＜長崎･キリシタン物語・１＞キリシタン紀行の始まり・世界に誇る長崎の夜景に感動☆彡

2019/12/12 - 2019/12/17

数年前･･･長崎が世界遺産に登録されるんじゃないかと
話題になっていた頃、とある記事を読んだのがキッカケか･･･

「世界遺産登録で混雑する前に見ておきたい！長崎の教会」

旅行サイトか雑誌か･･･船で周る教会巡り特集だった。
そんな記事がキッカケで今までまったく意識すらしていなかった
長崎の教会に強く惹かれた。荘厳で大きな大聖堂では無いけど
静かでどこか心が揺さぶられるようなそんな風景･･･

あれから数年･･･毎年今度こそ長崎旅行だ～と思うんだけど
結局違う場所に旅立ってを繰り返している間に長崎の教会群は
世界遺産に登録されすっかり人気の観光地に･･･。

長崎の教会は大自然の中、ひっそりと存在する感じが
とても美しいな～と思っていたのだか、世界遺産なんだから
人が増えるのは仕方がないのかもしれない。

今回は数年間憧れやっと長崎に行って来ることが出来ました。
短い旅行で全てを周る事は不可能。今後何度か通うとして･･･
それでも時間をフルに使って欲張れるだけ欲張りました。

今回の旅行、節約しないと交通費等々も大変なので･･･
ケチりますけどケチりません。素敵なホテルだって泊まります。
美味しい物も食べる予定。ハウステンボスのライトアップも！
ちなみに１人旅の予定でしたが友人と二人の女子旅です。

キリスト教の弾圧と言う重く悲しい歴史が過去にあった上で
作れた長崎各地の教会。やっぱり魅力的でした。

１日目　長崎市泊（前泊扱い）　夜景の見えるホテルで！
２日目　長崎市内観光＆伊王島
３日目　五島列島・福江島観光
４日目　五島列島・上五島観光
５日目　ハウステンボス見学
６日目　平戸観光

今回は前泊扱いのホテル滞在＆長崎観光前半編です♪

エリア 長崎市(長崎)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: JALグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

数年憧れ続けた長崎･教会巡り。
今年１年忙しくそれなりに頑張ったから
自分に最大のご褒美を～･･･と言う事で
思い切って長崎旅行に行く事に。
しかも今回は２泊３日とかじゃないよ。
行くなら５日間くらいは行ってきます～。

何となく長崎に行こうと決めたのが夏頃か。
当初は１人旅のつもりだったのだが･･･
友人に話したら私も旅で癒されたいと
言う事で友人と二人の女子旅に。
ただ友人は長崎だけじゃなく九州旅のつもりで
もっとあちこち周りたかったみたい。

場所＆日程が決まるまで色々はっきりしない
事もあったけど最終的には、ほぼほぼ私の
プランで旅行に行く事に決定。

教会巡りがガッツリ出来ないのであれば
１人で旅行に行かせてくれ～！
今回はそのくらいの気持ちで長崎を
旅するので譲れない部分も多々あると。
しか～し我を通しすぎるのも良くないので
友人の好みもキチンと入れてプランを練ります。

今回は長崎の五島列島まで足を延ばそうと
思っているので節約してもお金は結構かかる。
旅行サイトの割引をフル活用する為にも
10月終わりくらいには飛行機を押さえて
長崎･福江･平戸などの観光協会から
パンフレットなどを送って貰っていた。

当初は３泊４日くらいで旅を考えてたが
私は絶対に五島列島には行きたいし･･･
友人はハウステンボスと長崎観光は絶対。
･･･となると３泊４日だと日程が厳しいな～。
４泊５日にしようか。初日は朝から活動
したいから羽田に前泊しちゃう？？

こんな流れで初日は観光無しの前泊扱い。
羽田で泊まるなら交通費は変わらないし
長崎で前泊した方が安い！
･･･友人は職場から夜勤明けで旅行参加です。

羽田にオリンピックのオフィシャルショップ
出来ていました。私は違うキャラクターの方が
良かったけどこうなればまぁ～可愛いか･･･？
国立競技場も完成したし来年は東京に是非♪

