ギリシャからバルカン半島南部を周遊旅　③　（いつかは住みたい！ギリシャ人の憧れの島・コルフ島）

2010/04/27 - 2010/05/15

＜トルコ・中東の周遊旅からの続きとなる後半戦、
ギリシャからバルカン半島南部を巡り、
ブルガリアまで周遊した旅の備忘録です＞

4/27-5/02 ギリシャ
5/03-5/06 アルバニア
5/06-5/07 コソボ
5/07-5/10 マケドニア共和国
5/11-5/15 ブルガリア


☆メテオラで、絶景を堪能した翌日、バスを乗り継ぎ、
ケルキラ島（コルフ島）を目指します。

バスは、イオアニナで乗り換え。
周りを散策する暇もなく、スムーズな乗り継ぎで、
海岸の街イグメニツァへ

そこでも、「フェリーまもなく出るよー」とのことで、良いのか悪いのか、
またもや散策する暇もなく、フェリーへと乗り込みます

１時間半程で、次の目的地、コルフ島へ上陸です

エリア ケルキラ島(ギリシャ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 徒歩 バイク
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

フェリーから降りると、宿泊先の勧誘が！
そのうちの１人のおじさんと、価格・設備の条件を話して交渉し、
「ちょっと遠いけど・・」と気になるワードがあったものの、
とりあえず行ってみることに。

しかし、車で走るも思ったより遠かったー
「遠いって言っても、街から外れた郊外でしょ」と
たかをくくっていたら、離れも離れ、車で２０分程。
しかも、山の中腹だった～

街から南へ１０ｋｍ程、静かな場所で、
別荘風のアパートの貸し部屋なのはいいけれど、遠すぎる・・
けれど、また街に戻るのは面倒くさいし・・で、ここに宿泊決定。

幹線道路からバスが出てると聞いていたものの、本数少なっ！
１度は断った「レンタルバイク」の申し出を、翌朝、電話でお願いし、
安かったのか、高くついたのかわからない結果に

でも、バイクで好きな所に行き放題なので、結果オーライということで。
ちなみにレンタルバイク料金は１３ユーロな～り～

写真は、別荘風アパートの敷地入口・・（の意味不明写真）

アパートはどうやら、アヒリオン宮殿の近くらしい
「このアパートの山の上はどうなってるのかな？」
と気になり、バイクで上がってみます。

途中、数件同じような家や店があるだけ・・
でも、見晴らしの良い所からは、海も見える思わぬ絶景が～

もと来た道をもどり、アヒリオン宮殿の前を通過

有名な宮殿で、海を眺められる庭園があったそうだが、
その時はよく知らず、人で混んでいたのでスルーをしてしまう・・

その後、海岸沿いへと下り、benitses（ベニチェス）湾という場所に

そこのビーチはとにかく水がきれい～

素朴な小さな街とビーチで、
のんびりするにはもってこい

さらにブーンと走り、コルフ旧市街へとやってきましたー

何を隠そう、この旧市街、２００７年に世界遺産に登録されております

ギリシャの他にイタリア・フランス・イギリス・トルコなど、
いろんな国の街並みが混ざった素敵な街

それはそれらの国の支配を受けていた時期があったらしく、
けれど、街としては調和しているという不思議な街

バイクを停めて、旧市街をブラ散歩
素敵な路地がたくさんあります

どこがどの国の名残かわかりませんが、
一度にいろんな国の雰囲気を味わえて、お得な気分？

そして、このケルキラ島、
英語名「コルフ島」は、「ギリシャ人が住みたい島」No.1だとか

サントリーニ島とか思いきや、地元ギリシャ人にとっては
ここコルフ島が憧れの島のよう

もしかして、コルフ島でゴルフ三昧？
リタイヤされた方々がゆっくりされるのでしょうか？

リタイヤした夫婦だけでなく、
仲が良い、つがいの鳩も住みたくなる、そんな街

気のせいか、アテネ鳩より仲睦まじい様子

観光馬車なんかも走っていたりして・・

後ろから車が来ても気にしない、のんびりした雰囲気

ギリシャの島といえばエーゲ海のイメージがありますが、
ここコルフ島はイオニア海

さらに北上すれば、「ドブロブニク」があるアドリア海へと続いています
日本人にはまだ知名度は低いものの、
ヨーロッパでは人気の高級リゾート地だとか

アドリア海はジプリの「紅の豚」が舞台、
ドブロブニクは「魔女の宅急便」の舞台のイメージと言われていますが、
ここコルフ島は、「風の谷のナウシカ」の主人公、
ナウシカのモデルといわれる「ナウシカアー」が住んでいた島。
この島の姫君だったとのこと。
ジプリつながり

