初めまして南米2019 ～ ボリビア／荒野にたたずむ世界遺産・ティワナク遺跡に行ってきた

2019/10/14 - 2019/10/14

初めての南米。当初はペルーにだけ行こうと思っていたのだけど、旅の計画を立てるのに買った地球の歩き方を見ていた旦那が「俺、ここに絶対に行きたい！」と言ったのがティワナク遺跡。え、なにここ。知らない。へー、世界遺産なんだー。旦那がそんなに行きたいって言うなら行ってみるかー。チチカカ湖にも近いし。ということで、今日はペルーとボリビア２か国回るきっかけになったティワナク遺跡へ行きます。ガイドは昨日のラパス市内観光と同じ若いアブ君なのは少し不安だけれども！

ちなみに、なぜティワナク遺跡にそんなに行きたかったのか旦那に聞いてみた。
旦那「昔さあ、雑誌のムーで見たんだよ。」
あ、ムーに載ってたのかあ。それはもうしかたがない。そういえば数年前に似たような理由でロズウェルにも行ったっけ。ちなみに私、雑誌ムーはとても読みたかったけど買う勇気が出なかったクチです。

　10/5(土) 出国→ヒューストン乗継→リマ
　10/6(日) リマ ミラフローレス滞在
　10/7(月) リマ→クスコ＆クスコ市内散歩
　10/8(火) 聖なる谷 てんこ盛り現地ツアー
　10/9(水) クスコ終日滞在
　10/10(木) クスコ終日滞在
　10/11(金) インカトレイルトレッキングでマチュピチュへ
　10/12(土) マチュピチュ観光→クスコ
　10/13(日) クスコ→ラパス＆ラパス市内観光
★10/14(月) ティワナク遺跡一日ツアー
　10/15(火) ラパス→ウユニ＆ウユニ塩湖終日ツアー
　10/16(水) ウユニ→ラパス→チチカカ湖で月の島＆太陽の島
　10/17(木) チチカカ湖 太陽の島 → ラパス
　10/18(金) ラパス滞在
　10/19(土) ラパス→リマ＆リマ旧市街観光
　10/20(日)～21(月) リマ→ヒューストン乗継→帰国

エリア ティワナク遺跡周辺(ボリビア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5

おはようございます。今日は10時出発なので少しのんびり朝食を頂きます。今日は旦那が楽しみにしていたティワナク遺跡に行くのだけど、昨日の流れでガイドが不安。
旦那「俺、考えたんだけど（ガイドの）アブ君との付き合いかたを変えようと思って。」
え、どゆこと？
旦那「ガイドだと思うから文句言いたくなるし不安なんだよ。だから、現地に住んでる友だちだと思うことにした。」

旦那「現地の人って現地のこと全部知ってるわけじゃないでしょ。だからお友達のアブ君がちゃんと知らなくても気にしないことにする。見たいものは勝手に見て、アプ君の説明が間違ってる気がしたら後で調べればいいし。」
ああ、なるほど、一理ある。確かに昨日と同じだと自分たちが楽しめない。それじゃ自分たちの考え方をちょっと変えよう、と。よし、賛成！今日はそれで行ってみよう！

ところで私、足がメチャクチャむくんでる。これって高山病の前触れじゃない？そういえば、高地順応できたつもりになってこの何日か薬飲んでなかったな。ティワナクはラパスよりも高度高めだから今日は薬を飲んでいくことにしようっと。

10時、ガイドのアブくんとドライバーのジョナさんがホテルへ迎えに来てくれました。今日もよろしくお願いします！まずはすり鉢の底のラパスから上のエルアルトへ。

エルアルトで車の中から民族衣装のおばさまの姿をパシャ。

道路脇の歩道は露店がたくさん出てて、とても賑わってる！

そして、信号待ちで車が停車するとすぐに物売りが寄ってくる。何売ってるのかな。と思ってたらドライバーのジョナさんが何か買った！
旦那「今、何買ったんですか？」
ジョナさん「車の芳香剤。この間も彼から買ったんだけどいい匂いだったから今日も買ったんだ。だから友だちになったんだー。」
ちなみにドライバーのジョナさんは英語が堪能。明るくて雑談の話題も楽しい☆アブ君と（スペイン語で）いろいろ話してるけど、たぶん若いアブ君のガイドぶりをフォローしてるんだと思う。

