2019/03/10 - 2019/03/10
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2019年3月10日日曜日
今日は日本で私がインターネットで予約した現地のツアー・エージェントのエクスプローラ・カタルーニャ主催の「モンセラートとコードニュ・ワイナリの少人数ツアー」に参加します。バウチャーによればカタルニャー音楽堂の隣にある集合場所から8時半出発で15分前からチェックインとなっていました。ここはたまたま前日に音楽堂見学の時に確認済みでした。
朝ごはんを食べて、最寄りのバス停の「グラシアス駅入り口前」で8時直前にはカタルニャ広場行の路線バスを待っていました。8時ころバスがやってきました。料金を料金ボックスに入れようとすると、運転手が穴を手でふさぐ。いったいなんだろうと尋ねると、「今朝は、このバスはカタルニャー広場までは行かない。途中で降りかえすよ。それでも良いか?」と聞かれる。「どうしてか?」と質問すると「今日はこれから、マラソン大会があるので、所定の時間中は広場周辺は車の乗り入れ禁止なのだ。」という。さあ私は焦った。だってツアーは8時半、30分しかない。タクシーに切り替えようと思ったが、同じだ。それにタクシーもほとんど走っていない。そりゃそうです。商売にならないですからね。結局このバスに乗った。「料金はいらない。」といわれた。
帰国してから確認すると第41回の「バルセロナマラソン2019」だったのですね。8:30スタートで我々のツアーと同じ開始時間だったのですね。
バスには一人しか先客はいなかった。ビア・アウグスタ通りから5分ほどのディアゴナル大通りとグラシアス通りの交差点の近くで下車した。私としては8時15分には音楽堂わきの事務所でチェックインしたかったが不可能である。何とか8時半には事務所に到着したかった。ドライバーは「15分もあれば歩いて行けるよ。」というが、結局最後はほとんど駆け足状態になった。到着はたぶん、八時半は過ぎていた。ラテン気質の国でよかった。ゲルマン系の国だったらおいて行かれたかもしれない。ここバルセロナでは、受付嬢に笑顔で迎えてもらった。ホ!
少人数ツアーというのでマイクロバスで15人くらいかなと勝手に想像していたら、3列座席の9人乗りのミニバンだった。
ドライバー兼ガイドと我々3人組とドイツ人夫婦、オーストラリア人夫婦そしてアメリカ・テキサスのユダヤ教徒風のひげもじゃ単身者の9名フルでした。
車はコロンブスの塔や港のそば、モンジュイックの丘を右手に見ながら一路モンセラットへと向かった。
途中、皆で自己紹介をしながら進んだ。バルセロナの郊外に入るころには大粒の雨が車に激しくぶつかってきた。しかし、モンセラットの手前では雨も上がり、つづら折りの山道を登り、大聖堂近くの下車場所に着いた頃にはピーカンの青空になっていた。ラッキーでした。10年前に来たときは小雪がちらつき、ガスも立ち込めていてほとんど周りの風景は見ることができなかったのを思い出す。
モンセラットでは十字架広場でガイドさんを待つ間、下界や背後の奇妙な形の岩山群を眺めた。ミニバンの駐車可能場所がかなり離れたところになったようです。ガイドさんが戻ってくると、基本ここでは本自由行動ということで、再集合場所と時間を確認し食事場所や見どころの簡単な説明を受けて、解散。
まず大聖堂に向かってみた。黒のマリア様への行列が長いので入り口の石畳の中庭のあたりまで見学し、次の12時の回に並ぼうということにした。その間に、サンジュアン展望台にケーブルカーで行くこととした。二年前に旅したピレネー山脈が北のかなたに雪をかぶっているのが眺められて感慨深かった。
黒いマリア様にお会いする次の回の行列に並び、十年強ぶりにまたお会いできました。
昼食はセル・サービス・モンセラットの地下レストランでカーニャでおいしくいただきました。
2時ちょっと過ぎにはミニバンでワイナリー試飲の旅に出発した。
モンセラット山塊をぐるりと反時計回りに回り込んで、旅は続いた。モンセラットの逆側の姿もじっくり見ることができた。
ワイナリーはツアー題名に銘打っていた「コドーニュー」ではなく家族経営の比較的小規模な「PARES BALTA」というところでした。
モンセラートの大聖堂前を出発して1時間弱のドライブでした。
まずブドウ畑でここのブドウの育て方のポリシー説明を受けた。「徹底的に有機農法」がその主題でした。有機農法のシンボルとして生え変わる牛の角をすきこむのだそうです。
ブドウが葡萄酒になるまでの工程の説明は端折って、地下のワインセラー洞窟の案内を受けた。スペイン内戦の時にはフランコ軍の爆撃や砲撃時の防空壕、避難場所として使用された歴史があるとのことでした。
試飲部屋でお待ちかねのワインのテイスティングが始まりました。ツアー案内には3杯までの無料試飲となっていましたが、同行のドイツ人やオーストラリア人、テキサス野郎が次々といろいろな種類を所望したので、たぶん7種類ぐらいは新させてくれたと思う。我々おじさん3人は一番味が好みだった赤ワインを各自2本お土産として購入した。外国人たちはスルーでしたね。
バルセロナのカタルニャ音楽堂わきの事務所に帰還したのは予定時間を1時間ほど超えていた。
表紙の写真はサンジョアン展望台駅の近くから大聖堂・修道院方向を眺めた絵です。
