2015/12/29 - 2015/12/29
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エンリケさん
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2015~16年の年末年始のベトナム旅行2日目。
この日はベトナム・ダナンへのフライト前に、経由地であるマカオの街を観光。
聖ポール天主堂跡やセナド広場など、世界遺産であるマカオ歴史地区を中心に、旧宗主国であるポルトガルの雰囲気薫る南欧風の街並みを巡っていきます。
<旅程表>
2015年~2016年
12月28日(月) 成田→マカオ
〇12月29日(火) マカオ→ダナン→ホイアン
12月30日(水) ホイアン→ミーソン→ホイアン
12月31日(木) ホイアン→ダナン→フエ
1月 1日(金) フエ→
1月 2日(土) →ハノイ→ハロン湾→ハノイ
1月 3日(日) ハノイ→
1月 4日(月) →マカオ→成田
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- マカオ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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12月29日(火)
7時、宿泊したマカオのホテル、假期酒店(Holiday Hotel)にて、起床してテレビを点けてみると、飛び込んできたのは、日韓外相ががっしり手を組んだ慰安婦問題解決のニュース。
日本としてはあんなに韓国にグダグダ蒸し返されていたのに、ここでまさか合意するのかと信じられない気持ちでしたが、案の定、その後5年経っても、今度は徴用工問題も持ち出して、韓国は世界中に日本バッシングを喧伝し続けていますね・・・。
【慰安婦問題、遠い解決 日韓合意、28日で5年(2020年12月27日時事通信)】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020122700152&g=polホリデー ホテル ホテル
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この日は今回の旅の主目的地であるベトナム・ダナンへのフライトが21時10分。
それまでの間、マカオの名所旧跡を回ろう、ということで、早朝7時50分、まずはホテルにほど近い、前夜光と音のショーを見た聖ポール天主堂跡から街歩きをスタート。
その天主堂跡に裏側から近づいていきますが、こちら側から見ると、あのマカオのシンボルたる世界遺産のハリボテ感が増しますね・・・。 -
正面から見る聖ポール天主堂のファサード。
こちら側なら間違いのない世界遺産感です。
・・・当初、1582年に聖アントニオ教会付属の礼拝堂としてイエズス会によりこの地に建てられた元の建物は、1601年の火災で焼失。
その後再建され、1640年に現在のファサードを持つ壮麗な建物が完成しますが、1835年に再度火災に遭い崩壊。
このファサードと一部の階段壁のみが残され、2005年、ポルトガル統治下のマカオにおける東西文化のユニークな同化と共存を示すものとして、世界遺産登録されるに至っています。聖ポール天主堂跡 (大三巴牌坊) 史跡・遺跡
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天主堂のファサードの真下から正面を遠望。
相変わらずグランド・リスボアの影が異彩を放っていますね。 -
8時前のこの時間帯はまだまだ天主堂跡前に観光客は少ない様子。
・・・何となく独占感があります(笑)。 -
まだ観光客の少ない天主堂跡前の通り、大三巴街を、セナド広場の方に向かって歩いて行きます。
大三巴街 散歩・街歩き
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・・・と、その前に、前夜も訪れたマカオにおけるカトリックの総本山、大堂(聖母聖誕堂)に立ち寄り。
この時間でもすでに開いていて、信者の方が早朝の祈りを済ませているようでした。マカオ聖母降誕大聖堂 (カテドラル)/大堂広場 寺院・教会
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近くには、いかにもポルトガルっぽいアズレージョの泉。
この辺のオシャレさが同じヨーロッパの国の支配を受けた香港とは異なるところですよね。 -
さて、下り坂を降りてセナド広場へとやってきました。
前夜、光のイルミネーションを演出していた光影節の飾り付けはそのまま残っていますが、さすがに日中はあのキラキラした灯は鳴りを潜めています。 -
セナド広場の真ん中には巨大なクリスマスツリー。
