2020/02/27 - 2020/02/29
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Takashiさん
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レイキャビクからヘルシンキを経てビリニュスに向かい、世界遺産であるビリニュスを観光した。聖アンナ教会の外観はことのほか美しく、夜明けの門にある聖母のイコンも荘厳だった。
それにも増して印象的だったのは、リトアニアの独立回復に至る歴史である。ゲディミナス城では当時の映像などが見られた。ビリニュスからタリンまで人々が手をつないだ「バルトの道」を経て、リトアニアは1990年に独立を宣言した。1991年のソ連軍侵攻には、市民が集まって腕を組み歌を歌って対峙した。独立を勝取ったバルト3国の運動は「歌う革命」とも呼ばれている。「血の日曜日」にソ連軍は攻撃し14人の犠牲者を出した。テレビ塔は、最も多くの血が流された場所であり、そこに慰霊の十字架が立てられ、当時の写真も展示されていた。
杉原桜公園も訪ねた。リトアニア代理領事であった杉原千畝は訓命に背いて数千人のユダヤ人に日本通過ビザを発行し、多くの命を救った。杉原の母校である早稲田大学が記念碑を立て、沢山のサクラを植えたのである。杉原桜公園はビリニュス市民に親しまれている。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2020年2月27日、レイキャビクからフィンランド航空でヘルシンキに向かい、ラディソンブル・プラザホテルに宿泊。大部分の荷物は預けて、翌28日同じくフィンランド航空でリトアニアの首都、ビリニュスに飛んだ。バルト3国の旅が始まったのである。
そろそろ日本でコロナの感染者が増え始めたので、ヘルシンキで旅を打ち切って帰国する可能性も検討した。フィンランド航空が日本へ飛ばなくなることを恐れたのである。しかし、より感染者数が多い韓国へ飛び続けているから、後1週間は大丈夫だと判断した。まさかヨーロッパが感染爆発の瀬戸際にあるとは思わなかった。
バルト3国の首都は、それぞれ世界遺産になっている。しかし旅の疲れが出始めてくると、何となく付録だという気もしてきた。ヨーロッパの古い教会などは、あちこちで見ているのではないか。訪問した国と世界遺産の数を増やすだけの旅にならないかと思った。ここは数年前の夏に出かけるつもりで旅行書を片手に詳しく計画を立てたが、結局中止したところでもある。幸い、予想を超えた素晴らしい旅が待っていた。
空港からタクシーで宿泊先のノボテル・ビリニュスに向かった。
ホテルではリトアニアの国旗と共にEUの旗が誇らしげに揚がっていた。EUの一員であることが、リトアニアにとって極めて重要なのである。ノボテル ビリニュス ホテル ホテル
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ノボテル・ビリニュスの宿泊費は1泊当たり2人朝食付きで約80ユーロ。北欧から来ると信じられない値段である。ビリニュスはホテル代と比例して、タクシー代も食事代も安いから、安心して滞在できた。
ホテルの設備はしっかりしているし、朝食も写真のように文句がない。ただ、朝食時間が8時からと、これも信じられない時間に変わっていたりと、サービスには若干問題があった。 -
ノボテル・ビリニュスは旧市街の近くで、観光に便利である。
早速、大聖堂を見に行った。
高い鐘楼の背後に、ギリシャ神殿風の大聖堂が建っている。大聖堂 (アルキカテドゥラ) 寺院・教会
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内部を見て回った。ユニークな礼拝所。
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こちらは荘重で、聖カジミエルの礼拝所である。
聖カジミエルの手が3本と言われている。詳しく見なかったので良く分からなかった。 -
つぎにゲディミナス城を目指した。丘の上に立つ城で、麓まで歩いてから、ケーブルカーを利用した。
丘の上の城博物館 (ゲディミナス塔) 博物館・美術館・ギャラリー
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丘の上は見晴らしが良い。遠くにテレビ塔が見える。
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世界遺産の街並だ。
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城の中へ入った。ビリニュスの歴史が展示されている。目を惹いたのはテレビの映像だ。30年ほど前のリトアニア独立を中心に扱っている。