でもこれ、ホメロスの「オデュッセイア」での話

旧市街は「カフェの街」でもあるそうです。

大理石を敷き詰めた、フランスをイメージさせるリストン通りには、
１００ｍ以上、オープンカフェが並んでいます

まるで、ヨーロッパ映画のシーンを思わせる素敵な雰囲気

その向かいにある「スピアナダ公園」
市民憩いの広い公園です。

またその隣にある「コルフ・アジア美術館」は、
外交官グレゴリウス・マノスのアジア美術のコレクションで、
日本から流出していた貴重な浮世絵が保管されているそうです。

・・ということを、「世界ふしぎ発見」のTVで帰ってから知る・・
なので、痛恨の未訪問・・

まさかこのギリシャの小さな島に、浮世絵があるなんて・・

その美術館の裏手から見た「Vido島」

この島は、どこでも海の水がきれい～

振り返ると、そこには旧要塞

海に突き出た形の旧要塞

お堀を渡って行ってみます

ビサンチン砦を１５世紀に、
ベネチア人が強固な要塞として造り直した模様

日本でいう、台場＆出島みたいなものらしい
出島といえば、長崎
そして長崎といえば、軍艦島ですが、
この要塞もちょっとそれっぽく見えるのは、この前行ったから？

ちなみに最上部は灯台です

近くには新要塞もあります

個人的なことですが、
コルフ島、どこも画になり、写真を撮りまくったのですが、
長旅ゆえのメモリーカード不足に陥り、
やむなく消した写真も多数で、悔やまれます

当時は大容量のSDカードが使えない機種のため・・

旧市街から空港のほうへ、さらにブーンと走ります

弓なりの湾の反対側には旧市街＆旧要塞

そして、ヨーロッパで人気リゾートだと頷ける、水のきれいさ

空港の滑走路の南、
海に浮かんでいるようにも見える、ヴェラチェルナ修道院

この景色は絵葉書になるほど有名

きれいな夕陽を眺めながら、旧市街へと戻ります

街はきれいにライトアップされていた～
さらに幻想的な雰囲気に

奥に見えるは、聖スピリドン大聖堂
１６世紀に建てられたギリシャ正教会で、
鐘楼が目印の街のシンボル的存在

うっとりする、夜のリストン通り

もっとゆっくりしたかったコルフ島
「写真を取り直しに、また来たいな～」なんて考えながら、
夕食後、宿へと戻ります・・・が！

ここでトラブルが！

幹線道路を走っている時は気づかなかったのですが、
暗い山道に入ると、バイクのライトが点かないことが発覚。
真っ暗で何も見えない中、アパートまで約５００ｍ。

そこで唯一点く、ハザードランプを点灯させ、
その一瞬の灯りに目を凝らしながら徐行していきます。
周りからみたら暗闇の中、チカチカと、ホタルのように進むバイク。
どうにか辿り着き、バイクを停めると、
アパートの前の茂みから本物のホタルが真似するかのように点灯し、
そのきれいな光景で、旅の疲れを癒やしてくれました～

名残惜しくも、ギリシャは最終日ですが、
ここコルフ島の対岸は、未知の国「アルバニア」
明日はフェリーで渡り、いざ入国です

この旅行記へのコメント （6）

• あまいみかんさん 2021/04/29 08:22:36

  麗しの島。

  Black 7さん 、おはようございます！
  
  初めまして。
  先日は私の旅行記にお越し下さり、また「いいね！」を賜りまして
  ありがとうございました。
  色んな国にご旅行なさっておられるのですね、いいなあ～。
  ギリシャのコルフ島の旅行記にお邪魔しました。
  ライトの壊れたバイクで、暗い中ハザードランプのみで
  ホテル迄帰られた次第を拝見し、こちらまでハラハラしました。
  でもお昼間は、機動力があるバイクで、沢山楽しまれたご様子。
  人気のリゾート地で、ヨーロッパの良いとこ集めの
  とても素敵な島なのだと知りました。
  数年前、地中海クルーズをした友人が、コルフ島の金柑のお砂糖漬けを
  お土産にくれました。かのハプスブルク家のエリザベート妃が
  気に入って滞在した場所だったとか教えてくれました。ふ～ん、そうなの。
  そしたら、この間お亡くなりになられた英国のフィリップ殿下のお生まれに
  なった場所だとか。ドイツの高貴なお生まれの方なのかと勝手に思ってたの
  ですが、ギリシャの王子さまだったのですね。
  友人にお話を聞いてから、ギリシャに行く機会があれば
  行ってみたいな・・・と思ってたので、拝見できて嬉しかったです。
  コロナでしばらく海外旅行できないのと、それまでにくたばってしまうかも
  等と考えて、今春、コルフ島を夢見ながら金柑を植えました。
  金柑がなるようになったら、砂糖漬けをつくるんだあ～っと
  楽しみにしています。
  今後ともよろしくお願いいたします。
  フォローもさせて下さい。
  
