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アイスランド滞在2日目は、ほとんどのアイスランド旅行者が訪れるであろう、ゴールデンサークルの見どころをじっくり見て回った。レイキャビク発のツアーだとシンクヴェトリル国立公園→ゲイシール地熱地帯→グトルフォスという順に回ることが多いようだが、我が家はFlúðirにあるゲストハウスを起点に逆の順番で回った。<br />気儘にじっくり腰をすえての絶景撮影を楽しみ、シンクヴェトリル公園のギャウを見終わった頃はすでに日が沈みかけていた。Iceland beast社の担当者Othman氏の勧めで、ここから一気に南側海岸沿いのストックスエリ(Stokkseyri)という小さな町まで車を走らせ、Fjorubordidというシーフードレストランで夕食を摂ることにした。このレストランは、ロブスター料理が有名だというので、シーフード大好き人間の我が家としては、いちもにもなくオススメに従ったのだが・・・

火山と氷河の国アイスランド紀行 その2 ゴールデンサークルの絶景を巡る

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2025/11/18 - 2025/11/18

52位(同エリア285件中)

旅行記グループ アイスランド旅行

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玄白

玄白さん

アイスランド滞在2日目は、ほとんどのアイスランド旅行者が訪れるであろう、ゴールデンサークルの見どころをじっくり見て回った。レイキャビク発のツアーだとシンクヴェトリル国立公園→ゲイシール地熱地帯→グトルフォスという順に回ることが多いようだが、我が家はFlúðirにあるゲストハウスを起点に逆の順番で回った。
気儘にじっくり腰をすえての絶景撮影を楽しみ、シンクヴェトリル公園のギャウを見終わった頃はすでに日が沈みかけていた。Iceland beast社の担当者Othman氏の勧めで、ここから一気に南側海岸沿いのストックスエリ(Stokkseyri)という小さな町まで車を走らせ、Fjorubordidというシーフードレストランで夕食を摂ることにした。このレストランは、ロブスター料理が有名だというので、シーフード大好き人間の我が家としては、いちもにもなくオススメに従ったのだが・・・

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
3.5
グルメ
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
レンタカー
旅行の手配内容
個別手配
  • 朝食は、夕食と同じく、ゲストハウスの向かいにあるホテルのレストランにて。<br />ワイフは相変わらずの健啖家である。左奥が玄白の皿である。

    朝食は、夕食と同じく、ゲストハウスの向かいにあるホテルのレストランにて。
    ワイフは相変わらずの健啖家である。左奥が玄白の皿である。

  • 宿から最初の目的地グトルフォスまでは、車でおよそ30分のドライブである。<br />日の出の10時頃にグトルフォスの到着をめざし、途中の景色を撮影しながらの移動なので、9:15頃に宿を出発。<br />今日は良い天気である。10時前、北西方向の地平線近くの空がピンクと灰色に染まってきた。ビーナスベルトと地球影である。<br />

    宿から最初の目的地グトルフォスまでは、車でおよそ30分のドライブである。
    日の出の10時頃にグトルフォスの到着をめざし、途中の景色を撮影しながらの移動なので、9:15頃に宿を出発。
    今日は良い天気である。10時前、北西方向の地平線近くの空がピンクと灰色に染まってきた。ビーナスベルトと地球影である。

  • ビーナスベルトを背景に雪を抱いた山並みを遠望。<br />緯度が高く、太陽は地平線近くに長時間とどまるので、夜明けの情景が長い時間続く。

    ビーナスベルトを背景に雪を抱いた山並みを遠望。
    緯度が高く、太陽は地平線近くに長時間とどまるので、夜明けの情景が長い時間続く。

  • やがて遠くの山が朝日で赤く染まった。モルゲンロートだ。

    イチオシ

    やがて遠くの山が朝日で赤く染まった。モルゲンロートだ。

  • 北側の山もモルゲンロート

    北側の山もモルゲンロート

  • グトルフォスの駐車場に到着。日の出の太陽の周りに一部雲が湧き、雲のすき間から射した日の光が山の中腹だけ、照らしている。

    グトルフォスの駐車場に到着。日の出の太陽の周りに一部雲が湧き、雲のすき間から射した日の光が山の中腹だけ、照らしている。

  • 駐車場から数分で、観瀑台に到着。<br />グトルフォスである。Hvítá 川(ヒヴィータ川)が流れる渓谷にある二段の滝である。<br />初段の滝の落差は11m、下流側の滝の落差は21mの壮大な滝である。<br />手前に雪のように見えるのは、滝からの飛沫が空中で凍り付いて降り積もったものである。

