2009/06/30 - 2009/07/01
547位(同エリア617件中)
まさとしさん
6/23 東京(1250)~TK051~イスタンブール(1940) AKGUN ISTANBUL
6/24 イスタンブール(845)~TK1457~キエフ(1045) Kiev Lodging Hostel
6/25 キエフ(チェルノブイリ原子力発電所1日ツアー) Kiev Lodging Hostel
6/26 キエフ(837)~キシニョウ HOTEL Zarea
6/27 キシニョウ(1100)~ブカレスト HOTEL CARPATI
6/28 ブカレスト(2121)~ 車中泊
6/29 ~ベオグラード~ 車中泊
6/30 ポドゴリツァ(755)~コトル HOTEL MARIJA
7/1 コトル(858)~バール(1145)~ウルツィニ(1230)~▼~シュコダル~ティラナ ▼Vila Verae
7/2 ティラナ(555)~ポグラデック~スヴェタ・ナウム~オフリド 民宿/オフリド
7/3 オフリド~スコピエ~プリシティナ~ミトロビツァ Hotel Genti
7/4 ミトロビツァ~プリシティナ(1630)~ティラナ Vila Verae
7/5 ティラナ Vila Verae
7/6 ティラナ(1000)~TK1474~イスタンブール(1235) SERES HOTEL
7/7 イスタンブール(1710)~TK50~ 機内
7/8 ~東京(1100)
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(6月30日)
夜中の3時頃、列車は停止しセルビアの出国とモンテネグロの入国審査が順番にやってきた。今まで同じ国だったのだから二国間の出入国だけでも無くせばいいのだが、余計な手間が増えて時代に逆行している気がする。おかげで列車の所要時間が長くなってしまった。 -
外は明るくない、窓の外に目をやると山岳地帯の山の斜面を走っていた。絶景だ。
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幾度となくトンネルを越え、南を目指す。
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このような場所にもオスマン帝国の影響かトルコ橋が見られる。
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そのままモンテネグロの首都ポドゴリツァに到着した。1時間以上遅れての到着だ。
この列車はこのまま海岸沿いのバールという街まで向かう。 -
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ポドゴリツァ駅もベオグラード同様簡素な駅で地方都市の小さな駅にしか見えない。駅前も殺風景ではっきり言ってド田舎だ。一国の首都とは思えない。この街には立ち寄ることはなくそのまま駅の横にあるバスターミナルからアドリア海沿岸の街コトルへ向かう。
今日目指すコトルはアドリア海に面した要塞都市でドブロブニクなどとにたような感じの歴史都市だ。モンテネグロでは数少ない世界遺産に登録されている街でもある。ポドゴリツァをすぐに出発するバスがあるようで切符を買ってすぐに乗り込んだ。コトルまでは7ユーロ。モンテネグロはユーロに加盟していないが、通貨はユーロを使用している。そのせいか物価が高く感じる。 -
バスは山岳地帯を走り、途中モンテネグロ屈指のリゾート地でもう一つの歴史都市でもあるブドヴァを経由した。峠を越え眼下に広がるブドヴァの街はビーチリゾートだが、その一角に海へ突き出た旧市街の城壁があり、ここもドブロブニクを彷彿とする。
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ただブドヴァの旧市街は小さすぎて街として機能していない。
ブドヴァを経て走ること40分。ポドゴリツァから2時間でコトルのバスターミナルに到着した。バスターミナルは旧市街から少し離れているので歩いて向かった。 -
コトルのバスターミナル。
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コトルはヨットハーバーを背に城壁を持つ断崖が迫る光景はアドリア海沿岸のリゾート地に共通する光景だ。そしてここコトルも例外ではなく観光リゾートである。
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コトルの城壁とヨットハーバー。
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正門から城壁内の旧市街へ。
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正門の向こうは時計塔などがある広場でレストランなどがあり、観光客でにぎわっていた。
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コトルは観光地の割に宿泊施設は限られている。旧市街の中にはホテルが2軒しかないようだ。
ここは割り切って1泊1万円近く出すことにした。それでもコトル旧市街では一番安い宿になる。旧市街に埋もれるようにたたずむように「ホテルマリア」。 -
宿の数は限られているが混雑しているようなことはなく好きな部屋を選べた。
部屋からの眺めは悪くない。 -
部屋の設備に関して値段の価値があるか微妙だが、立地条件でこの出費は納得するしかない。エアコンや冷蔵庫付きで水回りはよく、おそらく今回の旅行で一番快適なシャワーというかんじだ。
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ホテルマリア(右)の外観と聖堂。
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昼食はピザ屋へ。旧市街の中は観光客向けのレストランが多い。ピザとジュースで5ユーロ。流通通貨がユーロなのであらゆる物が高く感じる。
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コトルの旧市街は教会や細い路地など見所はコンパクトで1時間もあれば一周できてしまう。
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その後コトル旧市街の全方を眺める事ができる標高250メールの要塞まで登ってみることにした。旧市街の裏手に登山口がある。
