2019/09/20 - 2019/09/23
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薔薇の咲く庭さん
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2014年に北京へ行き八達嶺長城の田中角栄元総理が歩いたという場所をツアーの時間に追われながら歩きました。「もう一度ゆっくりと万里の長城を歩きたい」という父親の希望を聞いてTD兼ガイド兼MDの長男が慕田峪長城を歩く旅の計画を立ててくれたので行くことにしました。しかし・・・、私は出発の5日前に不覚にもバレエのレッスンでターンのジャンプの着地で足を強打してしまい、右足膝の痛みがひどく、医師の診断の結果滑膜炎。渡航が難しいかと思われました。歩くどころか見ることさえもかなりきつい状態でした。しかし、せっかくのチャンスです。逃したらもう二度と個人で行くことはないかと思います。
長男は「滑膜炎なら時間の問題」というので、杖とハードサポーターとロキソニン錠剤(鎮痛剤)とロキソニンテープ(消炎鎮痛テープ)を使って慕田峪長城を見る旅に出かけました。
行ってみると北京では中華人民共和国70周年の祝賀を天安門で行う予行練習のために周辺の道路と地下鉄1、2号線は封鎖の時間帯があり、ホテルニューオータニのある2号線の建国門駅も同様に時間帯によって封鎖という想定外の状態に遭遇し、渋滞と遠回りのかなり困難を伴う旅になりました。日程的にタイトな旅でしたが心配していた足は保ってそれなりに楽しむことができました。
日程 9月21日 JL021便 北京着 慕田峪長城
9月22日 天津市内 キエフ号見学 五大道 鼓楼
9月23日 廬溝橋見学 JL022便 羽田着
この旅行記は慕田峪長城を旅した日の記録を記しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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出発は羽田国際空港。JAL021便 北京行きです。
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キャプテンと副操縦士の方、よろしくお願いいたします。ゲートでチェックインするところを見ました。
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機種はボーイング767-300。なんと、孫娘と山形へ行った時と同じ機種の飛行機でした。ちなみにアメリカ同時多発テロに使われた飛行機で現在はもう生産されていません。
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そのような事はどうでもよいかとは思いましたが、なぜか嫌な予感。降りるとイミグレーションでこの入国の行列です。北京空港は本当に混みます。
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45分くらいかかってやっと通過。午後1時までに通過したいと思いました。モノレールに乗ってターミナルを出ます。
5年前に北京に来ていますが全くこのモノレールに乗った記憶がありません。 -
とにかくタクシーを捜さないと・・・。ありました。表示が。
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地下に降りるとまたしてもこの行列でビックリ! なんとタクシーを待つ行列でした。
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やっと順番が廻ってきて「慕田峪長城」と書いた紙を渡すと「ノー」のサイン。どういうこと? 英語で話しても通じません。係りの人が英語がしゃべれる人を呼んできてくれました。やっと慕田峪長城まで行ってくれるタクシーが見つかり、300元で交渉が成立しました。
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長男は「180元で行けるはず」と言っていましたが、片道という事もあってタクシードライバーは強気でした。ぼられていますが選択の余地はありません。
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空港をぐるっと回ってタクシーはビュンビュン飛ばして走ります。道路脇には国旗がたくさんありました。
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北京の高速道路はとてもよく整備されていると思いました。
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しかし、このドライバーさんの運転の荒っぽいこと。道路を右に左に車線は関係なく空いている所に割り込んで走るのです。勿論ウインカーは出しません。冷や冷やしました。
まだ見えない。慕田峪長城。 -
乗ること1時間30分くらい。やっと山が見えてきました。北京空港から慕田峪長城へ行く方法がベストという事前情報でしたが、かなり遠い。60kmは超えていると思います。八達嶺の方が近いのでそちらへ行くことがよく分かりました。
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やっと着きました。駐車場の看板です。
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入り口はこんな感じです。しかし、すぐにロープウェイに乗れるわけではありません。
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ここからさらに10分ほどお土産やさんがたくさん並ぶ小道をシャトルの乗り場まで歩きます。
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シャトルバスに乗り込みました。60元でした。
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シャトルバスの終点で降りて階段を登ります。山々の景色が見えて綺麗です。今振り返ってそのように書いていますが、足をかばって必死で登りました。
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ロープウエイから少し城壁が見えて来ました。
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Wow!見えました。頂上は近い!
