2019/09/10 - 2019/09/11
6位(同エリア85件中)
れいろんさん
アイルランドのダブリンから、スペインのマドリードに飛んできました。
さらに、バスで2時間半ほど、風車で有名な町、コンスエグラまで移動し、2泊します。
表紙写真はカルデリコの丘に建つお城(Castillo de Consuegra)からの風車群の眺めです。
しかし、「コンスエグラ(Consuegra)」ってすごい町の名前ですねぇ。
英語にすると、「con = with suegra = mother in law 」、日本語では「お姑さんと一緒」という意味です。
これはスペインでは良い意味なんでしょうか? 日本風の含みのある意味なのでしょうか?
マドリードからコンスエグラ行のバスは本数が多くなく、想定していた16時15分発のバスに乗れないと、次は19時発。
飛行機は30分以上のディレイでバラハス空港に着陸したので、もう、絶対16時15分発のバスには間に合いません。完全に「あきらめがついて良し」です。
そして、通常はバラハス空港(T4)~南バスターミナルは Renfeセルカニアス(近郊線)1本(乗り換えなし)で行けるのですが、2019年9月はアトーチャ~チャマルティン間で新トンネルの工事中で全線不通となっていました。
空港線は空港~チャマルティンのみの運転で、空港から南バスターミナルへ行くには、チャマルティンとアトーチャと2回乗り換えが必要でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
セルカニアスを2度乗り換えて南バスターミナルに到着~。切符代は 3.10ユーロ。
まず、バスの切符を購入しちゃいましょう。バス代は10.68ユーロと細かい値段設定でした。
「バスの発車は19時よ!」切符売り場のおばさん係員が丁寧に念押ししてくれました。 -
まあ、時間に余裕があるというのは良いことでもあります。
バスの運転手さんがおしゃべりしていたBARで生ビール(カーニャ)とトルティージャ(パン付き)と食べながらスペイン語に耳を慣らしておきます。
(ターミナルにはフードコートもあります。広くてゆっくりできますが、セルフサービスでお盆を運ばなければならないので、一人の場合は荷物と離れなくても済むBARがお勧めです。) -
19時発のサマール社(Samar)のバス 。
南バスターミナルをガラガラで出発です。
コンスエグラ到着は12時25分の予定。真っ暗になっちゃいますね。 -
マドリード市内で数か所、途中の街道沿いで数か所停車し、少しの乗客を乗せていきます。(途中乗車の場合、切符は車内で運転手さんから購入します。)
さらにトレドのバスターミナルに寄って・・・。ここでは多くの学生が乗ってきました。
トレドの王宮が車窓から見えました。 -
この日の太陽がスペインの大地に落ちていきます。
すっかり真っ暗になった中、バスは進んでいき、トレドから乗車してきた学生たちも途中の町で三々五々降りていきました。
コンスエグラでバスが停車したのは、「バスターミナル」と言っても良いくらいのちゃんとした場所(※)。観光案内所はすでに閉まっていますが、ベンチなどもあるのでゆっくり地図を見ることができます。
※ 田舎町のバス停は単なる道端という場合が多いのです。 -
今日から2泊する APARTAMENTOS ONCEMOLINOS へ、「れいろんです。今、コンスエグラのバス停に着きました」と電話をしたところ、「暗くてわかりにくいでしょ。今から車で迎えに行ってあげるわ。」との嬉しい言葉!
しばらく待っていると、女性オーナーが娘さんと一緒に現れました。
そして・・・ -
屋上テラスからカルデリコの丘の風車群が見える、最高のアパートメントに連れてきてくれました。
月に照らされた丘の上に白い風車が見えて、私は大感激です。 -
この写真は、翌朝。ほぼ同じ構図で撮影したもの。
2基の風車が良く見えます。 -
到着時、風車をアップしたもの。
この不安定な雲も良い味付けになっています。 -
アパートの横の坂を上っていけば、風車の丘(カルデリコの丘)へ達することができます。
街灯でオレンジ色に照らされた町の路地と、丘の上の風車、月と夜空の雲。
本当に素敵でした。 -
翌朝の写真がこちら。
青空の下の風車も、また、別の「素敵」があります。 -
私の部屋は、屋上のテラスにあるスタジオ。
簡易キッチンの冷蔵庫の中には、2Lのお水と、お手製のレモネードのピッチャーが!
「ウィルカムドリンクよ。酸っぱかったら、お砂糖を足してね。」 -
ダブルベッドが1台。2泊で62.40ユーロとすごくお手ごろな価格!
可愛らしい飾りつけで、お掃除も行き届いています。
WIFIも問題なく入りました。 -
バスルームのシャワーヘッドも可動式でした。
-
このスタジオにはプライベートテラスがあります。
デイベットが置かれ、 -
テーブルセットもあります。
もう、文句なしのアパートです。
明日はここでお茶を飲みましょう。 -
翌朝の写真です。
なかなか素敵でしょ? -
こちらは共用のテラス。
利用時間が決められていて、夜半~早朝は誰も上がってきません。
なので、夜は私の専用! 素晴らしいねぇ。 -
ライトアップされているのはベラクルス教会(Iglesia del Cristo de la Veracruz)でしょうか?
