2018/12/01 - 2018/12/17
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さいたまさん
2年半前の2016年、タオプーン駅に行きましたが、パープルラインは、建設工事の最終段階で、終点駅のタオプーン駅は、営業開始の直前の状態で、残念ながら乗ることができませんでした。
パープルラインは、日本のODA援助の資金協力で建設された路線で、パンヤイからタオプーンまでの間、約23kmの高架鉄道です。
タイ政府運輸省の政府機関たるMRTA公社が、運賃収入を収受し、運営のための費用を民間の運営会社BEM社に支給する上下分離型のグロスコスト方式の契約です。(BEM社:Bangkok Expressway and Metro Limited)
路線建設は、タイの大手建設会社であるチョーカンチャン社(CK)が担当し、日本の借款を活用し、建設されました。
建設後の運営は、CK社グループのBEM社が担当し、管轄機関であるMRTA公社との契約に基づきパープルラインの運営、維持保守等を担当しています。
鉄道システムは、CK社との契約に基づき、丸紅と東芝が、主に担当し、車両、信号・運行監視設備、変電設備、通信設備などの鉄道システム一式を納入するものです。
また、建設後のメンテナンス事業は、東芝、丸紅、JR東日本などが共同で、BEM社と契約し、軌道・駅設備を含めた鉄道施設一式のメンテナンスを10年間にわたり担当します。
使用している車両は、BEM社の発注のもと、日本製の3両編成のステンレス車両が合計63両が納入されました。
つまり、パープルラインでは、日本企業が、鉄道システム全体の設計・納入や運行支援等の総合的な業務を担当している点が、特徴です。
従来の車両のみの担当とか路線建設だけという単一な業務だけではなく、商社を含めた日本共同体が、事業全体を担当している点に注目すべきでしょう。
残念なことに、ブルーラインのバーンスー駅とタオプーン駅間の延伸が、タイ側の信号関連の調整が未完で、パープルラインの開業に間に合わず、乗客は無料シャトルバスでの不便な乗り換えを強いられることとなっていましたが、信号関連の施設改修により、ブルーラインがパープルラインに連接されました。
このため、開業当初の1日あたり2万人の利用客が、1日当たりの利用客数は6万人と、約3倍に急増しました。
写真は、タオプーン駅で撮影した日本の資金援助により完成したパープルラインを記念する顕彰板です。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
現在、バンコクの都市交通鉄道として、以下の4種類が運行されていますが、それぞれ、運営組織が異なっています。
1 BTS 運営会社 BTS社(バンコク都からの運営権を取得)
鉄道施設 バンコク都が所有
2 ARL 運営会社 ARLET社(タイ国鉄の完全子会社)
鉄道施設 タイ国鉄が所有
3 MRT 運営会社 BEM社(運輸省からの運営権を取得)
鉄道施設 運輸省MRTA公社が保有
MRTA(Mass Rapid Transit Authority)
4 パープルライン 運営会社 BEM社(運輸省からの運営権を取得)
鉄道施設 MRTA公社が保有
いずれも、運行等を担当する運営会社(システムの上側部分)と鉄道施設(システムの下側部分)が異なる上下分離方式を取っています。 -
バンコク都市交通(鉄道)と関連する機関等を見てみますと、多数の機関や委員会が関与しているうえに、運営等を委託している民間会社が異なります。
路線建設等や信号設備を担当している民間会社や資金を提供している外国政府や民間機関・銀行等も異なり、全体像を理解するのはなかなか困難です。
パープルラインの開業当初、バンスー~タオプーン駅の間の路線設備の建設が完了していたのに、列車が運行できず、シャトルバス等で代行していた状況が生起した理由の一因かと思われます。 -
鉄道建設の資金捻出に苦悩していたタイ政府(運輸省MRTA公社)は、民間もしくは外国資金を活用するためPPP方式(Private & Pubblic Partnership)方式により鉄道を建設する構想にを採用し、民間会社が自ら資金を準備し、BOT(Build Operate Transfer)方式での建設を認可しました。
パープルラインは、日本が、建設資金をODA援助として資金提供し、上下分離方式に基づき、BEM社が運営しています。 -
政府と民間の契約形態は、それぞれ異なりますが、パープルラインは、MRTA公社が、運賃収入を直接収受し、BEM社に、契約に基づく一定経費を運営資金を支給することとなっています。
このためバンス駅とタオプーン駅の間のシャトルバス代行運転の間は、利用者が1/3と少なく、MRTA公社は、BEM社に、毎日300万バーツの赤字出費を余儀なくされました。
現在は、既存の地下鉄の駅が、乗り継ぎで混雑するような事態まで、パープルラインの利用者が急増しているようです。 -
パープルラインは、バンコクの西北部のバンヤイからバンスー駅の西側のタオプーン駅までの、約23kmの路線です。