リトアニアは約100年前に一度独立した。しかし、ナチスドイツとソ連に蹂躙され、ついにソ連に併合されてしまった。1989年11月のベルリンの壁崩壊を頂点とする激動のころ、リトアニアでは独立を求めるうねりが高まった。1989年8月にはビリニュスからエストニアのタリンまで600kmにわたって人々が手をつなぎ「バルトの道」(人間の鎖)を作った。写真のテレビ画像は、そのシーンだろう。
1990年、リトアニアは独立を宣言した。ソ連は経済封鎖で答え、生じた混乱に乗じ、1991年1月、ビリニュスにソ連軍が侵攻し、主要拠点を押さえにかかった。
1月13日、テレビ塔を包囲したソ連軍は守りについた市民に発砲した。この1月事件で14人の市民が死んだ。多くはテレビ塔周辺で射殺され、あるいは戦車にひき殺されたのである。さらに数百人が負傷した。事件は「血の日曜日」として大きく報道され、国際的怒りを巻き起こした。
その後、リトアニアの独立は広く承認され、リトアニアは西側諸国の一員として歩んでいくことになる。当時のソ連の指導者はゴルバチョフであり、強硬手段を続けることに、ためらいがあったという背景はあろうが、市民が行動しなければ、歴史は違っていたはずだ。
テレビは「血の日曜日」の内容を映していった。私は、その頃、新聞やテレビである程度の情報を得ていたが、これほどの切迫感はなかった。市民が抵抗し、勝利する。滅多にない瞬間がここにはあった。バルトへの旅は消化試合ではなく、大きな意義を持ってきたと思った。 -
城の中には赤ん坊を抱く男性の像がある。隣に別の像があり、両手をつないだ記念写真が撮れる。
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2月29日。タクシーでテレビ塔に向かった。テレビ塔は情報を世界に発信するから、ソ連軍の標的になったのである。近くに犠牲者を弔う十字架があった。
ビリニュスのテレビ塔が陥落すると、カウナスの放送局が情報を流し続けた。テレビ塔 建造物
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様々な形の十字架。
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入り口を入り、塔へ歩いて行く通路には「血の日曜日」当時の写真が展示されていた。
展開するソ連軍戦車である。 -
イチオシ
ソ連軍兵士と対峙する市民。
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人々は歌を歌った。バルト3国の独立は「歌う革命」とも呼ばれる。
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殺された市民。
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殺された市民達はナイトに叙せられた。写真は国葬の様子だろう。掲げられているのは「夜明けの門」にある聖母のイコンであろう。
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テレビ塔の上部にある展望台にエレベーターで上った。景色を見ながらコーヒーを飲んで、一服である。
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テレビ塔からタクシーを雇った。近くにタクシーが居なかったが、事務所の人が親切に呼んで下さったのである。
まず、夜明けの門に行った。手前の左側にある入り口を入って、聖母のイコンを拝みに行った。撮影は禁止だったが、イコンは美しく、厳かな雰囲気だった。夜明けの門 史跡・遺跡
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続いて聖アンナ教会に走ってもらった。16世紀のゴシック式教会で、見事な外観である。背後の赤みを帯びた建物はベルナルディン教会。
聖アンナ (オノス)教会 寺院・教会
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つぎに3つの十字架の丘である。十字架はソ連によって破壊されたが、独立運動の高まりと共に1989年に再建された。
3つの十字架の丘 モニュメント・記念碑
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最後に聖ペテロ & パウロ教会である。ここでタクシーを降りた。
聖ペテロ & パウロ (ペトロ イル ポヴィロ)教会 寺院・教会
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17世紀に作られたバロック式の教会で、内部の漆喰彫刻が見事である。
教会を後にして、歩いてホテルに帰った。 -
ホテルで昼食代わりにケーキを頂いた。ベリーが美味しい。バルト3国では、ベリーに惹かれて、昼食はケーキになってしまった。
ノボテル ビリニュス ホテル ホテル
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午後の旅もタクシーだ。正確に記憶していないが、タクシー代もとにかく安い。
