新型コロナ自粛中、ご近所散歩　その5 久末コース

2020/05/09 - 2020/05/09

ゴールデンウィークは終了しました。新型コロナウィルスの緊急事態宣言は延長され、相変わらず自粛生活が続いています。引き続きご近所の散歩に出かけて遊んでいます。
本日は高津のさんぽみちとして紹介されている久末のコースを歩きます。
「青い空、見渡す畑とお地蔵さん」という紹介文があるコースマップを手に歩いて行きます。

エリア 溝の口・武蔵小杉(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩

先日散歩で訪れた中原街道の蔵のある大きな家の前を過ぎ、久末の交差点まで行きます。

マップではここから丘の上に上がったところにある久末団地バス停というところがスタート地点になっていました。

地図には大まかな道しか書かれていないので、どこから行ったら丘の上に登れるのかしばらく迷いました。

結局、中原街道をさらに進んで徳持という交差点から丘の上に登ることにしました。

いきなり木々に囲まれた細く急な坂道になります。

坂を上ると広い畑エリアです。

団地の中を通って、先ほど登ってきた丘の斜面にある久末緑地という場所に来ました。ここも魅力的な場所なのですが、一応マップ通り、緑地の縁を進んで線彫り地蔵というお地蔵様を探します。

右側は久末団地、左の森が久末緑地になります。

緑地の入り口がいくつかありました。
帰りに余裕があれば行ってみることにして先に進みます。

せっかく上った丘の上ですが、すぐに下り坂で下に降ります。

庚申塔がありました。

庚申塔の隣に線彫り地蔵がありました。明治19年（1886年）に久末村の農民が豊作を祈願して建てたものだそうです。

すっきりしたデザインの線彫りです。

線彫り地蔵のお隣にある妙法寺に来ました。

なかなか立派なお寺です。

元禄6年(1693年)に久末村に起きた門訴事件の犠牲者供養のため、義民地蔵が安置されています。

年貢負担の軽減を求めて、20人が門訴のために江戸にいる領主である佐橋邸へ向かったが、1人を除いて皆殺しとなってしまったという事件だそうです。

毎年7月24日の地蔵盆には追善法要が行われているということです。

川崎市内で最古のものとなる、建長７年（1255年）銘の板碑も出土しているとのことです。とても歴史のあるお寺でした。

このあたりについて、地図には「迷いやすいよ　気を付けて！」とイラスト付きで注意書きがありました。案の定迷ってしまい、再び妙法寺や線彫り地蔵のほうに戻ってしまったりしながら、何とかルートを探し出します。

結局妙法寺の近くにあるイタリア料理店の横道を入っていくのが正解でした。

きれいな花の咲いたプランターが家の前においてあります。
街散歩をする者にとってはとてもありがたいものです。

所々に道標があります。これで確認しながら進みます。

また丘の上に登りました。
ここは久末ふれあいの森というそうです。

丘の上は畑が広がる風景です。その中に久末天照大神社という神社がありました。

その名の通り天照大神を祀っています。

境内には稲荷社などもありました。

このあたりは畑が広がる見晴らしの良いエリアです。

畑の向こうに見えるのは久末小学校です。こんな丘の上にあると通学が大変だろうと思います。

遠くに見えるのは武蔵小杉のタワマンでしょう。

坂道を降りて低地の方に向かいます。

道路の脇になぜか石像があります。

アンパンマンも石です。

ゴジラもいました。

二宮尊徳
バラエティに富んだ石像群です。

鉢植えの木の根元にも石像が。

先ほどの石像は蓮花寺というお寺のものでした。ゴジラの本多猪四郎監督の父が住職だったことからゴジラの石像があるそうです。
他の石像は特に理由はないようです。お寺の敷地内にも沢山の石像があります。
これは西遊記です。

十二支や涅槃物の石像もあります。

ユーモラスなカエル

先ほどの妙法寺でみた門訴事件の際、訴状を代筆したのがこの蓮花寺のお坊さんだったそうで、そのご領主佐橋氏との関係は悪化し、寺運も傾いたそうです。
今はとても立派なお寺になっています。

境内の中にもたくさん石像などがあります。

このお寺はペットの供養もしているようです。

あと少し面白い像が増えてくると、珍スポットになってしまいそうです。

正面入り口の方からお寺の姿を眺めます。
かなり立派な山門です。

河岸段丘の下側を少し歩きます。
コンクリート工場がありました。

コンクリート工場の裏手、再び山に登る細い道があったのでそこを進みます。

巨大工場を見るも大好きなので、旅先で立ち寄ることも多いのですが、今はコロナでどこにも行けません。規模は小さいのですが、ここも立派な工場の景観を楽しめるということで、しばし見学させてもらいます。

規模は小さいのですが、間近で見学することができるので、なかなかの迫力です。

金網にへばりついて、工場の下の方を覗き込みます。コンクリートの製造工程をじっくり堪能できます。

細い坂道を登って、丘の上に向かいましょう。

森の茂みにスイカズラが咲いていました。
スイカズラの花は最初白いのですが、時間がたつと黄色く変色してきます。

雑木林の中の小路を進みます。

天照大神社の方まで戻り、先ほども通った久末ふれあいの森に来ました。
ここから丘を下って、妙法寺の方に戻ります。

線彫り地蔵の少し手前で道をそれて、河岸段丘の下側を回り込みます。

このあたりも畑が多いです。

民家の隙間の細い道を発見しました。スタート時に見た久末緑地に下側から入っていけそうです。

整備された森の中の小路が続いています。河岸段丘の丘の斜面に広がる森を保全しているので、アップダウンは結構あります。

森の中に小さな広場もありました。ここでお弁当などを食べたら楽しいピクニックになりそうです。

湧水も流れていました。サワガニなどがいそうです。

急な階段を登ります。

スタート地点に戻ってきました。少しお腹が空いたのでコンビニでパンを買って公園で食べました。お昼時でコンビニは結構混雑していました。
今回のお散歩コースは目玉と呼べるような有名なスポットはないのですが、村の歴史と密接に関係するお地蔵さんなど、地域色の強いものを見ることができました。
新型コロナの収束にはもう少し時間がかかりそうなので、休みの日にはまたご近所の散歩に出かけることになるでしょう。