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8時半のツアー出発に間に合うかどうかの瀬戸際だったので、ツアーのミニバンに乗り込み出発してからしかこの日の朝は何も写真に収めていませんでした。
ミニバンの車窓からの出発直後の様子。
マラソン大会のため、バルセロナ中心部は、交通規制がひかれて、大会関係者や警察官がそこかしこに立っていました。 -
バルセロネータ地区のシンボルのコロンブスの塔を横目に見て、
モンジュイックの丘の下の海岸端を走り抜け、郊外にでると突然大粒の雨が降ってきました。 -
9:08
右の方にモンセラットの奇妙な岩峰が見えてきました。 -
9:26
モンセラットの大聖堂ももうすぐです・ -
9:34
ミニバン車窓からロープウェイの支柱とケーブルが見えました。 -
9:35
日曜日で高速道路やその他の道も順調に流れたのでちょうど一時間ほどで到着です。ドライバーも驚いていました。
車を降りて十字架広場からカメラに収めた写真です。 -
9:35
左の奥の岩山の方にサンジュアン展望台があります。 -
9:35
少し左へ降ってみます。 -
9:41
ここでとりあえず、アリバイ写真。わが楽しき仲間たち -
9:41
そして、小生 -
9;45
十字架広場からサンタコバ方面 -
9:45
左の崖上突端に十字架が建っています。 -
十字架広場から崖を覗き込みます。
高所恐怖症の私にはぞっとする景色です。 -
こんなところに修道院あるいはバジリカがある。
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ガイドさんが戻ってきました。
だいぶ遠くへ車を置いてきたようです。日曜日なので観光客が多いようです。 -
ガイドさんに修道院・大聖堂への道案内をしてもらいます。
途中、サクラダファミリアの裏門の彫像に似た抽象的なキリスト彫像があります。
同じ芸術家の作品かもしれません。 -
修道院の前には僧服を身に着けた一団がいました。
何か集まりがあったのでしょう。 -
修道院宿舎ですね。
背後の圧倒的な質感・存在感の奇岩 -
修道院・大聖堂の手前の広場
サンタマリア広場だったような? -
修道院大聖堂への入り口
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大聖堂正面ファサードまえでは一人の青年が座り込んで12使徒の門を眺めていました。
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ここは十年前の記憶がはっきりと残っていました。
この後、黒いマリア様への行列の長さを見て、次の回にすることにしました。
サンジョアン展望台にケーブルカーで登ってみようと決定しました。 -
11:05
サンジョアン展望台息のフニクラーレに乗車するべく列を作っています。 -
かなりの急こう配です。
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中間の切り替えポイントがもうすぐです。
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11:26
サンジョアン展望台の駅の近くから大聖堂方面を見下ろします。 -
ちょっとズーム
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下から見るより近いので迫力あります。
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向かって右の方には、フランスとの国境のピレネーがかすかに見えます。
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目いっぱい望遠してみると山頂が白く雪化粧しています。
二年前には、この山麓の小さな村々渓谷、湖を訪ね歩いたなあ・・・ -
カタルニャの大地も俯瞰してみます。
https://youtu.be/_PPVOG_wPD4 -
素晴らしい眺望を楽しんだあとは、下に降りて、黒いマリア様に再会しに行きましょう。
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上りの車両とすれ違います。
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ケーブルカーの下の駅の近くにこんな痩せた僧の像があった。
スペイン内乱後のカタラン語使用禁止令にも関わらずカタラン語でミサを続けた院長だそうです。 -
イチオシ
振り返ってみると、サンジョアン展望台の上空には青空キャンバスに白い線を描く飛行機が日田に向けて飛んでいました、
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大きな花の鉢を撮ってみました
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黒いマリア様に会うための行列ができています。
10年前はこんな行列の覚えはないのだが・・・ -
行列しながらパティオからの風景
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ステンドグラスを何枚か