    イチオシ

    駐車場から数分で、観瀑台に到着。
    グトルフォスである。Hvítá 川(ヒヴィータ川)が流れる渓谷にある二段の滝である。
    初段の滝の落差は11m、下流側の滝の落差は21mの壮大な滝である。
    手前に雪のように見えるのは、滝からの飛沫が空中で凍り付いて降り積もったものである。

  • Hvítá 川(ヒヴィータ川)はラングヨークトル氷河が源流である。

    Hvítá 川(ヒヴィータ川)はラングヨークトル氷河が源流である。

  • 下段の滝をアップで撮影。

    下段の滝をアップで撮影。

  • 滝周辺は遊歩道が整備されている。さすがにアイスランド一の観光地である。

    滝周辺は遊歩道が整備されている。さすがにアイスランド一の観光地である。

  • 水量が多く、上の観瀑台にも轟音が響いてくる。飛沫が眼鏡やカメラレンズについて、すぐに曇ってしまう。

    水量が多く、上の観瀑台にも轟音が響いてくる。飛沫が眼鏡やカメラレンズについて、すぐに曇ってしまう。

  • 10:40頃、ようやく太陽が顔を出した。

    10:40頃、ようやく太陽が顔を出した。

  • アイスランド語で、グトルとはGold、フォスはfall、滝という意味なので、この滝は黄金の滝という意味になる。川面に日がさすと、流れには氷河土や鉱物が混ざっているため、晴れた日には水が黄金色に輝いて見えるので、この名前が付けられたようだ。<br />川面に日が差し込むまでまだ、時間がかかりそうなので、次の目的地、ゲイシール地熱地帯に向かうことにする。

    アイスランド語で、グトルとはGold、フォスはfall、滝という意味なので、この滝は黄金の滝という意味になる。川面に日がさすと、流れには氷河土や鉱物が混ざっているため、晴れた日には水が黄金色に輝いて見えるので、この名前が付けられたようだ。
    川面に日が差し込むまでまだ、時間がかかりそうなので、次の目的地、ゲイシール地熱地帯に向かうことにする。

  • グトルフォスから35号線を西に10分ほど走るとゲイシール地熱地帯である。

    グトルフォスから35号線を西に10分ほど走るとゲイシール地熱地帯である。

  • フルカダルル(Haukadalur)渓谷にある間欠泉や沸騰する池、蒸気が立ちこめる地熱地形が密集している場所で、いわばアイスランド観光のハイライトである。

    フルカダルル(Haukadalur)渓谷にある間欠泉や沸騰する池、蒸気が立ちこめる地熱地形が密集している場所で、いわばアイスランド観光のハイライトである。

  • 噴き出た蒸気は、すぐに凍り付き、枯草に付着して霜が降りたようになる。

    噴き出た蒸気は、すぐに凍り付き、枯草に付着して霜が降りたようになる。

  • 現在、活発に活動しているのは、ストロックル間欠泉である。およそ、10分おきくらいに熱湯と蒸気を噴出する。

    イチオシ

    現在、活発に活動しているのは、ストロックル間欠泉である。およそ、10分おきくらいに熱湯と蒸気を噴出する。

  • 吹き上げる瞬間を狙って。

    吹き上げる瞬間を狙って。

  • 2回目の噴出は、逆光にて。

    イチオシ

    2回目の噴出は、逆光にて。

  • すさまじい迫力である

    すさまじい迫力である

  • 吹き上げる蒸気の高さは50mほどになる。

    イチオシ

    吹き上げる蒸気の高さは50mほどになる。

  • かつては70m超の熱湯を吹き上げるグレート・ゲイシール間欠泉が活動していたが、今は間欠泉としては活動は沈静化している。英語の一般名詞、geyser(間欠泉)の語源になった。

    かつては70m超の熱湯を吹き上げるグレート・ゲイシール間欠泉が活動していたが、今は間欠泉としては活動は沈静化している。英語の一般名詞、geyser(間欠泉)の語源になった。

