2019/03/06 - 2019/03/10
692位(同エリア3769件中)
めじろさん
フィレンツェツアーに参加した記録です。アカデミア美術館、メディチ家礼拝堂、ピッティ宮殿、サンジョバンニ礼拝堂、ジョットの鐘楼、ドゥオーモ、ヴェッキオ宮殿、ウフィツィ美術館、バルジェロ美術館、サンタマリアノヴェッラ教会とまわりました。
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「パラティーナ美術館」を堪能しています。
パラティーナ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「アレゴリーの間」です。
アルテミジア・ジェンティレスキ「聖母子」
1610~11年頃の作品です。アルテミジア・ジェンティレスキは女流画家。この作品はジェンティレスキがローマ時代に描いた初期作品だそうです。 -
「プロメテウスの間」以降、有名作品が増えていきます。
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イチオシ
フィリッポ・リッピ「聖母子」
1450年頃の作品です。円形の絵を「トンド」といいます。リッピ唯一のトンド作品です。伝統的手法が取られており、1枚の絵に複数の時代が収められています。日本の絵巻物みたいな感じか。中央はもちろん聖母子ですが、背景は聖アンナ(マリアの母)の時代の話だとか。
物憂げな聖母の表情は、弟子のボッティチェリに受け継がれてますねえ。作者のリッピは修道士でありながら、女にだらしない生臭坊主です。聖母のモデルは不倫相手のルクレツィアだという説もあります。聖母のトンドは出産祝いとして贈られたことが多いとか。 -
サンドロ・ボッティチェリ「若い女性の肖像(美しきシモネッタ)」
1485年の作品です。モデルのシモネッタ・ヴェスプッチはフィレンツェ一の美女で、ボッティチェリは「ヴィーナス誕生」などでも彼女を使っています。美人薄命そのままにシモネッタは22歳で早逝します。 -
「ユリシーズの間」です。
ラファエロ・サンティ「布張り窓の聖母子」
1514年頃の作品です。パラティーナ美術館といえば、ラファエロの良質なコレクションが見もの。聖母子を中心に円を描く構図になっています。天使が「この人は尊い人だ」と言わんばかりに幼子を指差します。 -
グイド・レーニ「慈愛」
1605年の作品です。レーニはバロックの時代にボローニャで活躍した画家です。ラファエロ的な古典主義様式に、当時の大流行であるカラヴァッジョ的明暗を加味していますね。 -
「ジュピター教育の間」です。
カラヴァッジョ「眠るキューピッド」
1608年の作品です。カラヴァッジョは、画家としては不世出の天才ですが、人格的にはかなり粗暴な人物で、殺人まで起こしています。で、逮捕を恐れてナポリからマルタ島へと逃亡しますが、その逃亡時代にも数々の名作を残しています。この作品もその一つです。 -
クリストファノ・アッローリ「ホロフェルネスの首を持つユディット」
1620年の作品です。旧約聖書におけるユディットやサロメなど首切り美女は、ちょっと怖いだけに、かえって魅力的なテーマ。アッローリはユディットのモデルを恋人に、そして首を切られる役を自分自身で演じたと言われます。 -
「イリアスの間」です。
ラファエロ・サンティ「身重の女の肖像」
1507年頃の作品です。フィレンツェ滞在の終わり頃に作成された、ラファエロ肖像画の傑作です。 -
アルテミジア・ジェンティレスキ「ユディトとその侍女」
1613~1618年頃の作品です。アルテミジア・ジェンティレスキは女流画家。彼女が生きた17世紀は「女流画家」が認められる環境ではなかった上に、彼女自身も強姦被害にあったりしました。そういう苦悩が、彼女が時折見せる暴力的な作風に影響してるかもしれません。侍女と協力して、ホロフェルネスを討ちとるユディットはどこかカッコイイ。この時代の画家は、みんなカラヴァッジョの影響を逃れられない感じです。 -
ティツィアーノとその工房「フェリペ二世の肖像」
1550年頃の作品です。スペイン・ハプスブルク家の偉大なる王は、芸術の審美眼にも恵まれていました。特にティツィアーノには心酔していたそうです。 -
アンドレア・デル・サルト「聖母子」
1528~1530年頃の作品です。ルネサンス盛期のフィレンツェの大家で、伝統的画風の美しい作品を多く残しています。 -
「サトゥルヌスの間」です。ラファエロの作品がたくさんあるので、人気のお部屋です。
チーロ・フェッリによる天井画です。 -
ラファエロ・サンティ「小椅子の聖母」
1516年頃の作品です。ラファエロの中でも最も有名な作品なのではないでしょうか。そしてラファエロの唯一のトンドらしいですね。 -
イチオシ
ラファエロ・サンティ「小椅子の聖母」
優しそうな聖母と、妙にぶよっとした幼児のキリストが愛情を感じさせる。 -
ラファエロ・サンティ「大公の聖母」
1506年頃の作品です。ロレーヌ家の大公フェルディナント三世によって購入されました。大公はこの作品を愛し、常に手元に置いていたため、こう呼ばれるようになりました。背景の黒塗りは後年の加筆ではないかという説があります。 -
ラファエロ・サンティ「自画像」
1506年の作品です。これは若い頃の作品ですね。と言ってもラファエロは37歳で早逝してるんだけど。イケメンかつ優しい性格で、誰からも愛されたそうです。ただし女性関係も派手で、頑張りすぎたため病気になって死んでしまったんだ!とジョルジョ・ヴァザーリは書き残しています。(ヴァザーリは芸術家だが著述家としても優秀で、「芸術家列伝」を著し、そのおかげで我々はルネサンスの天才たちの人となりや生涯を知ることができるのである)ちなみにこれはウフィツィ美術館にあるはずなんですけどね? -
ラファエロ・サンティ「トンマーゾ・インギラーミの肖像」
1510年頃の作品です。貴族の肖像画らしいですね。なるほど。この人は斜視っぽいんですが、それをうまく隠すために角度を付けてるんですね。
この部屋にあるはずのドーニ夫妻の肖像はありませんでした。どこか貸し出し中かな?と思ったら、このあと訪れたウフィツィ美術館にありました!多分「自画像」とトレード貸し出しでもしてたんですかね? -
カラヴァッジョ「アントニオ・マルテッリの肖像」
1608~1609年の逃亡時代の作品です。モデルはマルタ騎士団員の人です。私が来た時はこの部屋にありましたが、「ヴィーナスの間」にある時もあるようです。 -
「ジュピターの間」です。
ラファエロ・サンティ「ヴェールの女」 -
イチオシ
ラファエロ・サンティ「ヴェールの女」
1516年頃の作品です。ラファエロの肖像画としては最高傑作と言えるのではないでしょうか。「モナリザ」から学びつつ、自分の味も出してる感じ。モデルは恋人と言われるフォルナリーナ(パン屋の娘)。「小椅子の聖母」も同一人物という説もあり。 -
「マルスの間」です。
ピーテル・パウル・ルーベンス「戦争の結果」 -
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ「聖母子」
1650~1655年頃の作品です。バロック時代のスペインの大家。甘美な聖母子像の名手として知られます。 -
「アポロの間」です。
ティツィアーノ・ヴェッチェリオ「マグダラのマリア」
胸に手を当て、敬虔さを表現しながらも、ブロンドの髪から覗く「裸体の官能美」が魅力的です。 -
ティツィアーノ・ヴェッチェリオ「マグダラのマリア」
1535年ごろの作品です。元娼婦で、キリストの女信徒であったマグダラのマリアは、キリストの死の後に洞窟の中で苦しい修行と瞑想を行ったという話があるが、それをテーマとしているんですね。 -
グイド・レーニ「クレオパトラの自殺」
1640年頃の作品です。毒蛇に身を噛ませ自死した美女のテーマを、レーニは好んで描いています。 -
「ヴィーナスの間」です。
ティツィアーノ・ヴェッチェリオ「美しい人」
1536年ごろの作品です。 -
ここがミュージアム・ショップです。