バンスー駅からタオプーン駅まで、ブルーラインが延伸され、パープルラインと繋がりました。
このため、乗り換えが必要にはなりますが、パープルラインに引き続いてブルーラインを利用することができるようになりました。 -
タオプーン駅の標識です。(ブルーラインの施設の領域の標識です。)
ブルーラインは、青色の標識、パープルラインは、紫色に統一されています。
タオプーン駅は、地下鉄ブルーラインの駅でもありますが、パープルラインの駅でもあります。
運営会社は、同じBEM社(Bangkok Expressway and Metro Limited)です。
MRTA(Mass Rapid Transit Authority)の線路施設を、使用しています。 -
タオプーン駅で、ブルーラインの電車を降り、パープルラインの車両に乗るためには、パプルラインのホームに移動します。
階段の標識の色が、紫色に変わります。 -
ブルーラインのホーム階に掲げられている標識です。
4階には、ブル-4ラインと直交するパープルラインのホームがある旨の案内です。 -
パープルラインのプラットホーム階への案内板です。
紫色です。
ブルーラインのホーム階から、パープルラインのホーム階に進みます。
ブルーラインのホーム階から、パープルラインのホーム階の間には、改札はありません。
そのまま、乗り換えが可能です。 -
タオプーン駅のパープルラインのホーム階から見ているエスカレーターと下階のブルーライン階の様子です。
広くてきれいな駅で、気持ちが良いです。 -
ブルーラインのホーム階から、バンスー駅方向を見ています。
高架道路の奥に、バンスー駅の建設工事が、見えます。 -
パープルラインとブルーラインの両方の駅であるタオプーン駅からバンスー駅方向を見ています。
新設バンスー駅の工事の状況が、直ぐ近くのように見えます。 -
ブルーラインは、タープラ駅まで延長するための工事が実施されています。
現在は、工事中のため、線路が、柵で閉じられています。
遠くに、タオプーン駅の隣駅であるバンポー駅が見えます。 -
タオプン駅のホームで出発を待つ列車です。
タオプーン駅は、パープルラインの南の終点ですので、列車は、ここで、折り返し運転になります。 -
パープルラインの車両の運行状況表示盤です。
現在の運行地点を、赤色のランプで表示しています。
写真の状況では、赤色ランプが一番右端に点灯していますので、車両は、タオプーン駅にいることが解ります。 -
パープルラインのホームに、バンパイ駅からやって来た車両が到着しました。
タオプーン駅で、折り返し運転となります。 -
クロン・バンパイ駅行との表示があります。
この車両に乗って、バンソン駅→バンパイ駅に行き、帰りには、バンパイ駅→ナンクラウ橋→バンソン駅と乗車する予定です。 -
タオプーン駅付近から、バンスー駅付近のレッドラインの工事状況が見えます。
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タオプーン駅の北隣の駅であるバンソン駅の出口案内板です。
パープルラインのバンソン駅の北側に、赤色に標示されている路線は、レッドラインの西路線で、国鉄バンソン駅です。 -
パープルラインのタオプーン駅の北隣の駅であるバンソン駅のホーム案内板です。
パープルラインですので、紫色の表示板です。 -
レッドラインのバンソン駅です。
ここで、レッドラインの建設状況を見るために、途中下車します。
帰りにも、下車する予定ですが。 -
国鉄の建設中のレッドラインとレッドラインのバンソン駅の様子です。
レッドラインの横には、在来線の国鉄南線があります。 -
パープルラインの東側に広がる眺望です。
パープルラインは、全区間が高架ですので、見晴らしが良いです。 -
パープルラインの特徴は、路線が屈曲していて、乗車間、行き先の駅が横に見えることです。
バークラソー駅と近くのリッチモンドホテルが見えます。 -
パープルラインのバーン クラソー駅です。
これから線路は、大きく左に曲がり、バーンクラソー駅に止まります。 -
パープルラインのバーン クラソー駅と背後にあるリッチモンドホテルが見えます。
これから線路は、大きく左に曲がり、バーンクラソー駅に止まります。 -
ビッグCは、主要な駅等には、ほとんど配置されています。
バーンクラソー駅の駅前にもあります。
バーンクラソー駅前には、テスコロータスもあります。 -
パープルラインの沿線は、開発が進んでいます。
新線建設に伴う沿線地価の高騰も含め、共通の現象です。 -
開発が進んだと言いつつも、樹々の緑が、そこかしこに残っています。
-
パープルラインは、チャオプラヤーの大河を渡ります。
チャオプラヤー川により隔絶されていた地域にとっては、ハープルラインは、画期的な交通手段です。 -
パープルラインは、チャオプラヤー川を渡ります。
下流には、金色に輝く橋が見えます。 -
パープルラインのバンラックヤイ駅です。
高速道路のインターチェンジの西側にあります。
写真にも、インターチェンジの乗り換え道が映っています。 -
パープルラインの駅の跨線橋です。
駅と国道を結んでいて、乗降客が利用します。 -