こうして見ると、広場の半分近くを占めているような感ですね(笑)。セナド広場 広場・公園
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その向こう、大通りである新馬路の先にはマカオ特別行政区の中心、民政総署。
ポルトガル統治時代の建築で世界遺産でもあるこの建物、内部見学もできるようですが、開館時間は9時とのこと。
時刻はまだ8時15分、ちょっぴり来るのが早すぎたか。 -
・・・ということで、朝食もまだだし、いったんホテルまで引き返すことにします。
それにしてもこのセナド広場、波打つような模様のモザイクでできた地面が美しいですね。
ポルトガルを訪れた時に見た広場を思い出します。
【ポルトガル紀行(5) トマールのレプブリカ広場の石畳】
https://4travel.jp/travelogue/10448978#photo_link_18813746 -
途中には聖ドミニコ教会。
こちらも開館は10時のため、内部見学はお預け。聖ドミニコ広場 広場・公園
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8時25分、聖ポール天主堂跡手前のイエズス会紀念広場(耶穌會紀念廣場、Largo da Companhia de Jesus)へ。
写真の右側には、中国とポルトガルの友好を示すために1994年に作られたというブロンズ像が見切れてしまっています・・・。イエズス会記念広場 広場・公園
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聖ポール天主堂跡前には、いつの間にか団体観光客と思われる一団が。
服装や年代などから推察するに、大陸からの観光客でしょうか。聖ポール天主堂跡 (大三巴牌坊) 史跡・遺跡
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8時30分、ホテルの近くに戻ってきて、開いていた大衆食堂のようなお店で“早晨套餐”(モーニングセット)の注文(32パタカ=約484円)。
出てきたのは、まずは甘~い奶茶(ミルクティー)。
香港同様、マカオでもミルクティーが人気? -
そしてメインは豬扒麵(豚肉麺)。
即席麺ぽい感じもしましたが、これでまあまあ腹は満たせました。 -
朝食を済ませ、9時、街歩き再開。
今度はセナド広場のある南ではなく、東の方に向かって歩いて行きます。
・・・しかしマカオはどこを歩いても高層住宅だらけ。
マカオは32.9km2の地域に68万人の人口がひしめき合っており、人口密度は1km2あたり実に2万400人。
東京や香港を上回る世界最大の人口密集地域となっています。
【マカオの人口密度2万400人に、香港や東京の約3倍の超過密状態…2019年=平均気温は観測史上最高の23.6℃(2020年4月20日マカオ新聞)】
https://www.macaushimbun.com/news?id=31163 -
ホテルのすぐ東にあるエリアは“ラザロ地区”(望徳堂區)と呼ばれ、石畳が敷き詰められ、ポルトガル風の色調明るい建物が軒を並べる風光明媚な地区。
この坂道のある“瘋堂斜巷”は、瘋堂十號創意園や仁慈堂婆仔屋など、ポルトガル風のライトイエローの壁をした建物群に囲まれ、趣のある景観となっています。仁慈堂婆仔屋 博物館・美術館・ギャラリー
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瘋堂斜巷を抜けると視界が開け、ずっと先まで続くオシャレな石畳の道が出現。
道行く現地の人の姿がなければ、ここがアジアの街であることを忘れてしまいそうな感じです。瘋堂斜巷 散歩・街歩き
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そのオシャレな石畳の道を少し行くとこれまた南欧風の教会が。
聖ラザロ教会(望徳聖母堂、Igreja de S. Lázaro)です。
この教会は、ポルトガルが中国(明)からマカオの居住権を獲得した1557年から1560年頃に創建されたマカオ最古の教会のひとつ。
マカオの初代司教ドン・ベルキオール・カネイロが建てたハンセン病患者のための病院の付属礼拝堂が元になっており、ハンセン病の守護聖人が聖ラザロであったことから、この名前が付けられたとのこと。
【マカオナビ~聖ラザロ教会】
https://www.macaonavi.com/miru/156/聖ラザロ教会 寺院・教会
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また少し歩くとこんな小路が。
カジノの見える南欧風の街並みに、またもやアジアにいることを忘れてしまいそうになります。ラザロ地区の石畳 旧市街・古い町並み
