2009/06/29 - 2009/06/29
260位(同エリア310件中)
まさとしさん
6/23 東京(1250)~TK051~イスタンブール(1940) AKGUN ISTANBUL
6/24 イスタンブール(845)~TK1457~キエフ(1045) Kiev Lodging Hostel
6/25 キエフ(チェルノブイリ原子力発電所1日ツアー) Kiev Lodging Hostel
6/26 キエフ(837)~キシニョウ HOTEL Zarea
6/27 キシニョウ(1100)~ブカレスト HOTEL CARPATI
6/28 ブカレスト(2121)~ 車中泊
6/29 ~ベオグラード~ 車中泊
6/30 ポドゴリツァ(755)~コトル HOTEL MARIJA
7/1 コトル(858)~バール(1145)~ウルツィニ(1230)~▼~シュコダル~ティラナ ▼Vila Verae
7/2 ティラナ(555)~ポグラデック~スヴェタ・ナウム~オフリド 民宿/オフリド
7/3 オフリド~スコピエ~プリシティナ~ミトロビツァ Hotel Genti
7/4 ミトロビツァ~プリシティナ(1630)~ティラナ Vila Verae
7/5 ティラナ Vila Verae
7/6 ティラナ(1000)~TK1474~イスタンブール(1235) SERES HOTEL
7/7 イスタンブール(1710)~TK50~ 機内
7/8 ~東京(1100)
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(6月29日)
翌朝6時前、列車の走行中にルーマニアの出国審査があった。その後別の場所で停車しセルビア入国だ。
ずっとユーゴスラビアと呼んでいたのでセルビアという国名には少し違和感がある。セルビアに入り再びキリル文字の世界に逆戻りだ。ルーマニアとセルビアには時差が1時間ある。ブカレストからの客車はいつの間にか2両編成になっていて前に何両かセルビアの車両が連結されている。 -
やがてベオグラードが近づいてきた。ドナウ川にかかる鉄橋を渡る。
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かつて複線だったのが戦争で鉄不足になったのか、理由は定かではないが線路ははぎ取られていた。
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列車はかなり遅れ、11時前にベオグラードの駅に到着する。
スイッチバックして行きとまり式ホームへ滑り込む。 -
ベオグラード。
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セルビア国鉄の機関車。
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相変わらず首都とは思えない簡素な駅でホームには屋根もないので雨が降ったら大変だ。駅舎もこぢんまりとしていて最低限の施設しかない。
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ベオグラードに長居はするつもりはなく、今日このまま旧ユーゴスラビアの構成国だったモンテネグロへ移動しようと思っていた。しかし宿泊代を抑えるのと久々のベオグラードに懐かしさを感じたこともあり、今夜の夜行でモンテネグロの首都ポドゴリツァへ向かうことにした。かといって夜まで駅で荷物を預けて街を歩き続けるのは大変だ。雨など降ろうものなら悲惨な状況になってしまう。
ここ最近ベオグラードには施設のホステルが増えている。そんな中、駅前のホステルに夜まで滞在することにした。
この建物の最上階がホステルだ。 -
荷物を置かせてもらい、ベッドを与えられるので昼寝もできてシャワーも浴びられる。さらにこの宿は無線ランが自由に使えるので休憩するにはもってこいだ。1泊10ユーロ(1300円)のところ夜に出発するので安くならないか聞いたら7ユーロ(910円)になった。でも洗濯をお願いしたいのでランドリー代込みで10ユーロということで話がまとまった。
部屋の窓からはベオグラード駅を見下ろせる。
まず駅へモンテネグロへの切符を購入しに向かった。目的地は首都ポドゴリツァ。モンテネグロはつい最近までユーゴスラビア連邦の構成国でセリビアとは同じ国だった。ユーゴスラビア連邦は最終的にセルビア・モンテネグロ共和国と名前を変え、その二つも分離独立して完全に解体して今に至っている。
さらにセルビアの中のはコソボ自治州があり、これも独立することになったが、これに関してはアメリカや日本は承認しているが多くの国は反対の立場で不安定な状態だ。
そんなことからモンテネグロのポドゴリツァ行きの列車は国際線だが、今まで通り国内線の窓口で購入できるようだ。昨夜に続いてまた寝台車にしたが値段は4400円ほど。かなりの距離を走るので安いし宿代が浮くのはありがたい。 -
久々のベオグラード。11年ぶりになる。前回はユーラシア大陸横断の際、ブルガリアからボスニアへの通過地点として立ち寄った。あのときも宿泊することはなく荷物を預けて街を徘徊して疲れた思い出がある。かつてはブルガリアやルーマニアから来たらずいぶん洗練された街だと思ったが、今ではその雰囲気は逆転してしまった。
10年前のNATOによる空爆。その後国際社会から取り残され、EUに入る道筋すら見えない。この国自体悪くはなっておらず足踏み状態なのだろうが、今ではヨーロッパ最貧国に陥ってしまった。
かつての最貧国だったルーマニアが急速に発展したからそう思うだけだろうか。 -
共和国広場周辺。一国の首都だけあり、街の中心は人が行き交い賑やかだ。
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国会議事堂。
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とはいえベオグラード市内をオープントップバスが走り、観光に力を入れているのが伺える。
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今回ベオグラードに新たな見所が加わった。負の遺産だがNATOによる空爆を受けた旧政府施設だ。1999年4月、ちょうど10年ほど前になる。
空爆でユーゴ連邦内務省とセルビア共和国内務省は、巡航ミサイルトマホークを7発食らった。標的にされた原因は悪名高いセルビア治安部隊を管轄していたからだ。
ビル内部は全壊し、外観の一部崩壊している。部分的に火災もおこした。空爆時、省内には人がいなかったため、人的被害はなかった。 -
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こちらも空爆を受けた政府機関。
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セルビア政府はあの悲劇を忘れないよう保存しているのか。空爆を受けた建物は4カ所ほど残っている。街の目抜き通りにそびえ立ち、少し不気味な雰囲気を醸している。
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落書きにキリル文字で「コソボ・セルビアPC」とか書かれているが。PCは平和の意味であってほしい。
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写真はベオグラード駅前の昔ながらの町並み。
出発は夜の10時。昼間だけでもホステルに滞在できると快適だ。時間が経つのが早いし疲れも取れる。このような使い方は今までしなかったが、割安なホステルなら今後この方法も利用価値が高い。 -
昼食は駅前でホットドッグを食べることにした。
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まだ薄明るいベオグラード駅へ向かった。
目の前が駅なので便利だ。
モンテネグロのポドゴリツァ行きの列車は既に入線している。
列車は定刻通りに出発。
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