2020/02/19 - 2020/02/26
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サンチアゴからロンドン経由レイキャビクに飛び、アイスランドを観光した。最も素晴らしかったのは、半ば氷結したグトルフォスの滝であった。幸いにも日が射してきて、虹が架かっていた。ヴァトナヨークトル氷河をハイキングして見たアイスケーブ(氷の洞窟)の青い色、ブラックサンドビーチの荒々しい景色も忘れられない。シンクヴェトリル国立公園では2つの大陸プレートが分かれる谷を見たし、レイキャビクの近くのスーパーマーケットでは、2つのプレートを跨いだ。オーロラは弱いものしか出現しなかったが、雪山の上に輝く、星たちの冬の大六角形を撮影できた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2020年2月19日午後、サンチアゴからブリティッシュ・エアウェイズ(BA)でロンドンへ飛んだ。飛行時間14時間20分という長距離フライトである。ロンドンで1泊してさらにアイスランドのレイキャビクに向かう。
アイスランドは北極圏に近く、レイキャビクは世界最北の首都である。アイスランドでは冬景色を期待した。氷河にできるアイスケーブ(アイスケイブ)の訪問も楽しみである。運が良ければオーロラの撮影も出来るかもしれない。
サンチアゴでのチェックインで係りの人が尋ねた。「14日以内に、中国に行っていませんか」「いいえ」「失礼しました、尋ねるのが決まりですから」まだノンビリした時代だった。手続きが終わって、係が言った。「お荷物はレイキャビク受け取りです」日付が違う乗り継ぎ便だから、当然ロンドン受け取りと思っていた。厄介だなと感じたが、もう荷物は向こうに行っている。ロンドンで対応することにした。 -
BAのビジネス席は機能的で、もちろんフルフラット。ただ少し狭い気がする。
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食事は美味しく、お酒も上々だ。
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定刻にロンドンに着いた。ひょっとして荷物が出てくるかとバゲージクレイムに行ったがやはりだめである。着替えが入っているので、ビジネス・ファーストクラスの窓口に相談に行った。見るからにブリティッシュのテキパキしたご婦人がさばいてくれて、10数分したら、コロコロと荷物が出てきた。イギリスも馬鹿に出来ない。
今日の泊まりはソフィテルロンドンヒースローホテル。案内板通りに行ったら、やや距離はあったものの、迷うことなく到着できた。ソフィテル ロンドン ヒースロー ホテル ホテル
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部屋数の多い巨大なホテルである。1泊朝食なし、2人で約3万円。
その日は、ロンドン市内に出かけようと計画していたが、天気が悪いので取り止めてホテルで休息した。 -
2月21日。午前8時15分発のBAでレイキャビクに飛ぶ。チェックインもセキュリティーチェックもビジネスクラス、ファーストクラスの客は徹底的に優遇されていた。階級社会とも言えるが、お金を払っただけの見返りがあるのは嬉しい。
朝食はビジネスクラスラウンジで摂った。品数が豊富で、シャンパンまで飲めた。ブリティッシュ エアウェイズ クラブラウンジ (ヒースロー空港) 空港ラウンジ
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3時間15分のフライトでレイキャビクの空港に着いた。タクシーで市内のヒルトン・ノルディカに向かった。料金は1.3万円。距離があるとはいえ、高い。
ホテルの宿泊費は2人、朝食付きで、1泊3万円と他の北欧諸国と変わらない。観光の拠点として、適していました by TakashiさんHilton Reykjavik Nordica ホテル
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エレベーター脇のスペースは眺望が良い。
その日は、ホテルの周囲を散歩した。夜はオーロラツアーのはずだったが、悪天候のため翌日に延期となった。 -
朝食のビュッフェは写真のように充実している。
夕食はホテルのレストランで摂ったり(一人当たり8000円ほど)、ロビーで売っているサンドイッチで済ませたりした。 -
2月22日。ブルーラグーン観光だ。ブルーラグーンは巨大な屋外浴場である。
私達は、観光ツアーをすべてArctic Adventuresに依頼していた。
ブルーラグーン観光は、送迎のみで、選択した時間にホテルまで迎えに来てくれる。帰りは、時刻表が掲示されていて、どのバスに乗ってもいい。料金は1人当たり4000円ほど。タクシー代が高いアイスランドでは有り難い。
定刻、11時に迎えのバスがきた。バスはレイキャビク・エクスカーションズのもので、提携関係にあるらしい。バスはひた走って空港からさほど遠くないブルーラグーンに着いた。入場する前に付近を散策した。青い水と雪で、良い景色である。ブルーラグーン 滝・河川・湖
