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フィレンツェツアーに参加した記録です。アカデミア美術館、メディチ家礼拝堂、ピッティ宮殿、サンジョバンニ礼拝堂、ジョットの鐘楼、ドゥオーモ、ヴェッキオ宮殿、ウフィツィ美術館、バルジェロ美術館、サンタマリアノヴェッラ教会とまわりました。

フィレンツェ芸術巡り⑧ヴェッキオ宮殿(後編)

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2019/03/06 - 2019/03/10

1473位(同エリア3764件中)

めじろ

めじろさん

フィレンツェツアーに参加した記録です。アカデミア美術館、メディチ家礼拝堂、ピッティ宮殿、サンジョバンニ礼拝堂、ジョットの鐘楼、ドゥオーモ、ヴェッキオ宮殿、ウフィツィ美術館、バルジェロ美術館、サンタマリアノヴェッラ教会とまわりました。

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  • 「ヴェッキオ宮殿」へとやってきました。

    「ヴェッキオ宮殿」へとやってきました。

    ヴェッキオ宮殿 城・宮殿

  • 五百人広間<br /><br />宮殿の2階を占めるのは「五百人広間」です。共和政時代はここで市民会議が開かれていたそうです。イタリアで一番大きい、長さ54m、幅23m、高さ18mの広間です。

    五百人広間

    宮殿の2階を占めるのは「五百人広間」です。共和政時代はここで市民会議が開かれていたそうです。イタリアで一番大きい、長さ54m、幅23m、高さ18mの広間です。

  • 天井画も1枚1枚すごいですよ。<br />

    天井画も1枚1枚すごいですよ。

  • 共和政が終わってのちの16世紀の後半に、ヴァザーリの工房が手直ししました。

    共和政が終わってのちの16世紀の後半に、ヴァザーリの工房が手直ししました。

  • やっぱり中心はコジモ一世でした。

    やっぱり中心はコジモ一世でした。

  • 「秘密のツアー」ではこの天井の、さらに屋根裏まで見せてくれます。

    「秘密のツアー」ではこの天井の、さらに屋根裏まで見せてくれます。

  • 天井画の1枚1枚はなんと吊り下げてたんですね。

    天井画の1枚1枚はなんと吊り下げてたんですね。

  • こんな仕組みだったとは。

    こんな仕組みだったとは。

  • 模型を使って、ガイドさんが仕組みを説明してくれました。この屋根裏はフィレンツェを舞台にした映画「インフェルノ」でも描かれていました。

    模型を使って、ガイドさんが仕組みを説明してくれました。この屋根裏はフィレンツェを舞台にした映画「インフェルノ」でも描かれていました。

  • 五百人広間の左右には巨大なフレスコ壁画が見られます。これらはヴァザーリの工房によって制作されたものです。壁画も天井画も、ヴァザーリの工房によるもので埋め尽くされています。

    五百人広間の左右には巨大なフレスコ壁画が見られます。これらはヴァザーリの工房によって制作されたものです。壁画も天井画も、ヴァザーリの工房によるもので埋め尽くされています。

  • が、もともとは右側をレオナルド・ダ・ヴィンチ「アンギ・アーリの戦い」が、左側をミケランジェロ「カッシーネの戦い」が飾る予定でした。このヴェッキオ宮を舞台に、ダ・ヴィンチとミケランジェロ、天才同士の世紀の対決が行われたのです。しかし結局どちらも未完に終わってしまいました。

    が、もともとは右側をレオナルド・ダ・ヴィンチ「アンギ・アーリの戦い」が、左側をミケランジェロ「カッシーネの戦い」が飾る予定でした。このヴェッキオ宮を舞台に、ダ・ヴィンチとミケランジェロ、天才同士の世紀の対決が行われたのです。しかし結局どちらも未完に終わってしまいました。

  • 下に降りてじっくり見てみることにします。こちらが左側の壁画「ピサとの戦い」。

    下に降りてじっくり見てみることにします。こちらが左側の壁画「ピサとの戦い」。

  • こちら側をミケランジェロ「カッシーネの戦い」が飾る予定でした。ミケランジェロにライバル心を燃やすバンディネッリ(ジャガイモ袋の彫刻の人)によって、破壊されたなんて伝説もあるそうです。

    こちら側をミケランジェロ「カッシーネの戦い」が飾る予定でした。ミケランジェロにライバル心を燃やすバンディネッリ(ジャガイモ袋の彫刻の人)によって、破壊されたなんて伝説もあるそうです。