  ホントはコルフ島で金柑の砂糖漬けを買いたいあまいみかん
  

  Black7さん からの返信 2021/04/29 17:51:27

  RE: 麗しの島。

  あまいみかんさん、こんにちは☆
  はじめまして。
  旅行記に訪問＆「いいね」と、しかもコメントまでいただき、
  ありがとうございます！
  
  前回、おじゃまさせて頂いた時、気になったのが、プロフィール。
  好きな場所が、「クシャダス」と書かれていて、
  これってたぶん、トルコのクシャダスですよね？
  エーゲ海で泳がれたとか。
  ギリシャ側も良いですが、トルコ沿岸のエーゲ海の雰囲気も好きで、
  とっても良い所ですよねー
  クシャダスの海も街も、突き出た島も、素敵な場所でした
  
  ご友人は、クルーズでコルフ島にも寄られたんですね
  旧市街が世界遺産という情報以外、あまり知らないで行ってしまったのですが、
  郊外が別荘地のためか、落ち着いたリゾート＆観光地といった感じで、
  とっても居心地が良く、お気に入りの場所となりました
  
  おっしゃる通り、エリザベート妃の宮殿もあり、（スルーしちゃった）、
  フィリップ殿下の生まれ故郷でもあり、
  （あまいみかんさんもコメントされてた、
  cheriko330さんから教えていただきましたー）
  高貴な方々も気に入る、余暇を過ごすには、とっても良い場所なんでしょうねー
  
  金柑を植えられたんですねー、楽しみですね♪
  金柑の砂糖漬け、とっても美味しそう♪
  「あまいみかん」さんだけに、金柑もさぞ、あまい実がなりそうですね
  でも、あまりに美味しい実がなりすぎて、
  ご自分で食べられる前に全部、鳥さんたちに横取りされないように
  お気をつけくださいねー
  
  こちらこそ今後とも、よろしくお願いいたします
  フォローさせていただきました
  
  Black7
  

• cheriko330さん 2021/04/06 12:59:04

  洗練された街と美し過ぎる海　.+:｡°人人人人 ﾟ.+:｡

  Black7さん、こんにちは
  
  桜も、すっかり葉桜になってしまいました。
  コルフ島って名前は知っているのですが、こんなに素敵なところなのね。
  ギリシャ語ではケルキラっていうのですね。余談ですがフィリップ殿下の
  生まれた場所だそう。
  akepiさんも気に入られたそうだけど、私も表紙の写真にゾッコンです。
  西欧風の旧市街の目抜き通り、奥まで見渡せてキラキラ輝いていますね。
  カップルも良い味出しています。この前、旅のスタイルがakepiさんと
  似ていると書いたとき、お二人とも写真がお上手でセンスが良いって
  書くつもりが、肝心なことを忘れていました。
  旧市街地とビーチ、両方ありイイね♪これからは、ギリシャへ行けば
  サントリーニ、ミコノスという概念が変わりました。ギリシャ人の憧れ
  とも知りませんでした。まだまだ知らないことがたくさんあるわね。
  仰るように、何カ国も楽しめてお値段以上ですね。また行きたいところが
  増えました。
  