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マリア様の写真は行列の混雑がひどいので撮りませんでした。
祈りを込めてキャンドルをささげる信者たち -
下界に降りていくフニクラーレに出くわした。
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セルフサービス・デ・モンセラートで食事。食べ放題飲み放題です。
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十字架広場の近くの屋根付きベンチでミニバンがやってくるのを待っています。
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大聖堂のある方から」見て、反対側からのモンセラート山塊の姿
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一時間ほどで、PARES BALTAワイナリーの到着。
バルセロナからほぼ真西50kmほどの付近にあるようだ。 -
基本、月曜日から日曜日まで9時半から18時まで見学可能のようです。
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玄関を入ってレセプション・ルームに案内されます。
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製品が展示されています。
これらの簡単な説明も受ける。 -
次にブドウ畑に案内されます。
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ブドウ畑わきから、ワイナリーの建物全体を収めます。
白い建物が青空に映えます。 -
ブドウはこのようにT字形に剪定されています。
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一本の木から少しの房しかならせないようです。
中身の濃い良いブドウを収穫するためだそうです。
また化学肥料は一切使用せず100パーセントのオーガニック農法が自慢だそうです。 -
ブドウ畑も絵に入れたボデガ全体をもう一度収める。
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レセプションに戻り、見本のワインだるの部屋を案内説明を受けます。
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さらには石の階段を数メートル降りて、昔の地下式のセラー洞窟を案内してもらいます。
空調設備のない昔は、地下数メートルの穴倉が温度湿度が一定でワインの貯蔵に最適だったわけですね。 -
超ビンテージのビンが誇りをかぶって眠っています。
かって、内戦時代には反フランコ側だったこのあたりでは、当時は爆撃された時には防空壕として使われたこともあったようです。 -
いよいよワインをいただけます。試飲室にはグラスが並べられています。
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高級ワインには酸化防止のために、この器具でアルゴンガスを注入するそうです。
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この写真で見ると少なくとも、5種類のワインは試飲したようです。
ツアーのかきものでは三杯となっていたが、何杯でもOKのようだった。
小さなワイナリーだからこそできることかな。 -
この赤ワインを売店で購入持ち帰った。もう飲んでしまってない。
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ラベルに有機栽培ブドウからと誇らしげに記載されている。
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このワイナリーの説明パンフレット表紙
カタラン語で記載 -
同上 内容 これはカタラン語
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同上 内容 これはスペイン語
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同上 内容 これは英語
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イチオシ
予定を一時間ほど超過して、バルセロナに帰着。
タクシーでホテルの反対側に到着。聖テレサ教会が空いていたので、中に入ってみた。 -
荘厳な雰囲気の中、一人のホームレスが最後列で身を横たえていた。
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宿にいったん戻り、今夜は行き当たりばったりに、横町の定食屋といった風情の店に入った。
店内のカウンター下にはコーラビンの箱などが積んであったりする。
エストレージャ印のビールで乾杯!
今夜も赤ワインをお供に、おいしくいただきました。
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