  • こちらが右側の「シエナの戦い」。こちら側をレオナルド・ダ・ヴィンチ「アンギ・アーリの戦い」が飾る予定でした。

    こちらが右側の「シエナの戦い」。こちら側をレオナルド・ダ・ヴィンチ「アンギ・アーリの戦い」が飾る予定でした。

  • この絵には小さく「CERCA TROVA(探してみなよ、きっと見つかるから)」という言葉が書かれているそうです。これはヴァザーリによるメッセージで、何かが隠されているんじゃないかと言われていました。近年の調査で、この右側の壁画が二重構造になっているということが判明しました。<br /><br />現在わかっているのはそこまでらしいんですが、もしかするとこの絵の下にレオナルドの未完の作品が眠っているんではないか?と世界の美術ファンのロマンをかき立てています。

    この絵には小さく「CERCA TROVA(探してみなよ、きっと見つかるから)」という言葉が書かれているそうです。これはヴァザーリによるメッセージで、何かが隠されているんじゃないかと言われていました。近年の調査で、この右側の壁画が二重構造になっているということが判明しました。

    現在わかっているのはそこまでらしいんですが、もしかするとこの絵の下にレオナルドの未完の作品が眠っているんではないか?と世界の美術ファンのロマンをかき立てています。

  • ここがステージ。

    ここがステージ。

  • ステージに上がってお偉いさん気分になってみました。彫刻もいっぱいありますね。

    ステージに上がってお偉いさん気分になってみました。彫刻もいっぱいありますね。

  • ミケランジェロ・ブオナローティ「勝利」<br /><br />しれっとミケランジェロの「勝利」がありました。

    ミケランジェロ・ブオナローティ「勝利」

    しれっとミケランジェロの「勝利」がありました。

  • ミケランジェロ・ブオナローティ「勝利」<br />1532~1534年にかけてつくられた作品とされます。<br /><br />若者がおっさんを組み敷いていますね。「シエナの戦い」の壁画前に置かれていることから、トスカーナ大公のシエナに対する勝利を暗示しているのでは?と推測もできます。

    ミケランジェロ・ブオナローティ「勝利」
    1532~1534年にかけてつくられた作品とされます。

    若者がおっさんを組み敷いていますね。「シエナの戦い」の壁画前に置かれていることから、トスカーナ大公のシエナに対する勝利を暗示しているのでは?と推測もできます。

  • ジャンボローニャ「ピサを征服したフィレンツェ」(レプリカ)

    ジャンボローニャ「ピサを征服したフィレンツェ」(レプリカ)

  • ジャンボローニャ「ピサを征服したフィレンツェ」(レプリカ)<br /><br />オリジナルはバルジェロ美術館にあります。

    ジャンボローニャ「ピサを征服したフィレンツェ」(レプリカ)

    オリジナルはバルジェロ美術館にあります。

  • ジャンボローニャ「ピサを征服したフィレンツェ」(レプリカ)

    ジャンボローニャ「ピサを征服したフィレンツェ」(レプリカ)

  • 「ヘルメス像」(古代ローマ彫刻)<br /><br />素晴らしい価値のある彫刻がゴロゴロあります。古代ローマ彫刻が4点、近年修復作業を終えて公開されています。

    「ヘルメス像」(古代ローマ彫刻)

    素晴らしい価値のある彫刻がゴロゴロあります。古代ローマ彫刻が4点、近年修復作業を終えて公開されています。

  • 「アポロン像」(古代ローマ彫刻)

    「アポロン像」(古代ローマ彫刻)

  • 「バッカス像」(古代ローマ彫刻)

    「バッカス像」(古代ローマ彫刻)

  • 「ポトス像」(古代ローマ彫刻)<br /><br />16世紀以降の修復がかなりなされているようです。ルネッサンス当時は、破損部分を修復して展示するという考えが主流でした。

    「ポトス像」(古代ローマ彫刻)

    16世紀以降の修復がかなりなされているようです。ルネッサンス当時は、破損部分を修復して展示するという考えが主流でした。

  • 作者不詳「アンギ・アーリの戦い」<br /><br />「五百人の間」を後にして、あとはサクサクとまわっていきます。これはレオナルド・ダ・ヴィンチ「アンギ・アーリの戦い」の模写です。無名画家によって描かれたそうです。

