中国国際航空（エアチャイナ）で行くスイス・ドイツの旅　その10

2019/09/10 - 2019/09/16

スイスから国境を越えてドイツのコンスタンツへ。

エリア コンスタンツ(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

この旅で大変お世話になったオスカーカード（ost＝東、schweizer＝スイス、karte＝カードの略でoskarかな。正確には宿泊したホテル名や氏名などのデータを入力した物をプリントアウトした紙。https://oskarferien.ch/DE/home.html）。1日10スイスフランを出せば、東部スイス地方の「ラインの滝からゼンティス山まで」の公共交通機関、ロープウェイ、ボーデン湖の遊覧船、美術館・博物館の入場料も無料。ただし、ザンクト・ガレン地方の指定のホテルに2泊以上しないと手に入らない。また、パソコンに情報を入力するので、事前に宿に申し込んでいた方が良い。
オスカーカードでドイツのコンスタンツまで無料区間になるので、足を伸ばすことにした。もっとも、ザンクト・ガレンからコンスタンツまで電車で35分くらい。

アッペンツェルから一旦ザンクト・ガレンに戻る。ザンクト・ガレン駅からさらに一駅マルクトプラッツ（市場広場）駅で下車。アッペンツェル鉄道はザンクト・ガレン市内では路面電車みたいな感じ。マルクトプラッツ駅の近くに建つヴァディアンさんの銅像。Vadianはドイツ語風に発音したら、”V”は濁らず「ファディアン」の方が良いのだろうが、何故かWikipediaでも「ヴァディアン」になっている。そのWikipediaによると「ヨアヒム・フォン・ワットとして生まれたヨアヒム・ヴァディアンは、ザンクト・ガレンのスイス人ヒューマニスト、学者、市長、改革者でした」というお方。

そう、ザンクト・ガレンで滞在したホテル・ヴァディアンはこの方のお名前にちなんでいたのね。写真は私が泊まった別館ではなく、本館の方。

ホテル ヴァディアン ガルニ ホテル

一度ホテルに戻って休憩。エーベンアルプのハイキングを急いで済ませたのは、ヴァディアンさんの銅像を撮影するためと、ホテルで休憩するため。しかし、ホテルに戻って休憩するくらいなら、ゼーアルプ湖のレストランで美しい景色を眺めながらランチにすれば良かったのかも。

それはとにかく、電車で国境を越えてドイツのコンスタンツにやってきた。国境の駅なので、スイス鉄道とドイツ鉄道それぞれが発着している。2003年に母とこの町に滞在したことがある思い出の地。高い塔のある建物がコンスタンツ駅。

駅から数分ほど歩くと噴水が見えてくる。

噴水（「Kaiserbrunnen＝皇帝の噴水」）の半兎半魚の不思議な像に再会したくて、コンスタンツにやって来たのだ。

横から見るとさらに半兎半魚っぽい姿。

このKaiserbrunnen＝皇帝の噴水には他にもいろいろな彫刻がある。

通りを歩くと立派な壁画の建物がある。これは市庁舎の建物。

壁画のある建物を潜り抜けると中庭に面してお城の様な建物。様ヨーロッパの市庁舎は歴史的な建物が多い。

やはり壁画の素晴らしい建物。ホテル・ツェッペリンと勘違いしていたが、壁画がる建物は靴屋で、その隣の壁画のない建物がホテルで、ツェッペリンではなくホテル・バルバロッサ。

コンスタンツはスイス国境に近く、戦争の被害をほとんど受けず、古い建物がたくさん残されている。この壁画のある建物も、最初に建てられたのは1294年。

大きな教会なので大聖堂と一瞬勘違いしたが、記憶の中の大聖堂とは違う。

本物の大聖堂の塔が見えてきた。日本語では単に大聖堂と言っても、ドイツ語ではドーム、ミュンスター、カテドラルなど色々。コンスタンツの場合、ミュンスターみたい。グーグルマップで確認して判明。

コンスタンツ大聖堂 寺院・教会

大聖堂は大きいので、全体を写真に収めるのは難しい。

入り口のところに団体客の一団がいて、ガイドさんがこの扉の説明をしていた。ドイツ語なので（多分）、良く分からないが、扉のオリジナルは歴史的に貴重なものなのだろう。良く見ると飛騨入側の扉の一部だけ切り取られたようになっていて、色が他の場所と違う。これがオリジナルの部分なのか。

大聖堂の中は割とシンプル。

ステンドグラス。

パイプオルガン。10数年前、母とコンスタンツに滞在した時、大聖堂の中に入ると、丁度パイプオルガンの演奏があり、しばらくの間耳を傾けた思い出がある。残念ながら今回はパイプオルガンの演奏はなかった。

大聖堂を後にして、次の思い出の場所に向かう。

ボーデン湖のほとりに出てきた。

思い出の場所、シュタイゲンベルガー・インゼルホテル。ここに数泊した。

シュタイゲンベルガー インゼルホテル ホテル

修道院だった建物を高級ホテルにしている。中には修道院の回廊が残されているが、宿泊者でないと回廊部分には入れないようだ。ホテルの横の方からボーデン湖に面したテラスに出る。

