2020/10/14 - 2020/12/08
78位(同エリア573件中)
紅映さん
この旅行記スケジュールを元に
都内で一番古い庚申塔は、足立区花畑にある元和九年(1623)のものだそうです。青面金剛(しょうめんこんごう)は、病魔・悪鬼を払う庚申信仰の本尊として祭られています。猿は庚申の神の使いとされ、見ざる・言わざる・聞かざるの三猿は、そのようなつつしみ深い生活をすれば、神の恵みを受けられるとされました。
庚申信仰 は中国の 道教から生まれ、六十日ごとにがめぐる庚申の夜は、人が眠ると三尸(蚕糸むると三尸(さんし)の虫がその人の体からぬけて天に昇り、天帝にその人の罪を告げ、その人の命を縮めると説かれました。これが仏教と融合してわが国に渡来し、古来の天つ神を祭るおこもりの習慣と結びついたと言われます。
江戸時代に、特に盛んになった 民間信仰 で、庚申の夜は講の当番の家に集り、般若心経を唱え、和やかな話合いで一夜を過しました。また、祭神も 猿田彦神、塞の大神(さいのおおかみ)= 道祖神 であるとの説もあります。
(根津神社にある文京区教育委員会による看板の文面から引用)
(2020.12.10記)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
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2020.10.14
またまた根津神社です♪
この頃は銀杏はまだ黄色くなり始めたばかりでした。 -
根津神社境内の木々も青々としています。
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根津神社 本殿
この日は快晴で、空が真青!!根津神社 寺・神社・教会
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透かし塀と灯籠、そして黄金色に黄葉した銀杏
12月ともなると根津神社境内もすっかり華やかになります。 -
根津神社西口の鳥居
今回はこの鳥居を入って右手の奥にある庚申塔のお話です。 -
西口の鳥居を入ってすぐ右手には境内摂社の駒込稲荷神社
駒込稲荷神社 寺・神社・教会
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そしてその左隣りに、やはり境内摂社の乙女稲荷神社の一の鳥居
先のほうに六基の庚申塔が見えています。 -
文京区教育委員会が昭和56年に書いた「庚申塔」についての立て札
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根津神社境内の六基の庚申塔
文京区内の道の辻などに建てられていたものが、明治以降、道路拡幅などのため根津神社に納められたものだそうです。背中合わせに置かれているので、一見するとひとつの石幢のようです。
①(真ん中の塔)
青面金剛 ・猿・鶏・ 寛文 八戌申( 1668 )
武州豊嶋郡江戸駒込村・施主十五名 -
②聖観音像・ 庚申供養 ・施主十二名
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③日月瑞雲・青面金剛・鬼・鶏・ 元禄 五壬申( 1692 )施主二十六名
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④(右の塔)
日月・青面金剛・猿・ 延宝 八庚申( 1680 )願主一名
⑤ 梵字 ・庚申供養・ 寛永 九年壬申( 1632 )都島凍馬米村・施主七名
寛永九年 ( 1632 )の建立で、文京区内に現存するものでは最も古いそうです。 -
⑥(右の塔)
日月・青面金剛・鬼・猿・駒込千駄木町・施主十名 宝永 六己丑(1709) -
賽の大神の石塔
明治6年(1873)9月のもの。これは駒込追分の路傍にあったものといいます。駒込追分という地名はその後、大正期辺りからは本郷区になったので、現在では本郷追分と呼ばれる場所です。江戸時代、北からの脅威を守るために、徳川が信頼している前田家の本郷屋敷を置き街道の監視をさせたという地にふさわしく、力のありそうな塞ノ神のようです。 -
乙女稲荷神社二之鳥居横の石灯籠(常夜燈)
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朱い鳥居越しに見る乙女稲荷神社
この鳥居は根津神社本殿横の西門前になります。 -
乙女稲荷神社の朱い鳥居付近は11月半ば過ぎともなると、木々は赤や黄色に色づいてきていました。