  • 間欠泉ではないが、常に蒸気を噴出している熱湯の池

    間欠泉ではないが、常に蒸気を噴出している熱湯の池

  • 水面は、常に波立っていて、地下のマグマが直下にあることが想像できる。

    水面は、常に波立っていて、地下のマグマが直下にあることが想像できる。

  • ストロックル間欠泉の3回目の噴出<br />毎回、同じような噴出をするわけではなく、規模が大きかったり、小さかったり、2回連続して噴出したりと、バラエティに富んでいる。

    ストロックル間欠泉の3回目の噴出
    毎回、同じような噴出をするわけではなく、規模が大きかったり、小さかったり、2回連続して噴出したりと、バラエティに富んでいる。

  • 撮影場所を少し移動して撮影

    撮影場所を少し移動して撮影

  • 今度は朝日が当たるアングルにて。

    今度は朝日が当たるアングルにて。

  • 熱水の循環、溶岩層と地下水の相互作用、シリカ沈殿など、地熱地帯の典型的プロセスが見られるので、観光だけではない学術的にも価値があるところである。

    熱水の循環、溶岩層と地下水の相互作用、シリカ沈殿など、地熱地帯の典型的プロセスが見られるので、観光だけではない学術的にも価値があるところである。

  • 氷のすぐ脇を熱水が流れるという奇妙な対比も面白い。

    氷のすぐ脇を熱水が流れるという奇妙な対比も面白い。

  • 個人的にはゴールデンサークルの最大の見どころと言ってもよいだろう。年間、数百万人が訪れるという。

    個人的にはゴールデンサークルの最大の見どころと言ってもよいだろう。年間、数百万人が訪れるという。

  • 熱水の流れの脇に咲くフロストフラワーだ!

    熱水の流れの脇に咲くフロストフラワーだ!

  • 小さな熱水の池が散在している場所もある。

    小さな熱水の池が散在している場所もある。

  • 見飽きることがない大地の息吹が感じられる情景である。

    見飽きることがない大地の息吹が感じられる情景である。

  • 広いエリアに枯草に蒸気が凍り付いたフロストフラワーの花園である

    広いエリアに枯草に蒸気が凍り付いたフロストフラワーの花園である

  • あっという間に2時間が過ぎた。<br />次の目的地、シンクヴェトリル国立公園に向かうことにしよう。

    あっという間に2時間が過ぎた。
    次の目的地、シンクヴェトリル国立公園に向かうことにしよう。

  • シンクヴェトリル国立公園の駐車場の手前に展望台があったので、立ち寄ってみた。この辺りから大地の裂け目が観察できる。

    シンクヴェトリル国立公園の駐車場の手前に展望台があったので、立ち寄ってみた。この辺りから大地の裂け目が観察できる。

  • この辺りは南北に長く連なる大西洋中央海嶺が、唯一地上に姿を現している場所なのである。

    この辺りは南北に長く連なる大西洋中央海嶺が、唯一地上に姿を現している場所なのである。

  • シンクバトラ湖。シンクヴェトリル国立公園内にあるアイスランド最大の湖である。広さは琵琶湖の1/7ほどである。

    シンクバトラ湖。シンクヴェトリル国立公園内にあるアイスランド最大の湖である。広さは琵琶湖の1/7ほどである。

  • 公園内にいくつかある駐車場の一つ、P1駐車場に到着。ここは有料駐車場で、料金は1000krである。料金の支払い機がどこにあるのかわからなかったので、無断で駐車していたが、翌日、さっそくレンタカー会社から料金未払いだから手数料1000Ikrを追加して、カードから引き落とすと警告が来てしまった。<br />ここから、10分ほど歩いて、ギャオを見学する。

    公園内にいくつかある駐車場の一つ、P1駐車場に到着。ここは有料駐車場で、料金は1000krである。料金の支払い機がどこにあるのかわからなかったので、無断で駐車していたが、翌日、さっそくレンタカー会社から料金未払いだから手数料1000Ikrを追加して、カードから引き落とすと警告が来てしまった。
    ここから、10分ほど歩いて、ギャオを見学する。

  • 南北に長く伸びる大西洋中央海嶺が、ここでは地上に現れている貴重な場所である。<br />写真の右側の岩壁がユーラシアプレート、左側が北米プレートになる岩壁である。<br />年に数cmほど広がっているという。