懐かしい眺め。

テラスのカフェでアイスクリームとお茶で一服。高級ホテルだがカフェはそんなに高くなく、合計で7ユーロくらい（アイスは2種類）。スイスと比べ物価が安いと感じる。

ホテルのテラスカフェからボーデン湖を眺める。

遠くに噴水が見える。

湖畔を歩いて駅に向かう。

コンスタンツの公会議場。現在はレストランになっている。かつて、チェコのヤン・フスが教会権力の腐敗を批判し、この公会議場で宗教裁判にかけられ、火炙りの刑に処された。ルターなどの宗教改革よりも前の時代のことである。
ここで曲がれば駅はすぐそこだったが、通り過ぎて湖沿いをしばらく歩いた。途中から駅に出る道はなく、結局ここまで戻って、駅へ向かう。そのため、電車の時間ギリギリになってしまったが、走って何とか間に合った。コンスタンツからザンクト・ガレン行きの電車は1時間に1本しかない。

この旅行記へのコメント （4）

• blumentalさん 2020/02/15 20:58:47

  お尋ねします、大聖堂のマリア像

  ミータさん、
  　こんにちは、初めてメッセージを送らせて頂きます。blumentalと申します。
  　コンスタンツは大好きな街で、ミータさんの旅行記の綺麗なお写真、懐かしく思いながら拝見しました。実はお尋ねしたいことが一つあります。
  　旅行記の21枚目（大聖堂を後にして....）にコンスタンツ大聖堂の南側の広場から写された写真が掲載されています。そこにはマリア像の柱と台座までは写っているのですがその先のマリア像のある部分がちょうど木に隠れています。そこにマリア像があったかどうか御記憶にありますでしょうか。
  　突然こんな質問にあって戸惑っていらっしゃることでしょうね。実は我々（夫婦）でミータさんのちょうど１年前にコンスタンツを訪れました。その時、朝大聖堂の南側にあったマリア像が夕方消えてなくなっていたものですから、その後の行方がずっと気になり、我々の訪問以降のコンスタンツ旅行記に注目しております。この度ミータさんの旅行記を拝見し、ぜひお尋ねしたくメッセージを送らせて頂いた次第です。実につまらないことで申し訳ありません。もし何か御記憶にあるようでしたら、お教え頂ければ幸いです。
  　この時の旅行記は　https://4travel.jp/travelogue/11529518　に載せております。
  　　　　　　blumental

  ミータさん からの返信 2020/02/16 08:29:22

  RE: お尋ねします、大聖堂のマリア像

  blumentalさん、初めまして。
  マリア像については記憶がありません。blumentalさんの旅行記を見て、もう一度自分の写真を確認しました。確かに木の枝に隠れているようにも見えますが、台座の上にはに何もないように思います。本当にマリア像はどうなったのでしょう、半日で消えるなんて不思議ですね。

  blumentalさん からの返信 2020/02/16 10:50:28

  Re: お尋ねします、大聖堂のマリア像

  ミータさん、
  つまらない質問にご回答下さりありがとうございます。
  そうですか、定かではありませんか。不思議な体験だったもので、気になっていた次第です。わざわざご確認下さりすみませんでした。例の21枚目のお写真は（マリア像は別にしても）青空の下で大聖堂の尖塔と側面がきれいに写ったとてもいい写真だと思い、繰り返し拝見しております（イチオシです）。
  ところで、ミータさんはザンクト・ガレン宿泊でコンスタンツ往復されたんですね。我々は逆のコンスタンツ宿泊でザンクト・ガレン往復してきました。われわれはBodensee Ticketを使ったのですが、ザンクト・ガレンにはオスカーカードというお得なカードがあることをミータさんの旅行記で知りました。大変参考になる情報です。
  　　　　　blumental

  ミータさん からの返信 2020/02/16 18:02:39

  Re: お尋ねします、大聖堂のマリア像

  blumentalさん
  スイス滞在中は好天に恵まれていました。写真が良いのは腕ではなく、天気のおかげです。出発の直前に台風15号の襲撃があったけど、成田空港ではなく羽田空港発だったので無事に出発でき（帰国後に台風被害の大きさに驚きましたが）、私がスイスに滞在した前後は雨模様だったのに、怖いぐらい幸運に恵まれました。blumentalさんも出発直後に台風が直撃したとのこと。被害を受けた方々には申し訳ないと思いつつ、この幸運に感謝せずにはいられません。
  オスカーカードは、旅行記では分かりやすいように「ザンクト・ガレン地方のホテルで手に入る」と書きましたが、ザンクト・ガレン以外の町のホテルでも手に入れられるところがあるし、反対にザンクト・ガレンのホテルでも入手できないところがあります。詳細については旅行記中のリンク先をご参照ください。この辺りの観光情報について色々調べていて、偶然オスカーカードにたどり着きました。本当にお得なカードです。