-
おはようございます。
部屋の窓から、私専用のテラスを撮ってみました。 -
「私の」テラスからの風車の眺め。
-
アップでも、一枚!
-
朝の共用テラスです。
昨夜はよくわからなかったのですが、とても広く、複数のタイプの椅子やテーブルが置かれています。 -
あれは川沿いのサン・フォアン教会(Iglesia de San Juan)でしょうか?
時間があれば、アマルキージョ川沿いの遊歩道も散策してみましょう。 -
共用テラスから「私の部屋」の間にはラタン製の柵があり、鍵のかかった扉があります。
-
扉の先は私専用のテラス。
なんとも贅沢。ご機嫌です。 -
では、風車の丘へ行ってきます!!
-
写真は最上階=テラスへの階段。
右側のドアを開けると共用テラスに出ます。 -
アパートの玄関を入ってすぐのホール。
コーヒーの自動販売機があり、デスクの上に観光案内のパンフレットなどが置かれていました。 -
アパートメントですから、部屋の鍵(プライベートテラスの扉の鍵を含む)と共に、この玄関の鍵も渡され、すべて自分で管理します。
-
APARTAMENTOS ONCEMOLINOS の外観です。私の部屋は屋上にあります。
正面に写っている木の扉は、アパートのガレージのもの。
口コミによれば、車で行った場合はこの屋内のガレージを使わせてもらえるようです。 -
オーナーご家族は道を挟んだ別の建物に住んでいます。
すぐ目の前なので、なにか不具合があった時も安心です。
ではこの道を丘に向かって登っていきます。 -
風車への車道まではアパートから15分くらいだそうです。
ちょっと頭を上げれば、風車はすぐそこに見えます。 -
背後には徐々にコンスエグラの町が姿を現します。
-
町中の路地が終わって、風車の丘の裾野の踏み跡になります。
風車はすぐそこですね。 -
後ろの眺めもすっかり開けました。
-
風車へ向かう車道へ出たので、まず、手前の風車(Bolero)によります。
ここはコンスエグラ観光案内所(ツーリストインフォメーション)になっていて、風車内部の見学もできます。
日本語のパンフレットも用意されていました。 -
この風車と、丘の上のお城と、スペイン広場(Plaza Espana)にある博物館の共通入場券(5.5ユーロを)がお勧めだということで購入~。
スタッフは親切で日本語のパンフレットに各施設の開館時間をメモ書きしてくれました。
まず、Boleroの内部を見学しましょう。 -
風車 Boleoro の中から、すぐ上の2つの風車(Sancho と Mochilas)を仰ぎ見て撮影しました。
風車(全12基)にはすべて名前が付けられています。 -
Boleoroの内部には機械部分が残されていて、その仕組みの説明版が数枚掲示されています。さらに粉ひきの様子の映像も上映されていました。
風車の羽根は固定されていますが、丘に吹く強い風を受けてゴンゴンと音を立てます。 -
隣の風車 Mambrino とコンスエグラの町。
風車(Boleoro)内部の見学には特筆すべきものはないのですが、眺めが良いので登るのもお勧めです。 -
Boleoro を後に、お城(Castillo de Consuegra)へ向かいます。
写真の風車は Mambrino です。 -
お城までは車道をたどるのではなく、3つの風車(Sancho、 Mochilas、Vista Alegre) 経由で行ってみます。
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崩れかけた城壁を越えないとならないのかな?
(城壁の右手から簡単に越えていくことができるようです。) -
う~ん、足元があやしいので車道へ降りちゃいましょう。
車道への斜面も小石がごろごろしていて、滑りそうで怖かったです。 -
車道に下りて、これから向かうお城( Castillo de Consuegra )を撮影。
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お城の先には稜線に沿って7基の風車が並んでいます。
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まずお城の内部の見学をすませて、風車群へは後ほどゆっくりと。
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先ほど案内所で購入した共通入場券(Entrada a Monumentos)を利用します。
このお城は1813年にナポレオン軍によって破壊され・・・、 -
・・・今は、観光客が内部を見学することができるように、修復(一部は再建)されています。
-
丘の上に建っているので、お城の入口からの眺めも良いです。
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東側の街並み。新しい住宅地にあたるので、縦横に区画されていますね。
工場などでしょうか? 広い敷地のものも見えます。 -
入城しますよ~。
入口の上に紋章の石板が埋め込まれています。 -
お城の起源はコルドバのカリフ国の時代で、
1183年に、カスティージャ王アルファンソ8世から、聖ヨハネ騎士団(エルサレム)に譲渡されました。
(コンスエグラ観光案内所のパンフレットから) -
城内はうす暗く、こんな感じの少し怖い場所もあります。
-
屋根が落ち、崩れた塀。雰囲気ありますね~。
夜は壁のトーチに火が入るのでしょうか。 -
複雑な通路。
お城は三次元に重なり合っています。 -
通路の右手下には、シャンデリアが下がった洞窟のような小さな部屋ありました。
-
いったん外に出るようです。
-
東西南北、4つの塔で構成されたお城の上部。
今は東西南の3つの塔が残っています。 -
再度、中に導かれると、幅の広い通路がありました。
当時を彷彿させるように整えられていますね。
お城の「公」の部分なのかもしれません。 -
左の部屋に入ると、家具などが置かれていて・・・
執務室なのかなぁ。
Sala capitular(参事会会場?)と案内がありました。 -
奥の窓(東側)からは町が眼下に。
-
戻って、先へ進みましょう。
奥の扉を潜って、階段を昇ると・・・ -
礼拝堂でしょうか?
