2007/07/25 - 2007/07/30
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メープルandショコラさん
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2007年7月に訪れたポーランド。
一番の目的は、アウシュビッツに行くこと。いろいろな本で予習をしていったけれど、本物を見てしまうと頭の中のものがいっぺんに変わってしまった。
ものすごく大きい、広い敷地に広がるホロコーストの跡。
今もなお、私たちに問いかける「戦争の残酷さと命の重さ」を。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
2007年7月28日(土)クラクフ4日目
バスターミナルは、朝早くから観光客でにぎわっている。 -
オシフィエンチム行きのバスに乗り込む。
ほぼ満席。
硬い椅子で90分間の移動はちょっと辛い。 -
終点に到着し、案内所でガイドブック3ズオティを購入。
「働けば、自由になれる」の門をくぐる。
この門の中へ入るのに、結構時間がかかった。私と同じ観光客がみんな写真を撮るのだから。
「本物を、今見てる」ドキドキしてきたことを覚えている。
さあ、ガイドブックにならって、見学開始。オシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
-
広い、きれいに整備されている。
案内所はたくさんの観光客で混んでいたけれど、門をくぐると、それぞれが見たい方向に散っていくので、ゆったりと自分のペースで見学ができた。
現在2020年では完全予約制になっていて、ガイドとともに見て回るそうだ。 -
まず、この棟から入って見る。
当時のままに整備された棟は、それぞれテーマを変えて資料などが展示されている。英語やポーランド語が分からなくても、だいたい理解できた。
中国、韓国語の説明書きがあるのに、日本語がない。
確かに、日本人と思しき人は私くらいだった。 -
縦じまパジャマの行進。
幽霊のようだ。 -
次の棟に入る。
入った途端にギョッとして、そして胸が熱くなった。 -
端から端まで山のように積まれているものは、切られた髪の毛だ。
7トンもあるそうだ。 -
ここに連れてこられたユダヤ人から奪ったもの。
-
この他にも眼鏡や入れ歯などもあった。
金歯などは無理やり抜かれたとか。 -
水洗トイレ。
ここは当初、犯罪者や思想犯、政治犯が収容されていた。
だから、施設・設備などはまだマシな方だった。 -
洗面所・手洗い場。
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初期の頃は、床に藁を敷き詰めた上に寝ていたが、その後、粗末な布団が敷かれ、さらに3段ベッドが作られるようになった。
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体が痛くなりそうなベッド。
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収容されたユダヤ人を統率するユダヤ人警察官の部屋。
ユダヤ人が仲間であるはずのユダヤ人を見張る、なんて巧妙な残酷なやり方を考えたのだろう。 -
裁判所および監獄。
裁判といっても名ばかりで、ほとんどが有罪になったそうだ。 -
地下の監獄。
中央に見えるのはトイレ。
この狭い空間に10人以上が詰め込まれたそうだ。 -
懲罰室。
90×90cmの真っ暗な小部屋に閉じ込められる。
横になることも座ることもできない残酷な懲罰を受けた人はどれだけいただろう。 -
有罪とされた人が銃殺された場所「死の壁」。
花束が絶えない。 -
絞首台。
見るのもつらい、楽しくもない写真が続くけれど、戦争・人間の醜さを体現できる世界遺産なので、もう少しお付き合いください。 -
ガス室の建物。
一度に大量の人間を死に至らしめることができる施設が、ここで作られた。 -
ガス室。
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焼却室の焼却炉。
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2重、3重に張り巡らされた有刺鉄線。
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案内所に戻ってきた。
ひと通り見て回るのに3時間かかった。
案内所の売店で、丸パンと水を買って食べた。
あまりのどを通らない。
ひと休みして、連絡バスに乗りビルケナウへ向かった。 -
アウシュビッツ博物館から、バスで10分くらいだっただろうか。
ビルケナウに着いた。
「ここがシンドラーのリストに出てきた『死の門』か。」ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡
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線路がまっすぐ死の門に伸びている。
さあ、入ってみよう。 -
まっすぐに伸びる道。
きれいに刈られた芝生。 -
ずんずん歩いて、後ろを振り向いた。
死の門から伸びる線路。 -
「選別の門」。
ここで、ナチスのSSと医者が、生かしておく者と即時ガス室送りにする者とに選別した。 -
当時の写真が展示されている。
選別を待つ人々。 -
死の門から伸びた線路の終着点。
門が見えないほど、遠い。
「この広さは、なんなんだ?」 -
ガス室の残骸。
ナチスは、戦況が不利になったと判断した時、この施設を爆破して証拠隠滅を図った。 -
確かに、写真の通り、ここには大量虐殺ができる施設があったのだ。
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「死の門」近くの一画には、収容棟が当時のままに保存されている。
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トイレ棟。
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ユダヤ人たちが生活した棟。
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想像できないくらい、たくさんの人が詰め込まれ、ここで生活をした。
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門の3階からの眺め。
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あちこちで、かわいい花が咲いていた。
ユダヤの人たちが苦しめられていた時も、咲いていただろうか?
ビルケナウのあまりの広さに唖然とした。
でも、どこもきれいに整備されていているので悲壮感はなかった。
収容棟などの建物が無かったら、穏やかな草原といった感じだった。 -
ビルケナウでも3時間近くかかって見学をした。
16時発の連絡バスでアウシュビッツに戻って、18時にクラクフに帰ってきた。
ショッピングセンターの地下にあるお惣菜屋で、鶏むね肉のカレーソース煮を食べた。
すっごく疲れた。
自分でもよく歩いたものだと思う。
6時間近く、ベンチすらない広大な博物館をてくてく歩いて、考えたり感じたり。
頭の中がパンパンだ。
その4へ続く
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