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山は険しいのによく造りました。
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やっと来ました!私の足の状態では「本当によく来ました」と心からそう思います。1404年に関が設けられ慕田峪長城と名付けられたそうです。関なので人が行き交う事ができました。
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ずっと尾根づたいに長城は続いています。
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杖を頼って階段を上がり長城の上に出ました。なかなかいい!
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10mくらい歩いた所に、屋根のある兵隊たちが集まる事ができる建物がありました。そこまでとにかく行きます。
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そして、出たところはすぐ階段。もうこれ以上進むのは無理です。膝が痛みます。ここで座って待っている事にしました。
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階段に座って下を見ると長城が続いているのがよく見えます。
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慕田峪長城は両側の壁に切り込みがあります。これはどちら側からも守ることができる構造になっています。
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座っているとアメリカ人、ドイツ人、中国人が通って行きました。一番多かったのはやはり中国人です。
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10人くらいのグループで来ている人たちがいました。壁に並んで記念撮影をしていました。とても仲良しでおしゃべりがにぎやかでした。
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人が途絶える事はありません。多くの人が行き交います。
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この場所は見渡すことができる階段なので撮影ポイントとしてたくさんの人が写真を撮っていました。
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カメラを望遠にすると遠くまで見ることができます。万里の長城を再度歩きたいと言っていた父親と息子が歩いているのが見えます。
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今度はゆっくり歩き、万里の長城に来た実感が湧いていることでしょう。
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かなり急な階段でステップの幅が狭いので、杖を使って降りるのは無理です。ここに来ることができたことで十分満足です。
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階段を下りずに横の風景を撮りました。険しい山の中に造りました。不思議なのは北京の防衛としては北京からかなり離れているように思います。
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山深い!
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下を見るとかなり高さがあります。6~7mはありそうです。
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顔を出して建物を北京の反対側の横から撮ってみました。木が下に見えます。
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建物のあるところは3~4mでしょうか?ここを騎馬民族が越えて来るとは思えません。
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右側(北京側)もかなりの高さがあります。こんな城壁を越えて来るのは無理だと思います。
かれこれ1時間くらい階段に座って歩いている人たちを見ていました。そろそろ引き上げます。 -
これは建物の中です。ここで兵士を集合させて戦いに備えたとのことでした。
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建物の入り口です。上も戦闘用に切り込みが入っています。
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振り返って見ると建物からのこの距離が私が歩いた慕田峪長城です。往復で30m位はあるでしょうか?距離はともかくここに来ることができてよかった!
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ロープウェイの入り口から西の方向を見ると、下に建物が見えます。あそこまでは平坦なので行くことができます。
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がんばって行くことにしました。
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どんな所でしょう?
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中は小さな小屋的な建物でした。出口から見える景色はずっと遠くまで続いています。この建物を出るには幅の狭い階段を下りなければなりません。残念!ここまでです。
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息子にカメラを預けて写真を撮ってきてもらう事にしました。見えている建物は望遠で撮ることができました。
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行ってみるとかなり急坂だったそうで、登っている人は数人しかいなかったそうです。
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某旅行書による500mで120mの勾配が付いているという通りだったようです。壁はかなり修復されています。
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写真で見る限りではそのようには見えませんが、実際はかなりの急坂。
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延々と続いています。
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こんな険しい山の中に長城を造ったことに驚かざるを得ません。
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振り返ります。ここを歩きました。付け加えるとこの建物の中の壁には布が貼ってあり、そこに記念のサインをすることができました。黒人の若い夫妻が来たので思わず、「どこからいらしたのですか?」と聞くとアメリカ合衆国のミシガン州からでした。ご主人はロンドンだそうです。私は日本から来たことを言うと「日本の食べ物はおいしい。来年はオリンピックがありますね」と褒めてくださりいい気分になりました。「あなたは書いたの?」と二人とも壁になにやら書き始めました。私はそのような予定はないので「いいえ」と答えました。「お目にかかれて嬉しかった。よい旅を」と笑顔で奥様とハイタッチをして別れました。
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ハイ。確かに行きました。記念撮影です。ロープウェイに戻ります。
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ええー? ここに日本語が。たくさんの日本人が来ている!
