2019/01/06 - 2019/01/06
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RAINDANCEさん
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鳥取県中央部の市である倉吉を訪れました。室町時代に城下町として発達した中心部は、江戸時代からの白壁土蔵群が残る古い町並みが「打吹(うつぶき)玉川伝統的建造物群保存地区」として残されています。
★日本唯一の梨博物館「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」を訪問。
★白壁土蔵群をはじめとした伝統的な建造物が残る打吹玉川地区を散策。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎二十世紀梨
◎倉吉銀座唐揚げ
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ 新幹線 JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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年始の島根&鳥取旅、雪の三朝温泉から倉吉へ。倉吉は、関金・三朝・はわい・東郷といった温泉に囲まれた市です。
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西から倉吉市に入り、まず訪れたのは「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」。
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二十世紀梨の生産で圧倒的な全国シェアを誇る鳥取、その梨を題材とした全国唯一のテーマパーク。かなりデザインが凝った立派な施設です。
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二十世紀梨の巨木が出迎え。
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巨木を上から。
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国内外の梨のオンパレード。
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せっかく来たからには梨のことを学んでいきましょう。梨園の模型。
鳥取県の梨生産量は、全国で5位くらいです。もっと上なのかと思ってました。ちなみにトップは千葉、2位が茨城。 -
しかし、二十世紀梨の生産量に限ると全国の半分を占め、ダントツです。二十世紀梨は千葉県が発祥の地なのですが、全国的に黒斑病が流行った時に鳥取だけが頑張って定着させたとのこと。
画像は、梨の害虫や病気の解説。 -
屋外の庭には、いろんな種類の梨の木がありました。
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キッチンギャラリーというエリアでは、3種類の梨の試食が出来ました!
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PRキャラクター「ナッシー」。「ふ」が頭に付くとちょっとややこしいことになりますね。倉吉市のゆるキャラではありません。
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クイズとアンケートに答えたら、後日梨が送られてきました!
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なしっこ館を後にし、倉吉の打吹玉川地区へ。レンタカーは、日曜日で休みの市役所の駐車場に停めさせてもらいました。
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倉吉出身、第53代横綱「琴櫻」の像。
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打吹(うつぶき)玉川地区は、いわゆる「白壁土蔵群」の街並み保存地区になります。こちらは”サイダー・ラムネ”の看板が残るレトロな建物を使った「観光案内所」。
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さて、このあたりから「打吹玉川伝統的建造物群保存地区」を歩き始めます。
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こちらは「元帥酒造」本店。嘉永年間(1820年)創業の酒造です。
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この地方の特徴である白壁に赤い石州瓦、昔ながらの店構え。
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予約すれば見学もできるそうですが、店内だけ。
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酒造があるのは玉川沿いからは一本南の本町通り。この通りから歩いてみましょう。
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東仲町公民館(左)と、昭和6年築の旧日本産業貯蓄銀行倉吉支店(右)。
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漆器店…ノスタルジーを感じます。
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「くらよし紐工場跡」。
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「桑田醤油醸造場」、明治10年(1878年)創業の老舗醤油屋です。
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雑貨屋さんとコーヒーショップ。
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「倉吉ふるさと工芸館」、倉吉絣の実演が見学できるそうです。
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「寺子屋跡」。
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「ひとまち広場」の「ひとまちいぬ」。
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タピオカ専門店「PETORIS(ペトリス)」、タピオカブームは倉吉にも。(2019年1月現在)
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京染「妻藤」。
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「倉吉ワイナリー」。
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「高田酒造(高田家住宅および醸造施設)」、主屋は天保14年(1843年)築とのこと。江戸から昭和にかけて醤油を製造、明治になって酒造を始めたそうです。
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消火器格納庫。
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壁は見事な焼杉。
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昭和な商店群。
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天下の資生堂もこのレトロ感には手出し出来ないのでは?
