食は広州に在り！中国一のグルメ都市への旅（2018年広州⑦）～陳氏書院の名建築を堪能～

2018/12/29 - 2018/12/29

他の中国の大都市と比べ、目玉となる観光名所が少ないと言われている広州ですが、市内で一番見所があるとしてたくさんの人が挙げるのが陳氏書院です。陳氏書院は清朝の時代に起源がある民間の建築物ですが、広東省下72県の陳一族が資金を出し合って1894年に完成しました。

陳氏書院は、陳氏一族が祖先を奉るという目的と、科挙の勉学を行う一族の者を支援する施設の役割を果たしていました。科挙制度とは、598年～1905年に中国で導入されていた官僚登用のための試験制度で、中国のみならず、隣国である日本や韓国にも大きな影響を及ぼしていると言えるので、そういう観点からもこの施設の意義は興味深いです。

陳氏書院の歴史的な建築物と彫刻は、保存状態がよく、清末時代の中国広東省の建築様式で建てられており、目を見張るものがあります。やはり、広州の観光スポットとしては、外せない場所だと思います。

エリア 広州(中国)

• 旅行の満足度: 5.0

石門です。

施設の前は広場になっています。

正面の建物に入口があります。

陳氏書院の周辺はこのように高層マンションに囲まれています。

「広東民間工藝博物館」と書かれるとわかりやすいですね。

中国政府も重要文化財として認知しています。

中国政府はこのようなランク付が好きですね。

入場料を払い、中に入ります。

真っ先に目に付くのは、精巧な彫刻です。

「三国志」や「水滸伝」のストーリーを彫刻で描いているとのことです。

施設の地図です。

中国政府と広東省によって重要文化財として認められています。

屋根の上にはこのようにずらっと彫刻が並んでいます。個々の人物はそれぞれの表情が異なっているようで、どれも全く同じものではありません。

こちらが正門です。

補修もまめに行われているようで、色鮮やかです。

中庭です。

中庭の真ん中の通路も彫刻に目を奪われます。

中庭の植木もきちんと手入れしていると思います。

じっくり見ていくと結構時間をとります。

赤いランタンです。

この色彩は日本のお寺では普通見ないですね。

広州市内ではこのような近代前の中国を感じさせる施設は限定されるので、貴重ですね。

昔の中国の貴族を描いています。

通路を通ります。

座りながら中庭の風景を楽しむ人もいました。

施設の裏まで来ました。

廊下です。石造りの歴史的建築は日本ではあまり見ないです。

インスタをしている人がたくさんいました。

たくさんの工芸品が設置されています。

こちらは赤色が際立ちます。

廟です。

色鮮やかな彫刻群です。

祖先の霊を祭る慣習という点では、日本と中国は同じ文化圏に属しますね。

かなり精巧な彫刻が並んでいます。

陳氏書院に関する案内です。

施設の裏までまた来ました。

広州市内の観光スポットでよく見る銅像です。

盆栽もありました。

サンパウロの日系人街で盆栽を見たのを思い出しましたが、起源は中国です。

中国では富裕層の間で代々受け継がれてきた高尚な趣味です。

バナナを運ぶ商人の銅像です。

石のベンチです。

香炉です。デザインが中国的です。

らいちを売っているところを像にしています。100種以上あるといわれるらいちですが、広東省を代表する果物として知られています。

「三国志」と「水滸伝」に精通していたら彫刻をより楽しめたと思います。

色は無しですが、かなり凝った彫刻であるのがわかるかと思います。

陳氏書院の観光を終えた後は、茘枝湾公園方面に向かいました。