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光源寺(文京区向丘2丁目)/本堂
「駒込大観音」として知られる浄土宗のお寺です。
このお寺は神田から慶安元年(1648)に現在地に移転しています。
光源寺には庚申塔が3基ありました。
境内では毎年7月9日と10日に「四万六千日」の縁日が開かれます。
訪ねたのは12月8日、すっかり寒くなって桜紅葉もほとんど散っていました。 -
光源寺の大観音
元禄10年(1697)造立の御丈約5mの十一面観音像がありましたが、東京大空襲で焼失し、平成5年に御丈6m余の御像として再建されました。
お堂入口の両脇に可愛らしい象さんが置かれています。光源寺(駒込大観音) 寺・神社・教会
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光源寺/観音堂の右手にある庚申塔
明和9壬辰歳(1772)造立の六腑剣人青面金剛像 笠付角柱塔。高さ2M50センチほどもある立派な庚申塔です。
日月、左向一邪鬼、二鶏、三猿、瑞雲付き。主尊の特徴は一面六臂、髪火焔、三眼。
手には剣とショケラ。ある記述によると、このショケラは、髪を掴まれた半裸の女人だそうです。他の手は、法輪、弓、矢、三叉矛を持っています。 -
光源寺/観音堂の右手にある大きな庚申塔
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光源寺/観音堂の右手にある大きな庚申塔
台石にはびっしりと施主願主ら200人以上の名前が彫られていることから、明和9年が受難の年だった為、江戸の市民が復興を願って纏まったものではないだろうかということです。 -
光源寺/本堂の前庭にある角柱型三猿の庚申塔
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光源寺/本堂の前庭にある角柱型三猿の庚申塔
造立年は貞享4年(1687)10月。三猿の上に「奉庚申 供養」という文字。初期型のシンプルなタイプだそうです。 -
光源寺/三界満霊
観音堂の裏手、墓地の正面にあります。ここにも象さんがいました♪ -
光源寺/観音堂裏手にいろいろな石像が置かれていました。
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光源寺/観音堂裏手の庚申塔
上部が欠損して丸くなっている、とても小さな庚申塔です。欠損・摩耗しているので、もとの像形は不明。三猿は確認できるので庚申塔であることは確かのようです。正徳2年(1712)2月の造立 -
蓮光寺(文京区向丘2丁目)
大観音通りから動坂方面に曲がって、駒込高校の体育館前、ちょうど光源寺の裏手に位置する浄土宗のお寺です。蓮光寺 (文京区) 寺・神社・教会
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蓮光寺
六地蔵と舟型光背型の聖観音立像
観音像は造立年は延宝7年(1679)とあり、身分の高い人の墓石だそうです。 -
蓮光寺/笠付の聖観音像(右端)
こちらは宝永5年(1708)造立とあり、これも立派な女性の墓石らしいです。 -
蓮光寺/庚申塔
日月が浮彫になっていて、中央には「奉庚申待為二世安樂」下部に三猿
造立年は寛文8年(1668)ということなので、初期の庚申塔だそうです。 -
蓮光寺/地蔵菩薩、観音、聖観音がたくさん並んでいます。
歴史あるお寺さんには、こうした古くからの石像がたくさんあるのですね。 -
蓮光寺/石像たち
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蓮光寺/萩の黄葉が見事な境内
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蓮光寺/本堂
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蓮光寺/象さん
光源寺に続いて、こちらにも可愛らしい白い象さんの置物がありました。
こちらは大きめのが一頭だけです。 -
蓮光寺/境内の鎮守社妻恋稲荷大明神
文京区にもこのほかたくさんの庚申塔があるようですが、歩いて行かれるのはこの辺が限界ですので、「谷根千界隈の庚申塔」はひとまずこれにておしまいと致します。
いつもご訪問頂きありがとうございます。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
・・・☆紅映☆・・・
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