(入城時に貰った図面には Ermita(庵 の意味)と記載あり。) -
礼拝堂からは左右に出口があり、まず、右側から外に出てみます。
東側を見降ろして・・・。
おっ、あそこ、チケット売り場だ。城壁の角の flanking tower 内にあったのね。 -
西側は、カスティージャの沃野が広がっていました。
-
南の稜線上の風車群。
丘に吹く強風を用いて、沃野で収穫された小麦を粉に挽いていたんですね。 -
風車をアップで。
本当に風車を含む光景は「画になる」ので、何枚も何枚も写真を撮ってしまいます。 -
最上部にある3つの塔のうち、屋上に登れる唯一の塔(東の塔)にはスペイン国旗がはためいていました。
この塔の下が、先ほどの「公」の場所のようです。 -
この周辺で一番高い場所からコンスエグラの町を眺めて。
風が強いけれど、とても気持ちのいい場所なので、少しのんびり寝転んでみます。 -
最上部は修復がされていないので、お城の構造(間取り)が見てとれます。
かつて、いくつかの Aljibe(貯水槽)があったとのことですが、そこがどこかはよくわかりませんでした。 -
おっ、西の塔の下の広場に数人の影が見えまず。
きっと西側の眺めが素晴らしいよね。 -
一度、礼拝堂に戻って、左(南側)から外に出ると、なんと・・・
-
金属製の橋! この橋を渡って南の塔へ「渡り」ます。
このあと下から仰いだ写真を撮りましたが、この橋はとても高い所に架かっています。
南の塔は Torre Albarrana と名前が付いています。 -
その写真がこれです。
高所恐怖症の人は渡れないかもしれません。
橋で渡った塔からは、狭いらせん階段をくるくる降りてきました。 -
最後は木製の階段で庭に下りていきます。
庭の先に風車群が見えて、この眺めも良い感じです。 -
お城の見学は計画外でしたが、とても楽しかったぁ。
入城を観光案内所の方に勧めてもらって良かったです。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- willyさん 2020/04/27 11:18:48
- いや~素敵です
- れいろんさん
こんにちは。れいろんさんらしい、ほんとに素敵な写真盛りだくさんの旅行記でうっとりしました。真骨頂ですね。
「到着時風車ををアップで」とその次の「月夜の坂道」の≪不安定な雲≫がとても絵画的で素敵でした。
お宿もまたまた大正解のようで、いつかもし行くことがあったらぜひ泊ってみたいです。
willy
- れいろんさん からの返信 2020/04/27 22:31:00
- RE: いや?素敵です
- willyさん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。嬉しいです。
コンスエグラは、事前の想像以上の、良い町でした。
バス停と旧市街と風車が近いので、マドリードからの日帰りでも十分満喫できると思いますが、willyさんが褒めてくださった、夜の風車を見るには宿泊しないと駄目ですから。
写真ですが・・・。
私が willyさん と同じような撮影技術を持っていれば、ちゃんと撮影できたのでしょうが。ブレてしまって、お恥ずかしい次第です。
この宿(アパートメント)は辺りでしたが、アイルランドでは勝率3割いかないくらいでしたよ〜。
れいろん
- willyさん からの返信 2020/04/28 10:24:06
- RE: RE: いや〜素敵です
- れいろんさん
とんでもないです、わたしも撮るは撮るけど、なにごとにつけこだわれないザツな性格で、時々丁寧に説明してもらえる機会もありますが、結局「ん〜〜わかんない」で終わらせてしまう人間です。極めることができないのをこの年になってしみじみ実感しています。
そんなことはおいといて・・
また頭から読ませていただきましたが、ほんとに素敵な町ですね。聞いたことはある、という街の名前でしたが、意味をしってびっくり。(気合をいれて始めたはずのスペイン語も初級で一段落してしまっています・・・)
車やツアーバスで旅するのは便利かもしれませんが、れいろんさんのように各国で公共機関を乗りこなされるのがすごいと思って尊敬しています。やはり語学力とコスモポリタンのご経験だなあと思います。まだ見ぬスペイン。行けるのはいつかなあ。。
willy
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