ここ数年、地元方面からリムジンバスに
乗ると遅延する事が多かったので今回は
池袋からリムジンバスに乗ってみた。
デパ地下でお弁当買ってバスに乗って･･･
山手トンネルであっという間に羽田に到着。
予定より早く到着したので２時間近く時間が
ありました。展望台で飛行機を眺めながら
ランチのお弁当食べる時間もできた！

今回は羽田14時25分のＪＡＬで長崎へ。
本日はあくまで「前泊」扱いなのに･･･
家を早々10時半くらいに出たわ～。

職場から朝帰りで寝ていない友人も
大変だが私の方にも重大な問題が･･･

旅の10日前、ピアスが入りずらく
無理矢理に通したらズキズキと痛み
耳たぶが腫れた。これは時々ある事だから
良いとして、困ったのはその後首にしこりが･･･
ピアスの穴からばい菌が入り、リンパが
腫れてしまったらしい。20歳でピアスを
あけて数十年。この症状は初めてで
旅行ギリギリまで抗生物質を飲むことに･･･

最悪なのは１週間前、突然左のお尻から
太ももにかけてパンパンに張ってしまい
24時間足が攣る１歩手前状態に･･･(苦笑）
数日間は痛みで夜は寝れないし、食事を
作る間キッチンに立っているのも無理。
長崎どころか羽田に辿り着けるかも怪しい。

この長崎旅のタイミングで坐骨神経痛に
なってしまった～。このままでは教会巡り
どころでは無いし最近寝不足過ぎて･･･
せめて旅の間だけでもと思い、旅行３日前に
腰にブロック注射を打っての参戦です。
なんか波乱の予感がするな～？
実際、アァ～アな事はいくつか起こる･･･

羽田到着が遅れた為、長崎到着も
少々遅れましたが無事に長崎空港到着。

湿布ベタベタ+鎮痛剤でいまのところ
どうにか無事。飛行機は多少揺れたけど
座席も座り心地良くウトウト。

今回は初のＬＣＣに乗ってみようかなと
思い色々調べましたが･･･荷物超過代金＆
成田までの交通費等を考えるとじゃらんで
高額の割引クーポンを使えたので･･･
じゃらんパックのＪＡＬプランで組み立てても
お値段はほとんど変わらず。むしろ飛行機の
時間の選択も多いし荷物の重量や個数も
気にする事なく旅をする事が出来て良かった。

空港バスで長崎駅へ。想像とは違いわりと
山深い暗い道を走ります。
本日は18時10分にホテルの送迎バスを
お願いしています。お茶飲む時間位あるかと
思いきやコンビニも行けない程時間ギリギリ。
長崎駅はクリスマスイルミネーション。

午前中に家を出たのにお宿に着く頃には
すっかり真っ暗になってしまった。遠いい～。

本日のホテルは「世界新三大夜景」が一望
出来る展望台がある「稲佐山」の中腹に
ある為にバスはものすごい斜面を上って
いきます。さすが坂の街だわ～････
坂の途中「福山雅治の生家はそこだよ～」
･･･と教えてもらう。毎日あんな坂を
上り下りしていたら足腰丈夫になるわ！

「大江戸温泉物語・長崎ホテル清風」
https://nagasaki.ooedoonsen.jp/

本日は「ホテル清風」に泊まる事に。
大江戸温泉グループなのでお値段はわりと
お手頃。しかも夜景が綺麗と人気のお宿です。

友人は寝ていないので温泉に入れてゆっくり
寝れそうなホテルが良いかな～と選びました。
稲佐山の展望台まで登らなくても夜景が
楽しめそうなのが最大のポイントかな。

お部屋は奮発してグレードアップ
させたのでツインベッドルーム+
和室7.5畳の広い～お部屋で綺麗。

今回の旅は旅行サイトをいくつも見て
一番安い所で予約しています。るるぶで
ちょうど「長崎ホテル清風」バーゲンを
していて安かったところに期間限定の
クーポンも出たのでなんと１泊２食付きで
部屋のグレードを上げても９千円しないで
泊まれました。感動的に安い！！

