2020 湯治なのに今年も超絶寄り道 Part3 越後線で古物堪能編

2020/10/12 - 2020/10/18

毎年、長野県の野沢温泉に行ってリフレッシュしています。最近は乗り鉄の旅がほとんどになってしまいましたが、もともと専門(？)は温泉旅です。今も年に1度は温泉に行かないと落ち着きません。
京都から野沢温泉に行くまでに、ちょっと新潟の温泉にも寄ってみるという、訳のわからない行程を組みました。
Part1では京都から新潟県阿賀野市の村杉温泉へ。Part2では越後線の115系に乗って柏崎まで行き、木村茶道美術館で充実したお茶のひとときを過ごした後、岩室温泉に泊まりました。Part3では、短い時間ですがまたまた古物に遭遇します。

エリア 新潟

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル

Part2では、JR東日本では数少なくなったけど元気でいてくれた古物車両、115系に乗ることができました。
新潟車両センターにいる7編成の115系は、ぜんぶ塗装がちがいますが、この色好き。

10月14日
岩室温泉の高志の宿高島屋の朝です。

ここのお風呂のうち、「翁の湯」併設の露天風呂
この露天風呂だけ硫黄の匂いが強く、他の浴槽のお湯より効きそうです。黒い湯の花が浴槽の底に沈殿していて、足の裏が真っ黒になってびっくり。完全にとれるまで数日かかりました。こういうのも楽しい。
※写真は高志の宿高島屋のwebサイトより

このお宿は、晩ごはんよりむしろ朝ごはんのほうが定評があるかもしれません。ずいぶん前にここに一度泊まったことがあり、その時に鮭の味噌漬け（左上）がおいしかったのを覚えていました。具なしの茶碗蒸しもやさしいお味で、おなかが温まります。煮物の車麩はお酒が欲しくな･･･あ、何でもありません。

岩室
お宿の送迎で駅まで。
交通系ICカードは使えますが、券売機はありません。

岩室
今日もいいお天気。

10:13 岩室発 越後線 吉田行き E129系
2駅乗って吉田に行きます。

吉田
いかにもな国鉄スタイルな、風情のある駅です。
窓口で「えちごワンデーパス」をGo Toキャンペーンの地域共通クーポンで購入。
地域共通クーポンは、少なくとも前日（10月13日）時点では、申請はしているが認可がまだ下りていないお店が多く、そのためおつりが出ないとかは気にせず「使える時に使っとけ」。

えちごワンデーパス
えちごツーデーパスが範囲も広くお得なのですが、土日のみなのでこの日は平日のため使用できません。このワンデーパスのほうは平日でも使えます。

吉田
これが停まっていました。
え、これに乗れるの？　ほんまに？ ←完全に舞い上がってる

シンプルな幕
潔い。

中間先頭車Aタイプ（異塗装古物バージョン）

JR越後線 乗り物

クモハ115-1083

昭和56年生まれ
日立製作所製

中はもともとの国鉄車の色

なんかいいなあ、ここ眺め。

10:59 吉田発 新潟行き
「国鉄に会いに、越後線」
こんな観光キャンペーンはどうかしら。
一定数は食いつ･･･いえ、心を動かされると思うのですが。

ここでも窓開けてみた。
気持ちいい。
ここの115系は、かなりの爆走感があっても、せいぜい80km/hくらいだったりします。

ええねぇ。モケットも昔の国鉄車に近いように思います。前日に乗った車両では細かい柄が入っていたのですが、これは無地でした。

日立はこんなマークでしたね。←え、知らないって？

内野
昨日乗ったコレとすれ違いました。

のどかですが、国立大学の最寄り駅です。それなりの人数が乗車。

白山
単線の越後線のみの駅ですが、2面4線です。
新潟駅よりも市の中心部に近い。

信濃川をわたると･･･

新潟の高架ホームに着きました。
越後線完乗。パチパチ。
パンパンに詰めた重いキャリーバッグを持っていて、吉田駅の階段移動は修行状態でした。やっぱり、エスカレーターとかエレベーターのある駅はええわぁ。←勝手
風情ある建物がどうとか、どの口がいつも言うてるのでしょうか。

今晩のお宿はここ、ホテルメッツ新潟です。
荷物を預けましょう。

お昼ごはんは、新潟駅ビルCoCoLo東館にある長岡小嶋屋の鴨汁そばをいただきました。
こちらのお蕎麦は布海苔をつなぎにしていて、独特のなめらかさとコシがあり、おいしくいただきました。
このお店は日本酒の種類が豊富で呑みたかったのですが、このあと温泉入浴が控えており、泣く泣く自粛。

