石見銀山、温泉津沖泊道を歩く　2020

2020/10/14 - 2020/10/14

石見銀山から、そこで産出した銀を積みだした温泉津の港までの道を歩きました。距離は約14㎞。銀山観光しがてらで約8時間、歩いた時間だけだと5時間半のコースです。

エリア 島根

大田市駅前からバスに乗り大森代官所跡バス停で下車。時刻は9時15分。他の観光客は世界遺産センターまで行くようで下車したのは僕だけ。
本当は僕も世界遺産センターに行ってみたかったけれどちょっと離れているのでやめました。温泉津温泉まで歩くので見学時間が限られているのです。日没が17時30分だからそれまでに温泉津に着かなければまずいという事情がありました。

まずは石見銀山資料館でお勉強。

石見銀山資料館 美術館・博物館

資料館の隣にある城上神社。本殿の天井には鳴き龍の絵。何度も手を叩いてみたが、龍は鳴いてくれなかったけど。

城上神社 寺・神社・教会

大森の町並。昔の風情が感じられます。つい先ほどまで小雨が降っていてどんよりとした空だが、大森の町にはにあっている。

かつては看板娘が座っていたと思われる煙草屋さん。右から書かれた『こばた』の文字。

熊谷家住宅。大森を代表する商家で見どころのひとつだけれど、時間の関係で割愛。

西性寺。漆喰の壁のコテ絵が見事。

西性寺 寺・神社・教会

ベッカライヒダカ。このパン屋さんに立ち寄るのを楽しみしていたのだけれど、残念ながら休み。
石見銀山観光では水曜日は要注意。そば屋、喫茶店、ここ以外にも休みの店が多いです。

観世音寺。

羅漢寺。この奥に五百羅漢像。

羅漢寺 寺・神社・教会

11：10、ちょっと早いけれどカフェ住留で昼食をとりました。牛すじトロトロハヤシライス。
この先に飲食店がなかったから、この判断は正しかった。

Cafe 住留 グルメ・レストラン

毛利家ゆかりの豊栄神社。

豊栄神社 寺・神社・教会

清水谷製錬所。ユニークな構造物がひっそりとたたずんでいる。ロストワールドだね。

清水谷製錬所跡 名所・史跡

清水寺。不動明王像に惹かれて入ってみた。

清水寺 寺・神社・教会

龍源寺間歩。唯一予約なしに入れる間歩で石見銀山のメインともいえる施設だが、ウーン、期待外れ。

石見銀山資料館から龍源寺間歩までは2㎞あまり。石見銀山の観光エリアは広いのでレンタサイクルを使う人が多い。ここにも多くの人が自転車で訪れていました。
僕も自転車を使いたかったが、そうすると借りた場所まで自転車を返却するために戻らなければならなくなくなるので借りられなかった。

龍源寺間歩 名所・史跡

龍源寺間歩は観光エリアの最奥部なので、銀山観光の人はここで引き返します。でも僕はそのまま奥へと道をとり、温泉津を目指します。
龍源寺間歩を出たのが13:00。間歩から少し進んだところに道標。温泉津沖泊までは10.6km。

舗装路をはずれて山道へ。峠にむかって坂を上がっていきます。

天気が回復してきた。ちょっと視界が開ける場所にでた。山並みが続く。

道はおおむね整備されていたけれど、一ヶ所崩れていた。気をつけなきゃと思ったのはここだけ。

やせた蛙。

14:30、山道が終わり集落があらわれました。
上市恵比寿社は小さな祠が岩の上にちょこんと乗っている。かわいい感じ。大岩だから信仰されたのかな。

棚田の風景。

再び山道。栗が落ちていた。秋だなあ。

あと少しで温泉津というところで『通り抜けできません』という表示。道路工事だ。エーッて感じで困った。僕は道標だけをたよりに歩いているのだ。別の道をと言われても…。違反は承知で強行突破。

水道管を通す工事をしていた。作業はしておらず、無人だった。
水道管を踏まないように中央は避けて溝の両側を歩く。掘りかえされた土が柔らかく歩きにくく時間がかかった。工事区間は意外と長く、ここを抜けるのに10分かかってしまいました。

松山の道標を通過したのが16:00。ここから先は舗装路。歩き疲れてしまって、トボトボって感じで沖泊を目指します。

16:45、沖泊に到着しました。
静かな入り江。地元のおっちゃんがのんびり釣りをしていました。

温泉津沖泊 名所・史跡

このような岩に縄を巻いて船をつなぎ泊めたらしい。

沖泊から海際を歩いて温泉津の温泉街へ。着いた頃には薄暗くなっていました。石見銀山観光で時間をとられないようにして正解だった。

宿に入り思いっきり体を伸ばす。それから足のストレッチ。

夕食をいただき外湯の薬師湯へ。筋肉痛になりませんようにと願い、赤茶色の温泉に浸かりました。
薬師湯は夜9時まで営業しています。

薬師湯 温泉