  フェリーで着いて、宿泊の客引きの「ちょっと遠いけど」は要注意。
  女性なら暗がりを、山の中腹まで連れて行かれるとちょっと？なかり怖い。
  バイクがあり便利でしたが、行きは良い良い、帰りは？で少し怖かった
  ですね。整備不良は、海外あるあるですね。
  日帰りでアルバニアへも行けるのね。もう、これからも行けないであろう国
  楽しみです。
  
  　cheriko330

  Black7さん からの返信 2021/04/06 22:14:56

  RE: 洗練された街と美し過ぎる海　.+:｡°人人人人 ﾟ.+:｡

  cheriko330さん、こんばんはー☆
  １番ポチ、ありがとうございます
  
  もう桜も終わりですねー
  今年は近場でしたが、どうにか眺めることができましたー
  cherikoさんは、きれいな桜、見られましたかー？
  
  コルフ島の名前ご存知だったんですねー
  フィリップ殿下の出生地だったとは！？
  今年でもう１００歳になられるんですね
  
  コルフ島は旧市街も、海も本当に素敵で良い所でした
  cherikoさんの好きなイタリアのかかとの延長線上、
  クロアチアのアドリア海を南下した位置にあたるので、
  もしcherikoさんも行かれたら、気にいると思います
  
  富裕層の別荘も多いらしく、街ものんびりした雰囲気で、
  バカンスには最高な場所ですね
  欧米人みたいに、１週間ぐらい滞在できたらいいのにー
  
  ギリシャのツアーは、ほとんどがエーゲ海でしょうから、
  こちらには来ないのか、観光客も程良い人数なのもポイント高し！
  島滞在中は、心穏やかで、人に優しくなってた気がします
  （バイクのライトの時だけ、ちょっと焦りましたが・・）
  
  日本人にはマイナーだけど、ヨーロッパでは知られた人気スポットも
  まだまだたくさんあるんですねー
  
  アルバニアの旅行記の前に、一旦、桜の旅行記を挟もうと思ってます
  今年は、東北に桜前線を追って旅行に行きたいとこですが、
  感染拡大で都民は行っていいのか悩み所・・
  国内も行けなくなると、旅行好きにはきついですねー　( ┰_┰) ｼｸｼｸ...
  
  Black7

• akepi48さん 2021/04/05 20:16:51

  イオニア海のコルフ島♪

  Black７さん、こんばんは☆彡
  
  ギリシャというと、エーゲ海で
  サントリーニ島ですが、これからは
  イオニア海でコルフ島ですね～。
  海の、驚愕の青もすごいけど
  表紙のお写真、建物の細部まで
  光あふれて素敵すぎます。
  
  海が望める山の中腹の
  「別荘のエントランス」(￣▽￣)ﾌﾟﾌﾟ
  4トラに載せるかも、と思ってないと、
  意味不明の写真が大量発掘されますね。
  ･･･お互いに。
  
  コルフ・アジア美術館には
  写楽があったのですね。
  なぜか日本の芸術に触れたくなる、
  海外旅行あるある、
  大英博物館、Level０まで下りてたのに
  北斎を見忘れたことに気づき
  Level５まで駆け上がって
  The Great Waveはどこー？と
  叫んだら「非公開中」でした。疲れた。
  
  akepi48

  Black7さん からの返信 2021/04/05 22:36:36

  RE: イオニア海のコルフ島♪

  akepi48さん、こんばんはー☆
  
  日本人にはまだまだ穴場のコルフ島、おすすめですよー
  
  海がきれいで、街も素敵で、のんびり心休まる雰囲気
  暮らすように過ごす、大人のリゾートって感じで
  なんせ自国の人たちイチオシの島ですからねー
  個人的にもお気に入りの場所です
  将来、富裕層の仲間入りしたら、別荘買って住んでいるかもー
  
  別荘のエントランス・・なんであの写真撮ったんですかねー？
  普通撮るなら、建物か、部屋の中なのに・・
  まさか将来、別荘を購入した際に、何台の車が入るかの下調べ？
  
  そう、コルフ島には写楽のお宝が眠っていたんですねー
  まさか、ギリシャの辺境な島にあるとは思わないですよね。
  
  あちゃー、大英博物館の北斎、見逃したー
  でもほんと、海外に行くと見に行きたくなるのなぜでしょう？
  
  両国にある「すみだ北斎美術館」
  通る度に、今度行こうと思うもまだ行かず・・
  なにしろ、「ホタルナ」もakepiさんの旅行記見て、やっと乗ったぐらいですから。
  ということは・・北斎美術館もakepiさんの旅行記待ち？
  
  akepiさんの国内塗りつぶし週末旅、ほぼ拝見いたしましたー
  残すは、北海道編と、少しの海外編。
  akepiさんは、出張の東京からも週末旅行に行かれてますよね？
  マネできる。ｷﾗｰﾝ♪　　とっても参考になりまーす
  
  Black7