2020年守ろうみんなの健康！テクテクリンリン４・利根川から東京湾治水者に感謝１！雨乞い龍伝説に驚く

2020/06/06 - 2020/06/07

　2020年の新型コロナウイルス肺炎克服のため、一丸で力を合わせつつ健康維持の外出をします。

　写真は今回巡った利根川から東京湾を結ぶ水路の利根川・印旛沼・花見川のルートです。利根川・印旛沼は農業用水や水道水として欠かせない資源であり、時に氾濫で水害をおこします。

　今回は利根川・印旛沼近隣の龍角寺で、文化財サポータの方から３つに裂かれた悲しい龍の雨乞い伝説をきき、驚きました。

　コロナ対応を四苦八苦・満喫しながら鉄分またはチャリ分補給で観光ミッション・コンプリートを目指します。

エリア 成田(千葉)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

京成佐倉駅の隣駅大佐倉から健康維持のため、プチ散歩＆自転車運動をしています。今日は成田北部から印旛沼・利根川方面を目指し自転車を使い体力を守ります。この駅は京成電鉄の駅で最も少ない乗降客の駅で、跨線橋や地下道もないシンプルな造りです。

大佐倉駅 駅

まず駅近くの本佐倉城跡に行きました。室町時代後期に下総地方を平定した千葉氏は本拠地を現在の千葉市からこの地に築きました。

本佐倉城跡 名所・史跡

この城跡は土塁や空堀などがほぼ完全に残っており、千葉県の城では初めて国の史跡に指定されました。水田の周辺にあり、近くを京成電車本線の電車が頻繁に走ります。

引き続き京成本線沿いに宗吾霊堂まで走ります。酒々井駅は順天堂大学のさくらキャンパスの最寄り駅でスポーツ健康科学を専攻する学生が通っています。

京成酒々井駅 駅

ラーメン屋さんの前で、財布の入った肩掛けかばんを道路上に見つけました。財布に免許証、カード、保険証が入っており落とした人はお困りだと思いました。寄り道となりますが近くの交番を探し、届けに向かいました。

国道51号線に出て酒々井交番に届けました。1時間後、無事財布は落とし主に戻ったそうです。安心しました。

ひらりん グルメ・レストラン

国道51号線から宗吾霊堂方面に戻ります。途中に1974年から酒々井町が運営していた大型プール施設の、酒々井ちびっこ天国がありました。私が子供のときには、夏の遊びで有名な場所でした。しかし老朽化のため2017年から休園しているそうです。

酒々井ちびっこ天国 テーマパーク

宗吾参道駅から少し佐倉方向に戻ると、京成電鉄の多くの電車の検査を行っている宗吾車両基地に着きました。

宗吾参道駅 駅

先週の竜ケ崎駅と違って、金網の隙間から初代と2代目のスカイライナー保管車両を覗きます。1978年にスカイライナーが放火された事件があったため、基地は警戒が厳重です。この放火事件では空港反対を主張していた中核派が犯行声明を出したそうです。

日本で最初に地下鉄に乗り入れた昭和33年製の車両です。塗分けが美しく、ファンの多い車両です。

線路の反対側に渡ると巨大な車両基地全体が水田の向こうに一望できました。

宗吾参道の駅に戻ってきました。大佐倉駅ほどではありませんが跨線橋だけのシンプルな駅です。京成69駅中、下から7番目の乗降客数です。鉄分補給できました。これから人と水との歴史を学びます。

宗吾参道駅 駅

江戸時代３代将軍家光の治世末期には大雨、洪水、旱魃による飢饉が発生しており、公津村名主・佐倉惣五郎は４代将軍家綱に過酷な年貢を直訴しました。その罪により、はりつけ刑に処せられましたが１０万の民が救われたそうです。

東勝寺(宗吾霊堂) 寺・神社・教会

惣五郎死後１００年後、惣五郎人気に、佐倉藩主堀田家には惣五郎を公認し、真言宗東照寺はこの地に惣五郎を本尊とする宗吾霊堂を明治時代に建てました。講釈などで惣五郎人気が高かったためです。