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さて、時計を見ると9時15分。
この辺りで引き返して、セナド広場周辺の開館施設に入ってみることにします。 -
9時30分、朝方散歩したセナド広場に戻ってきました。
まずは目の前の民政総署に入ってみることにします。
しかし周りを見ると、中国からの観光客か、垢抜けないファッションの人が多い印象・・・。市政署 (市政署大樓) 建造物
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正面入口から入ってみると(入場無料、日本語のパンフレットあり)、まず現れたのはこんな空間。
壁の下部はポルトガル伝来のアズレージョで装飾されており、部屋の一角には、前夜、大堂(聖母聖誕堂)で見たようなクリスマスの飾り付けも見えます。
【年末年始ベトナム北中部紀行(1) マカオの大堂のクリスマスの飾り付け】
https://4travel.jp/travelogue/11669270#photo_link_68536368 -
これまたかわいらしい装飾の施された中央の階段を上っていくと・・・。
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中庭のようなところで待ち受けていたのは、赤や金色の飾り付けで鮮やかにデコレーションされたクリスマスツリー。
その後ろには、ポルトガルで見たような水汲み場が。
【ポルトガル紀行(1) シントラの街の水汲み場】
https://4travel.jp/travelogue/10443158#photo_link_18664443 -
この民政総署、名前のとおり、マカオの行政の中心として今も使われている建物ですが、1階の片側は博物館のようになっていて、わたしが訪れたこの時は、古い陶磁器の展示がなされていました(こちらも入場無料)。
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こちらは“永樂青花菊紋執壺”。
明の永楽年間(Período Yongle、1402-1424年)の作品とのことで、出土されたのは1994年。
発掘場所の記載がありませんが、どこに眠っていたのでしょうか? -
9時50分、民政総署の見学を終え、みたびセナド広場へ。
次は中央のクリスマスツリーの右後方に見える白亜の建物、仁慈堂大樓へ。仁慈堂大樓 現代・近代建築
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この仁慈堂大樓、1569年にマカオの初代司教ドン・ベルキオール・カネイロが創設したアジア最古の慈善福祉団体、仁慈堂マカオ支部の建物で、この建物自体は18世紀後半に建設されたもの。
世界遺産となった現在はこのとおり、博物館として使われています(入場料5パタカ=約75円)。仁慈堂博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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展示されているのはこんなキリスト教関係の彫刻や・・・。
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慈善福祉団体として活動していた頃の執務室も。
ポルトガルの国旗や歴代総督の肖像画なども掲示されていますね。 -
2階にある旧執務室脇のバルコニーから見たセナド広場。
世界遺産の眺めです。 -
展示室にあったこちらは19世紀か20世紀初頭の東アジアの地図でしょうか。
朝鮮半島の東隣には、しっかり“日本海”との表記が見えます。
一方、“東シナ海”の場所には“東海”の表記・・・。 -
後はこんな宗教関連の展示や・・・。
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陶器などの展示が続き・・・。
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こちらはこの仁慈堂を設立したマカオの初代司教、ドン・ベルキオール・カネイロ(D. Belchior Carneiro、1516-83年)の像。
彼が司教に就任した年である“1569”が刻まれていますね。 -
10時20分、以上で仁慈堂大樓の見学を終え、外へ。
出たところにある“仁慈堂右巷”は写真映えするスポットなのか、ポーズをつけて写真を撮っている人がちらほら。 -
10時25分、次はセナド広場の少し北にあるこれまた世界遺産の広場、聖ドミニコ広場(板樟堂前地、Largo do São Domingos)へ。
ここには先ほど開館前で入れなかった聖ドミニコ教会(板樟堂、Igreja de São Domingos)があり、今度は開いているようなので入ってみることに。聖ドミニコ広場 広場・公園