しかもお部屋は９階の高層階を
用意してくれたので部屋に入ったとたん
窓から見えたのはこの夜景でした。
「ウワァ～」と声をあげるくらい綺麗。

稲佐山の展望台とは角度が少し違うのと
この場所は中腹なのでもっと全体的に
見るには頂上の方が綺麗かもしれません。
でも近いからダイナミックに見えました。

今年の初めに函館の夜景も初めてみたけど
個人的に長崎の夜景の方が感動したかな。
さすが「世界新三大夜景」だ！！

ちなみにこの日は夕方まで豪華客船が
停泊していたそうで18時に出航したらしい。
船があるとさらに夜景が華やかになるみたい
だから是非見たかった～。残念。

部屋から夜景が見えるってなんて贅沢。
ボォ～と和室に座っているだけで癒される～。

夕飯はバイキングです。お刺身や天ぷらは
なかなか美味しい。前菜も色々ある～。

ミートローフはお肉の味かな？
少しクセがあったけど、長崎名物の
「レモンステーキ」はお肉も柔らかく
レモンソースがサッパリで美味しかったです。

長崎名物の皿うどん他、地元の名物も。
自分でトルコライスも作る事が出来ます～。
名物のトルコライスは是非お店で
食べてみたいけど時間ないかな･･･。
とりあえずこのトルコライスは少々
胃もたれしたかも。やっぱり歳だわ。

デザートは「ハーゲンダッツ」の
アイスが食べ放題です。３種類しか
なかったけどお腹一杯でもハーゲンダッツは
欲張りたいと思ってしまう貧乏性。

１階にはマンガコーナー
広くは無いけどそこそこの品揃え。
部屋に持ち帰り禁止だったかな。
そこはちょっと残念･･･

こちらのホテルは斜面に建っているので
ロビーは２階になっています。
１階入り口にはこのような写真撮影の
コーナーがあってお誕生日や還暦用の
法被なんかも取り揃えています。

SNS用に枠や文字ボードなども
置いてあるので楽し気な写真を撮る事が
出来ますよ！

ホテルの自販機はちょっぴりお値段
お高めです。アメニティはロビーから
好きな物を持ちかえる方式で･･･
色浴衣などはなかなか豊富に揃っています。

ロビーには観光パンフレットや雑誌
などが置いてあったりピアノの生演奏が
１日２回くらい楽しめるようです。

お土産コーナーでは「大江戸温泉物語」
オリジナルのお菓子も買えたりします。

「長崎ホテル清風」はなんと言っても
この長崎港の夜景だと思います････
清風には３階と11階に長崎港を一望
出来る展望風呂がありますが、最高なのは
11階の露天風呂で特に夜景は最高！
11階の露天風呂は広めなのでのんびりと
入れますよ。眼下にはこの風景です。
しかも温泉なのも嬉しいですよね～。

男性は朝＆20時まで。女性は20時以降。
長崎港にかかる「女神大橋」も綺麗ですが
この時期は22時にライトが消えるみたい。
そんな瞬間も楽しめて･･･この温泉に入る
だけでも訪れる価値があったと思う！

長崎は東京に比べると日の入りも
遅いがこの時期は日の出もかなり遅い。

朝７時くらいだとまだもう少し寝ていたい
ようなこんな風景が楽しめます。

お部屋から見える朝焼けも綺麗だわ～。
それにしても･･･部屋が暑い＆足が張って
昨晩はほとんど寝れていない･･･。
横になっていれば80％の疲れは取れると
昔聞いた事があるので信じるけど･･･

朝風呂に入ってご飯を食べれば
本日も元気！元気！
自分で持ってきていてなんですが
ホント茶色好き人間みたい。(苦笑）

ポトフとか地の物とかお魚とか･･･
朝も色々ありました。海鮮丼も
作れます。色々具材もありましたよ～。
アイスコーナーは夜より種類が増えて
ミルクセーキなどもありました。
ハーゲンダッツではないようだけど。