    作者不詳「アンギ・アーリの戦い」

    「五百人の間」を後にして、あとはサクサクとまわっていきます。これはレオナルド・ダ・ヴィンチ「アンギ・アーリの戦い」の模写です。無名画家によって描かれたそうです。

  • 「ヘラクレスの間」

    「ヘラクレスの間」

  • 「ヘラクレスの間」<br /><br />これは「ヘラクレスの間」にある「聖母子と洗礼者ヨハネ」(作者未確定)のトンドです。この作品は別名「UFOの聖母」と言われます。確かに拡大してみると、聖母の右上空に未確認飛行物体がありますね。それを人が見上げてる。面白い。

    「ヘラクレスの間」

    これは「ヘラクレスの間」にある「聖母子と洗礼者ヨハネ」(作者未確定)のトンドです。この作品は別名「UFOの聖母」と言われます。確かに拡大してみると、聖母の右上空に未確認飛行物体がありますね。それを人が見上げてる。面白い。

  • 「緑の間」<br /><br />緑の間はコジモ一世の妃エレオノーラ・ディ・トレドの書斎として使われていたとか。

    「緑の間」

    緑の間はコジモ一世の妃エレオノーラ・ディ・トレドの書斎として使われていたとか。

  • 「緑の間」<br /><br />この絵はボッティチェリの工房によるものだそうです。

    「緑の間」

    この絵はボッティチェリの工房によるものだそうです。

  • 天井装飾がすごいですね。グロテスク模様というのかな。まあ、どの部屋もすごいんだけど。

    天井装飾がすごいですね。グロテスク模様というのかな。まあ、どの部屋もすごいんだけど。

  • 「エレオノーラの礼拝堂」<br /><br />ここがエレオノーラの礼拝堂です。緑の間とつながっています。

    「エレオノーラの礼拝堂」

    ここがエレオノーラの礼拝堂です。緑の間とつながっています。

  • 「エレオノーラの礼拝堂」<br /><br />礼拝堂の絵はブロンズィーノによって描かれたそうです。<br />アーニョロ・ブロンズィーノ「十字架降下(ピエタ)」です。

    「エレオノーラの礼拝堂」

    礼拝堂の絵はブロンズィーノによって描かれたそうです。
    アーニョロ・ブロンズィーノ「十字架降下(ピエタ)」です。

  • 「エレオノーラの礼拝堂」<br /><br />礼拝堂の天井画はアーニョロ・ブロンズィーノ「ライオンと聖ヒエロニムス」です。ブロンズィーノはエレオノラの肖像も描いていますね。(ウフィツィ美術館にある)

    「エレオノーラの礼拝堂」

    礼拝堂の天井画はアーニョロ・ブロンズィーノ「ライオンと聖ヒエロニムス」です。ブロンズィーノはエレオノラの肖像も描いていますね。(ウフィツィ美術館にある)

  • 「ダンテのデスマスク」<br /><br />フィレンツェを舞台にしたミステリー映画「インフェルノ」では、重要な鍵を握る暗号が隠されている設定になってました。

    イチオシ

    「ダンテのデスマスク」

    フィレンツェを舞台にしたミステリー映画「インフェルノ」では、重要な鍵を握る暗号が隠されている設定になってました。

  • 「シニョーリア礼拝堂」

    「シニョーリア礼拝堂」

  • 「謁見の間」<br /><br />共和国時代は総督の会議や法廷として使われていたとか。

    「謁見の間」

    共和国時代は総督の会議や法廷として使われていたとか。

  • 「謁見の間」<br /><br />天井装飾はすごい。

    「謁見の間」

    天井装飾はすごい。

  • 「謁見の間」<br /><br />サルヴィアティ「マルコ・フーリオ・カミッロの物語」によって飾られています。

    「謁見の間」

    サルヴィアティ「マルコ・フーリオ・カミッロの物語」によって飾られています。

  • 「謁見の間」<br /><br />

    「謁見の間」

  • 「謁見の間」

    「謁見の間」

  • 「百合の間」

    「百合の間」

  • 「百合の間」<br /><br />フィレンツェのシンボルである百合が、あちこちにぎっしりとひしめいています。

    「百合の間」

    フィレンツェのシンボルである百合が、あちこちにぎっしりとひしめいています。

  • 「百合の間」

    「百合の間」

  • 「百合の間」<br /><br />すごい彫刻が何気に置かれています。ドナテッロ「ユーディットとホロフェルヌス」。

    「百合の間」

    すごい彫刻が何気に置かれています。ドナテッロ「ユーディットとホロフェルヌス」。

  • 「百合の間」<br /><br />ユーディットがホロフェルネスの首を、今まさに落とさんとする瞬間を描いています。ミケのダヴィデが来る前に、ヴェッキオ宮殿入り口に置かれていた作品がこれ。