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こちらが聖ドミニコ教会の内部(入場無料)。
奥に祀られている幼子イエスを抱く聖母像は17世紀のポルトガル製とのことで、“バラの聖母像”と呼ばれることから、この教会は別名、“玫瑰(バラ)聖母堂”と呼ばれているんだとか。
【マカオナビ~聖ドミニコ教会】
https://www.macaonavi.com/miru/129/聖ドミニコ教会 寺院・教会
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こちらがその“バラの聖母像”。
白バラのような、凛とした中にも優しい雰囲気を醸し出していますね。 -
この教会も、2階より上は博物館となっていて、自由に見学が可能。
まず最上階の3階に行ってみると、こんな板葺きの天井が。
中国語で“板樟堂”と呼ばれる理由が分かりますね。 -
展示品は教会ゆえに、キリスト教関連のものばかり。
・・・この聖ドミニコ教会、もともとは1587年にメキシコのアカプルコからやってきた、3人のスペイン人ドミニコ会修道士によって建てられたもの。
1834年に修道士がいなくなり、一度は閉鎖されたものの、再び教会として活用されるようになり、1997年には改装が行われ、このように博物館としても使用されるようになったとのこと。 -
こちらも先ほどの仁慈堂大樓と同様、木造の彫刻やら法衣やらが展示されていますね。
-
こちらはアジアらしい木彫の聖母マリア様。
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イエス・キリストの磔刑図も木彫。
ポインセチアが飾られているのは世界共通なのですね。 -
10時40分、聖ドミニコ教会を後にし、聖ポール天主堂跡への参道とも言える大三巴街を北へ。
・・・この時間帯になると、狭い参道は観光客で溢れ返らんばかり。大三巴街 散歩・街歩き
-
そして・・・建物の陰から天主堂跡が見えてきました。
何度見てもその大きさに圧倒されますね。 -
10時45分、天主堂跡前のイエズス会紀念広場に到着。
懲りずにここでも写真をパチリ。イエズス会記念広場 広場・公園
-
前夜のライトアップされた姿も趣がありましたが、やはり天主堂跡は太陽光の下で大勢の観光客と見るのがいちばんですね。
・・・さて、旅行記が長くなってきたので今回はこの辺で。
何だかんだ言ってマカオの旅行記作成が楽しくなって、ベトナム本編になかなか入れないですね・・・。
(年末年始のベトナム北中部旅行2日目後半~引き続きマカオ観光に続く。)聖ポール天主堂跡 (大三巴牌坊) 史跡・遺跡
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この旅行記へのコメント (2)
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- 川岸 町子さん 2021/01/22 22:42:28
- ポルトガルの面影
- エンリケさん、おばんでした(^-^)
マカオは訪れたことないですが、ポルトガルの面影が濃く、
聖ドミニコ教会の明るい色
歩道に描かれた波の模様
アズレージョ
ポルトガルを思い出します。
特に波の模様は、リスボンから船で川を渡った町を懐かしく思いました。
リスボンはイルミネーションがあちこちで見られ、イルミネーション好きも共通なのでしょうか(笑)
でもキリスト教徒は少数なのですね。
ちょうどNHK の「世界はほしいものにあふれてる」が今週はポルトガルでした。
期待以上のマカオ滞在、お天気も良く、楽しまれたご様子、良かったですね!
次回も楽しみにしています。
町子
- エンリケさん からの返信 2021/01/24 22:42:26
- アジアの中のヨーロッパの街並み
- 川岸 町子さん
こんばんは。
マカオ旅行記にご訪問ありがとうございます。
マカオ、思っていた以上に街並みにポルトガル色が濃く、アジアの中でもヨーロッパ的で美しい街だなと感じました。
同じくヨーロッパの国の統治下にあった街でも、香港とはだいぶ違うものですね。
> ちょうどNHKの「世界はほしいものにあふれてる」が今週はポルトガルでした。
わたしもあの番組、三浦春馬のMCの頃から好きで見ていたのですが、前回は見逃してしまいました。
ちょうどポルトガルだったのですね・・・。
何だかマカオの旅行記を作っていると、ポルトガルに行ってみたくなりますね(笑)。
ポルトガルはオランダと並んで日本からの入国制限も厳しくないようですし、コロナ明けの旅行の候補として考えてみたいですね。
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