部屋も広かったし夜景は最高だったし
スタッフも親切で良いお宿だった。

旅は２日目に突入ですが昨日は前泊。
長崎旅は今からが本番です。
朝９時に長崎駅まで送ってもらい･･･

荷物を持って観光するのは大変だし
コインロッカー代も勿体ないので
今晩宿泊のホテルに荷物を預けに･･･

明日は五島列島に移動となるので
フェリーターミナルがある「大波止」の
ホテルに宿泊です。近くに文明堂総本店。

今回の観光は市電（路面電車）利用です。
主要観光地を網羅しているし本数も多いので
ホントに便利。後ろ乗りの前降りですよ。

１回130円なので４回乗り降り
するなら1日乗車券（５００円）を
買ってしまうのが便利です。

長崎市の観光は本日のみ。夕方までの
予定だから時間はありそうで無いかな。

今回も「旅ノート」を簡単に作りました。
私の場合の「旅ノート」は思い出を書き込む
為では無く、スケジュール管理・重要事項
（宿泊地連絡先・飛行機時刻等々）が主。
他には人気のお土産店とか行きたい観光地
絶対に食べたい物など書いてあります。

若い頃は行き当たりばったりの旅しか
していなかったけれど、本格的に
一人旅をするようになって旅のスタイルも
ずいぶん変わったな～と思う。

今回も行きたい所を色々とチェック
してきたけど多分全部は周れないだろう。
その辺は臨機応変にいきましょう～。

今回教会巡りをするにあたり各教会で
スタンプが押せるようなんだけど友人が
スタンプを押す用紙を家に忘れてきた･･･
そんな事で10時のオープンを待って
長崎駅直結の「アミュプラザ」の無印へ。
スタンプ帳になりそうなパスポート型
メモ帳を購入。安いから２冊買えと
言ったのに１冊しか買わないからまた
後々苦労する事に･･･。

時刻は10時半。すでに私の中では
予定を１時間オーバーしているんだわ･･･

行きたい所は色々あるんだけど、まずは
ローマ教皇が来日して色々盛り上がった
長崎で過去にも教皇が訪れた地を訪問。
「日本二十六聖人殉教地」を目指します。

長崎駅からは５分で到着予定なんだけど･･･
長崎は坂の街。駅正面のバスターミナルの
脇を上がって行く事になっているが、
建物の裏は山のように見える坂道。(苦笑)

たった５分の歩きと言えど、いきなりの
坂道＆階段で少しテンション低下。
しかも冬だと言うのに今回の旅行期間中
長崎は温度が高い予報が出ている。
坐骨神経痛が恨めしい～････

坂道を上がって行くと目的の場所がある
「西坂公園」に辿りつきました。
同時に見えて来たのは印象的な形の教会。
なんか「ガウディ」っぽいんだけど･･･

「日本二十六聖人殉教地」

私は恥ずかしながら学生の頃に
とにかく歴史が苦手で日本史＆世界史
共に興味を持てませんでした。

今の旅スタイルだと歴史に向き合う事も
多くなっているので今になって後悔
しているんだけど、きっと他の人より
色々知識が乏しいんだと思う。

今回も教会巡りをするにあたり･･･
少しは歴史的な事でも調べてみようと
思ったんだけど時間が無くて事前知識無し。

ザビエルがキリスト教を日本に伝えた･･･
キリスト教禁教令が出て迫害された･･･
このくらいの事は知っているけれど
恥ずかしながら「日本二十六聖人」とか
良く知りません。旅をしながらそして
この旅行記を書きながら勉強したいと思います。