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陶器の店。
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人形の店。
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「豊田家住宅」、20世紀初めの民家で国の登録有形文化財。
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「玉川」、小さな川です。
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「旧牧田家住宅(倉吉淀屋)」、主屋は宝暦10年(1760年)の建築で、倉吉では最古の町屋建物だそうです。
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牧田家は、大阪市の中之島にある「淀屋橋」を寄贈したことで知られる豪商「淀屋」の”のれん分け”を受けた商家とのこと。
※淀屋橋のある中之島を含む大阪キタの旅行記はこちら。
https://4travel.jp/travelogue/11280683 -
その内部。ガイドさんが色々と説明してくれます。
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江戸時代の豪商だった淀屋は、米の商いで大儲けし大名も金を借りに来るほど権力を得たため、幕府の怒りを買い財産を没収されます。
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しかし、密かにここ倉吉の商家にのれん分けして商いを続け、ほとぼりが冷めた頃に大阪で再興しました。
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そして、再興した財で討幕運動をサポートし、財を没収された恨みを果たした…ということらしい。ちょっとドラマチックな話ですね。
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面白いのは、そうした歴史が判ったのが最近(1979年)のことらしいのです。例えばこういう豪華な造り…
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そして例えば、2階の屋根裏部屋に行くと…
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…このような釘を使わない巧妙な工法…これはただの町屋ではない!ということから色々調べて証拠が出てきて判ったそうです。
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明治に牧田家が断絶してからは、ひっそりと郵便局や借家などに使われていたというから面白い。
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片隅にこのようなキャラが。倉吉は「ひなビタ」というゲーム発祥企画の聖地になっている模様。
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街歩き続行、こちらは「出雲大社倉吉分院」。
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その隣には公衆浴場「大社湯」、浴場及び主屋が国の登録有形文化財に登録されています。
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大社湯は明治40年(1907年)に開業の鳥取最古の銭湯。
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兎は出雲大社に因んで…でしょうか。
大体西側の方面の主な見どころはこの辺り位まででしょうか。ここから東の方へ戻っていきます。 -
細い参道があります。
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その先には「大蓮寺」、浄土宗の寺です。
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創建は8世紀と古く、この場所に移転した際の本堂は江戸時代のものでしたが、昭和にこのような鉄筋コンクリートになったそうです。古代インド風とでもいうのでしょうか?
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さて、ここからは打吹地区のクライマックス「白壁土蔵群」へ。
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室町時代に形成された、打吹城(町の南側の打吹山にあった城)の城下町が原型となり、江戸時代には陣屋町として整備されたそうです。
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壁の上半分は白い漆喰で防水を図り、下半分は黒い焼杉で耐火・防腐・耐久性を高めています。
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石橋が玉川沿いに架けられ、町家の通用口となっていました。 玉川には鯉も。
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白壁土蔵群は現在、物産館・カフェ・ギャラリーなどに利用されています。
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ここもその一つ。地域の手作りの小物などを販売。
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白壁土蔵群は、美しい日本の歴史的風土100選にも選ばれています。
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この地域は土蔵が多いそうです。蔵が多いから「倉吉」なのかと思って調べてみたら、「暮らし良し(くらしよし)」が由来なのだとか。まさかそう来るとは…
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もうちょっと東の方まで歩いてみます。「倉吉大店会」、明治41年(1908年)に第三国立銀行倉吉支店として建造、国の登録有形文化財です。現在はカフェ、事務所になっています。
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明治の町屋で、餅一筋で創業百余年を誇る「町屋 清水(せいすい)庵」。
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東の方の主な見どころは、この「大岳院(だいがくいん)」くらいまでかな?
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曹洞宗の寺です。「鐘楼門」。
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「本堂」。この寺は17世紀の初め、町の南の打吹山にあった打吹城の城主によって菩提寺として創建されたそうです。
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とある事情でこの地に流された、安房国館山藩主の里見忠義と八賢士の墓。
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八賢士は忠義の後を追って殉死した8人の側近とされており、これが「里見八犬伝」の”八犬士”のモデルではないかという説があるそうです。おそらくそれにちなんで、各所に計8匹の犬が置いてありました。
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倉吉出身の大江磐代(光格天皇の生母)の母「お林」の霊廟を見て、大岳院を後にします。
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倉吉を後にする前に、打吹玉川地区の真ん中にある「TSUDOI~集~」という店へ。古民家風の店構え。
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鳥取中部B級グルメバトルで2016-17年と2年連続の優勝経験を持つ「倉吉銀座唐揚げ」の店です。
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妻のご厚意により運転をお願いし、私はビールを…ありがとう!
