2019/06/05 - 2019/06/12
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ろひろひさん
2019年6月5日から12日まで、ドイツ・ミュンヘンからオーストリア・ウイーンまで、レンタカーでドライブしてきました。ミュンヘン→ツークシュピッツェ→インスブルック→アルプバッハ→ザルツブルク→ウイーン。
ミュンヘンでは「国立バイエルン歌劇場」でオペラ鑑賞、ウイーンでは「楽友協会」でコンサートも楽しみました。
「情報」を一杯掲載したいと思うので、レンタカーでのドライブ旅行を考えている人や、クラシック音楽を聴いてみたいと思う人の参考になれば幸いです。
この旅行記⑧は、「楽友協会」に絞ったレポートです。
他の都市やウイーン市内観光、ドライブ、日程などは、
以下のリンクをご覧下さい。
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旅行記①~⑧はコチラをご覧下さい
https://4travel.jp/traveler/rohirohi-travel/album
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「楽友協会」でクラシックコンサートを聞いてみたい!!
と、思われる方で情報を検索した際に知りたいのは
①チケットの買い方
②ドレスコード
③現場の雰囲気(お作法)
の3つだと思います。
そして、この3つについて詳細に説明している旅行記はあまり無いのではと思います。実際、私も数々の旅行記を検索しても、なかなか知りたい情報が得られませんでした。
このレポートでは「感想」ではなく出来るだけ「情報」をお伝えしたいと思います。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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まずは、チケットの買い方です。
もちろん、日本の旅行代理店やネットの旅行代理店を通じてチケットを手配するのが簡単です。お金が高額(数倍)になるけど仕方有りません。
それでは面白くないので、私は自分で手配してみました。
まずは楽友協会の公式サイトにアクセスします(日本語サイトあり)。そして、プログラムをクリックして、自分がウイーンに滞在する日の演目(プログラム)を確認して選びます。
その際、ホールが「Großer Saal(黄金の間)」であることを確認して下さい。
楽友協会では、ほぼ毎日「何か」演奏会をやってます。
具体的には「Wiener Mozart Orchester」か「それ以外の普通のコンサート」です。
「Wiener Mozart Orchester」は観光客向けのコンサート。「それ以外の普通のコンサート」は、地元の人が行く「普通の(?)クラシックコンサート」です。
クラシック好きなら、できるだけ「普通のコンサート」がオススメです。理由は、ウイーンの一般の人たちがキチンとした格好でキチンとしたコンサートを聴きに来る、その一員としての体験です。
たとえ、聞いたことのないオーケストラ団で、聞いたことのない楽曲でも、オーケストラであればそちらを強力にオススメしたいです。
クラシックが好きでウイーンまで行くわけですから、本場の「雰囲気」に身を置きたいのは当然です。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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スケジュールを見て演目が決まったら、サイトの指示に従って、席を選んで決済します。スケジュールから決済までは英語ですが、あまり難しいことはありません。
この「席を選ぶ」ところですが、ここが迷い所です。
楽友協会の公式サイトでは「TOHOシネマのサイトで映画の席を選ぶ」のと同じような感じで席を選べます。
色んな人のブログを見ていると、席によっての「音質の違い(優劣)」に触れている方も多いですが、私の意見は「音質よりも見通し」です。
音質に関しては、もともと音響に優れたほーると言うわけでもなく、正直、あまり変わりがないのではないでしょうか。それよりも、席からステージの見え方だと思います。
黄金の間は、フロア席と周りを取り囲む1階桟敷席と、2階桟敷席で構成されていますが、フロア席は傾斜がないので、後ろに行けば行くほど前は見えません。
実際に行ってみた感想からいうと、「フロアなら前方ブロック(中央・左右)」、桟敷席なら「最前列」です。
あと、ステージの前の方は、かえって見にくくなります。
2階席だと「絶対に最前列」がよいと思います。
1階左右の桟敷席は、このページ2枚目の写真でわかるように狭いエリアに2列で椅子が並んでいる形です。一段高いので、最前列になると舞台が一望できます。これは絶対的にオススメです。