こちらは車がバンバン走る道路のど真ん中で何か売る姐さん。気をつけてね。

ところで…なんかトイレ行きたい。高山病の薬、効きすぎてるかもしれない。
わたし「あのぅ、途中でトイレはありますか？」
アブ君「遺跡に着くまでないです。」
！！！！！
わたし「どのくらいかかりますか？」
アブ君「1時間半くらいです」
1時間半・・・我慢できるだろうか・・・

その後、私のトイレに行きたい状態は人生のMAXを迎え、ただひたすら何も考えずに時間が経つのを待つ。
旦那「大丈夫か？なあ？」
わたし「・・・・話しかけないで。」
ドライバーのジョナさん、この状況を知ってか車を飛ばす飛ばす！ああ、ジョナさん、ムリさせてごめんなさい。きっとトイレの近い日本人女にあきれているに違いない。でも違うんだよ、薬のせいなんだよぅぅ。
英語で話すの苦手だけど、ここは自分の言葉で伝えよう。「今朝、高山病の薬を飲んじゃって・・・」と片言で半笑いで伝えると、ジョナさんとアブ君が笑ってくれて、少しだけ場が和んだ。トイレ行きたい状態は全然和まないけどな。

ということで、なんとかティワナク到着。ランチ予定のレストランで先にお手洗いだけ借りました。あああ、無事に着いてよかった。でも、薬飲まずに高山病の症状がでるより薬飲んでトイレ行きたくなるほうがいいや。（←ポジティブ）
旦那「ジョナさんに”急いでくれてありがとう”って言っておいた。」
おお、まさにそのとおり。旦那よ、ありがとう！

お手洗いをすませて心のゆとりができたところで改めて周りを見る。ああ、なんてのどかな場所なんだろう。
線路を歩いている民族衣装の後ろ姿のおばさま。どこまで行くのだろう。アップで撮りたかったけど、私のカメラには望遠レンズがなくてこのくらいの大きさでしか撮れなかった。

遺跡入り口の売店にて。買い物しているのがアブ君。旦那もここでスニッカーズを買う。おなかが空いたの？

12:15、いよいよティワナク遺跡に入ります。二日前に行ったマチュピチュと違って観光客が少ない。
旦那「ゆっくり見れそうでいいなぁ」

ティワナク遺跡はインカ文明よりも古いプレ・インカ文明の遺跡で、紀元前200年頃～紀元1200年頃の文明だそう。地球の歩き方には以下のように書かれてます。
・チチカカ湖を中心とする高地で生まれて発展した神殿を中心とした文化
・巨石を組み合わせた神殿やモノリートと呼ばれる石像などを作った
・その技術は後のインカ帝国の石組みに代表される巨石文化の礎となった
ということで・・・

アブ君が最初に連れて行ってくれたのは、モノリートと呼ばれる石像。「フライレ」という名前だそうです。手に器を持ってる。そしてベルト部分にカニみたいな彫刻も。

ティワナク：ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 史跡・遺跡

あとでちゃんと読もうと思って説明文を写真を撮っておきました。石に彫られた模様がわかるようになってるので見てみる。
旦那「なあ、スタバ持ってるぞ」
わたし「ほんとだ、ストローもささってるね」

ティワナクには昔たくさんのモノリート（石像）があったらしいのだけど、残っているのはこの「フライレ」含めて３体のみ。他は全部持ち去られたんですって。持ち去ったのはやっぱりスペイン軍なのか？

ちなみにティワナク遺跡まだ発掘中。今はまだ全体の30%くらいしか進んでいないらしい。で、我らが日本はこの発掘を支援していて、外務省のページには「管理計画の策定、人材育成（保存管理、発掘技術等）」を実施中と記載されていました。

