![島根県中北部、温泉津温泉を訪れました。戦国時代後期から江戸時代前期に日本最大の銀山だった石見銀山の銀積出港として栄えた港町であり温泉町です。重要伝統的建造物群保存地区でありかつ、石見銀山と共に世界遺産に登録されています。<br />★温泉津温泉の宿に泊まり、歴史ある温泉と伝統芸能の石見神楽を堪能。<br /><br />[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]<br />◎岡山の駅弁(祭ずし、栗おこわ)<br />◎ノドグロ<br />◎連子(れんこ)鯛](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/56/52/650x_11565240.jpg?updated_at=1599574558)
2019/01/03 - 2019/01/04
11位(同エリア91件中)
RAINDANCEさん
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島根県中北部、温泉津温泉を訪れました。戦国時代後期から江戸時代前期に日本最大の銀山だった石見銀山の銀積出港として栄えた港町であり温泉町です。重要伝統的建造物群保存地区でありかつ、石見銀山と共に世界遺産に登録されています。
★温泉津温泉の宿に泊まり、歴史ある温泉と伝統芸能の石見神楽を堪能。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎岡山の駅弁(祭ずし、栗おこわ)
◎ノドグロ
◎連子(れんこ)鯛
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ 新幹線 JR特急
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2019年の年始は山陰島根と鳥取へ。まずは山陽新幹線で岡山駅。
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そこから「特急やくも」に乗り換え。伯備線に唯一残る、振り子式電車381系。
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岡山~出雲市駅間を、山陽本線・伯備線・山陰本線経由で運行しています。
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出雲市まで約3時間の電車旅。新幹線以外でこんなに長い電車旅は久しぶりです。
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駅弁もしっかり準備済み、ちょっと子供のようにワクワク。
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私は「桃太郎の祭りずし」。
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妻は「栗おこわ弁当」。
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車窓から高梁川。
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中国山地の山あいに入ると、雪が現れます。
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真っ白。
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山を越えると、冠雪した「大山」。
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宍道湖の横を抜けて…
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…出雲市駅に到着。
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島根県のゆるキャラ”しまねっこ“がお出迎え。
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JR島根市駅。
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駅から歩いて5分余りのトヨタレンタカー。
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ここで、このヴィッツをレンタルです。(事前予約済み)
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出雲から西進し、隣の大田市へ。
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温泉津町の「温泉津温泉」に到着。
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この温泉は、「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録されています。また、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
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そんな風情の良い温泉街の中に、この日の宿「旅の宿 輝雲荘」があります。
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純和風のエントランスとフロント。
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千三年の歴史を持つといわれる「元湯」と、明治の地震で湧き出した「薬師湯」の2源泉の傍に建つ旅館です。
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歴史はありそうですが、2003年にリニューアルしたということで、古さは感じないきれいな客室です。
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備品も金庫も全く問題なし。
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広縁に洗面台。トイレは別の旧館の和室ですが、快適です。旧館なので料金もリーズナブル。
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客室の窓からの眺め。
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茶菓子をいただきつつちょっと休憩。
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さて、夕食の前にはもちろん温泉です。
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脱衣所もリニューアルされていてきれい。
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タオルも完備。
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「甍(いらか)の湯」の内風呂。
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近くの「薬師湯」から引く源泉掛け流しです。
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露天風呂。温泉街の家の屋根瓦(甍)を見渡せるので甍の湯。こちらは循環セラミック泉で塩素臭がするのは残念。
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「森の湯」の内風呂。甍の湯の内風呂と同様に同じく源泉かけ流し。
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森の湯の露天風呂。
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こちらも露天は循環セラミック泉。
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温泉でゆっくり温まった後は、夕食です。
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カンパチ、タイ、ノドグロの造里。
イカと京人参の柚子味噌和え。
ホタテと海老の湯引きをイタリアンドレッシングで。
…造里のしょうゆが甘い! -
島根、若林酒造の地酒「開春」をお供に。
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連子(レンコ)鯛の塩焼き、茶碗蒸し。
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牛鍋?
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牡蠣とブロッコリーの天ぷら。
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鮟鱇の肝、クワイの煮物。
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ごはんと蟹の身の吸い物。
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デザートはリンゴと洋菓子。
お品書きはありませんでしたが、以上のような料理の説明だったかと思います。
ノドグロや連子鯛といった地の物もあって、美味しく楽しい献立でした。 -
さて、夕食の後には嬉しい誤算がありました。近隣の公民館で「新春の石見神楽(かぐら)」の観覧が催されるということを当日チェックイン後に知り、迷わず申し込み。旅館から送迎があり参加費無料!