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ブルーラグーンの入場料は、この時は1人当たり約1.1万円。日本の感覚では高い。飲み物1杯が付いている。本当は予約しておくべきだったのだが、ツアーで来たといったら、許してくれた。
まずシャワーを浴びて、水着に着替えてから大露天風呂に向かう。カメラを持ち込んで良いが、シャワーで濡れてしまう。そこでシャワーを浴びてから引き返してカメラを取りに行った。
大浴場は、一見の価値がある広大なものだ。近くの湯は確かに青い。 -
遠くは湯気に霞んでいる。写真を撮ってから、カメラをロッカーに返し、ゆっくりとお湯に浸かった。
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今夜の天気は良さそうなので、オーロラツアーは催行すると、メールが入っていた。2種類のツアーがあり、スーパージープは1人当たり、1.5万円、バスは0.9万円である。両方に参加した印象としては、大差が無く、バスの方が得である。
迎えの時間は8時半。ほぼ4時間のツアーである。レイキャビクは曇っていたが、進むにつれて晴れてきた。晴れている方向に車を走らせるのだ。車を降りると地平線に緑と赤の帯がある。オーロラだ。早速、カメラを取り出して撮影。14mm, F2.8, ISO2500, 10秒の条件である。カメラの方が肉眼より感度が高く、上空まで緑色のオーロラが広がっていることが分かる。赤い色のも、ガイドはオーロラと言っていたが、上空のオーロラの下端はそうかもしれないが、地平の赤は街灯りなどだろう。クリックして拡大して頂くと、オーロラの向こうに星が輝いているのが見える。
オーロラの形が悪いし、地上風景も目覚ましくないが、とにかくオーロラの写真が撮れたと喜ぼうと思った。それからしばらく粘ったが、オーロラは段々衰えていった。 -
2月23日。今日からゴールデンサークルとヴァトナヨークトル氷河など、2泊3日の旅である。氷河にできるアイスケーブも訪ねる、Arctic Adventuresの代表的ツアーだ。朝食付き、2人で16.5万円と、アイスランドにしてはコストパーフォーマンスのいいツアーである。
朝9時にバスが迎えに来た。スーツケースなどは後ろの荷車に入れる。 -
まずゴールデンサークルを回る。レイキャビクに近い3つの観光スポットがゴールデンサークルとしてまとめられているのだ。最初に訪ねたのはシンクヴェトリル国立公園である。アイスランドの各地で北米プレートとユーラシアプレートが接している。ここでは、2つのプレートが少しずつ遠ざかっていき、大きな谷ができている。
私達は早速、展望台に上がった。こちら側は北米プレートだが谷の向こうの台地はユーラシアプレートだ。シンクヴェトリル国立公園 国立公園
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広い谷を川が流れて、傍らには教会が建っている。
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視点を変えた。左がユーラシアプレート、右が北米プレートである。
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プレートの境目近くにはギャウ(ギャオ)とよばれる裂け目が幾つかできている。代表的なのはアルマンナ・ギャウで、北米プレートの末端にある。ギャウの入り口は狭いから、確かに裂け目という感じがする。
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アルマンナ・ギャウをしばらく下って歩いた。
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アルマンナ・ギャウのあたりでは最初の議会も開かれた。
もっと先へ行きたいが、バスの時間もあるので、そろそろ引き返すことにした。 -
次はゲイシール間欠泉である。名前の元になった間欠泉はお休みだが、代役が活動している。数分に一度、豪快に熱水が吹き上がった。
ゲイシール間欠泉 自然・景勝地
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熱水プールも趣がある。
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イチオシ
最後に訪問したグトルフォスは絶景だった。2段の大きな滝が半ば氷結していたのである。運良く日が射してきて、虹も現れた。
クリックして拡大して頂くと、左上隅に人物が見え、滝の大きさが分かる。グトルフォス 滝・河川・湖
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下段の滝を別の見晴台から眺めた。