    「百合の間」

    ユーディットがホロフェルネスの首を、今まさに落とさんとする瞬間を描いています。ミケのダヴィデが来る前に、ヴェッキオ宮殿入り口に置かれていた作品がこれ。

  • 「地図の間」<br /><br />壁に53枚の地図が飾られています。

    「地図の間」

    壁に53枚の地図が飾られています。

  • 「地図の間」<br /><br />イギリスはかなり正確ですね。

    「地図の間」

    イギリスはかなり正確ですね。

  • 「地図の間」<br /><br />イタリアはちょっと短足かな?

    「地図の間」

    イタリアはちょっと短足かな?

  • 「地図の間」<br /><br />GIAPANとあるのが日本でしょうか。マルコ・ポーロの「東方見聞録」で紹介されて以来、黄金の国ジパングの名はヨーロッパで知られていたようです。

    「地図の間」

    GIAPANとあるのが日本でしょうか。マルコ・ポーロの「東方見聞録」で紹介されて以来、黄金の国ジパングの名はヨーロッパで知られていたようです。

  • ヴェッキオ宮殿に別れを告げます。さよならダヴィデ。

    ヴェッキオ宮殿に別れを告げます。さよならダヴィデ。

  • さよならジャガイモ袋。

    さよならジャガイモ袋。

  • さて日が落ちるまで少し時間があるので、ぶらり街歩きしていきます。フィレンツェは治安は良く、危ないと感じる場面はありませんでした。<br /><br />ただ「お恵みを~」みたいに弱々しく近づいてきたジプシー風のおばあちゃんは見かけました。でも無視しましたけどね。一見弱々しい感じでしたが、離れた場所ではけっこうキビキビしてたので、同情を買う演技だったんでしょう。とにかく無視が一番いい。たとえ日本語で話しかけられても振り返らない。(咄嗟だと反応しちゃうんですけどね)<br /><br />またフィレンツェでは路上で(チョークアートのパフォーマンス)でなく、普通の紙に地べたで絵を描いてるやつがいます。間違ってその絵を踏んじゃうと、弁償しろ!とか難癖つけてくるのがいるようです。見かけたら踏まないことです。

    さて日が落ちるまで少し時間があるので、ぶらり街歩きしていきます。フィレンツェは治安は良く、危ないと感じる場面はありませんでした。

    ただ「お恵みを~」みたいに弱々しく近づいてきたジプシー風のおばあちゃんは見かけました。でも無視しましたけどね。一見弱々しい感じでしたが、離れた場所ではけっこうキビキビしてたので、同情を買う演技だったんでしょう。とにかく無視が一番いい。たとえ日本語で話しかけられても振り返らない。(咄嗟だと反応しちゃうんですけどね)

    またフィレンツェでは路上で(チョークアートのパフォーマンス)でなく、普通の紙に地べたで絵を描いてるやつがいます。間違ってその絵を踏んじゃうと、弁償しろ!とか難癖つけてくるのがいるようです。見かけたら踏まないことです。

  • 土産物屋さんもさまざまです。さすが観光大国。

    土産物屋さんもさまざまです。さすが観光大国。

  • 彫刻もダヴィデの小さいやつをお土産で買っちゃいました。

    彫刻もダヴィデの小さいやつをお土産で買っちゃいました。

  • これが受けたw ボッティチェリのエプロン。

    これが受けたw ボッティチェリのエプロン。

  • ダヴィデのエプロンw 

    ダヴィデのエプロンw 

  • イタリアに来たらジェラート!アカデミア美術館そばのジェラート屋さんに入ってみました。

    イタリアに来たらジェラート!アカデミア美術館そばのジェラート屋さんに入ってみました。

    カラベ フローレンツ スイーツ

  • 味は好きなものを2種類組み合わせて選びます。

    味は好きなものを2種類組み合わせて選びます。

  • 「フィレンツェで一番美味しいジェラート屋さん」だとか。確かに美味しかったけど、こういうのは言ったもん勝ちですよね。

    「フィレンツェで一番美味しいジェラート屋さん」だとか。確かに美味しかったけど、こういうのは言ったもん勝ちですよね。

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