今、思えば・・・ポーランド二都、世界遺産を巡る旅～その４～　in　クラクフ

2007/07/25 - 2007/07/30

２００７年７月末、６００年も掘り続けたという岩塩採掘場ヴィエリチカ（世界遺産）へ向かった。
外はヒリヒリするほど暑かった。
でも採掘場内はひんやりと涼しく、湿度もしっとり、療養所として使われているのも納得。

クラクフに戻り、旧市街をもう一度ゆっくり歩いた。
そして、クラクフ最後の日を視覚と食欲で楽しんだ。

エリア クラクフ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

２００７年７月２９日（日）
今日はゆっくりと朝食をとり、ホテル前から出ている１９２番バスでターミナルまで行った。
ターミナルから本駅までは地下道を通らなければならない。遠回りだった。
うーん、やっぱり１５２番のバスにすればよかった。

先に調べておいた９時１３分発のヴィエリチカ行きの列車に乗った。
車内はきれいで快適。２０分間の列車の旅だ。

クラクフ本駅 (クラクフ中央駅) 駅

ヴィエリチカ駅に着くと、ほとんどの乗客が同じ方向へ向かう。みんな私と同じく岩塩採掘場へ行くのだった。
道を迷うことなく、目的地へ到着。

ヴィエリチカ岩塩坑 (マイナーズルート) 建造物

ヴィエリチカ岩塩採掘場（世界遺産）のチケット売り場は、すっごい混雑。
この建物の中に入るのに、炎天下の中約１時間待たされた。
当時でも、こんなに人気の観光地だったのだから、現在はどうなっているだろう。

チケット売り場は、団体客と個人客とに分かれている。
さらに外国人用の窓口に並ぶ。
入場料は４６ズオティと撮影代１０ズオティ、日本円で約２６８８円だった。

１５人くらいのグループになって、ガイドさんの説明（英語）を聞きながら坑内を見て回る。
かなり深い地下へ階段を降りていく。
壁はすべて、塩。
匂いはない。
温度が下がり涼しくなってきた。

むかしむかし、約６００年前のこと。
美しい王女様が、「ここに素晴らしいものが埋まっています」と村人たちに告げた。村人たちは土を掘ってみると、なんと貴重な塩がたくさん埋まっているではないか！
その塩の塊を、王女様にささげている場面、らしい。
なにせ、全然わからない英語での解説なので、想像するしかない。

昔の村人たちが、ノミで掘った証拠。
壁も階段も、すべて塩。

地下深くに、広い空間が浮かび上がった。
手作りの教会だった。
塩の結晶でできたシャンデリアの、優しい明りが美しかった。

壁には、見事な彫り物がある。
聖書のいち場面。初期の素朴な荒削りのものから、後期の完成度の高いものまでいろいろあった。

地下だとは思えない、大きな空間。

出口の手前で、ガイドさんが「帰り道はこっちの道へ行くこと。エレベーターがあるぞ。また、そっちへ行くと食堂やお土産屋がある。あとは自由にしてくれ、じゃあ、さようなら」なんて言って、さっさと行ってしまった。

私は食堂へ行き、ソーセージのズパ（スープ）と茹でたジャガイモの昼食を取った。８ズオティ（約３９０円）安い！
抗夫たちが力仕事をしていたということで、味付けは塩がきいてる。しょっぱい。
ジャガイモがホクホクしておいしかった。

帰りは、エレベーターで一気に地上へ上がり出口に出てしまった。あっけないくらいだった。
外はギラギラの太陽。３時間以上地下にいたのでまぶしすぎるぐらいだ。
駅へ戻り、１４時２５分発の列車が来るのを待っている間に、三色のアイスクリームを買ってみた。暑くてすぐに溶けだしたので、あっという間に食べてしまった。

クラクフに戻って、自分あてのはがきをポストに入れた。
（はがきは５日後にはちゃんと届いた）

本駅で明日のワルシャワ行きのチケットを買う。
ポーランド語で「ワルシャワ行きトウシャ２等車禁煙席」と書いたメモを窓口に出したら、問題なく買えた。乗車券１０ズオティと指定席・手数料７１ズオティで８１ズオティ（約３８００円）
やっぱり、日本で購入しなくて正解だった。こっちで買う方がお得！
自分で調べたポーランド語のメモ書きが通じるかドキドキしたけど、これも旅の楽しみだ。

１５２番バス。ホテル前から旧市街・本駅へ行くときによく使った便利なバス。
お世話になりました。

旧市街のフロリアン門へ向かっていく途中、たくさんの人が並んでいたアイスクリーム屋さんを見つけた。
チョコレート＆フルーツをチョイス。３ズオティ（１４４円）。
「甘酸っぱくて微妙な味」と日記に書いてあった。

ショーウィンドウを見て歩く。
ちょっとあか抜けない所が、いい感じ。

日記には、「旧市街の西側を歩いて、写真を撮りまくる」と書いてあった。
建物がホントに素敵だった。
お店の看板もかわいくて、何枚も写真が残っている。

街並みを写真を撮りながら歩いていたら、おばあちゃん２人が出てきたカフェがあって、入ってみた。
炭酸水とでっかいミルフィーユを指さしで注文した。（２７０円）
サクサクのパイ、甘さがちょうどいいカスタードクリーム。ぺろりと食べちゃった。

あちこちにあったポスター。何のポスターかわからないけど、シュールですね。

中央市場広場に出ました。
手前の顔のオブジェは２００７年当時の新しいもの。

旧市街の外側を廻るトラムに、ようやく乗れた。
内装は木製でおしゃれ。でもお尻が痛かった。

５泊もしたホテルクラコーヴァ。
クラクフの見所からはちょっと離れているけれど、目の前にバスやトラムの乗り場があって、大変便利だった。
毎日同じものが出た朝食も、悪くはなかったし。
お値段は安い方だったし。
なかなか、良かったと記憶している。

暑かったクラクフ。歴史が詰まったステキな街並み。
また、行きたいと思う。

その５へ続く