ハワイ３島巡り（９）ハワイ島・マウナケア山頂サンセットと星空

2013/07/27 - 2013/07/27

ハワイ島の最高峰マウナケア山は標高４２０５ｍと富士山をも凌ぐ高さを誇る山です。
その標高のため、ハワイにありながら冬には山頂付近には雪が積もることもあるほどです。

ハワイ語でマウナケア（白い山）と呼ばれ、雪の女神・ポリアフが住むと言われるこの山はハワイの人々の信仰の対象ともなっています。

山頂付近には日本の国立天文台すばる望遠鏡をはじめとした各国の天文台群が並ぶ天体観測に適した場所です。

山頂付近まで自動車で登ることが出来るため、自然を楽しめる名所としても名高く、山頂付近でのサンライズやサンセットとともに星空鑑賞をするツアーが人気です。

前置きが長くなりましたが、マウナケア山頂を訪れたのはこの時が初めて。
あまりの感動にこの後、何度も繰り返し訪れ、時には一度の滞在で複数回訪れることになったほどです。

エリア マウナ・ケア山周辺(ハワイ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

カイルア・コナのホテルに夕方迎えに来たツアー車でハワイ島のマウナケア山頂サンセットと星空観賞に出かけます。

途中のパーカー牧場付近ではどんよりとたれこめる雲。本当にサンセットや星空が見えるの？と不安になります。

訪れた２０１３年７月時点ではDaniel K.Inouye Highwayがまだ開通していなかったのでサドルロードの旧道を通ってマウナケア山を目指しました。アップダウンとカーブが多くてまるでジェットコースターに乗っているかのような道でした。

この４か月後に訪れた時にはDaniel K.Inouye Highwayも開通して西海岸からマウナケア、ヒロ方面の時間短縮になりました。

２０１２年に亡くなった（その功績を讃えて道路の名前になった）ダニエル・Ｋ．イノウエ氏は上院議員を務めた日系２世です。ハワイや日系人の歴史を語る上でなくてはならない存在です。

（近年ホノルル空港にその名が冠されたのはご存じのとおりです。日本からホノルルに降り立って「わーい常夏の島にやって来たー。ダニエル・Ｋ．イノウエってだれー」なんて言ってる人はきっとチコちゃんに叱られますねｗ）

マウナケア山とマウナロア山の間の溶岩大地で車を降りて写真タイム。

このあたりの標高は２０００ｍ超。いったん雲の上に出たようです。

マウナロアとはハワイ語で長い山、マウナケアとは白い山と言う意味です。

抜けるような青空と白い雲のスジ、そして黒い山。コントラストに目を奪われます。

溶岩が流れた痕跡です。

マウナケア山中腹の標高２８００ｍ、オニヅカビジターセンターで休憩です。
マウナケア山に登るツアーは高度順応のため、ここで１時間ほど休憩をします。

オニヅカ ビジター センター 山・渓谷

小さな墳丘（噴火口の跡）も近くに

ちなみにハワイ語で墳丘をpu'u（プー）。
現在キラウエア火山で活発に噴火している火口はプー・オー（Pu'u 'O'o）と呼ばれる火口です。

配られた弁当で夕食の時間です。
カリフォルニアから来たというご夫婦と相席になってつたない英語でお話をしたりして楽しいひと時を過ごしました。

途中区間未舗装になるがたがた道を上って標高４２００ｍ付近までやってきました。

スピードを出しすぎると危険なため舗装されていないという説もあります。

日本の国立天文台すばる望遠鏡もここにあります。

マウナケア天文台群 自然･景勝地

宇宙観測に適した環境から各国の天文台が並んでいます。

ハワイ島では天体観測に影響を及ぼさないために付近の道路の夜間の照明が極端に制限されています。かわりに近年では道路の中央分離帯などの反射板が見やすく整備されています。

サンセットの時間なのですが、この日は雲が多めでした。

それなりに神秘的ですが

その後マウナケア山頂に何度か訪れた中では最も曇っていました。

標高４２０５ｍのマウナケア山の山頂。
ハワイアンにとっての聖地なのでむやみに上ってはいけません。
（私たちがいるのは天文台群がある４２００ｍ付近）

マウナ ケア山 山・渓谷

さすがにこの標高では酸素が薄いため、走ったり、立ったり座ったりを繰り返したり、大声を出したりするとかなり息切れがします。
体調によっては頭痛に見舞われることも。
絶対にしてはいけないこととして
・上っている最中の車の中では眠らないこと。これをするとかなりの確率で高山病になるそうです。
・高山病になることを恐れすぎること。
対策としては
体調を整えておくことは当たり前として、水を飲む、飴などの甘いものを口にするなどがあります。
でも、ご安心ください。たいていの場合は降りることによって自然に治ります。

雲海の上に浮かぶ天文台

巨人出現！？
写真の撮り方では面白い写真が撮れそうです。

風がかなり強くて寒いです。防寒具は必須ですが、たいていのツアーではダウンの上下やグローブなどを貸してくれます。

コンデジのＡＵＴＯで撮影していますが、カメラの向け方によってシャッタースピードが変わって一味違った写真が撮れます。
いいカメラで撮ったら素敵でしょうね。

これはみんな観光客。
半袖短パンのツワモノ西洋人がいました。
その人は私のダウン姿を見て
「You are sensitive to cold」とジョーク。
私もすかさず
「You are sensitive to heat」
と言ったか言わなかったか(笑)

ただただ感動する人々。

３０分くらい滞在した後再び山を下ってさきほどの標高２８００ｍオニヅカビジターセンター付近で星空観賞です。
天文台群に配慮して極力周りの明かりが届かないようになっている地域なのでそれは美しい星空です。
私のコンパクトデジカメではこの程度の写真ですが、実際は満天の星が頭の上に広がっていました。

あまりの感動にこのあと何度も繰り返し訪れる大好きな場所の一つになりました。

（つづく）