日本二十六聖人殉教地（西坂公園）

豊臣秀吉によるキリシタン禁止令により、
１５９７年２月５日京阪地方へ伝導していた
フランシスコ会宣教師6人と日本人信徒20人が
処刑された丘です。

キリストが十字架に架けられたゴルゴタの丘に
似ていることから、信者達がこの地を処刑の場に
願い出たのだといわれており･･･

二十六聖人の殉教以降も多くの人々が「火あぶり」
「水責め」「穴吊り」といったむごい手段で
この地で処刑されました。現在はバチカンの
公式巡礼地となっています。

建築家の今井兼次氏と彫刻家の
舟越保武氏が殉教地を後世に伝えるため、
レリーフの建築を手がけました。

世界中が日本二十六聖人の殉教を記憶しており、
日本二十六聖人に捧ささげられる教会は
各地にあるそうです。

「聖ロレンソ・ルイスの像」

江戸時代初期に西坂でむごい手段で
殉教したフィリピン人として最初の聖人。

手を合わせる祈りのポーズが日本の
お祈りのポーズと違いますね。
（みやぞんのポーズを思い出す･･･私）

これから五島列島他、教会巡りを
するにあたり少し勉強が必要だし
歴史的な背景も知りたいと思ったので
記念館に入りたいと思います。

「日本二十六聖人記念館」大人500円

中はフラッシュ禁止ですが
撮影も可能ですよ。

日本二十六聖人のレリーフは
24人が手を合わせて天を仰ぎ見る中、
聖パウロ三木と聖ペトロ・バウチスタの
２人だけは両手を広げて視線を下に向け、
最期まで教えを説く姿を伝えています。

こちらの記念館ではザビエルによる日本での
布教から弾圧、日本二十六聖人の殉教・
隠れキリシタンの歴史・明治以降の信仰まで、
日本でのキリスト教の歴史を紹介しています。

昔の宣教師の帽子だったかな？

「パウロ三木」
安土桃山時代のキリシタンで
イエズス会の宣教師。二十六聖人の一人。

父は戦国武将であったがキリシタンに惹かれ
洗礼を受け自分の子供にも洗礼を受けさせ
洗礼名「パウロ」とされた。

パウロ三木は十字架の上で、押しかけた
群衆に向かって最後の説教を････

「自分は罪状にあるようなルソンのものでなく
れっきとした日本人である。私はキリスト教を
信じたというだけで殺されるのである。この理由の
ゆえに私は命をささげることをいとわない。
私はキリストの教えに従い、自分の処刑を
命じた人（豊臣秀吉）と処刑にかかわった
すべての人を許したい」と叫んだという。

二十六聖人の中にはまだ10代の
少年達が５人もいました。

二十六聖人の中でも最年少だったのが
「ルドビコ茨木」まだ12歳でした。

処刑の執行責任者である長崎奉行の
寺沢半三郎は、ルドビコ茨木を助けようと
信仰を捨てるよう説得しましたが････
ルドビコ茨木は自分の命よりも最後まで
信仰を選び殉教しました。

「島原の乱」で使われた弾

踏み絵やザビエルの書簡等
沢山の歴史的な資料が展示されていて
かなり見応えがあります。
じっくり見ていたら時間が足りない～。

「キリシタン禁教の高札」

長崎県の隠れキリシタン分布図。
世界遺産・それに準ずる教会が残る
エリアに集中していますね。

五島列島・長崎外海・島原・平戸･･･
これからの旅で少しそんな歴史に
触れる機会はあるんだろうか？？

「マリア観音」

おもに江戸時代の禁教令によって弾圧を受けた
キリシタン達によって信仰の対象とされた
聖母マリアに擬せられた観音菩薩像の事。

イエス･キリストが誕生した日
クリスマス当日またはイブに行う
隠れキリシタンの儀式一式。

館内のビデオで隠れキリシタンの
儀式の様子が流れていて思わず見入って
しまいました。撮影された当時･･･
紹介された地区の代表の方はご高齢で
後継者がいない状態。本来「隠れて」
誰にも知られる事なくキリストの教えを
後世に口頭で伝えていくスタイルの
教え（宗教）になっているので現在の
カトリックとは別物の宗教みたいな感じ。