席の価格が多少高くても、絶対に「良い席」を選ぶべきです。
「わざわざウイーンまで行ってるんだから何をケチる??」という感じ。
(しかも、それほど差額があるという感じでもないです)
我々は1日目は、桟敷の最前列を確保したので、本当に堪能しました。
音質とかそういうものではなく、「見通し」です(笑)
チケットは「購入時の領収書メール」と「決済に使ったカード(念のため)」を楽友会館の内部にあるチケットカウンター(建物の奥)に提示して受け取ります。(わかりにくい場所にあり、係の人に聴くと教えてくれる)
コンサートの直前でもOKですが、ギリギリだとちょっと焦っちゃいます(笑)
ただし、「普通のコンサート」は上記のチケットカウンターで引き取りですが、「Wiener Mozart Orchester」は、正面から入ったロビー内に特設のチケット引き替えブースがあり、そこでチケットを引き替えます。
引き替え方法は同じです。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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これが購入後に送られてくるメールです。
複数のコンサートを申し込む場合は別々に手続きするので、メールも複数になります。
このメールを楽友会館のチケット窓口で見せるとチケットを渡してくれます。
初日に「普通のコンサート」のチケットを引き替えた際に、2日目の「Wiener Mozart Orchester」のぶんも引き替えようと思ったのですが、窓口の人に「それは明日、別の場所でね」と言われました。
「Wiener Mozart Orchester」は、当日にロビー内の特設チケットカウンターで引き替えることになっているのかもしれません。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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これが窓口で引き替えられた「チケット」です。
上が1日目「Grazer Philharmonisches Orchester」、下が2日目のモーツァルトコンサートです。
うん、さすがは楽友協会のチケット、と言う感じがしますね(笑)
座席の「Rechts」は、フロア右。「Links」はフロア左。
「Parterre」は1階席(フロア)、「Loge」はボックス席(左右の桟敷席)です。
現場ではスタッフがいるので、チケットを見せると案内してくれます。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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これが、1日目の「普通のコンサート」での桟敷席最前列からの眺めです。ちなみに、席はチケットによると「Kat.1-4 Parterre-Loge Rechts-列:1,座席:2」と表示されていました。
我々が1日目の夜に行ったのは「普通のコンサート」、
Grazer Philharmonisches Orchesterのコンサートでした。
「ジークフリート牧歌」など、聞き覚えのない曲ばかりでしたが、途中で女性歌手のオペラ曲もあり、なかなかステキでした。
価格は68ユーロでした。日本のそこそこ有名なオーケストラの公演を想像していただければと思います(レベルはウイーンの方が高そうですが)
そのつぎの日に「Wiener Mozart Orchester」にも行ったのですが、実は、コチラは105ユーロです。観光客向けだからでしょうか?(笑)ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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さて、いよいよ皆様が知りたい「ドレスコード」です。
楽友協会と言えばお正月の「ニューイヤーコンサート」が有名ですが、あれは社交界のトップの方々のイベントです。
燕尾服、ダークスーツにドレス、着物・・・が当然ですが、普段の楽友協会はちょっと雰囲気が違うようです。
この写真を見て下さい。これは「普通のコンサート」のGrazer Philharmonisches Orchesterのコンサートの客席です。
来ているのは、ウイーンの普通のクラシック好きの人たちです。
男性ならネクタイ、女性なら「お出かけ着」でOK。着物姿の日本人の人もいましたが、もちろん、これもOKです。
むしろ、せっかく、憧れのあの楽友協会で地元の人に交じってクラシックを聴くのですから、それなりの格好は必須ですよ(笑)。
男性ならネクタイ&スーツ、女性はちょっとしたおでかけドレス!!