新潟駅にこんなのいた！
これも越後線ですね。
越後線は、ほとんど動態保存の博物館状態でした。関西の古物に勝てますよ～

13:27 新潟発 信越本線 新津行き E129系に乗り、新津へ。
今日はビジネスホテル泊ですが、自分の旅の原点に帰っての温泉旅のため、温泉に入らなくてはなりません。←誰も気にしない

新潟車両センター
いなほのサイドの塗装が日本海の夕陽であることに、今気づきました。

13:54 新津発 磐越西線 津川行きGV-E400系で咲花へ。
またコイツか。←言葉遣いが悪いってば

新津を出ると、沿線で小さい子どもが手を振っていたので振り返しました。
そうやね。この子にとっては新しくてかっこいい列車なんやね。ちょっと反省。

五泉
このあたりでは大きな駅でした。

馬下（まおろし）
明治時代からある煉瓦製油庫。

山が近づいてきます。

咲花で下車。
乗ってきた列車をお見送り。
観光客らしき数名が降りました。

駅は新しくてきれい。

秋海棠が道端に咲いていました。

咲花に来たのは咲花温泉に入るためです。
行くのは柳水園さん。

柳水園
お湯は緑色、硫黄の匂いが強く、高温のお湯です。もちろん掛け流し。高温のためかピリピリくる感じですが、よく温まる、大変いいお湯でした。ただし、かなり鄙びています。
※写真は咲花温泉旅館協同組合webサイトより

咲花
15:25 咲花発 磐越西線 新潟行き GV-E400系
これ1本で新潟に帰れるのは便利です。
4両編成でしたが車内はガラガラ。
それにしても、新潟地区のキハ40系の置き換えは、一気に進んだものですねぇ。なんか、一網打尽にされた気分。

新潟
あまり気が進みませんが、一応これも中間先頭車。
製造年とか書いてある楕円形のプレートは横についているんですね。
写真が鮮明でないのですが、「平成30年」だって。

新潟駅の南側
万代側とは雰囲気が違います。
これだけ見たら、どこの街かわかりません。

ホテルメッツ新潟にチェックインしました。
新潟駅につながっていて便利だし、新しくてきれい。
ビジネスホテルは駅近で新しいところを選びます。←あれ、古物好きはどこへ？
枕元に電源とスマホを置くスペースがあるし、カードキーを抜いてもエアコンは切れないし、朝ごはん付きで4,700円でここに泊まれるなんて、Go Toトラベルさまさまです。

JR東日本ホテルメッツ新潟 宿・ホテル

今日の晩ごはんはここ
居酒家「こばちゃん」
新潟駅からバスに乗り、本町バス停から5分くらいの場所にあります。
店内は昭和の居酒屋な感じです。

居酒家こばちゃん グルメ・レストラン

店主の方は一見の私にもやさしく接してくださいましたが、常連さん中心のお店だったので、店内で写真を撮るのは控えました。
いただいたのはお刺身3種盛り、柳ガレイの一夜干し、銀杏、栃尾揚げ（ハーフ）、おむすび1個、生ビール1杯、金鶴の本醸1合。お刺身にはフナベタを入れてほしいとお願いしました。すべて、とてもおいしかったです。新潟の地のもの、佐渡の日本酒を楽しめて満足満足。

新潟
跨線橋から、地上ホームでしらゆき10号新井行きが発車を待っているのが見えました。

今日は越後線で国鉄型車両を満喫した後、咲花温泉で緑色の個性的なお湯に浸かり、新潟のおいしいものを食べた、濃い1日でした。
明日は長野に移動です。

Part4に続く

この旅行記へのコメント （4）

• Akrさん 2020/12/21 08:23:10

  大胆にもこれを表紙に持って来たか(笑)

  つららさま
  
  おはようございます。Akrでございます。
  表紙写真に国鉄車への愛を感じました。これを持って来ましたか。
  新潟は115系東日本最後の砦になりました。私はてっきり高崎だろうなと思ってましたが。それだけにもう見かけただけで嬉しくなりますね。カラーも歴代揃ってるし、表紙写真のような原型車内もあるし。新潟駅に居たのは旧新潟色ですね。色合いから焼きいもと呼ばれています。昔の70系電車に塗られたのがルーツです。
  それにしても国鉄車の内装っていいですよね。青いモケット、薄緑色の化粧板、ステンレスのドア、ロング部のパイプ式の肘掛。十分にご堪能出来たようで何よりです。
  