続いてきたのがこちらの太陽の門。高さ2.9メートル、幅3.8メートル。なんと、一枚岩でできているそう。細かい彫刻もあってかっこいいです。

彫刻ははっきり見えないけど、模様を描いた看板があったのでこれで確認。細かく彫ってあるんだなぁー。

太陽の門の裏にまわってみた。おお、こっちも迫力あって結構好き。←後ろ姿好き
表側に見えたヒビは裏にもあって、ここから壊れちゃうんじゃないか、と心配になる。

太陽の門やモノリート（石像）のある広場（カラササーヤというらしい）は、石が積まれたこんな壁で囲まれてる。石の色合いもいい感じだけど、石の直線と直角感がすんごい。

広場（カラササーヤ）にあるもうひとつの石像「ポンセ」。さっき見た「フライレ」よりも状態がよくて大きい。そして体中に模様が彫られている。

そして、後ろ姿好きなのでこっちからも。裏も手抜き無く彫られております。

平地にぽつんとモノリート。
旦那「ゆっくりと遺跡を見るのっていいよなー」

ところでガイドのアブ君。昨日の頼りなさ／不安さと少し違って、今日は時おりiphoneの翻訳機能を使った説明をしてくれたりとがんばってます！

広場「カラササーヤ」から階段で外側に降りる。カラササーヤをぐるりと囲む壁を外側から見るとこんな感じ。

遺跡のすぐそばには日常の道。普段の姿のティワナク。

カラササーヤ（広場）の壁を回って門のところへ。

門がびっくりするくらい直角で直線。こんな場所見たの初めて。
そして、四角い門越しにポンセ。

そして、こちらが半地下神殿。

半地下に下りてみると、壁にはたくさんの石の顔がー。

石の顔は、180近くあるんですって。

それぞれ全部顔が違うらしいです。
何を意味してるんだろう。何のために作られたんだろう。

半地下神殿中央の石像とガイドのアブくん。
今日は頑張っとります。

半地下神殿。独特な場所でした。

半地下神殿を出ると、アブ君が「今度はあっちです」と連れてってくれる。
今日はアブ君主導で案内してくれる。うん、これでいいよー。

ということで来たのがこちら。カンタタイータという場所らしい。
この辺は無造作に巨石が散らばってるけど、よく見ると全部人の手で形作られたもの。この写真の斜めの巨石は、神殿の模型っぽい。

これはペルーでも時々見た模様。
何の模様なのかなーと気になって撮った一枚。

この壊れたような巨石もよく見ると細かい模様が施されてたり。
このあたりはまだ発掘＆整備中なんだろうか。

さて、今度はあの茶色い小山に向かいます。
実はただの小山じゃなくてアカパナというピラミッド跡らしいんだけど。

ああ、確かにピラミッドっぽい基礎が。

そして、周りに目をやると草原が広がってて癒される。

それにしても、高度約3900メートルでの坂道歩きは心肺能力アップの効果がありすぎ。

アカパナの上まで登るとさっき行ったカラササーヤ（広場）がよく見えた。

半地下神殿も一望。

周りには壊れた門みたいのが無造作に転がってる。

これも。

発掘と修復が終わった時、すばらしい遺跡になるのか、それとも「それ直しすぎ！」になるのか。
旦那「直す前の状態で見て想像するのが楽しいから今来てよかったよ。」
旦那、ご満足のご様子。

これで終わりかなーと思ったら、また別の草原方面へ連れてくアブ君。
ふと振り返る。太陽の門が草原の向こうにたたずむ感じは結構好きー。

草原（とちょっとした遺跡）をてくてく歩いて着いたのは月の門。
模様が彫られてた太陽の門もよかったけど、シンプルな直線が美しいこちらの月の門もステキです。

次の場所は車でちょっとだけ移動。

ということで、来たのはプーマプンク。

宮殿の跡らしいのだけど、四角く加工された巨石がたくさん。
ガイドのアプ君は「港の跡がある」というようなことを言ってた。港？水があった？
チチカカ湖がこの辺まであったりしたのかな。（←アブ君の説明をちゃんと聞き取れていない）

ここプーマプンクは紀元前1万5000年のものという学説もあるらしくて、だとすると、巨石にこんな細工できるなんてどういうわけ？とか、何かと謎が多い場所ではあるらしいです。
そして、このあたりが雑誌ムーに取り上げられる所以らしい。

ということで、プーマプンク見学終了！

さて、時間はもう14時半。近くのレストランで遅いランチを食べましょう。

ランチはガイドのアブ君と運転手のジョナさん私たちの４人でチチカカ湖名産のトルーチャ（マス）やスーパーフードのキヌアを頂きます☆
ランチの話題は主に私たちが住んでる北海道や日本車のハナシとか。