撮影なんてもってのほかですが、自分の代で
誰にも知られずに終わるよりは記録に残す
方が良いと撮影を受けたようです。

なぜ後継者がいないのか･･･
儀式では「オラショ」を唱えるのですが
（日本のキリシタン用語で「祈り」の意）

お祈りの言葉は子供の頃に伝承されて
覚えないといけないそうです。残っている
隠れキリシタンの方々は子供の頃にオラショを
教えて貰っていないので引き継げないらしい。

日本語とラテン語等いくつかの言語が混ざった
呪文のような祈りの言葉。
どこか仏教のお経のようにも聞こえました。

キリスト教が禁教となった後も当時の
キリシタンは密かに信仰を続け、表向きは
仏教徒として振る舞いながら密かにキリスト教の
信仰を捨てずに代々伝えていきました。国内に
カトリックの司祭が一人もいないのに長い間
キリスト教の信仰が無くなる事はありませんでした。
（潜伏キリシタンと呼ばれる）

「潜伏キリシタン」は、ごく小さな
集落単位で秘密組織を作ってひそかに
祈祷文「オラショ」を唱えて祈りを続け･･･

慈母観音像を聖母マリアに見立てたり
キリスト教伝来当時にならったやり方で
生まれた子に洗礼を授けるなどして信仰を
守りつづけました。

江戸時代潜伏していたキリシタン達は
200年以上もの間司祭などの指導を
受けることなく自分達だけで信仰を伝えて
いったため、長い年月の中でキリスト教の
教義などの信仰理解が失われていき････
仏教や神道、民俗信仰などとも結びついたり
独自のものに変わっていきました。

そのため、明治時代以降にキリスト教の
信仰が解禁されて再びカトリックの宣教が
なされても、改宗に応じなかったキリシタンも
多数いました。その後も独自の信仰様式を
継承している人たちが「隠れキリシタン」と
呼ばれて長崎県の一部の地域に存在していました。

現在長崎にあった隠れキリシタンの組織は
存在していないと言いますが、現在も
一部の人達の中でその信仰は続いているのかも
しれませんね。(そんな番組もあったような･･･）

フランシスコ･ザビエルが日本に伝えた
キリスト教は悲しい歴史がありながらも
何百年も続いていると言うのはすごい。

一部は形が変わってしまったかもしれませんが
大元の信仰心は一緒なんですよね。

「細川ガラシャ」

細川ガラシャは「本能寺の変」で
織田信長を討った明智光秀の娘です。
「ガラシャ」という名はキリスト教徒としての
洗礼名であり、本名は「明智玉（玉子）」です。

熱心なキリスト教徒であった細川ガラシャですが
壮絶な最期を遂げ、とても悲しい生涯でした。

第266代ローマ教皇「フランシスコ」
史上初のイエズス会出身の教皇です。

11月にローマ教皇が38年ぶりに来日され
大変話題になりました。気さくで謙虚な
人柄のフランシスコ教皇は世界中で人気が
ありますよね。現在もなるべく質素な暮らしを
しているのも親近感を覚える人が多いのかも･･･

今回の来日では広島･長崎の被爆地を
訪れ東京ドームでも５万人もの人が
参加するミサが開かれました。
こちらの記念館にも訪れたそうです。

二十六聖人記念館の壁には
モザイク画が････

次は先ほど見えていた独創的な
デザインの教会にも立ち寄ってみよう♪

「聖フィリッポ西坂教会」

西坂の丘で殉教した26人が列聖、つまり
キリストに続く偉い人として聖人となったのは
殉教から約250年後の事。この聖堂は列聖100年を
記念し、日本二十六聖人記念館と同時期に日本の
カトリック系の人々が中心となって建てられました。

「聖フィリッポ西坂教会」

設計は記念館同様、今井兼次氏によるもの。
彼は昭和の初め頃、スペインの有名な建築家
アントニオ・ガウディを日本に紹介した人物です。

自身がカトリック信徒であったこともあり･･･
信仰と建築が一体となった中世カトリックの
世界を実践し続けたガウディの創作方法に
心底共鳴した今井氏は、この聖堂にガウディの
エッセンスを盛り込んでいるそうです。