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旅館の前で送迎バスを待つ間に、宿近辺の共同浴場をご紹介。宿のいくつか隣にある「元湯泉薬湯」、1300年前と伝えられる開湯時からの源泉を利用する共同浴場。
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宿の斜め向かいの「薬師湯」、明治5年(1872年)の浜田地震により湧出したという元湯とは別の源泉。これらの共同浴場は、翌日にゆっくり訪問。
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送迎バスがやってきました。
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「温泉津町コミュニティセンター」に到着。
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会場は既に多くのお客さんで埋まっています。バスが着いて間もなく開演。
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石見神楽は、室町時代後期には既に演じられていたとされています。
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”神楽”自体は、神懸りの神事としての舞いが起源とされていますが、石見神楽は郷土芸能へと発展したそうです。
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日本神話を題材とした演劇のような感じで、今やエンタテーメントとして立派な観光資源となっている模様。
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中でも、この「大蛇(おろち)」という演目は、石見神楽の花形演目としてトリを飾ることが多いそうです。
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日本神話におけるスサノオノミコトの八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治が題材。
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和紙と竹で作られた大蛇の動きが素晴らしい。
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ヤマタノオロチ退治完了。かなり大がかりな神楽でした。「石見神楽温泉津舞子連中」という、地元の若者で作られた神楽社中による演目でした。
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伝統芸能を守ろうという志は素晴らしいです。大変お疲れ様でした。
この催しは全く知りませんでしたが、ちょうど1月3日の新春神楽の日に当たりラッキーでした。 -
送迎バスで旅館に戻り、明日に備えて休みます。旅館の前に並んでいる陶器の干支オブジェ。
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翌朝…
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朝は近所の共同浴場へ。開湯の元湯か温泉評価オール5の薬師湯か悩みましたが、歴史をとって元湯へ。薬師湯の源泉は宿で味わいましたし。
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「熱い湯」「ぬるい湯」「座り湯」の3つの浴槽があるのですが、ぬるい湯もぬるくなく、すべて40℃以上。湯治場として薬効の高さから入湯客は多く、早朝にも関わらず多くの人がいました。湯の花が堆積した湯船が長い歴史を感じさせます。
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元湯の前には、昭和の妙好人(仏教の教えによって本当の幸せになった人)浅原才市(さいち)の像。
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さて、薬師湯の方にも行ってみました。先述の様に、明治の地震で湧き出したというこちらの湯、故に「震湯」と呼ばれています。こちらは昭和29年建築の新館。
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風呂は元湯で入ってしまいましたので見学のみ。
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男湯の暖簾。
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二階の休憩所。
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新館の屋上は野外テラスとなっています。
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こちらは旧館、大正8年の木造洋館です。といっても復元であり、かつ当時の建物とは外観も少し異なっている模様。
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かつてはこの建物が震湯の浴場でした。
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現在は「カフェ内蔵丞」になっていて、中に入ることができます。
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温泉街を歩いてみましょう。いい感じの路地。
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「恵光(えこう)寺」。(実際の”こう”は王へんに光)
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大永3年(1523年)に、加賀の日慈上人によって建立された寺とのこと。戦国武将細川幽斎が百歌連歌の会を開いた逸話や、石見銀山初代奉行だった大久保長安による殺生禁断の制礼や逆修墓があることで知られる古刹。
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恵光寺が所有する江戸時代の古民家「米子屋」、古民家宿泊体験と、寺の本堂内で毎朝行われる朝勤・写経等の体験修行ができるそうです。
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「西楽寺」、江戸時代初期に建てられ同後期に再建された本堂。
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街並みには、このような古民家が並びます。
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「龍御前神社」、温泉津港に出入りした北前船の守り神として信仰を集めた神社。背後の岩が龍が大きく口を開けた様に見えることからその名が付いたらしい。
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「内藤家庄屋屋敷」(非公開)、内藤家は元亀元年(1570年)に毛利元就の命を受けた奉行とのこと。1747年の温泉津大火の後に建て替えられた邸宅。
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温泉津湾の畔までやってきました。そこに建つ「ゆう・ゆう館」、観光案内所・ギャラリー・歴史資料館となっていて、銀の積み出し港として栄えた温泉津の歴史を知ることができます。
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前日に日本酒をいただいた若林酒造。
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温泉津湾。
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石見銀山全盛期には、世界の銀の約3分の1を産出したとも推定される日本の銀山のかなりの部分をここから積み出し、さぞ賑わっていたことでしょう。
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そろそろ温泉津を後にし石見銀山に向かいます。JR山陰本線の温泉津駅。
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温泉津はその名の通り「温泉」と「津(港)」の町、石見銀山という日本最大だった銀山に関わる人々の営みを支え、そして癒した町だったに違いありません。
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