食後、ジョナさんが頼んだ飲み物が出てきた。茶色い。うーん、口に合わなそう・・・。そんな私たちを見てジョナさんが笑いながら言う。
ジョナさん「ホントにおいしいよ。僕は大好きなんだ。」
そうか。ジョナさんがそう言うなら飲んでみるか。（←ジョナさんの信頼度高め）
・・・あれ、ちょっと粉っぽいけどおいしい(^-^)。なんていう飲み物？え、カニャワ？初めて聞いた。ただ、なんとなく知ってるような気がする味なんだけど何だっけ、何だっけ、何だっけ・・・・。あ、思い出した、これ、ミロの味に似てるーー！よし、強い子になるぞー。

その後、お店の人が席に来たりして世間話。お店の人の息子さんが留学してて仙台にいるとか、旦那が「ティワナク遺跡は気に入った、来てよかった」と伝えると、嬉しかったのか、お土産に売り物のキーホルダーを頂いたり。
そんなこんなでランチタイムの１時間、楽しい時間を過ごすことができました☆

もう帰るんだと思ったらティワナク博物館へ立ち寄り。中は写真撮影が×だったので写真はないけど、ここは必見。なんと、ここの遺跡で発見された高さ７メートルもあるモノリート（石像）「ベネット」が中に置いてありました！大きくて迫力ある。
なんでも前はラパスの野外博物館に置いてあったらしいのだけど、風雨で痛んでしまったので、こちらに戻して保管されたそうです。確かに模様とか薄くなってた。もったいないなぁー。ティワナクに残った３体のモノリート。これからもティワナク遺跡の象徴としてがんばってください。（←何を？）

ついでに隣の陶器博物館にも入館しました。あまり興味のあるものはなかったけど、出口の壁にティワナク遺跡の復元イメージの壁画があった！おお、ピラミッドとかかっこいーじゃないか。いつの日か、この荒野ののどかな遺跡がこんな風になるのかな。
旦那「俺はきれいに復元されて人がうじゃうじゃ来るよりも、多少荒れててもそれを好きで見に来る人がゆっくり見れる場所になってるのがいいなー」

ということで16時半、ティワナク遺跡出発。
旦那的には人でいっぱいのマチュピチュよりもティワナクの方が好きだそう。そうか、それはホントに来てよかった。

ラパスに向かう途中の風景。のどかだなあー。

途中でドライバーのジョナさんが脇道へ。で、小さな町に着いた。寄り道だって。

ラハという町だそう。

ジョナさんが言うには、昔はこの場所を中心に都市があったらしいのだけど、ここは高地だから寒くて寒くて今のラパスに移ったんだとか。

こういう観光地でも何でもない町に立ち寄るのって、その国の真の姿を少しだけ覗いた気になれてちょっと嬉しい。
ジョナさん、ちょっとしたサプライズをありがとう。

ということで、今日の記念に４人でお写真☆

さあ、ラパスに戻ろう！

ラパスの前にエルアルトを通過。

窓の外にはバナナ売り。

ということで、18時半、無事にラパスのホテル到着しました。アブ君のガイドは今日で終了。まだまだ若いアブ君。昨日はどうしようと思ったけど、今日は昨日よりもガイド力がアップしてたなぁ。若者って一日で成長するんだな。アブ君がいつか立派なガイドになれることを期待してるよー。

今日も夕食はホテルのレストランにて。食欲はそんなにないからパスタとラビオリ頼んだけど、量がちょっと多めでした。2日連続できちゃったから次は別のところに行くぞー。

さて、明日からは２泊ラパスを離れます。最初に行くのはウユニ塩湖☆乾季だから鏡張りの景色は見れないと思うけど、行けるだけでしあわせです。よし、楽しむぞー。

=== 10月14日 ========================
6:30 起床
7:30 朝食
12:00 ティワナク遺跡
14:20 プーマプンク
14:40 ランチ
15:45 ティワナク博物館
16:30 ティワナク出発
17:00 ラハ立ち寄り
18:30 ホテル到着
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歩数 13,199
上昇階数 38
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