2019/09/21 - 2019/09/23
30位(同エリア704件中)
薔薇の咲く庭さん
- 薔薇の咲く庭さんTOP
- 旅行記225冊
- クチコミ1088件
- Q&A回答0件
- 413,784アクセス
- フォロワー53人
この旅行記のスケジュール
2019/09/22
-
電車での移動
ホテル→(徒歩)建国門駅→(地下鉄)北京南駅→(高速鉄道)天津駅→(地下鉄)東海路駅→(タクシー)
この旅行記スケジュールを元に
中国旅行の2日目、北京市内の主な観光スポットは前回の旅行で見ているので天津へ行くことにしました。天津というと「甘栗」「天津丼」が日本では知られていますが、現地にはそのようなものはないようです。むしろ天津は歴史的に価値のある場所で1858年の天津条約で9ヶ国に治外法権を認めた「租界地」があり、街の様子を見てみたいと思いました。中国とは思えない町並みが広がっているはずです。9ケ国の中に日本も入っているので他人事ではありません。侵略の歴史の爪痕が残っています。
長男はロシアがNATOに対抗するために作った天津湾に停泊する「空母キエフ号」を見てみたいということで天津行きが決定しました。
天津では中華人民共和国70周年のイベントの影響はなく順調に見て回ることはできましたが、北京南駅に帰ってきてからホテルに戻るのが大変でした。天安門広場近くを通る地下鉄1号線が動いていないのです。遠回りをして、最寄りの建国門駅の隣の6号線の駅(朝暘門)で降りました。ここでタクシーを拾う予定がことごとく乗車拒否、仕方なくホテルまで歩いて帰りました。左膝に炎症があリ、どうなるかと思いましたが杖をたよりに何とか歩くことができました。決して忘れることはない記憶に残る経験をした旅行です。
日程 9月21日 JL021便 北京着 慕田峪長城
9月22日 天津 キエフ号見学 五大道 鼓楼
9月23日 廬溝橋見学 JL022便 羽田着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
一夜明けてホテルニューオータニを出て、建国門駅へ向かいます。ここが建国門。かっては本当に門があったそうですが、今は立体交差の交差点になっています。
-
近くには世界最古の天文台がありました。天球儀のようなものが右に見えています。
-
拡大するとこんな感じです。帰国の時に北京国際空港に似たようなレプリカを見ました。
-
残念ながら日曜日は休館でした。日本を出発したときから分かっていたので写真を撮って終了です。
-
来ました。ここが建国門駅。昨夜は封鎖されていました。ホテルの情報では朝は開いているという事でしたが情報の通りでした。X線の機械に荷物を通します。
-
自販機で北京南駅までの切符を買いました。5元だったかと思います。コインとお札の両方が使えます。
-
これがチケットというよりもコインのような切符です。これを入場の時に読み取り機の上に置いて通り抜け、改札を出るときにはコインが入る回収穴に入れます。
-
地下に降りてみると駅の天井は高く、明るい照明がおしゃれな感じに付いていて、サンクトペテルブルグで見た地下鉄の駅の一つに似ていると思いました。サンクトペテルブルグの地下鉄の駅も柱が太く、豪華でちょっとした宮殿の感じのする駅がいくつかあります。
-
地下鉄1号線の中です。しかし、この日は王府井、天安門東、天安門西の3つの駅を通過して西単まで止まりませんでした。3つの駅の構内の照明はついていましたが電車は止まりません。少し不安になりました。どこまでノンストップで行くのだろう・・・と。
-
西単駅で地下鉄4号線に乗り換えて、北京南駅まで来ました。駅の中は案内書に書かれてように広く、高速列車の売り場はどこなのでしょう? 捜します。
-
ありました。ここが売り場です。切符を購入するためにはパスポートを駅員さんに渡す必要がありました。切符にパスポート番号を打ち込むためです。この切符の番号とパスポート番号が一致し、本人確認ができると改札を通ることができます。
-
9:23発。天津には30分くらいで着くので10時前には到着しそうです。
帰りの切符も買っておきました。19:09です。面倒な手続きが省略できます。日本にはパスポートの提示が必要というシステムはないので、とても不便に感じました。外国人は自販機では切符は買えないのです。 -
ホームは23番。ここまで行くのに捜して歩きました。
-
ホームに上がると、すでに列車は入線していました。高速鉄道。中国版新幹線です。ワクワクします。どんな乗り心地でしょう?座席は7号車13Aです。
-
かなり頻繁に出ているので中国の方には珍しい光景ではないようです。
-
車内ではまったりと座席で出発を待っています。ほとんど中国人です。
-
反対側のホームにも高速鉄道が止まっていました。号によって名前が付いているようです。
-
はい。出発。たくさん番線があります。
-
出発してすぐに反対方向から来る列車に合いました。高速鉄道でしょうか?