    南北に長く伸びる大西洋中央海嶺が、ここでは地上に現れている貴重な場所である。
    写真の右側の岩壁がユーラシアプレート、左側が北米プレートになる岩壁である。
    年に数cmほど広がっているという。

  • しばらく行くと、アイスランド国旗が掲げられたところに到着。ここはスカンジナビア半島からアイスランドに入植したバイキングたちが各地で集落を作り、集落間のもめごとを解決したり、規範を作ったりするために、集落の代表者たちが集った場所である。アルシンクと言われている。<br />権力を持った王はいなく、古代ギリシャのアテネを例外として、歴史上もっとも古い民主性議会が発足したところなのである。930年ごろと言われている。<br />アルシンクは19世紀にレイキャビクに移転して、現代的な国会議事堂となったが、今でもアイスランドの国会はアルシンクと呼ばれている。<br />

    しばらく行くと、アイスランド国旗が掲げられたところに到着。ここはスカンジナビア半島からアイスランドに入植したバイキングたちが各地で集落を作り、集落間のもめごとを解決したり、規範を作ったりするために、集落の代表者たちが集った場所である。アルシンクと言われている。
    権力を持った王はいなく、古代ギリシャのアテネを例外として、歴史上もっとも古い民主性議会が発足したところなのである。930年ごろと言われている。
    アルシンクは19世紀にレイキャビクに移転して、現代的な国会議事堂となったが、今でもアイスランドの国会はアルシンクと呼ばれている。

  • 夕日に照らされた5つ屋根の建物がみえるが、1930年に教会の牧師用の家として建てられた。現在はアイスランド首相の別荘として使われている。

    夕日に照らされた5つ屋根の建物がみえるが、1930年に教会の牧師用の家として建てられた。現在はアイスランド首相の別荘として使われている。

  • 日が傾いてきたので、そろそろ引き返すことにする。

    日が傾いてきたので、そろそろ引き返すことにする。

  • 駐車場から見た夕日が沈んでいく。

    駐車場から見た夕日が沈んでいく。

  • Iceland beasrt社のOthman氏の勧めで、これから南部海岸のストックスエリという小さな町にあるロブスター料理で定評があるレストランFjorubordidに向かう。<br />量が多そうなので、一人前だけオーダーしてワイフとシェアすることにした。<br />ところが出てきたのは、イセエビのような形の大きなエビを想像していたのだが、ロブスターというより赤いシャコのようなものだった。メニューには”Langoustine”とあり、ネットで検索すると、和名はヨーロッパアカザエビという。<br />味はプリっとしていて、美味である。

    Iceland beasrt社のOthman氏の勧めで、これから南部海岸のストックスエリという小さな町にあるロブスター料理で定評があるレストランFjorubordidに向かう。
    量が多そうなので、一人前だけオーダーしてワイフとシェアすることにした。
    ところが出てきたのは、イセエビのような形の大きなエビを想像していたのだが、ロブスターというより赤いシャコのようなものだった。メニューには”Langoustine”とあり、ネットで検索すると、和名はヨーロッパアカザエビという。
    味はプリっとしていて、美味である。

  • アカザエビの出汁がたっぷりのスープ。<br />メニューには、こんな宣伝文句が書かれている。<br />People risk their lives in bad weather on route to the village of Stokkseyri for just a few spoonfuls of this soup<br />(悪天候の中、人々は何杯ものこのスープを求め、命を危険にさらしてもストックセイル村に向かう)<br />大仰な宣伝文句にたがわず、とても美味であった。<br />ちょっと上品な白ワインが欲しいところだが、これから夜道をFlúðirにあるゲストハウスまで60kmあまりをドライブして帰らねばならないので、ここはぐっと我慢だ!<br /><br />~続く~

    アカザエビの出汁がたっぷりのスープ。
    メニューには、こんな宣伝文句が書かれている。
    People risk their lives in bad weather on route to the village of Stokkseyri for just a few spoonfuls of this soup
    (悪天候の中、人々は何杯ものこのスープを求め、命を危険にさらしてもストックセイル村に向かう)
    大仰な宣伝文句にたがわず、とても美味であった。
    ちょっと上品な白ワインが欲しいところだが、これから夜道をFlúðirにあるゲストハウスまで60kmあまりをドライブして帰らねばならないので、ここはぐっと我慢だ!

    ~続く~

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