なるほど･･･だからテレビや雑誌で
見た事がある建物っぽかったのか！

長崎の教会はスタンプ設置していると
事前情報で調べていたので早速コチラでも
スタンプを押させてもらおうと思います。

今回スタンプ用紙にと持ってきたのは
人気のトラベラーズ手帳にも使える
「ミドリ トラベラーズノート ･ リフィル」
パスポートサイズ用の画用紙です。

本来は旅の途中に絵を書いたりして
スケッチブックとして使うんだろうけど･･･
この紙の厚みが裏写りがほとんどせず
裏表使えるのでスタンプに良いらしい。

本来、教会の内部は見学は可能だけど
撮影は不可です。今回は教会の方の
ご厚意で撮影をさせてもらいました。

作業中だったので後ろから１枚だけ。
聖堂内部はノアの方舟をイメージしている
そうです。ステンドグラスのデザインなど
全体的にお洒落な教会に感じました。

「聖フィリッポ西坂教会」

記念すべき長崎教会巡り最初の
スタンプです。絵葉書もいただきました。
ハガキがあると教会の風景を忘れずに
いつでも思い出せるのが良いですよね！

これ以上･･･坂道も階段も登りたくは
ないけれど教会の方に上に登ると
教会の裏側が見えるから是非と言われたので･･･

おぉ～裏から見る教会も素敵。
ただ時間的に逆光なのが残念･･･

思いの他時間がかかってしまったけれど
今回の旅のテーマ「キリシタン物語」を
体感していく上では大変勉強になったな～。

それにしても長崎のこの坂道、ホントに
大変。地元の方はお年寄りでもスイスイと
坂を上がって行く。足腰が丈夫！
この日も逆に励まされてしまったわ～。

今回の旅では路地などで猫に出会う事も
多かったです。長崎の街は猫も多い？

サラッと見学して次に向かう予定が･･･
思いの他、見所があって１時間も見学
してしまった。時刻はそろそろお昼。

暑さですっかり喉も乾いたので
私が食べたかった「ミルクセーキ」で
休憩にしよう。やって来たのはアミュプラザ。
こちらにある「カフェ＆バー ウミノ 」は
ミルクセーキが名物だとか･･･

ミルクセーキと言うと懐かしい飲物ですが
長崎の場合、飲み物じゃなくて食べ物。
シャーベット状の冷たいデザート。
ついでにもう１つ名物のフルーツサンドも。

サンドウィッチはフルーツが４～５種類
入っていてボリュームあるけどサッパリ。
ミルクセーキも甘さは控えめですよ。
凍っているからかなりのボリューム。

結局･･･疲れと暑さの影響か。
ミルクセーキとフルーツサンド２切れで
お腹が一杯になりランチ代わりにする事に。

まったり休憩していたら時間もどんどん
過ぎあちこち観光する事は不可能に。
見学地を厳選しないといけないな･･･

ＮＯ２へ　長崎市観光　後編に続く･･･

この旅行記へのコメント （4）

• ムロろ～んさん 2020/02/21 01:27:27

  ＬＣＣvsＪＡＬ(^_^;)

  お久しぶりです、ムロろ～んです。
  いかがお過ごしですか？
  私の方はなかなか休みが思うように取れず苦戦強いられています(^_^;)。
  
  さて、長崎へ行かれた旅行記を拝見しました。
  そうそう、私もＬＣＣとＪＡＬやＡＮＡどっちにしようか考えてしまいます。
  荷物のことを考えるとやっぱり安心なのがＪＡＬやＡＮＡかな。
  ＬＣＣも面白くて慣れれば快適なんですけれど、成田へ行くのがなぁ(^_^;)。
  
  長崎での宿、良いなぁって思ったんです。
  眺めが何とも最高ではないですか！
  私だったら泊まれない価格帯だし(笑)。
  長崎グルメも味わえるのがポイントですよね(^_-)-☆。
  
  
  ムロろ～ん(-人-)