まず国会議事堂へ。と言っても、中を見るのではなく外に保存されたバリケードを見るためである。1991年1月、侵攻してきたソ連軍の戦車から国会議事堂を守るために築かれた。 -
巨大なコンクリートブロックを積んでいる。
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国会議事堂 建造物
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つぎに杉原千畝を記念する、杉原桜公園に向かった。現地で貰った英語の観光地図に登場し、説明にはSugihara Sakura Parkと記されている。図の右上に丸で囲っている。現地での計画と運転手に説明するために囲った、不細工な丸である。もっとも運転手は、よく知っていて、地図は必要なかった。
左側の丸は国会議事堂である。杉原桜公園 広場・公園
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運転手は、記念碑はあそこだと案内してくれた。
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記念碑とサクラを寄贈したのは早稲田大学である。杉原千畝は早稲田大学在学中に外務省留学生採用試験に合格し、大学を中退して外交官としての道を歩み始めた。
杉原千畝はリトアニア領事代理として数千人のユダヤ人に、訓命に反して日本の通過ビザを発行して、多くの命を救った。ナチスの手が西から迫っており、ユダヤ人達は東へシベリア経由で逃げるしか道がなかった。逃げ遅れた人たちの殆どはアウシュビッツなどの露と消えた。
当時、リトアニアの首都はカウナスであり、日本領事館もカウナスにあった。旧領事館は今は杉原記念館になっている。 -
杉原千畝は古武士のようと言われた。
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ビザはこのようだった。
私達は、杉原千畝の映画を最近見て感激している。敦賀へ向かう船でユダヤ人達が東の岸へ着くと唄うシーンでは胸にこみ上げてくるものがあった。東の岸とは、本来、エジプトを脱出したユダヤ人達が目指したパレスチナの地であろう。 -
沢山のサクラの木が植わっている。春ともなれば多くの家族連れで賑わうそうだ。
こうして杉原千畝の名はビリニュスの人たちに記憶されていくだろう。 -
一度ホテルに帰ったが、まだ時間が残っていた。空も晴れてきた。
それで、旧市街のまだ見ていない所を歩いて訪ねることにした。
写真は大統領官邸であろう。 -
聖ヨハネ教会の鐘楼。
聖ヨハネ教会の鐘楼 史跡・遺跡
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何所を撮ったか不明。
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旧市庁舎。
旧市庁舎 (ビリニュス) 史跡・遺跡
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イチオシ
聖アンナ教会にもう一度行った。晴れた空を背景に、教会が一際美しかった。
街には家族連れが繰り出していた。小さな子供を連れた姿が多く、微笑ましかった。
ビリニュスは素晴らしい所だった。明日はリガである。聖アンナ (オノス)教会 寺院・教会
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この旅行記へのコメント (4)
-
- cheriko330さん 2020/05/08 17:47:53
- リトアニアといえば、杉原千畝さん☆゚*。:゚+
- Takashiさん、こんにちは~(^^
旅の最後の締めくくりに相応しい、良い旅をされましたね。私はエストニア
しか行ったことがありません。
その時はヘルシンキ、サンクトペテルブルグの三都で変化がありなかなか
良いツアーでした☆。
同じく4トラの知り合いもエストニアだけ行っていたので、2月26日
出発でバルト二国を計画されていました。楽しみにされていたのに、
直前に今は歓迎されないだろうと、キャンセルしてしまいました。
ギリギリで大丈夫では?と思いましたが。勇気ある撤退も大切ですよね。
特に問題なく旅を続けられて何よりでした。さすがTakashiさんさん
臨機応変、旅慣れていますね。
杉原千畝さんは本当に立派な方でしたね。早稲田大学が記念碑とサクラを
寄贈したのですね。これからもずっと語り継がれていくことでしょう。
手をつないだ「バルトの道」(人間の鎖)がバルト三国の首都を結んだ
話は有名で感動的ですね。まだ30年前なんですね。三国とも
「歌の祭典」も有名なようですね。
タリンはテレビで見て、中世そのままの街並みに行きたいとずっと思い
願いは叶いましたが、リトアニアもラトビアもきれいな街ですね。
Takashiさんは、どこの国が気に入りましたか?