-
北京の街をどんどん通り過ぎて行きます。高いビルがいっぱい建ち並んでいます。スモックがかかっていて、天気はよいのに霧が出ているみたいに見えます。
-
前のドアの上に表示が出ました。時速296km。かなり速い。・・・どんどんスピードは増していきました。
-
ついに時速349kmが出ました。350kmまで行くのかな?と思っていましたがこれが最高速度でした。天津と北京は100kmあるので30分で行くためにはこのくらいの速度が必要です。
-
途中で教会のような建物が見えます。進行方向左手なので、北京側です。共産主義の国でキリスト教をどのようにして布教しているのか不思議です。
-
Wow! 遠くがかすんで見えません。高層ビルがたくさんあることは分かりますが。
-
車内に目をやると、パンフレットが前の座席のポケットに挟んでありました。
-
前の座席の背面はこんな感じです。
-
パンフレットの中には車種による号車番号が書いてありました。このような頁がほとんどでした。中国人はスマホで高速鉄道のチケットを買うことができるようで、座席の確認をスマホを見ながらしている人を出発前に見たので必要なのかもしれません。
-
天津が近づいて来ました。高速鉄道と道路が立体交差になっています。かなりインフラが整備されている事が分かります。天津は北京の入り口。天津も大都会なのかもしれません。
-
予定通り30分で天津に着きました。
-
高速鉄道の改札を出ます。切符は改札を通って戻ってきました。記念になります。
-
そして、地下鉄9号線に乗り換えて海に近い東海路駅まで行きます。そこでタクシーでキエフ号のある公園まで行く予定なのです。
-
確かにここは天津駅。
-
地下鉄9号線の中です。インフラがよく整備されています。
-
地下鉄と言っても地上を走っている時間の方が長いのであまり地下鉄の感じはしませんでした。天津市内を走ります。ここも高層ビルがたくさん建っていました。
-
地下鉄9号線に乗ること約1時間。やっと東海路駅まで来ました。ここでは長男のタクシー交渉力が必要です。タクシードライバーと交渉してキエフ号が停泊している公園までいくらで行くことができるのかが問題です。メーターはタクシーには付いていません。日本人なのでかなり割高になるのは仕方がないのですが。英語も日本語も通じないない状況で紙に書いた文字と数字で交渉するのです。
-
駅にはたくさんのタクシーが止まっていて50元で女性ドライバーと交渉が成立し、キエフ号に向かうことになりました。一元17円なので850円です。20分くらい乗りましたから、日本ではかなり安いと思います。
-
海が見えて来ました。橋を渡っています。
-
その海の海岸近くにはおびただしい数の高層マンション。こんなに人口があるのです。500万人と聞いていましたが、どのようにして通勤通学をしているのか不思議です。駅はかなり遠い。
-
タクシーが止まった先に見えたのは、あれー?どこかで見たことがあるような建物。モスクワの聖ワシリイ大聖堂に似ているではありませんか! 確かにキエフ号はロシアからくず鉄として売られたとか某資料には書かれていましたが、ロシアにちなんで建物を造ったのですね。
-
何ともここは中国・天津とは思えない風景です。入場券を販売するインフォメーションでした。
-
そして、入場すると何ともロシア的な町並みが続いています。
-
「バルチカ3」(ロシアのビールの中では最も美味だと思います)を売るお店もありました。
-
杖を使って延々歩いていくと、やっとキエフ号が姿を現しました。ハワイ・真珠湾のミズーリ号を彷彿させます。全長270.4mのミズーリ号とほぼ同じ大きさです。
-
キエフ号の中に入りました。玄関?です。とても華やか。内外装されて、ホテルまである空母なので軍艦のイメージとは離れています。
-
しかし、順路を進むと、魚雷がありました。これを、
-
右の筒に入れて打ち出すのです。VTRで様子を説明していました。
-
これもミサイル。本来は空母を護衛するために巡洋艦と隊を作って航海しますが、キエフ号は巡洋艦兼空母として作られています。「自分の身は自分で守れ」です。一度も出動の機会がなかったのでどの程度有効な組み合わせであったかは不明です。
-
格納庫に戦闘機がありました。Wow! 迫力があります。やっぱり凄い!
