囲気がありながらも、
最終日に泊まったホテル周辺には、バザールなどもあり、
どこか下町の雰囲気で、
トルコやアジアっぽさが感じられる部分も。

また他のヨーロッパの街とは違い、独特の雰囲気がありました。

続いては、ブルガリア中央部、バラの谷周辺を訪れます

この旅行記へのコメント （4）

• akepi48さん 2021/06/17 21:40:49

  岩好きの野望☆

  Black7さん、こんばんはー。
  
  ブルガリアって首都名からか
  ヨーグルトとバラのイメージからか
  なにか女性的な華やかなイメージがある国。
  
  そんな中で色合いが男性的な
  リラの僧院、まったく知らなかったわ。
  Windowsスポットライトで
  ベログラトチク要塞が時々出てきて (･･･出る？)
  
  カタジュタやシギリアロックを
  踏破した岩好きとしては
  行くならここ～、と思ってましたが、
  リラ僧院とベログラトチク要塞って
  えらく遠いと知る。弾丸じゃ無理～。
  
  フレスコ画、撮れずに残念でした。
  
  リスボンの教会で撮影NGなのに
  あまりに皆んなが撮りまくるので
  教会の静寂をぶち破る勢いで
  激高している係りの人がいました。
  ちゃんとわかるように
  大きく書いておいてくれたらわかるのに、って。
  ポルトガル語はcervejaしかわかりませーん。
  
  akepi48

  Black7さん からの返信 2021/06/18 07:26:58

  RE: 岩好きの野望☆

  akepi48さん、おはようございます☆
  
  ブルガリア風に言うと、おはヨーグルト♪（古っ）　m(_ _)m
  
  リラの僧院は、独特なデザインで、素敵な所でしたー
  山奥深くにある、総本山という意味では、
  akepiさんの行かれた高野山に通じるものがあるのかも？
  （行ったことないけど・・）
  
  逆に、ベログラトチク要塞を初めて知りましたー
  天然の要塞で面白そう！でも、行くのが大変そうですねー
  
  シギリヤロックを踏破した岩好きのakepiさんには、
  やはりいつかメテオラも踏破していただきたい！
  柵なしの岩からの景色は恐怖・・いえ絶景です！
  
  リスボンの教会の係の人、怖いですねー
  同じく「オブリガード」しかわからないポルトガル語。
  スペイン語とは、方言ぐらいの違いしかないという噂を信じ、
  へたっぴ片言スペイン語と「オブリガード」１本でリスボンに挑むも、
  見事通じませんでしたー（泣）
  
  Black7

• cheriko330さん 2021/06/10 00:37:38

  記念の150冊目は『ギリシャからバルカン半島南部を周遊旅』の最終章o♬*ﾟ

  Black7さん、こんばんは～☆彡
  
  いち早く拝見しながら、コメントが夜になってしまいました。
  ちょうど切よく150冊目、おめでとうございます✨素晴らしいです。
  一冊一冊の積み重ね、大変ですね。それだけ旅を重ねてきたってことね。
  
  ブルガリア、やっぱり一番はヨーグルトが浮かびますね。次はバラの花。
  抜かりなく、次回のお楽しみなのですね。
  トラベラーさんの旅行記で「リラの僧院」や「セルディカの遺跡」拝見
  したことがあります。僧院まで一往復630円は安い。世界遺産だけあり
  なかなか立派な僧院ですね～。フレスコ画、興味あります。
  「フレリョの塔」は階段が危険なので入れないのかしらね。
  
  「アレクサンドル・ネフスキー大聖堂」はタリンより、すごく美しいと
  思います。タリンのはロシア正教会。ブルガリアでもロシアでも信仰は
  正教会で同じなのね。
  壮大な旅もいよいよクライマックス。今までで一番長い旅だったの
  でしょうね。続きも楽しみです。
  
  　cheriko330

  Black7さん からの返信 2021/06/10 22:10:28

  RE: 記念の150冊目は『ギリシャからバルカン半島南部を周遊旅』の最終章o?*ﾟ

  cheriko330さん、こんばんわー☆
  連続１番ポチ＆コメントいただき、ありがとうございます！
  いつの間にか、１５０冊目だったんですねー
  
  本当は、cherikoさんみたいに、じっくりちゃんと調べて、
  １冊１冊、大作にしたい所ですが・・
  今まで次の旅行の計画を立ててばかりで、
  過去の旅行の整理をおろそかにしてきたので、
  この旅行に行けない期間を生かして、
  できるだけまとめてしまおう＆地図塗りつぶしちゃおうという、
  毎回、雑な旅行記・・　　m(_ _　)m
  
  わからないことがあっても、cherikoさんがご存知か、
  もしくは調べてくださるのではないかと勝手に甘い考えで期待しつつ、
  チャッチャとUPしております　　m(_ _　)m
  
  ブルガリアは、ヨーグルトにバラにと、女性陣に受けそうですが、
  イマイチ、これといった見所がないためか（失礼）、
  一応ヨーロッパなのに（再度失礼）人気の旅行先とはならないですねー
  
  この時は、かなりのメモリーカード不足で、だいぶ写真を絞ったので、
  物価も安いし、写真を撮りに再び訪れたい国ではあるのですが・・
  しかも「リラ僧院」のフレスコ画、１枚も撮ってないなんてー　(>_<)
  
  「アレクサンドル・ネフスキー大聖堂」、ソフィアのはとっても有名ですが、
  cherikoさんのタリン編の旅行記で見た、
  タリンのは、黒と茶色ベースで、とってもおしゃれですねー♪
  場所は、旧市街の奥の方みたいですね。
  自分の時は、真冬だったので、そこまで行ってませんでしたー
  
  実はこの旅、自分史上２番目の長さの旅で、
  恐ろしいことに、もう１つ同じくらい長い旅がありまして・・
  いつになったらUPできるのか？
  cherikoさんに飽きられないよう、今後も頑張らなければ！
  
  Black7