終点駅が近づき、高速道路のインターチェンジが見えます。
パープルラインは、大きく、右に曲がります。 -
パープルラインは、高速道路を越え、北上します。
終点駅が近づいてきます。 -
パープルラインの車両整備場が、右側に見えてきました。
下階は、パープルライン利用者用の駐車場です。
鉄道利用者のためのパーク&ライド方式の駐車場です。 -
パープルラインの終着駅クルンバンヤイ駅の東側に、パープルライン用の車両整備場があります。
大きな整備場です。 -
バンヤイ駅の駅構内の案内図です。
バンヤイ駅と整備場の位置関係が、解ります。
整備場には、駐車場区画があり、パーク&ライド方式の基盤です。 -
上空から見た駅と整備場のです。
駅の大きさに比較すると、整備場の広さが解ります。
将来的に、パープルラインが北側に延長されることもあり得る設計になっています。 -
バンヤイ駅の北端から整備場を見ています。
整備場は、さらに北側に続いています。大きな整備場です。 -
プラットホームから改札階に降ります。
エスカレーターは、長く感じられます。 -
改札階に降りました。
Park & Ride ビルへの出口は、3番出口との表示です。 -
字が細かくて、判り難いです。運賃表でしょう。
3種類あるのは、平日、土曜、日曜日なのでしょう。
後ほど確認してみたいです。 -
バンヤイ駅から整備場を見ています。
整備場の階下は、駐車場となっていて、近郊から駅まで車で来て、車を置いてパープルラインに乗る乗客のための駐車施設です。 -
整備場の階下の駐車場に車を置いて、パープルラインに乗るために駅に向かいます。
写真の跨線橋は、乗客が駐車場から駅に移動するための通路です。 -
バンヤイ駅からタオプーン駅に向かうため、停車中のパープルラインの電車です。
Purple Lineとの文字が見えます。 -
バンヤイ駅の出口案内です。
空白部分が多いのは、今後の周辺開発の進展とともに追加する余地を残しているためでしょう。 -
バンヤイ駅のホームに掲げられている出口案内です。
1番出口から4番出口まで、4ケ所の出口があります。 -
パープルラインの電車の内部です。
パープルラインのため紫の色が多用されています。 -
整備場の内部です。
内部には、線路が多いですが、入っている電車は見られません。 -
整備場の出入口の様子と線路の状況です。
線路が、多いです。 -
パープルラインの本線から、引き込み線が繋がり、その先に整備場があります。
引き込み線から、多数の整備用の線路が、別れています。 -
バンヤイ駅を出て、しばらく進むと、セントラルプラザのウエスゲートが見えてきます。
大きなショッピングモールです。 -
セントラルプラザのウエスゲートの建物です。
大きなショッピングモールです。 -
セントラルプラザのウエスゲートの建物です。
南側から見たショッピングモールの様子です。 -
パープルラインの駐車場です。
Park & Ride 方式の駐車場です。 -
パープルラインの電車の中の進行状況を表す表示です。
既に通過した駅は、赤色で、これから停車する駅は、緑色で表示されています。 -
パープルラインの横を並走する高速道路の様子です。
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チャオプラヤー川を渡る際の風景です。
パープルラインの横を並走する高速道路が、2本見えます。 -
チャオプラヤー川を渡る際の風景です。
パープルラインから南側の方向を見ています。 -
チャオプラヤー川を渡ると、Phra Nang Klao Bridge駅に着きます。
高速道路の南側にあります。 -
Phra Nang Klao Bridge駅からチャオプラヤ川を見ています。
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Phra Nang Klao Bridge駅のホームにおける電車運行状況の表示板です。
タオプーン駅行方向の電車の接近状況が解ります。 -
Yaek Nonthaburi 1 StationのPark & Rideとの表示のある駐車場です。
パープルラインの駐車場です。 -
国鉄の新設バンソン駅をパープルラインから見ています。
新設のレッドライン(西線)の駅です。
新設のレッドラインの線路も見えます。 -
国鉄の新設バンソン駅と在来の線路及び在来のバンソン駅を、パープルラインから見ています。
新設のレッドライン(西線)の駅です。 -
パープルラインのバンソン駅のホームの出口案内です。
バンソン駅のホームの状況も解ります。 -
パープルラインの電車の中の注意喚起の案内です。
1 飲食禁止
2 障害者等に対する優先席への配慮
3 走行中のつり革や手すりの利用について記載されています。
タオプーン駅に戻ってきましたので、MRTへの言及もあります。 -
MRTへのカードの提示とトークンの投入の指示です。
MRTへの乗り換え時には、改札等のチェックは、ありませんでしたが。
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