台方・麻賀多神社を通りました。この神社は杉の木の下からでてきた７つの玉・勾玉（まがたま）を祀っています。この一帯が麻の産地である（下総の総は麻を表す）ことと三種の神器と詠み方が同じにならないように、最後のま、を外して麻賀多神社と社名を定めたそうです。

麻賀多神社 寺・神社・教会

さらに宗吾街道を走るとついに北印旛沼のほとりに出ました。錦鯉・金魚のお店「谷養魚場」があり出目金、琉金などたくさんの観賞魚が売られていました。お隣には和食錦谷があり、うなぎなど魚料理を味わえます。

錦谷 グルメ・レストラン

京成成田アクセス線、ＪＲ我孫子方面成田線を越え、坂田ケ池キャンプ場の行き先表示があり立ち寄ってみました。吊り橋や坂田が池を見ながら、外出自粛明けの沢山のお客さんと一緒におにぎりをいただきました。

坂田ケ池総合公園キャンプ場 キャンプ場

坂田ケ池の隣にある商家の街並みを再現した、房総のむらに立ち寄りました。江戸時代末期に実存した建築物を忠実に再現しており、時代劇のロケに数多く使われています。

千葉県立房総のむら 美術館・博物館

房総のむら周辺には６世紀頃の古墳があり、日本で２番目の規模だそうです。資料館では房総の古墳や古代寺院を展示しています。しかし大規模改修のため７月１日から令和４年４月末日まで閉鎖されるそうです。

房総風土記の丘資料館 美術館・博物館

古墳は土を高く盛り上げた階層の高い人のお墓ですが、６世紀を過ぎると為政者は古墳を造らず、寺院の埋葬を選びました。古墳と古代寺院龍角寺が隣接していたことで歴史的に得られる知見は大きいです。

龍角寺 寺・神社・教会

龍角寺には、奈良の大仏より古い仏像、薬師如来座像・白鳳仏がありましたが火事で焼損し文化財の指定がなくなりました。そのためか、この寺には住職さんもおらず、今日はたまたま文化財サポーターの久保田さんがそのころの印旛沼の地図を見せてくれました。今より印旛沼が大きいのは干拓や、利根川上流から流れてくる土砂のせいのようです。

龍角寺は雨乞い寺としても知られています。民話によると、大干ばつの年に老人の姿をした小龍が農民のために大干ばつを起こした大瀧に逆らって雨を降らせました。大瀧の怒りで三つに裂かれた小龍の角の生えた頭がこの近くでみつかり、龍角寺に納めました。残りの腹は現在の印西市、尾は匝瑳市で見つかりました。そこに寺を建てたのが龍腹寺、龍尾寺です。

いよいよ利根川に近づきました。大鷲神社の神様は、麻植えのご利益がある天乃日鷲尊です。

徳川家光の乳母、春日局が崇敬し家光が将軍になったときに金の大鷲を奉納したそうです。最近では酉の市で歌った無名歌手（瀬川瑛子、鳥羽一郎など）が翌年紅白出場を果たすなど、開運のご利益で知られています。

大鷲神社 寺・神社・教会

大鷲神社だけでも十分逸話がありますが、境内にはディープな、魂生神社があり、高さ2.5m、1周2.3mの石製の男根（魂生神、大きさが日本一）が鎮座しています。参拝者は安産や子授けの願い事をして奉納します。

ついに今週も利根川に達します。印旛水門は利根川の水量が増えたときに周辺地域を防ぐために水を北印旛沼に導きます。

うなぎ・さかた グルメ・レストラン

水不足や洪水との闘いの歴史を知りました。印旛沼と利根川を結ぶ放水路も先人の英知と苦労の結晶なのですね。

北印旛沼に沿って作られたサイクリングロードを快走して帰ります。

石井水産 お土産屋・直売所・特産品

北印旛沼から西印旛沼に達し、全行程７０キロを走って佐倉に戻ってきました。

印旛沼サンセットヒルズ 名所・史跡

印旛沼サンセットヒルズから印旛沼を一望できます。北・西印旛沼の中心でサイクリングやドライブの良き休憩場所であります。

ふるさと広場で今日のサイクリングは終了。次回は利根川、印旛沼の氾濫を防ぐために花見川経由で東京湾に水を逃がす治水路を走ります。

佐倉ふるさと広場 公園・植物園