鳩蓮三昧広州游5:菜館を巡って鳩と海鮮を堪能

2024/12/11 - 2024/12/15

ANAが減額マイルキャンペーンを実施するとのことで覗いてみたら、中国路線が多数あり一人8500マイルで往復できるという。乗るしかないこのビックウェーブに・・・と思い、香港好きとしてはその祖ともいえる広州がいいと決めて予約した。その旅行記の抜粋。完全版は下記URLに記載。
https://aamns2021.livedoor.blog/archives/cat_234951.html

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この旅のテーマの一つである鳩三昧は色々な菜館を巡って完遂した。

エリア 広州(中国)

【大鴿飯】
広州動物園の門前すぐの鳩料理専門店。内装はレトロさを醸し出しつつ、落ち着いた雰囲気。

こちらでは丸焼き（爆汁紅焼乳鴿）と塩釜焼き（経典鹽?鴿）を妻と１羽ずつ注文。丸焼きはたしかに爆汁かもしれないが、肝心の皮のぱりっと感が弱い。

一方塩釜焼きはしっとりとした身質と皮の具合がよく、塩加減も精妙で美味しかった。お腹の余裕が無かったので見送ったが、名物の鳩飯を次回は味わってみたいと思う。

【向群飯店】
30年ほど前に国有企業から当時の従業員が引き取って今はあちこちに新店舗を展開している老舗。料理はクラシックな内容が中心ということで、ホテルからも近い文昌南路店へ行く。

店は二階で素っ気ない装飾の大堂にテーブルが並んでおり、この感じが往年の国営食堂を彷彿とさせて地元の人々に人気なのかもしれない。この日は12時少し前に入ったが、まだ客はまばら。

こちらの鳩は見た目はいいのだが、皮のパリッと感が薄いのが残念。このほか上湯西洋芹（クレソンのスープ煮）など食べたが、店を広げすぎているのか、評判程の力量は感じなかった。

【僑美　唐茘園食芸館】
最後の夜でもあり、綺麗目な所で旅の名残を楽しもうと探索したところ、永慶坊の西の端に行きたいと思っていた僑美が水景を臨む瀟洒な店を構えていると知り足を運ぶ。ホテルで予約の電話をしてもらったが、二名だからか予約は受け付けていないと断られたので、18時過ぎの早い時間に訪問。江南の雰囲気を思わせる門を始め、設えはどこも豪壮で高級店の風格を感じる。

特に混雑もなく席に通される。こちらが外人と判ると英語が堪能な店員がアテンドしてくれて、流石高級店だなと思わされる。二階席に通されたが、この時点で7割の入り。なかなか繁盛している様子。鳩三昧を心掛けた旅の締めくくりでもあり、菜単を見ながら英語で店員と拙いやり取りをして本日二羽目鳩の丸焼きに鳩の腿肉入り蒸しスープ、それに広州が本場だという酢豚（古老肉）、芥蘭の炒めを注文。

紅焼乳鴿（58元）には旗が突き刺さっていて「フランス原産の白鳩を自社農場で生産。焼いて10分以内に提供してます」と書かれていた。その自負に違わず、皮のパリッと具合といい、肉汁のほとばしりといい、味付け具合といい今回食べた5羽の鳩の中で一番美味しかった。家人と各々一羽注文したので存分に堪能でき、鴿三昧をテーマとしたこの旅の掉尾を飾れて満足。

これも各々分注文した蒸しスープも品格を感じる奥深い味で美味しい。薩摩芋が入っていて、ほのかな甘みを添えている。

上記料理にビール二本で342元（7500円）。これまでの庶民的な店に比べるとやや高いが、味の品格が感じられたし、雰囲気とサービスを勘案すれば高級店の部類に入るから納得の値段。

【孖記士多】
海鮮も忘れずに堪能した。こちらは大排档から出発したという気取らない雰囲気。目当ての蝦蛄（瀬尿蝦）で大衆点評の検索をかけたところ行き当たった。ホテルで電話してもらったら18時過ぎなら席の予約はいらないと言われたのでそのまま店へ。

注文は上記の通り。瀬尿蝦の無膏とは卵なし＝オスのこと。メスより少し安かった。

一皿に12匹ほど載って55元（1200円）というのは海鮮としては破格のお値段。少し小ぶりだが、塩コショウが控えめなのでシャコの甘味が存分に味わえて良かった。このほかマテ貝の炒めに空心菜の腐乳炒めも申し分なく旨くて興奮状態に。それにビール二本で145元（3200円）と安くて旨くて何も言うことはない。一皿の量が多くないので、二人で海鮮を食べたいというニーズにぴったりだった。