ただし、後述する「Wiener Mozart Orchester」では様子が違います。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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ちなみに、こちらがウチの義父の姿。ジャケットは席に置いてます。
男性はみなさんこんな感じたと間違いないです。
ちなみに、ヘタにモーニングとかタキシードとかダメです(笑) TPOというか、「それ着るなら生活全てがそのレベルでないと」完全に浮きます。
ニューイヤーコンサート以外でそんなひと見かけないと思います(笑)。
ところで「普通のコンサート」で、ウィーンフィルとか聴いてみたいと思う方もいるかと思いますが、超プラチナチケットなのでそれは無理です。
「楽友協会でクラシックコンサート聴いた」と言うことに目的の主眼を置いて下さい。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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Grazer Philharmonisches Orchesterのコンサートの客席です。
ドレスコードの参考にして下さい。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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Grazer Philharmonisches Orchesterのコンサートの客席です。
ドレスコードの参考にして下さい。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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Grazer Philharmonisches Orchesterのコンサートの客席です。
ドレスコードの参考にして下さい。
ちなみに、黄金の間では、コンサート中もライトは消えず、このままの状態です。途中で20分ほどの休憩タイムがあり、ロビーでシャンパンやワインが飲めます。
地元の人は必ず飲んでいるので、ぜひ、雰囲気に浸って飲んでみて下さい。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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さて、ここからは2日目に行った「Wiener Mozart Orchester(ウイーン・モーツアルト・オーケストラ)」の話です。
このコンサートは、楽友協会で「普通のコンサート」が無い日に観光客向けに開催されているコンサート、と言う趣です。
格好もモーツアルト時代の衣装にカツラ、雰囲気も「超庶民的」です。
ただし・・・曲目はメジャーどころが中心で、最後には、ニューイヤーコンサートでお馴染みの「ラデツキー行進曲」を、あの手拍子つきでやってくれたりします(笑)。これはこれで捨てがたい体験です。
ちなみに、楽友協会への行き方ですが、すぐ近くに地下鉄駅「カールスプラッツ駅(U-Bahn-Station Karlsplatz) 」があり、徒歩数分です。
地下鉄の治安は、もちろん安全です。帰りも危険を感じることはありませんでした。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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さて、「普通のコンサート」と「Wiener Mozart Orchester(ウイーン・モーツアルト・オーケストラ)」の雰囲気は、同じクラシックでも全くの「別物」です。
ドレスコード、いや「客層」が全く違います。
「普通のコンサート」とは違って観光客が中心、しかも、「一度もクラシックなんて聴いたこと無いよ」という感じの中国人の団体さんが1/3、おなじく、「興味はないけどウイーンにきたから、クラシックでも、とオプションツアーに申し込んでみた」というひとが1/3、のこり1/3が「憧れの楽友協会・・・」という感じ。
Tシャツ+ジーパン、ポロシャツ+短パン、なんて当たり前、作法もマナーも有ったもんじゃありません。まさに、楽友協会が飲茶レストランになった感じです(笑)。
ちなみに、2日目はフロア前列の左ブロック前から7列目でした。
こんな感じで見えます。 -
もちろん、中国人の方の中にもクラシック好きの人がいて、しかもお金持ちの人もいて、そういう人たちは、日本の着物ならぬ、豪華なチャイナドレスで来場されていて超ステキです。
でも、まあ、会場の70%は「とほほ・・・」という感じ。つまり、クラシックを聴く準備が出来ていない人たちです。
いや、クラシックなんて「昔の流行歌」ですから、聴く作法とかマナーとか、うるさいことを言うのは野暮だということはわかってますが、ロックでもジャズでもジャニーズでもAKBでも、それぞれコンサートや音楽を聴く姿勢やマナー、つまり「敬意」って有るじゃないですか。そういうのは全くあません。
クラシック好きとしては、そこが何気に違和感・・・、いや、ムカつく(笑)。 -
キチンとネクタイを締めている人の横で、Tシャツ+短パンの中国人のオッサンがいて、しかも退屈なので途中でスマホ触り出すというカオスな楽友協会・黄金の間(笑)。
別に中国の人全てがダメとかでなく(このシーンに於いてはダメダメだけど)、日本人も60年前くらいはこうだったのかなぁ・・・と思わせる感じがします。
まあ、ここは仕方ないです。ひたすら我慢です。 -
コンサート自体も、オーケストラのメンバー全員が「モーツアルト時代を再現」ということで、当時の衣装とカツラを着けての演奏です。
演奏のレベルはそこそこ高いんですが、格好が格好と、会場の雰囲気の問題で、どうしても色眼鏡で見てしまうというちょっと残念な感じです(笑)。
オーケストラも「どうせ、何もわかってない観光客相手だろ? テキトーでいいだろ」なんて思ってやってる?と勝手にこっちが思っちゃいます。 -
でも、「Wiener Mozart Orchester」そのものがダメダメかといえば、そこはそうではないです。演目がメジャーで途中で歌手が入ってのオペラ曲もあり、内容は「意外にも」クラシックファンも納得だと思います。
特に、最後のラデツキー行進曲は、ニューイヤーコンサートでお馴染みの「手拍子」を指揮者が演出してくれて感動します。
「ラデツキー行進曲を楽友協会黄金の間で聴いて手拍子した」というだけで死ぬまで自慢できると思います(笑)。
まあ、コンサート前後の雰囲気は残念ですが、それでもクラシックファンとしては行くべきでしょう。
そして、前日か翌日にもう一度「普通のコンサート」も行って下さい。
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