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山頂までは20分ほど。
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頂上の城壁からの眺めはすばらしい。アドリア海に突き出たコトルの港と赤い屋根の旧市街がここまで来て良かったと思わされる眺めだ。
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アドリア海沿岸にはこのように城壁に囲まれた旧市街が多い。
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要塞の窓から見下ろすコトル旧市街。
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街へ戻ってきた。
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コトルに来たのは要塞からの眺めを堪能するためだったが、あとは特にすることはなく旧市街を散策することにした。
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大半の観光客はこの街を素通りしてしまう。
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夕方になっても車で来ている人は多く、比較的人通りは多い。
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この時期、日照時間は長く夜10時をすぎてもこんな感じだ。
時計塔広場周辺のレストランは遅くまで営業していて日没後もにぎやかな街だ。 -
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ヨットハーバーは夕日に染まり美しい。
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コトルの城壁。
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旧市街の正面ゲート。せっかくコトルに宿泊しているのだから、日没後の旧市街やライトアップされた城壁など見ておかないともったいない。
こうやってヨーロッパの町歩きをのんびりできるのは今日までだ。
明日からどうなるのか不安は大きい。
予定通りコソボとマケドニアに行けるのか。いままでモンテネグロからコソボに抜けられると勘違いしていた。でも現実にそのような人の往来があるはずはなく、一度アルバニアへ入らなくてはならない。そのアルバニアへ行くのがきわめて不便だとここに来て知った。モンテネグロはセルビアほどではないが、アルバニア人と仲がいいとは言えない。コソボ独立前の旅行ガイド「ロンリープラネット」を持ち歩き、内容を真に向けていたのが失敗だ。コソボが独立して1年3ヶ月。情勢は大きく変わってしまったようだ。ロンプラの情報をよく読んだら全く当てにならないことがわかってきた。
幸い地球の歩き方の情報が新しく少しは信憑性があり、これを頼ることになる。
とりあえず明日一度アルバニアへ入ることになる。 -
堀には逆さまに城壁が映る。
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時計塔広場。
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旧市街は遅くまで人通りが絶えない。
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(7月1日)
今日から7月。8時半に宿を出発。コトルバスターミナルへ向かった。8時58分発のバル行きに乗りこんだ。バルはアルバニアに近い港町だ。首都ポドゴリツァを経由せず、ダイレクトでむかえるようだ。朝のラッシュなのかブドヴァまで満席状態だ。 -
その後席に余裕ができ一路バルを目指した。途中ミニドブロブニクのような場所を通過。
スヴェティ・ステファン島という陸繋島で時間があれば立ち寄りたかったが、昨日までこの場所の存在を知らなかった。かろうじてバスの中から見られてよかった。この辺りは魅力的な場所が多い。 -
バールに到着。
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バールからさらに別のバスで国境近くのへ行くことになるが乗ってきたバスがそのまま国境の町ウルツィニ行きになった。しかもこのバスはバールからの時刻表には出ていないのだが。どうなっているのかわからないが得した気分だ。
バールで約1時間休憩したあと同じ車掌と運転手が乗り込みウルツィニへ向かった。他にもアルバニアに向かう旅行者が同じバスに乗っている。スムーズに国境を越えられるか不安だったが、心配するほどでもなかったようだ。
最悪タクシーをシェアしたりすることも可能だろう。 -
30分後にウルツィニに到着。
モンテネグロの辺境地であるウルツィニに到着したのはコトルを出てから3時間半後の12時半。ここからアルバニア領へのミニバスは別の場所から出ているという情報を持っていたが、同じバスターミナルから出発するようで隣にアルバニア国籍のナンバーをつけた大型バスが停まっていた。
運転手と車掌は当然アルバニア人で少し今までと違う雰囲気がある。バスは10分後の出発で信じられないくらい乗り継ぎがよく、アルバニアへ向け走り出した。 -
国境への道はすれ違いもままならないほど狭い山道でいかにアルバニアと旧ユーゴスラビアの交流が薄いか伺える。
ちなみにアルバニアは欧州最貧国で長年鎖国状態だった。全く未知の国であり、不安も大きいが楽しみでもある。 -
国境沿いの山岳地帯は景勝地になっている。
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モンテネグロの出国ゲートにさしかかった。車で混雑していたがバスは優先的に通過できるので10分ほどで通過した。
その後アルバニアの入国審査がなかったようだが大丈夫なのだろうか。自分で事務所に手続きに行かなくてはならなかったようだ。それを知らずに入国審査なしでアルバニアに入ってしまった。
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