このような飛行機を標準で22機。最大30機積んで航海していました。実験的に36機も行われたそうです。 -
これはヘリコプターです。全体像の撮影は船内が狭くてできませんでした。
-
そして、レーダーに写らないというスキルス。チタンでできているそうで、チタンはレーダーの電波を跳ね返さず吸収してしまう性質があるので、敵に知られずに近づく事ができるそうです。ただ戦闘機としての性能はイマイチ。
-
Fー117これは何?中国語で書いてあり分かりません。
-
これは分かります。アメリカ海軍です。なぜここに?中国とは全く脈絡がない展示です。
-
どうやらアメリカ海軍のヘリコプターを再現したようです。再現する力がある事を誇示したかったのでしょうか?
-
ネットの情報ではYak-38軽襲撃機という飛行機があるという事ですが、これでしょうか?敵戦闘機と交戦して航空優勢になることよりも潜水艦や対戦鑑を支援していたとのことです。戦わず相手を追い払っていたという事でしょうか?
-
レーダー室がありました。1960年代にキエフ号は作られているので装備されています。
-
マネキンがいて当時の様子を再現していました。
-
勿論、地図はヨーロッパ中心の地図です。作ったのはソビエト連邦なので当たり前なのですが、天津で見ると「え?中国が中心ではないの?」と思わずにはいられません。
-
何をしている様子なのでしょう?
-
広々としていて、ミズーリ号とは全く違います。乗員は1435名です。ミズーリ号の乗員は確か約3000人でした。空母なので飛行機を積む分の空間が広く感じます。
-
珍しい写真を見つけました。下に説明があります。
-
世界で一番最初に空母を造ったのは日本です。その船の名前は「鳳翔」。海の中に飛行場を造ろうという発想は当時は画期的でした。「鳳翔」は滑走路が短く、すぐに飛行機技術の進歩で使えなくなりましたが、終戦後の満州からの引き揚げ船として活躍しました。
-
船首部分の錨を巻き上げる軸です。錨は二度と巻き上げられることはないと思いますが。
-
中は改造されていてこの部屋は一部しか残されていませんでした。この様子は?
厨房です。大きな鍋で料理を作ったのでしょう。 -
そして、一番見たかった滑走路です。アングルド・デッキと言います。滑走路は船の外へ張り出しています。
-
甲板を止めるために管理上鋲をたくさん打ったと思われます。鋲を打つと滑走路としては使えなくなります。飛行甲板幅50m。
-
滑走路には飛行機が一機展示されていました。小さく見えますが本物です。この滑走路から10分ごとに3機ずつ発鑑できるように設計されています。
-
キエフ号は全長273mあります。動く飛行場という感じがします。写真を撮った場所から右側を撮影しました。船首に4.5度の傾斜を付けているとのことでしたがそのようには見えません。
-
左側です。キエフ号はカタパルト(ジェット噴射)の技術を持つことができなかったロシアに必要な空母でした。
-
キエフ号を下船します。船尾の階段が出口でした。見ると対岸に潜水艦が停泊しているのが見えます。キエフ号はテーマパークのして展示されているのに現役の潜水艦がそこから見えるのが対照的です。
-
そして、その横には高層マンション群が霞んで見えました。
-
キエフ号を船尾から見渡すと長い!やはり空母です。
-
出口で再度キエフ号を振り返って見ました。大きな船です。一度も戦争に行くことはなく天津湾で静かに余生を過ごしている姿を見ることができてとても平和な時代だと思いました。初めて乗船した空母。興味深い経験でした。
この後は天津市内へ行き、「租界地」を見に行きます。 旅行は続きます・・・。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2019 中国
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
天津(中国) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2019 中国
0
72