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ピッティの裏手にある「ボーボリ庭園」をちらっと散策したいと思います。
ボーボリ庭園 広場・公園
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入口、あった。
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いよいよ入場していきます。
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ボーボリ庭園
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ボーボリ庭園
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ボーボリ庭園は広大な丘陵地(東京ドームとほぼ同じ面積)に広がる庭園です。
ちょっとだけ散策して帰ります。 -
まずは円形劇場があります。
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左右には6段の階段と彫刻群が対称をなします。
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ここはもともとピッティ宮殿の採石場だったらしい。
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その跡地に劇場が1630~1634年の間につくられたそうです。
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中央にはエジプトのオベリスクが建っています。
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円形劇場
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円形劇場
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円形劇場
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時々振り返ってみます。左右対称の人工美が、西洋人ならではの美的感覚ですよね。
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ちょっと黒ずんでいます。
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さらに上へ。
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ネプチューンの噴水です。
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ネプチューンの噴水です。
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庭園の灌漑用の池らしいです。
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彫像や噴水、洞窟などイタリア庭園の範となった庭園です。世界遺産にも登録されています。
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さあ、さらに上へ。
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「豊穣の像」です。右手に果実、左手に麦の穂を持ち、トスカーナ大公国の繁栄を祈願します。
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振り返ってみます。
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もうちょっと上へ行くと陶磁器博物館があります。
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博物館はちょっと覗いたけど写真は撮らなかったです。
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意味なく散策。
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高台だけに眺めはとてもいい。
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深入りせずに降りて帰ろうと思います。
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遠くドゥオーモが見えます。
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さて帰ろうとしたが。。
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バッカス像がありました。これはレプリカで、オリジナルは庭園内のカフェハウスにあります。実はコジモ一世に仕えた小人がモデルです。
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帰ろうと思ったらヘンテコな洞窟がありました。なかなか帰らせてくれません。
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「ブオンタレンティの洞窟」でした。なんとここがヴァザーリの回廊の終点なんですってね!
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すごいデザイン。フェルディナント一世がベルナルド・ブオンタレンティに命じて設計させたそうです。
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足、焦げてますね。
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でも美しいです。
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私が行った時は柵があって奥まで入れなかったけど、日に何回か無料入場できる時間帯があるらしいです。
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奥で抱き合うのは神話のテーセウスとヘレネ。
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その横をミケランジェロの奴隷像のコピーが飾ります。
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これもミケランジェロの奴隷像のコピー。
ボーボリ庭園、少しだけですけど楽しめました。 -
晩御飯はレストランでステーキ食べました。
ジグリオ ロッソ イタリアン
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うまそうですねえ。
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美味しいスープ。
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フィレンツェのステーキは「ビステッカ(Tボーンステーキ)」と言われます。骨のそばをかぶりつくとうまいこと。
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デザートも美味しくいただきました。
やっと観光初日が終わった。フィレンツェは見所ありすぎですよ。
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