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そして、大山のハーブ鶏を使ったというから揚げをいただきます。ジューシーで美味い。
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ここにも「ひなビタ」。倉吉市は「ひなビタ」に登場する倉野川市(架空の市)と姉妹都市なのだそう。倉吉は全国で初めて、架空の都市と姉妹都市になった市です。
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市役所に止めたレンタカーに戻る途中、昭和初期に「白亜の殿堂」と呼ばれたという成徳小学校が目に留まりました。(現在の建物は復元)
打吹地区は、先述のように打吹山に建つ打吹城の城下町として形成されました。17世紀の一国一城令により城が廃城となったのち、山の麓に鳥取藩の陣屋が置かれ、その跡地がこの成徳小学校になりました。陣屋の石垣などがそのまま残っています。 -
小学校の横の喫茶店も同調して白亜を再現したとのこと。
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そろそろ倉吉を後にし、どんよりした空のもと米子方面へ向かいます。雨が降らなくてよかった…
江戸初期から大正にかけて陣屋町として商人で賑わった倉吉、ノスタルジックな古い町並みは郷愁を誘いのんびりとした気持ちになります。2016年に発生した鳥取中部大地震でこの町並みも被害を受けましたが、関係者の努力で復元・維持されたそうです。ぜひいつまでも残して欲しいものです。
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この旅行記へのコメント (5)
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- まつじゅんさん 2021/06/07 11:50:30
- ようこそ三朝・倉吉へ
- RAINDANCEさん
いつも私の拙い忘備録へのご訪問、ありがとうございます。
遡って旅行記を拝見していると、倉吉・三朝の旅行記を拝見し、懐かしく、嬉しい気持ちで一杯です。
2019年1月は、もう倉吉を離れていましたが、昭和の時間が流れる街ですので、殆ど変わりない街並みで、妙に安心しています。
コロナ禍で、1年ちょっと片付けに戻れないのですが、陶器屋さんの写真の横に、今は人に貸していますが、奥様の実家が写りこんでいました。
実家は長く商売をしており、本当はお店をする人に借りて頂ければと思ってはいたのですが、御覧のとおり昔はアーケードのある「打吹銀座」だったのですが、アーケードも撤去され、商売をやめたお店も多くなりシャッター通りの様相となっています。
豊田家の隣に、津田茶舗という拘りの葉物の喫茶があるのですが、人ごみの少なさを嘆いていました。
鳥取は観光県ですので人に来て頂かないと・・、と思うのですが、閉鎖的な風土故、コロナ排除の監視が強く、私達も中々戻る事が出来ません。
三朝の常宿も、連絡するとコロナが終わったらよろしく・・・との事で、大橋も老舗旅館ですが、今は地元民のキャンペーン宿泊で、何とか凌いでいるようです。
一日も早く、多くの人にラドン泉、倉吉観光を楽しんで欲しいと思います。
倉吉は小さな町ですが、円形劇場等を核とした、フィギュアの新しい取り組みも進めています。
美味しい料理も沢山ありますので、また。是非三朝、倉吉、鳥取県中部にお立ち寄りください。
matujyunn
- RAINDANCEさん からの返信 2021/06/14 21:56:19
- RE: ようこそ三朝・倉吉へ
- まつじゅんさん
こんばんは。
倉吉のエピソード、ありがとうございます。
奥様の実家をアップしてしまい、大変失礼致しました。
ご迷惑でなければ良いのですが...
鳥取は、私の親の故郷であり、幼いころから夏になると
親に連れられて訪れていた、特別な思い入れがある場所です。
大人になって、その素朴さと美しさを再認識しております。
三朝には、投入堂に行きそびれましたので、いつか再訪する予定です。
RAINDANCE
-
- わんぱく大将さん 2020/01/02 00:43:41
- 明けましておめでとうございます
- RAINDANCEさん
長~いことご無沙汰しておりました。 皆さんの旅行記ももう、何年振りか?!
日本に戻ると時間に追われる毎日で。ヨーロッパのあのゆっくりした時間が懐かしいですが、私は6か月毎にヨーロッパ入りしています。 次回は3月30日からです。
倉吉、昔母と2回ほど行きました。 旅行記に挙げていませんが、夕方に寄ったので
ここでも走り回り(どこでも走りまわりか?)でしたが。 そうですか、私も蔵が多いので倉吉と思っていましたが、くらしが、でしたが。そうきたか、です。
3月からのスペイン、前回は好きなバスク地方でした。
昨年、日本では車のCMによくスペインを使ってたな、と。 BCNとバレンシア、
それとサン・セバスチャン?
今年はなにか、旅行記をあげようかと。写真がパンパンです。
大将
- RAINDANCEさん からの返信 2020/01/30 23:03:57
- Re: 明けましておめでとうございます
- 大将さん
遅くなりましたが新年おめでとうございます。御無沙汰してます。
私はほぼ1年毎にヨーロッパですが、今年はいつどこへ行こうか…
2019年は8月に久しぶりにカタルーニャ(と、ちょっとフランスオクシタニー)へ行ってきました。スペインのLos Pueblos mas Bonitosには登録されないカタルーニャの美しい村を色々調べて訪れました。そのうち旅行記をアップする予定です。
RAINDANCE
- わんぱく大将さん からの返信 2020/01/30 23:37:19
- Re: 明けましておめでとうございます
- RAINDANCEさん
旅行記お待ちしております。 私のほうは3月後半から4月にかけて、今回はクエンカとヴァレンシアの友人に会いに行こうかと思っています。本当は再びバスクとも思ったのですが。また、10月かな?
大将
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