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今度は上段の滝の落下地点を観覧である。
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その後、車は東に向けてひた走り、途中で大きな滝を2つ見た。
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ヴィークを通り過ぎ、ヴァトナヨークトル氷河の近くまで来た。
宿泊先はAdventure Hotel Geirland。どんな所に泊まるかと思ったら、ベッド、シャワー、暖房、朝食と基準を満たしていた。夕食もなかなか美味しかった。これは地元産のイワナである。 -
2月24日。ヴァトナヨークトル氷河を観光する日だ。まず、ダイヤモンドビーチに行った。氷河から崩れ落ちた氷片が浜に打ち上げられている。美しく輝き、ダイヤモンドビーチというのも良く分かる。
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続いてヨークルスアゥルロゥン氷河湖。氷片や小型氷山が密集している。晴れていれば、もっと綺麗だろう。
ヨークルスアゥルロゥン氷河湖 滝・河川・湖
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いよいよ本命のヴァトナヨークトル氷河を歩くハイキングである。ヴァトナヨークトルは、南極、グリーンランドに続く規模の氷床の座をパタゴニアの氷床と争っている。近年、世界自然遺産になっている。
まず、小屋で足のサイズを測って貰い、アイゼンとピッケルを受け取る。そしてバスに乗り込んで雪道を、しばらくガタガタと行く。 -
出発地点に着いた。
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氷河が荒々しい。
歩き始めた。最初の内は平らな道で、適度に雪が積もっているから歩きやすい。そのうちに登りとなったが、まだアイゼンはつけない。かなり登って、ついにアイゼン装着となった。ガイドが一人一人、手伝ったり、チェックしたりしてくれた。 -
周囲の景色は険しい。
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氷河に穴が空いたところに着いた。穴の中に入っていく。
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狭いところをくぐっていく。
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これは氷の洞窟、アイスケーブである! 氷は確かに青い。アイスケーブは水の力などで、氷河に穴が空いてできる。地熱も影響するようで、ヴァトナヨークトル氷河以外では知られていない。
アイスケーブは冬の間しか入れない。刻々と様子が変化するので、同じシーズンに訪ねても、同じ場所に行ける訳ではない。私達が入ったアイスケーブは、予想より小さく感じた。それでも、氷の見事さは十分楽しめた。 -
イチオシ
出口に近くなった。
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見とれてばかりはいられない。道は下りで、氷河の中だから慎重に歩かなければいけない。
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出口から見る洞窟は立派だ。
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2番目のアイスケーブに入った。とても細い通路が長く続いた。
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出口でガイドが写真を撮ってくれた。ポーズを決めれば良かった。
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3番目のアイスーブ。小さくてトンネルのようだが、氷は見事なブルーに輝いていた。ある程度、光が当たるほうが美しいのかもしれない。
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青いトンネルをくぐっていく。
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さらに氷原を歩き回った。クレバスもあったが、写真を撮り忘れた。3時間近くの氷河ハイキングだった。写真に撮ったのは氷原を歩く、他のグループ。
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イチオシ
ホテルに帰って夕食。夜の楽しみは、もちろんオーロラ。昨夜は曇りでダメだったが、今夜は晴れている。相当に頑張ったつもりだが、オーロラは現れない。ついに諦めて、レンズの方向を変えた。星空が見事なのである。冬の大六角形(ダイヤモンド)が輝いている。