  みかりさん からの返信 2020/02/21 02:26:54

  RE: ＬＣＣvsＪＡＬ(^_^;)

  ムロたん、こんばんは！
  
  大変ご無沙汰しております。お元気ですか？？
  今回はコメントありがとうございました。
  
  > 私の方はなかなか休みが思うように取れず苦戦強いられています(^_^;)。
  
  お仕事忙しいのは何よりだけど、旅好きとしては
  お休みが取れないのは厳しいかも。私は旅行記で書いていた
  坐骨神経痛に未だに苦しめられていて･･･けっこうボロボロ状態です。(苦笑）
  
  > そうそう、私もＬＣＣとＪＡＬやＡＮＡどっちにしようか考えてしまいます。
  > 荷物のことを考えるとやっぱり安心なのがＪＡＬやＡＮＡかな。
  > ＬＣＣも面白くて慣れれば快適なんですけれど、成田へ行くのがなぁ(^_^;)。
  
  ＬＣＣは乗り慣れと運賃のタイミングなのかな〜と思うんだけど
  なかなかチャンスなくて。上手に使えれば安くなるんだろうけど。
  色々考えるとＪＡＬやＡＮＡも高いわけではないから
  座席幅等考えると、結局そっち選んじゃうかな。
  >
  > 長崎での宿、良いなぁって思ったんです。
  > 眺めが何とも最高ではないですか！
  
  眺めだけで泊まる価値あったな〜と思ったお宿でした。
  部屋もいいけど、温泉が最高！あの眺めを見ながら
  長風呂出来てとっても贅沢に感じました〜。
  
  みかり

• comodoさん 2020/01/13 10:58:18

  やっぱり魅力的な長崎

  みかりさん、こんにちは
  
  長崎への長年の思いがあふれた旅行記、いろいろ教えていただきありがとうございました。。
  私も「いつか行きたいところ」の上位にいつもあるのですが、なかなか実現しないまま今に至っていますので、みかりさんの旅行記はとても楽しかったです♪
  
  坐骨神経痛になったり耳たぶが腫れたりと、日頃起きないような事態。
  心配でしたね・・・
  でも無事に長崎旅行ができて良かったですね。
  
  私も福江島、行ってみたいです。
  結婚前の夫の転勤先が福岡や長崎だった事があるらしく、いつか福江島に連れて行きたいと口ばかり(*´з`)
  足腰を鍛えないと(笑)　
  　　　　comodo
  

  みかりさん からの返信 2020/01/14 00:29:21

  RE: やっぱり魅力的な長崎

  comodoさん、こんばんは！
  
  今回はご投票＆コメントまでいただきありがとうございます。
  
  > 私も「いつか行きたいところ」の上位にいつもあるのですが、なかなか実現しないまま今に至っていますので、みかりさんの旅行記はとても楽しかったです♪
  
  そう言ってもらえると４トラ復活して長々と書いたかいが
  あります。(笑)　いつか行きたいと思っていてもなかなか
  訪れる事が出来ない場所ってありますよね。
  
  > 坐骨神経痛になったり耳たぶが腫れたりと、日頃起きないような事態。
  > 心配でしたね・・・
  
  ホントに最悪でした。坐骨神経痛は現在も苦労していて
  今週しっかりと病院で見てもらう予定です。
  足腰がダメだと旅行も遠のいてしまいますよね･･･
  
  
  > 私も福江島、行ってみたいです。
  > 結婚前の夫の転勤先が福岡や長崎だった事があるらしく、いつか福江島に連れて行きたいと口ばかり(*´з`)
  
  ご主人にとっても福江は思い出の地なのかな？
  想像よりずっと自然が綺麗な所で、ほどほどの町中感も
  あるのでお買い物にも困らず･･･オススメですよ。
  いつかご夫婦で是非！＆この後、続きを書く予定ですが
  上五島もホントにオススメです。良かったらチェックしてみて下さいね。
  
  
  > 足腰を鍛えないと(笑)　
  
  それ１番大切です。(笑)
  
  みかり