  そして咲花温泉も行かれましたか。それも日帰り入浴ですか(笑)すごい。
  阿賀野川沿いの静かな温泉ですよね。先日もばんえつ物語の車窓から眺めてました。
  磐越西線にも国鉄型キハが残っていたら最高でしたでしょう。GV-E400もいろいろアレですが、快適性向上のためにシートピッチ広げたんですよ。まあ、ボックス席自体がタラコたちに比べ激減していますが・・・
  
  次回は長野？
  そっか、行先は野沢温泉でしたね(笑)
  前菜にステーキが出てくるような豪華な旅行記で最終目的地を忘れてました(爆)
  
  -Akr-

  つららさん からの返信 2020/12/22 18:39:59

  大胆でした？

  Akrさま
  
  こんばんは、つららでございます。
  いつもご覧いただき、ありがとうございます。
  
  表紙の写真、大胆でしたでしょうか？
  あそこまで国鉄なのはなかなか遭遇しないので、仰せのように青いモケット（柄とか入ってない）、薄緑色（草餅色!）の化粧板、ステンレスのドア（それも手動）、ロング部のパイプ式の肘掛（今の電車は化粧板はってますね）と、とてもうれしかったです。ずっとあの空間に身を置いていたかった。（かなり変態） お寺で美しい庭園を眺めててずっとそこにいたいのと同じですよね。（普通は違うと思う）
  コロナのため、ドアはすべて各駅で自動で開けられていたのて、手動のあの重いドアをよっこらしょと開けられなかったのだけが心残りです。
  
  咲花温泉は前から行ってみたかったのです。駅から歩いてすぐだし、一応1時間に1本列車が来るのでかなり便利です。（日帰りって変わってますか？ 笑）
  緑色のインパクトの強いお湯で、こちらもマニアックでした。鄙び方もハンパなかったですが。
  GV -E400はさすがに慣れました。（爆）
  
  次はやっと長野県に行きますが、多分Akrさまもお好きなアレに乗ります。
  
  つらら

• Tagucyanさん 2020/12/20 11:05:19

  古物堪能編

  つららさま
  こんにちは
  
  「古物堪能編」。普通であれば、古い建物とか、古美術とか、そういうのを思い浮かべますが、「越後線で」が頭に付いていたのでなんとなく想像がつきました（笑）
  
  表紙の写真、いいですねえ。１日この空間にいても、全然飽きないでしょうね。
  おそらく国鉄時代から変わってない座席のモケット、開く窓、金網の荷棚、ひとつひとつのパーツがすばらしい。写真では聞こえてこないですが、実際には走行音（モーター音とかブロアー音とか）も堪能されていることでしょう。日立の古いマークもアクセントになってますね。
  それに比べ、新型のディーゼル電車？の扱いがぞんざい（笑）　気持ちはよく分かります。
  
  一旦停止になってしまうGoToですが、ビジホなど価格が信じられないことになりますね。私も10月と12月に出張でアパに泊まりましたが、クーポン券とかついて実質１泊2000円ちょっとになりました。そんなうまい話にはなにか落とし穴があるんじゃないかと思ってしまいまうくらいでしたねえ（爆）
  
  ---
  Tagucyan

  つららさん からの返信 2020/12/20 18:22:57

  古物を堪能する変な人になってました（笑）

  Tagucyanさま
  
  こんばんは、つららでございます。
  コメントをいただき、ありがとうございます。
  
  越後線で古物、まさにその通りです。常識的な用語の使い方とはかけ離れていますよね。（笑）　でも、あの車両で感じた「ずっとここにいたい」という感覚は、奈良の唐招提寺の御影堂で感じたのと同じです。（また意味不明なこじつけを･･･）
  ブロワー音の、あのブワーっという音を数年前まで古いエアコンの音だと思っていたのは内緒ですが（え？）、あの草餅色も、モーター音も、窓から入る風もすべて満喫しました。写真は撮るわ、変なパーツを観察するわ、目をつぶって音聞いてるわ、周りから見るとさぞかし変な人だったことでしょう。
  日立のマークも最近は目にすることが少なくなっていましたが、昭和情緒を盛り上げてくれました。
  それに比べて、あのGVなんちゃらはたしかに扱いがヒドイですね。（笑）
  新しい技術はそれはそれで興味はあるのですが、人見知りなもので･･･（ウソです）
  
  Go Toキャンペーンを使うと、宿泊費が本当に安くなりますね。この旅でも宿泊費をずいぶん抑えることができました。この物価水準(?) に慣れた自分がコワイですが、コロナがまたひどいことになってきて、Go Toどころか遠出はしばらく封印になりそうです。
  
  つらら