写真の上から時計回りに、カペラ、アルデバラン、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックスである。アルデバランの右肩にはスバルが見える。オリオン座の赤い星、ベテルギウスとシリウス、プロキオンは見事な三角形だ。クリックして拡大して頂くと、天の川が淡く大六角形を貫いているのが分かる。
冬の大六角形に地上風景を入れた写真はいつか撮りたかったので、私はこれで満足した。なお、真夜中過ぎまで粘った人はオーロラを撮っていた。 -
スバルの部分を切り出して拡大した。たしかにスバルである。
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オリオンの部分も拡大した。
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イチオシ
2月25日。観光をしながら引き返した。最も印象的だったのはレイニスフィヤラのブラックサンドビーチである。火山性の黒いビーチで、海中から奇岩が突きだしている。波が荒く、さらわれる人も居るので、用心深くするように言われた。
ブラック サンド ビーチ 海岸・海
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荒々しい景色。
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見事な柱状節理。
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柱状節理を下から見上げられるのは珍しい。
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レイキャビクが近くなったとき、運転手がスーパーマーケットに案内してくれた。何と、最近の地震で、断層がずれたところが保存されていた。左側がユーラシアプレート、右側が北米プレートだそうだ。皆、ヨーロッパとアメリカを跨いだ写真を撮った。プレートを跨ぐことが実現するとは思わなかったので嬉しい。
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2月26日。荷物を整理した後、市内観光に出かけた。ハットルグリムス教会が迫力満点だった。
ハットルグリムス教会 寺院・教会
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高い塔の上から市街を見渡した。
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晴れているので、雪山が特に綺麗に見える。
夜は再びオーロラツアー。運転手は頑張ってあちこち走り回ってくれたが、雲が切れずオーロラは見えなかった。
楽しいアイスランドの旅が終わった。明日はヘルシンキだ。世界一周旅行も終盤だが、まだバルト3国が残っている。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ドロミティさん 2020/04/19 10:42:33
- 絶景に次ぐ絶景☆彡
- Takashiさん、おはようございます。
絶体に次ぐ絶景ですね。
とてもスケールの大きなエクスカーションばかりで、
旅行記を拝見しているだけでワクワクしました。
雄大な氷河を歩くハイキングを是非一度体験して、
神秘的な蒼い氷の洞窟に身をおいてみたいと思いました。
またこれほど見事な柱状節理を見るのは初めてですし、
海中から飛び出した奇岩にも目を奪われましたし、
グトルフォスの絶景も目に焼き付きました。
外出もままならない閉塞感のなか、このような雄大な
自然の景観にしばし胸が震えました。
素晴らしい旅行記を見せていただきありがとうございました。
時節柄お気をつけてお過ごしくださいませ。
ドロミティ
- Takashiさん からの返信 2020/04/19 13:16:04
- RE: 絶景に次ぐ絶景☆彡
- ドロミティさん
こんにちは
旅行記を読んで下さり、コメントを頂き、大変有り難うございます。
アイスランドの旅は、ツアー会社が頑張ってくれ、お天気にも比較的恵まれ、とても楽しいものでした。アイスランドは行き残した所で、最後のチャンスと冬に行くことになりました。そうだ、冬はアイスケイブがある、と期待して出かけ、望みが叶って嬉しかったです。氷河に穴が空いていることで、とても綺麗な青い色になるのですね! 南極でも、あのように広範囲に深い青色が広がっていることはなかったです。
ツアー3日目は、今日は帰るだけだと思っていましたので、ブラックサンドビーチの景色にビックリしました。アイスランドは奥が深いです。
コロナはいつかは終わるのでしょうが、何時終わるかで旅のプランも変わってきますね。私も、幾つかのバージョンを考えています。皆が頑張っていますので、日本型の対応と胸を張れるような結末を迎えたいです。
どうかお気を付けてお元気でお過ごし下さい。
Takashi
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