他の二国も楽しみにしています。
後、もう少し引き続きお気を付けてお過ごしくださいね。
cheriko330
- Takashiさん からの返信 2020/05/08 21:21:48
- RE: リトアニアといえば、杉原千畝さん☆゚*。:゚+
- cheriko330さん
こんばんは
旅行記を読んで下さり、コメントを頂き、大変有り難うございます。
エストニア、サンクトペテルブルグ、ヘルシンキと旅されたのですか。素晴らしい組み合わせで、センスの良い企画ですね! いずれもヘルシンキと繋がりがありますものね。私達も20年前にヘルシンキからサンクトペテルブルグをクルーズ船で往復しました。下船して船のツアーを案内して下さった現地のガイドが「私達は打たれ強いのよ、自由の代償は高くて良いわ」といっていたのが印象的です。今のロシアは違う方向のようですが、まだ期待しています。サンクトペテルブルグは見所が多くお楽しみになられたと存じます。私達はエカテリーナの琥珀の間がまだ見られなかったのが残念です。
2月の末の出発ですと私達も断念していたでしょう。旅をしていた勢いもありました。バルト三国は当時は感染者が殆どいないため、ノンビリしていました。ホテルには危なそうな国からの人も結構いましたが、警戒して離れていたのは私達ぐらいだったかもしれません。
バルト三国の中で文化的遺産の点ではエストニアが群を抜いていると思います。塔の並ぶ風景とか死のダンスとか凄いですね! 一方、バルトの春という点ではリトアニアとラトビアに強い印象を受けました。もっとも私は多感な高校生の時ハンガリー動乱のニュースに接していました。ソ連のタンクに対抗しようとして最後には敗れてしまうブダペストの人たちに涙しました。その後のプラハの春もそうですね。だから、成功した運動に、さらに感動するのかもしれません。
杉原千畝は本当に素晴らしいです。映画の中で、動き出す列車の窓から書き上げたビザを、さらにはビザの用紙まで投げているのがあり、これは映画のシーンだと思っていました。しかし帰国して調べると事実として記載している英語のネット資料があり、驚きました。不利益を覚悟で信念に従って動く。なかなか出来ることではないですね。
コロナ感染も、ようやく峠が見えてきたようで嬉しいです。この後、どの程度の行動まで安全か、落ち着いて考えたいです。
どうかお気を付けてお元気でお過ごし下さい。
Takashi
-
- sanaboさん 2020/05/05 23:35:38
- バルト三国へ
- Takashiさん、こんばんは
ヘルシンキに到着された時点で、やはり新型コロナ問題で思案されたのですね。
結果的にご無事にお帰りになられ、バルト三国訪問が旅の付録どころか
感銘深い世界遺産の街巡りとなったご様子で本当に良かったです。
バルト三国は実は私も一人旅の計画をしている国々でとても興味があります。
Takashiさんの視点での街のご紹介は大変勉強になります。
カウナスの杉原千畝記念館の様子はよく旅行記でも目にしますが
ビリニュスには杉原桜公園というのがあるのですね。
公園が市民に親しまれているとお聞きし、日本人としては嬉しくもあり
誇らしくも感じます。
リトアニアの独立が多くの市民の犠牲や抵抗の上に成り立っている
歴史を思うと、自由を願う人々の強さを感じずにはいられません。
ビリニュスからタリンまでの600キロにわたって人々が手をつなぎ
作ったという「バルトの道」の光景には胸を打たれました。
今また新型コロナ問題で各国が団結して戦う姿勢が見られる中、
ゆるゆるの日本で無責任、無関心な人々もいることが残念でなりません。
ベリー類が大好きなので、バルト三国では私も昼食はケーキになって
しまうかも、と思いました(笑)
緊急事態宣言が延長となり、元の生活が戻るまでまだまだ時間が
かかりそうですね。
Takashiさんもお気をつけてお元気でお過ごし下さいませ。
sanabo
- Takashiさん からの返信 2020/05/06 11:56:17
- Re: バルト三国へ
- sanabo さん
おはようございます
旅行記を読んで下さり、コメントを頂き、大変有り難うございます。
バルト三国は人々が温かく、見所が多く、物価は安く、治安も良いようで、本当にいい所でした。ビリニュスで繰り出してきた人たちは、多くが幼い子を連れた家族連れでした。お父さんたちはゲディミナス城で見た像にそっくりに見えました。西欧の大都市に見られる、”疲れ”がまだないと感じました。
sanaboさんでしたら、教会の内部なども、駆け足、準備不足の私より遙かにお楽しみになれると思います。大聖堂の聖カジミエル礼拝所も未だに不思議です。絵は下の方にあるようだと思い始めて、写真を拡大しましたが突き止められませんでした。
杉原桜公園は日本人として嬉しかったです。ご返事を書くに当たって数えてみましたら、観光地図に見所として緑色の数字で記されている所は34カ所でした。世界遺産の街で、この中に入っているのですから凄いです。桜を植えたのも良かったでしょうね。早稲田大学に敬意を表したいです。
バルト三国の人々の連帯感は印象的でした。ビリニュスでの血の日曜日の後、すぐにリガでバリケードが築かれたのは、兄弟が襲われたからと説明されていました。ビリニュスでもリガでも人々が歌う写真が残されていて、やはり「歌う革命」だと思います。どんな歌が歌われていたのでしょう。
コロナウィルスの結末はまだ見えませんが、日本でも患者数の減少が始まったのは嬉しいです。このまま、ゆっくりと、取りあえずの終息に向かえば人口当たりの死亡者の数は世界的に素晴らしいレベルで、多くの医療関係者と大多数の国民の努力を称えたいです。この後始まる「新しい生活スタイル」がどのようなものになるか注視しています。
まだまだ大変な日々ですが、お気を付けてお元気でお暮らし下さい。
Takashi
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