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転ばないようにロープウェイに乗り込みました。ゴンドラと言った方が適切かもしれません。120元です。
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山々が見えます。
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長城が続いています。
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もう誰も歩いていないようです。夕方5時を廻っているので。
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ロープウェイはゆっくりと降りていきました。
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ん?すれ違うゴンドラに人が乗っています。
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こんな山道を歩いて登り、あの長城を造ったのですから驚異です。2007年新世界七不思議の一つに入ってもおかしくはありません。
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降りてきてシャトルバスに乗り換え、入り口まで戻りました。そこで交渉してタクシーで北京のニューオータニまで400元で行ってくれるドライバーがいたので乗りました。
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このタクシーのドライバーは極めて安全運転で親切よかったのですが、北京中心部へ行くとなんと天安門広場周辺は交通規制をしていました。ホテルまで行くのに大渋滞が発生していました。1時間半の予定が3時間近くかかってやっとホテルの近くまで行くことができたのですが、ホテルに入る2号線沿いの道路は封鎖されていて車は入れません。近くでおろしてもらい、裏道を捜して通り抜けやっとの思いで裏口からホテルに入りました。夕食は9時。本場の味で中華料理はおいしかったのですが大変な思いをしました。よく足が保ちました。
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次の日の朝。晴天です。ホテルの正面入り口から最寄りの建国門駅に向かいます。朝は動いている地下鉄2号線で北京南駅に向かいました。夕方には建国門駅は封鎖されます。どうするか?・・・。とにかく今日の予定の天津へ行きます。
続く・・・
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この旅行記へのコメント (2)
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- かれんさん 2019/09/26 16:57:46
- ホテルニューオータニですれ違ったかも?
- 私たちは、19日からホテルに宿泊しました。ロビーですれ違ってたかもしれませんね。交通規制は、地元の人たちも直前まで知らされていなかったようです。帰国日に胡同の輪タクツアーを早朝予約していましたが、キャンセルされてしまいました。とにかく、大変な思いをしましたね。お互いに。でも長城の建物には私たちも感激しました。中国にはまた西安のほうに行って ぜひ兵馬俑を見たいです。お疲れさまでした。
- 薔薇の咲く庭さん からの返信 2019/10/05 22:56:26
- RE: ホテルニューオータニですれ違ったかも?
- ご連絡いただきありがとうございます。本当に大変な交通規制でした。21日の夜は慕田よく長城から交通規制で3時間かかってホテルの近くまで行きましたが、タクシーは中には入れず、裏の道を歩いてホテルの裏口から入りました。22日は地下鉄の最寄り駅の建国門が封鎖されていて、隣の朝陽門駅から2,2km歩いてホテルまで帰りました。予定していた天津は見られたので良かったのですが、ニューオータニまで行くのが大変でした。
きっとホテルですれ違っているかと存じます。同じ時期に同じように大変な思いをされた方がいらして、「本当にお疲れ様でした」と労をねぎらうことができて嬉しいです。
10月1日に派手に70周年が行われたようですが、リハーサルで交通規制を受けた私たちは本当に大変な思いをしました。こんな旅行もあるのかと思い出になります。
私も長安の兵馬ようはまだ行っていませんのでいつか訪ねたいと思っております。ご連絡ありがとうございました。
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